リクルート人気だけが目立った週だった

週末17日の東京市場は朝高の後次第に売り物に押され結局205円安の
14532円で終わりました。今週は768円下落という大幅な下げでした。騰落
レシオはついに69.41％まで低下しました。市場関係者の下値の目処と予
想される14500台まで下げました。

新規上場のリクルートは予想以上の人気でした。もっともリクルート株の
売却代金が他の銘柄に流入する株価浮揚効果の期待は見事に外れま
した。反対に人気のリクルート株資金購入のために他の銘柄の換金売
りが増えたのかどうか分かりませんが、下落相場でも値持ちの良かった
オリエンタルランド（-4.07％）等の下落も目立ちました。

円相場の水準から考えると不思議なくらい主力の自動車や電機銘柄の
大幅な下落も目立ちました。8月以降の上昇分を帳消しにするだけでな
く年初来安値近くまで下落した銘柄もあります。円安による業績上方修
正が期待ほど増えないとの判断なのでしょうか。日足チャートを見ると
恐怖心さえ持つような印象を受けました。

東京市場のそんな暗いムードを吹き払ってくれそうなのが17日の海外市場
での欧米株の大幅反発です。円相場も106円後半と円安方向に振れました。
これを受けて週明けの東京市場は大幅に反発して始まりそうです。これで
世界的な株安に歯止めがかかったことを期待したいのですが、このまま順調
に戻りを試せるかどうかは外部環境次第です。まだまだボラティリティの高い
相場が続くと考えた方が良さそうです。

明日の更新はお休みします。