kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

株高時の公募増資に物申す

2016-02-18 17:13:12 | 日記
18日の東京市場は海外株高を好感して360円高の1万6196円と大幅に反発しました。
もっとも日経平均が昨年末から2月5日の終値の下げ幅の三分の一戻し1万6281円を
上回ると売り物が増え上値の重さも指摘されています。海外要因次第で再び下値模
索の展開になる不安が払拭できない限り辛抱の状況に変わりはないようです。

ラオックスが2時過ぎに2500万株(30億円上限)の自社株買いを発表しました。このニュ
ースが伝わると株価が急上昇しました。終値は前日比19円高の146円(14.96%上昇)で
した。自社株買いに文句をつける訳ではありませんが、ラオックスはインバウンド消費で
株高が進んだ1年前の3月に1億株の公募増資をしました。

この時の公募価格は269円、自社株買いが伝わ前の17日終値は127円でした。公募
価格の半値以下になっていました。果たして大幅な希薄化に繋がる1億株の増資が
本当に必要だったのか株高に便乗した資金調達は食い逃げといわれても仕方ありま
せん。

株高時に増資に踏み切るのは有利な資金調達が出来るからです。しかし投資家の立
場にたてばこの価格を維持できるくらい業績拡大に会社側が自信を持てるのか問われ
ます。同じ株高時に公募増資を行ったソニー株もその後大きくか公募価格を下回ったま
まです。増資に対してはその後の株価に余程自信が持てるケースでしか出来ないような
自主ルールも必要かもしれません。
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米国景気次第

2016-02-18 08:10:47 | 日記
前場寄り付き後の堅調な値動きから3日続伸も期待された17日の東京市場で
したが、買いは続かず3日ぶりに下落しました。暴風雨の吹き荒れた先週の市
場から薄日も顔を覗かせましたが台風一過とはならなかったようです。あれだ
けの一方的な下げだっただけにやれやれの売りも多かったのでしょう。市場が
再び牙をむく懸念が払拭できないと考えている投資家心理は当面改善しない
かもしれません。不透明要因のほとんどは解消せず当面は手探り状態が続き
そうな雲行きです。

1週間で1866円という大幅な下落でしかも1万5000円までも下回ったことで先週
はセイリングクライマックスだったようです。16日東証が発表した12日申し込み
時点の信用買い残高は2532億円の大幅減少で2兆6797億円と1年3ヶ月ぶりの
低水準になりました。投資家の想定を超える下げで信用取引の追証の発生もあ
り手じまう投資家が多かったようです。投げ売りが大量に出た反動もあり戻り売
りが少なく15日の上昇が大幅になった面はあったと思います。

一方信用買い残高が大幅に減少したにも拘わらず先週の信用取引評価損率は
マイナス25.76%と7年ぶりの高水準でした。1万6200円近辺に戻ると急激に上値
が重くなるのはやれやれの戻り売りが出てくるからなのかもしれません。信用取
引を利用して売買している投資家のダメージは大きく当面は上値を抑えるかもし
れません。

大手証券が今年の高値予想を相次いで下方修正しています。年末時点では2万
2000円前後の高値予想でしたが2万円に届かない予想もかなり増えました。急速
に先高観が後退したことは今後の投資家心理に影響する可能性があります。2万
円以上の高値に期待して年末年始に信用買いを入れた投資家は結局梯子を外さ
れた恰好です。

内外の投資環境の霧が晴れるのには時間がかかりそうです。原油価格や中国景
気懸念もありますがもっとも大きな要因は米国景気でしょう。米国景気の失速懸念
が杞憂に終われば年末時点のメインシナリオ通り米国の景気回復が続きFRBが
利上げ継続できる環境になり緩やかな円安トレンドが日本株の上昇をサポートす
る。増益基調が確かなものとなれば自然と株価は上昇します。

しかし米国景気回復か頓挫してしまうと今年の日本株の風景は大きく変わります。
2万円回復は夢の夢に終わってしまう可能性大です。いずれにしても現時点では
悲観的な見方が優勢で株価の回復を妨げてします。ひょっとしたら辛抱の1年に
なることも覚悟しなければなりません。

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