まだそんなことを

2011-04-08 12:15:29 | 塾あれこれ
S新聞だったか学者の意見を記事にしていました。
Hさんという有名な哲学者らしい。
存じ上げないのか、とお叱りを受けそうですね。

その記事で、今回の震災を復興させる財源について
増税か、国債か、とした後に
どちらもうまくないなら政府紙幣があるじゃないか
とおっしゃるのです。

驚いたね。
亡霊がまた出てきた。
エライ人の頭の中ってどうなってるんだろう?

そもそもAかBかなどという記述そのものが
読む側の国民をバカにしてるけれども。
そのほうが「分かりやすい」と思っているのでしょう。

この場合、実際はAもBも、なのです。


ところでこの件についてはもうしばらく前に森信クンが
新聞に記事を寄せられていました。
(残念ながら彼もAかBかと書いていましたが)

彼は国債は危険が多すぎるから臨時増税という主張です。
特に海外資本との関係でのリスクを強調しています。

分かるけどね。

経済界や政界、更には国民がスンナリと受けるかどうか。
復興資金をどれほどと見積もるかによって話が違うけれど
百兆円は下らないでしょ?
それを増税だけで賄えますか?
消費税を何%にすりゃ良いの?
何年かかるの?

そもそも税金と言うものは「臨時」という約束で始めても
半永久化しやすいものです。

森信クンのような専門家に大変失礼ながら、素人の素朴な
疑問にも堪えられる文章を書いて欲しいなあ。
短い文では難しいとは思いますけれど、ね。

(森信茂樹、官僚→学者ですから素人が云々は失礼ですが)


ええっと、政府紙幣のことでしたね。

今はお金の話も、原発事故当初と同じく厳しい現実を隠して
小出しにしていると思われます。
上にも書いたとおり数年で百兆円は下回らないでしょう。

ですから、財政支出の見直しも増税も国債も、あらゆる手段を
動員しなければならないはずです。

だから、今、政府や官僚の初動が遅れていると思うのですが
それがよくないのです。
彼らの保身のためですから。
少しでもリスクを負おうとしない、情けない。

今はまずざっとの見込みを立て、大枠を急ぎ提示することが
一番大切なことだと思います。
もちろん被災のケアや緊急な復興と同時進行です。

たとえば、これから3年で150兆、そのうち税でいくら・・
目安をまず示すことですね。
それがリーダーシップ。
節電を呼びかける、なんて小さい話は後回し。
言われなくてもみんな自粛してます。


スミマセン。
政府紙幣(貨幣発行特権の行使)がいかに御粗末か
は明日書きます。

書かなくても皆さんご存じでしょうねえ。
止めましょうか?


写真は廿日市港近くの公園。
人が少ないし、まして弁当を遣う人もおられません。
自粛ムードかなあ。