kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

注目は10日決算発表

2024-05-05 07:42:21 | 日記
期待とは裏腹にいいところのなかった4月相場が終わりました。5月相場のスタートは米株安にも
拘わらず3万8000円台を維持してGW後半の休みに東京市場は入りました。東京市場が休場中に
発表になった雇用統計は市場予想(24万人増)に対して17万5000人、平均時給は前月比の上昇
率が0.2%と市場予想(0.3%)以下となりました。

米労働市場の過熱感が薄れる方向にあるとの見方が広がり長期金利4.5%程度に低下し株式市場
は安心感が広がり大きく反発しました。9月利下げ開始に一縷の望みを残したようです。注目の
アップル決算は前年同期比で減収減益と振るいませんでしたが、過去最大規模となる1100億ド
ルの自社株買いを好感して6%上昇しました。

もっとも生成AI分野で出遅れたアップル株が市場の成長期待を取り戻せるかは不透明です。一歩
先を行くライバルたちは生成AI分野に巨額投資を続ける意向です。当面は大手テック株の中では
MSやアルファベット、アマゾン、メタなどが生成AI相場の中心になりそうです。

GAFAMのような大手テック銘柄が不在の東京市場ではどうしても生成AI関連では半導体セクター
が中心になります。生成AI向けの需要は強いようですが、PCやスマホ向けの需要回復が遅れてい
ることから決算を発表したアドバンテストのように今期見通しが市場予想を大きく下回り業績へ
の警戒感が高まっています。

レーザーテックのようにPCやスマホ市場への関連性が薄い銘柄はやはり生成AI向けの先端製品の
需要を取り込む形で高成長が続いています。やはり注目は5月10日に決算発表を予定している東京
エレクトロンでしょうか。高い成長期待に応えられる決算を発表できるのか。当株は多くの半導体
製造装置で高いシェアを持っていることから半導体全体の先行きを占いことになりそうです。

アドバンテスト株は確かに市場期待を裏切る今期見通しでしたが、株価推移を見る限り4月は月初
から下落トレンドが鮮明でした。この間東京エレクやスクリーンといった半導体銘柄が高値圏で
推移していたのとは明暗が分かれていました。見方によれば今期大幅増益期待に対して懐疑的な
動きだったのかもしれません。

既に高値から3割も下落していました。決算を発表した翌日の株価は大商いの中で7%下落しました
が、その後は戻り歩調です。業績未達の原因であったPCやスマホ向けの需要回復は遅れていますが
いずれ回復することは間違いありません。半導体市場の拡大は中長期にわたり続くという予想もおそ
らく正しいでしょう。米テラダインとアドバンテスト2社で半導体テスター市場を握っている訳です。

高い成長期待から年初から急騰しましたが、株価は一旦スタート時点に戻った訳ですから少なくとも
そんなに下値は心配しないでもいいように感じます。生成AI相場の第三幕があるとしたら米国の長期
金利が低下に転じることと業績で高成長を示すことです。

次回の更新は8日を予定しています。
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