kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

新旧交代

2014-05-26 07:18:43 | 日記
先週の東京市場は世界の市場で4番目の上昇率(2.59%)と言う結果に終わり
ました。月曜日から水曜日の前半と後半の木、金曜日とでは正反対の内容と
なりました。前半は日銀会合を控え下値模索の展開でした。それでも週前半に4
000円割れから一段安しなかったことがかえって下値の底堅さが意識され後半は
NY高や米国10年債利回りの上昇から円相場が101円台回復し安心感も広がっ
たのでしょう。後半2営業日で東京市場は420円上昇しました。安値圏で揉み合い
海外市場の行方によっては年初来安値に接近ということも考えられましたから
420円上昇とは意外高だったいうのが正直な感想でしょうか。

もっとも年初来高値を更新した銘柄を眺めると随分以前とは顔ぶれが代わってい
ます。先物主導の相場では指数寄与率の大きなソフトバンク、ファナック、ファース
トリテイリングなどの値嵩株やスマホ関連の京セラそれに日立や川重、三菱重工
などのインフラ関連銘柄は指数を下回る上昇率でした。高値からの下落の大きさ
に比べれば微々たるものです。

代わって人気銘柄は大成建設、清水建設などのゼネコンの一角、日本ハム、サン
トリーの食品や中外薬や参天製薬といった中堅製薬メーカー、今期も二桁増益予
想のミネベア、富士通、カシオ他には自社株買いの三菱商事や前期に続いて今期
も増配を続ける三井物産です。

自動車株でも年明けまで大人気だった富士重工やマツダではなくモディ改革への
期待に沸くインド市場に強いスズキです。市場平均や同業に比べてPERが低い
とかで銘柄選択をしても戻りは鈍い銘柄が多いことです。多くの投資家が買い易
いという銘柄に限って信用買い残が積みあがり上値が重くなっているのが現状
です。

きっと人気銘柄にも新旧交代の波が来ています。昨年の相場の延長線で銘柄を
選んでも芳しい結果が得られないことに気づくべきです。新高値銘柄や新安値銘
柄の顔ぶれを観て市場がどっちの方向に進んでいるか判断することが重要です。
きっと出遅れ銘柄にはそれなりの理由が有り買いが集まらないのです。

少なくとも現在は決まったテーマで相場が動いてないことです。例えばオリンピッ
ク関連でゼネコン銘柄が人気化しているならもっと多くの銘柄が高値を更新して
も不思議ではありません。現実にはそうなっていない訳で選別が行われていると
すれば業績の差でしょうか。そこには業界よりも個別銘柄中心の流れが起きてい
るのかもしれません。


コメント
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