kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

相場の予想は難しい

2018-09-25 07:20:47 | 日記
9月分の自分に投稿内容を見てつくづく相場予想ほど難しいものは
ないと痛感させられました。あれほど厚かった2万3000円の壁を
突破した途端、アレヨアレヨという間に年初来高値(2万4129円)
更新が現実味を帯びてきました。9月前半を底に相場は上昇する
可能性が高いというアノマリーはどうやら今年にも当てはまった
ようです。しかも予想外の急騰という形でした。

米中貿易戦争激化で世界経済に悪影響が広がり市場は深い霧に包
まれるといった悲観論はかなり説得力がありました。希望的観測
も含めて中間選挙でたとえどんな結果が出ても相場は持ち直すと
の見方もできますが、それでも11月の中間選挙までまだ1か月半も
あります。

過去を紐解くと2016年に英国がEUから離脱することを問う国民投
票(ブレグジット)とでも大方の予想は残留でした。もし離脱と
いうことになると影響は英国とEUだけでなく世界の市場をも混乱
に落とすと不安視されていました。

また同じく2016年の米国の大統領選挙でもクリントン候補が最終
的には勝利するという事前の予想は外れました。TTP離脱や北米自
由貿易協定見直しそれに中国からの輸入に高関税をかけるという
過激な公約を掲げているトランプ候補が勝利しました。いずれも
大方の予想は外れ市場の波乱は避けられ予想外の株高が進みました。

可能性としては2016年のように国民投票や選挙というイベントを
通過すれば結果の如何に拘わらずアク抜けから相場は立ち直るこ
とも想像は出来ました。しかしイベントの1か月以上前の時期に
これ程まで相場が急騰するとは頭の隅にもありませんでした。

中国は米国との通商協議をどうやら延期するようです。今開催し
ても目ぼしい成果は期待できないと判断したようです。取り敢え
ず中間選挙までは様子を見る可能性が高まりました。長期戦も覚
悟しているようです。中国が掲げている「製造業2025」で製造業
の高付加価値化を目指しています。

米国が関税追加関税の根拠としている政府による補助金や知的財
産権の分野では国の競争力に影響することもあり譲れない項目も
あります。簡単には妥協できないというのが中国の本音でしょう。
報道によると日本もこれまで消極姿勢を示していた2国間通商協
議に応じるようです。

日米首脳同士の親密さだけでは通商問題の解決は困難だという結
論に達したようです。米国が自動車分野を人質にとって相手に要
求を飲ませる戦術は一定の効果を上げています。メキシコやカナ
ダに対してと同じ方向です。

先週の日本株の急騰を目の当たりにして余り先走り過ぎると協議
の内容次第では再び波乱も起こるのではないかと心配してしまう
のは相場の負け組の発想でしょうか。多くの投資家が懐疑的だか
らこそ独歩高になったということでしょう。やはり相場の予想は
難しいというのが本音です。
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