星型エンジンの原型になったとも言われるアンザニ3気筒エンジンはシンプルで前回のアルコやVWエンジンと比べてもそんなに難しいシロモノではありません。その上ファルマンに付ける場合はバラスト代わりに作る様な物ですから重くなっても大丈夫!
そんな程度のいい加減な準備で始めますが、頭の中は「アンザニ」で一杯にしておきます。
ノーズ・モーメントの短さから機体後部のパーツはかなり軽く作ってはいますが、主翼を差し込んで重心をチェックしてみると絶望的な重さを必要とします。シリンダーは紙粘土なんか使わずに、いや使っても良いけどピストンは鉛の固まりなんか仕込まないとバランス取れそうにありません。今回は軽量プラスティックを肉抜きして紙粘土よりは頑丈でちょっと重いシリンダーにしました。クランク・ケースは適度な厚みのバルサが手元に無かったんで張り合わせで我慢、そこそこのお化粧をしたら完成。
排気管の方向で3気筒の位置関係は決まってしまいますから印を付けておきます。
プラグを取り付けて塗装をすれば完成。先端までの道のりが長いプロペラ・シャフトの取り付け方法に悩みます。可変にするか、パイプもろとも瞬間で固定しちゃうか?一晩考えましょ!