kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

QE3後を考える

2012-08-29 08:42:34 | 日記
日米とも今後の株式市場の注目材料は何と言ってもECBとFRBの次の
一手です。ECBが南欧国債を買い取る政策を実行できるのか、それとも
欧州財政危機克服のためには何でもやると言ったドラギ発言が失望に
変わるのか。中央銀行としてもECBの健全性と独立を重視するドイツや
北欧の中央銀行首脳を説得できるかどうかが焦点かも知れません。

また何度も浮かんでは消え、消えては浮かぶQE3をバーナンキ議長は
9月12~13日実施のFRBで実行に移すのか、31日のジャクソンホール
での議長の発言が注目されますが、実施を匂わすような積極的な発言は
無いのではないかとみられています。追加緩和策に踏み切るかどうかは
まずは9月8日の8月雇用統計結果を見てからということでしょう。

もっとも経済紙の記事によると中国を初め世界経済に減速懸念が出てきて
いることは明らかであり下期の企業業績は素材産業中心に落ち込むことは
避けられそうもありません。市場がQE3に期待するのも頷けますが、もし
実施されたとしても実体経済に与える影響は限定的だという見方もあります。

米国やドイツの株価は現在年初来高値近辺で推移しています。世界的な
追加金融緩和が株価を押し上げていることは明白です。実際にQE3が
発動されてそれで株価の上昇がその後も続くのでしょうか。噂で買って事実
で売るということが今回起こらないとも限りません。

個人的には9月のメジャーSQ以降の相場上昇トレンドに自信が持てない
状況です。10月以降の調整場面を想定しながら市場が強気になっても
現金ポジションを高めることを考えたいと思っています。先物主導の上昇
は強そうに見えても案外脆いものです。目先の勢いに左右されない冷静
な判断が要求される場面もありそうです。

東京市場は先物中心で神経質な展開が続きています。売買代金が依然
1兆円を下回る状況が続いています。今後も先物中心の展開が続きそう
です。年初来高値銘柄の顔ぶれを見ても内需株が中心であることは明ら
かですが、カルビーやヤクルトなど人気銘柄の水準やPERを考えたら
正直新規に投資できる状況では内容に思えます。業績の安定感ブラス
取り組み妙味が上昇を支えているのでしょうが。かといって中国経済の
停滞を考えると鉄鋼などの素材株、海運、商社、機械株などは株価水準
は低いところにありますが、まだまだ買う場面ではないようです。
今後もしQE3で市場が上昇したら持ち株を圧縮して波乱の秋に備える
べきなのかもしれません。
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