立ち聞き、なんとかして下さい

2011-01-23 08:44:11 | 塾あれこれ
ドラマの話です。

私は多くドラマを見ていませんが、立ち聞きする
シーンが目につきますね。

朝ドラなど、ひどい。

ドラマの立ち聞きでは
①重要な情報が簡単に伝わってしまったり
②人の心に葛藤が生まれたり
③話が劇的になったり します。

便利な手法ですが、
何でいつもタイミングよく通りかかるの、とか
それって話している人が気づかないのがヘン、とか
疑問が出やすくなります。
特に使いすぎますとね。

この前はAがBCの対話を立ち聞きし
今度はBがADを立ち聞きし
色んなパタンはありますが毎週のように出てるかな?

中には、立ち聞きが趣味みたいになってる人もいます。

私は朝ドラなどを新聞を読みながら「聞いている」ので
立ち聞きのシーンなど見逃すことが多いはずです。
それでも多くありそうだと分かるということは、
実際、かなりな数の立ち聞きシーンがあるのでしょう。


あれだけ話を進める時間があるのに、なぜ安易に
立ち聞きで話を進めるのでしょうか?
一週間で90分、映画一本分も時間があるのにねえ。

ドラマの展開スピードを早くするためでしょう。
しかし、そればかりでは劇が平板になるのです。
プロなんだから工夫が欲しいですね。


昔のドラマでも立ち聞きシーンはありました。
ただ、とても効果的に使われていましたね。
また自然に(ありそうだ)と思わせる工夫があった
ように思われます。

もともと、立ち聞くとは良くない行為だったはずです。
音が漏れやすい日本の家屋では意識して聞かないように
聞こえてくる場から離れるのが良識です。

聞き耳を立てるというのは相当な「悪意」があると
考えるべきでしょう。

それでも、ふと小耳にはさんだことが日ごろから気になる
ことである場合、つい聞いてしまうのが人情。
そしてその情報は(悪いことをして得たもの)だから
取り扱いが要注意なのです。

であるからドラマに迫力が生まれるのです。本来は、ね。
効果的に使ってほしいなあ。


現在のドラマに立ち聞きが多いとしたら

作り手が安易である
受け手も真剣に見ていない
荒唐無稽な展開ばかりを面白いと思う視聴者が多い

・・などドラマをとりまく状況の変化があります。

また、日本人は立ち聞きを悪いと思わなくなった
という社会意識の変化があるのかもしれません。

立ち聞きは(こころを泥棒すること)なのに。
品がない世の中になったものです。