kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

裏の裏は表?

2012-08-17 07:31:11 | 日記
昨日の東京市場はまさかの大幅高、今週は年初来高値銘柄をみても内需
好業績銘柄のオンパレードでしたが昨日は先駆した内需銘柄に利益確定で
下げる銘柄が目立つ一方、電機、自動車、精密の主力株中心に輸出関連
銘柄が幅広く買われた事が目に付きました。

四半期決算の発表がほぼ終わり景気敏感株中心に業績下方修正が目立ち
当初今年度は全産業で20%を越える増益率予想から13%くらいまで縮小
しました。同じ増益でも市場予想に達しなかった銘柄の急落も今月は目立ち
ました。やはりドルやユーロに対しての円高が業績の重石になっている企業
が多く見受けられました。

そんな背景もあったからなのでしょうか、今週発表された米国の経済指標で
比較的好調なものが多く長期金利が上昇して円安トレンドになったとたん16日
の東京市場はあっさり9000円を突破して9092円まで上昇しました。7月4日の
高値9136円が手の届くところまできました。

過去2年8月は円高が進むことが多く特にお盆休みで市場参加者の少ない
この時期は特に警戒されていたのですが、今年は今のところむしろ円安気味
に推移しています。16日の大幅高はやはり円安を好感した輸出関連銘柄の
上げが主因です。東京市場がどこまで戻せるかもやはり輸出関連銘柄が鍵
を握っています。

16日の東京市場は値上がり幅の割には売買代金が1兆円を下回っていたこと
からお盆休みで市場参加者が少ないところを先物で上昇したに過ぎないと言
う見方もあるでしょう。市場関係者の多くは輸出株の上昇を続くかまだ半信
半疑です。週明けに市場参加者が戻ってきたら売り物が増えて再び9000円割
れの懸念も勿論あるでしょう。9月以降懸念材料が表面化する可能性もあり
そうです。3月高値の絶対期日もこれから来ます。

年初から東京市場は良い意味でも悪い意味でも大方の予想を裏切り続けて
います。欧州財政危機が深刻化して3月危機が叫ばれたのに1万円を越える
まで上昇を続け4月も高値が続くかと思えば一転大きく下落し上昇トレンドは
終わりました。

8月は昨年同様、円高株安進むと警戒されていましたが、9000円をあっさり
回復やはり相場は蓋を開けるまで分かりません。さて今後の作戦としては
反発局面は続くと思い押し目買いを入れるのか、それともこの水準からは
見送るのが賢明なのか思案のしどころです。

個人的には9月のメジャーSQに向かって戻りを試す展開を期待したいところ
です。狙い目は競争力のある事業を持っていて出来れば財務内容が良好な
銘柄です。内需関連銘柄は為替に左右されにくいと言う安心感はあるのです
が、ここ数ヶ月休みなく上昇しています。現在の株価水準からは少し調整が
欲しい所です。好業績ににも拘わらず市場予想に業績が届かず急落した
銘柄の中にお宝が眠っていそうです。例えば精密のN社などはその候補です。

シャープが市場に催促されるように再建策がニュースで伝わっています。まだ
まだ再建の道は遠いでしょうが、売り方も当面は買戻しを迫られるでしょう。
電気株全体にも好影響を与えるでしょう。ひょっとしたら16日の動きが東京
市場のターニングポイントになったかもしれません。日立の大幅高が何かを
暗示しているような気がします。
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