kabu達人への道

マスコミで深く触れられることのない投資の裏側や
投資にあたっての疑問など赴くままに綴っていきます。

国内販売激化

2011-11-12 08:43:39 | 日記
トヨタ自動車が国内生産300万台を石にかじりついても死守したいと決算
発表の場で話していました。ただし石のかじり方にもいろいろあると。この
発言は大震災直後に豊田社長が何としても国内でのもの作りを守りたい
国内生産300万台は維持するとの言葉を受けてのものです。トヨタの国内
生産の内、輸出が170万台国内販売が130万台というのが現状です。こ
れを輸出150万台、国内販売150万台にもっていき円高の影響を少しで
も和らげたいというのがトヨタの計画です。国内販売上積みがいろいろな石
のかじり方のひとつなのでしょう。

日産も現在の国内販売シェア13%を2013年までに15%へそして近い将
来国内販売ダントツの2位目指して20%のシェアを取りたいと報道されてい
ます。ホンダも軽自動車のテコ入れやHV車のラインアップで国内販売の上
積みを目指しています。数日前のニュースで自動車各社首脳がこの時期に
各種自動車税の軽減を訴えている様子が流れていましたが、首脳たちの腹
の中では減税により消費を刺激し国内販売というパイを大きくして現状の国
内生産を維持したいという思惑が見て取れます。

いずれにしても今後は益々国内販売競争の激化は必至です。如何に売れる
車をいち早く世に送り出すか各社の商品力が試されます。また大手の攻勢
により国内販売が弱いマツダや三菱自動車の今後が少し心配です。今後の
国内販売はHVなどの環境車と軽自動車の品揃えが勝敗を分けそうです。

11日のNY株式市場は、イタリアの議会上院で財政再建のための法案が可
決されたことを受けて、幅広い銘柄に買い注文が集まり、ダウ平均株価は
259ドル値上がりしました。これで9日の下げを10、11日の上昇で取り戻し
たことになります。また週間では170ドル上昇となり東京市場(およそ300円
下げ)と明暗が分かれました。今後も欧州問題に振り回されながらボラティリ
ティの大きな展開が予想されます。残念ながら企業業績の違いもあり東京市
場は上値の重い展開が続きそうです。今後も外国人投資家の買越し基調に
転じるかそれが株価の今後を左右します。やはりタイ洪水被害や円高それに
加えてオリンパスや大王製紙のガバナンスの問題は痛手でした。
コメント
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