kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

クジラ幕相場の先は?

2016-02-25 15:06:12 | 日記
25日の東京市場は海外情勢の落ち着きもあり224円上昇の1万6140円で終わりま
した。12日に1万5000円を割り込んで以降東京市場はローソク足でいう陽線と陰線
が交互に現れるクジラ幕相場になっています。15日、16日は連続で陽線でしたが
その後は陰線と陽線を綺麗に繰り返す形です。

円相場は相変わらず112円台で推移し円安転換へのキッカケが掴みきれず輸出
関連銘柄の企業業績への警戒心は強いままです。しかし3年4ヶ月ぶりの低水準
に沈んだ裁定買い残高や年初から5300億円弱減少した信用買い残高は2013年
4月の水準まで減少しました。需給面の売り圧力はかなり緩和しました。

一段の円高懸念や世界経済の不安から上値は買い難い状況ですが1万5000円
まで叩けるほどではないという綱引き状態で結果的に1万6000円を挟んだ値動き
が続いています。クジラ幕相場の意味するところは市場参加者の気迷いです。
相場が上に向かうのか下になるのか判断つかずその日のトレンドが翌日まで
持続しないことです。

長期金利が急低下してイールドハントが株式市場に訪れてもよい筈なのですが
年初から世界的な株安が進み投資家も配当妙味はあっても値下がりリスクが取
れず買いたい弱気になっています。この異常な状態が尚も続くのでしょうかそれ
とも次第に正常な状態に戻るのでしょうか。今週末から3月中旬にかけて重要な
イベントが続きます。ひょっとしたら3月に転機が訪れるかもしれません。
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裏目ばかり目立つ

2016-02-25 08:40:31 | 日記
物事には必ず明と暗があります。もっか東京市場の懸念材料となっている
原油安や円高も日本経済に取っては元々プラス面とマイナス面があります。
当初原油価格が下がっていた時には原油安は産油国にはもちろんマイナス
ですが消費国である日本では企業はエネルギーや材料コストの低下個人に
は原油値下がりで浮いたお金を他の消費に充てることが出来プラス面の方
が遥かに大きいという見方が市場では多かったようです。

しかし年明け以降の日本株は原油安におびえています。行き過ぎた原油安は
産油国の財政を直撃し世界の株式市場からオイルマネーが引き上げられると
の見方から株安に直結します。また原油安によって石油産業の設備投資が減
少して関連産業の業績を悪化させます。またエネルギー産業の信用不安はリ
スクオフとして円高を引き起こし日本株の下落要因になります。

結局原油安もある限度を超えるとメリットよりもデメリットの方が大きいというの
が市場の答えのようです。車社会の米国では当初はガソリン安による消費の
拡大が期待されましたが実際には原油安などによる世界経済の混乱から先行
きを不安視した消費者はガソリン安で浮いたお金を消費ではなく貯蓄に回して
いるということが起きているようです。

黒田日銀のマイナス金利導入も追加緩和で株高に繋がるとの期待も空しく
金融株の業績下押し圧力となり金融銘柄の急落という暗の側面ばかり目立
つことになりました。東京市場では個人投資家に人気のメガバンクの大幅な
下げで懐具合が急激に悪化して投資意欲の低下に繋がりました。マイナス
金利導入といったサプライズも日銀の思惑とは裏腹に円高株安を助長して
しまいました。一段の金利低下でリスク資産へのシフトを期待していましたが
マネーは一層安全志向を強める結果になりました。

11月にIPOを果たした郵政3社も当初は上場人気の株高で個人投資家の
裾野を広げる役割を果たしましたが年明け以降の大幅下落で一転市場の
お荷物に代わりました。日銀のマイナス金利導入も想定外の出来事でゆう
ちょ銀行やかんぽ生命の金融2社への逆風となりました。郵政3社の株高
持続→株式等のリスク資産への流れを作ろうとしましたが当てが外れました。

ドル高円安も米国経済の回復が順調なら問題は起こらなかったでしょうが
ドル高が米国経済の足を引っ張る状況が鮮明になると米国側から不協和音
ばかり聞こえてきます。円安を追い風に昨年の末まで我が世の春を謳歌して
きた日本株は一転北風に晒されることになりました。米国経済の好調持続
から緩やかな利上げで円安トレンドが維持され日本株も一段高というシナリ
オが崩れてしまった状況で今後はどんなシナリオが出てくるのでしょうか。
桜の満開時期は確実に近づいていますが株式市場の満開時期は尚も見通
せません。
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