世界的な株安も2月第2週に底打ちして徐々ですが回復しつつあるようです。
しかし今週末に開催されるG20への期待が底流にあるようですから市場の
期待が裏切られるようだったら反動安も考えられます。まだまだ手放しでこの
上昇を喜ぶ訳にはいかないようです。
先週からの株価回復は世界の市場で起きていますがここへきて市場間の明暗
も割れてきました。日米の株価を比較すると年末時点で東京市場1万9033円
NYダウ1万7425ドル、1月末時点では各々1万7518円、1万6466ドル2月5日には
1万6819円、1万6204ドル9日には1万6085円、1万6014ドルでその差は僅か71で
した。10日に1万5713円、1万5914ドルで今年初めて逆転されその後2週間経過
しましたが日米の指数は一度も再逆転されることはありませんでした。
米国株の上昇は今まで米国企業を苦しめていたドル高の一服と原油安に取り敢
えず歯止めがかかり米国株指数に影響の大きなエネルギー関連銘柄の上昇が
大きかったのかもしれません。またドル安は円高と対をないしていますから日本
株には大きな逆風です。円相場が黒田ラインと言われた115円を突破して一時
110円台後半まで円高が進みました。その後も円高基調が続いていることが日経
平均が1万6200円前後で頭を押さえられていることに繋がっています。
昨年前半には日米の株価指数は一時3000ポイントほど日本株が上回った時期
もありましたから様変わりです。頼みの円安のお化粧が剥げ落ちたことで日本株
の実力を市場がもう一度測りなおしているのかもしれません。日銀の緩和政策だ
けによる円安・株高局面の終焉を意味するのかもしれません。円安頼みの増益
シナリオはもう限界に来ていたのかもしれません。年明け以降の激しい値動きは
株価の適正水準を巡る市場の動きが起きています。
現状ではPERが割安だと言っても自動車をはじめ円相場の影響や世界経済の
影響を受けやすい景気敏感株はマネーに敬遠されています。PERは市場平均
よりも割高でも競争力のある事業を抱えている内需銘柄には根強い人気がある
ようです。もっとも内需銘柄だけで日経平均を押し上げることには限界がありま
す。内需銘柄一本足相場が続くようだと上値の重い現在の相場から抜け出すの
は容易なことではありません。
日米の株価指数の再逆転があるとすればその時のリード役は景気敏感銘柄の
見直し買いによる上昇で起きるのでしょうか。もっとも当面は景気敏感銘柄の春
は訪れる気配がありません。2月の米国株の動きをみる限り日本株よりも遥か
に値動きは米国株に分がありそうです。割高だと言われても米国株の底力が光
っています。
このところの株安でアベノミクスの失敗だという報道も見られます。しかし金融緩
和やそれにともなう円安で輸出企業中心に大きな恩恵がありました。円安やビザ
発給要件の緩和で訪日観光客の急増して日本国内の消費を支えているのも事
実です。ただし金融政策に依存し過ぎたことやGPIFの改革を急ぎ過ぎたことの
反動がここへきて出ています。株安は世界経済の先行き不安があるだけにアベ
ノミクスの失敗が原因ではないと思います。2年8カ月余りでおよそ2.5倍になった
ことへの反動もあったと思います。
しかし今週末に開催されるG20への期待が底流にあるようですから市場の
期待が裏切られるようだったら反動安も考えられます。まだまだ手放しでこの
上昇を喜ぶ訳にはいかないようです。
先週からの株価回復は世界の市場で起きていますがここへきて市場間の明暗
も割れてきました。日米の株価を比較すると年末時点で東京市場1万9033円
NYダウ1万7425ドル、1月末時点では各々1万7518円、1万6466ドル2月5日には
1万6819円、1万6204ドル9日には1万6085円、1万6014ドルでその差は僅か71で
した。10日に1万5713円、1万5914ドルで今年初めて逆転されその後2週間経過
しましたが日米の指数は一度も再逆転されることはありませんでした。
米国株の上昇は今まで米国企業を苦しめていたドル高の一服と原油安に取り敢
えず歯止めがかかり米国株指数に影響の大きなエネルギー関連銘柄の上昇が
大きかったのかもしれません。またドル安は円高と対をないしていますから日本
株には大きな逆風です。円相場が黒田ラインと言われた115円を突破して一時
110円台後半まで円高が進みました。その後も円高基調が続いていることが日経
平均が1万6200円前後で頭を押さえられていることに繋がっています。
昨年前半には日米の株価指数は一時3000ポイントほど日本株が上回った時期
もありましたから様変わりです。頼みの円安のお化粧が剥げ落ちたことで日本株
の実力を市場がもう一度測りなおしているのかもしれません。日銀の緩和政策だ
けによる円安・株高局面の終焉を意味するのかもしれません。円安頼みの増益
シナリオはもう限界に来ていたのかもしれません。年明け以降の激しい値動きは
株価の適正水準を巡る市場の動きが起きています。
現状ではPERが割安だと言っても自動車をはじめ円相場の影響や世界経済の
影響を受けやすい景気敏感株はマネーに敬遠されています。PERは市場平均
よりも割高でも競争力のある事業を抱えている内需銘柄には根強い人気がある
ようです。もっとも内需銘柄だけで日経平均を押し上げることには限界がありま
す。内需銘柄一本足相場が続くようだと上値の重い現在の相場から抜け出すの
は容易なことではありません。
日米の株価指数の再逆転があるとすればその時のリード役は景気敏感銘柄の
見直し買いによる上昇で起きるのでしょうか。もっとも当面は景気敏感銘柄の春
は訪れる気配がありません。2月の米国株の動きをみる限り日本株よりも遥か
に値動きは米国株に分がありそうです。割高だと言われても米国株の底力が光
っています。
このところの株安でアベノミクスの失敗だという報道も見られます。しかし金融緩
和やそれにともなう円安で輸出企業中心に大きな恩恵がありました。円安やビザ
発給要件の緩和で訪日観光客の急増して日本国内の消費を支えているのも事
実です。ただし金融政策に依存し過ぎたことやGPIFの改革を急ぎ過ぎたことの
反動がここへきて出ています。株安は世界経済の先行き不安があるだけにアベ
ノミクスの失敗が原因ではないと思います。2年8カ月余りでおよそ2.5倍になった
ことへの反動もあったと思います。