MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

3D頭痛

2010-03-08 21:33:32 | 映画

第82回米アカデミー賞は『ハート・ロッカー』に軍配!
で、対抗馬のジェームズ・キャメロン監督の
3D 作品『アバター』は美術賞、撮影賞、視覚効果賞の
3部門の受賞にとどまった。
3D 技術による圧倒的な映像も、イラク戦争を舞台にした
現実的なストーリーに屈した格好だ。
これまで3D 映像で問題となっていた視聴による頭痛や
吐き気も、新しいデジタル3D 技術により、
かなり減じられてきたということだが、
自律神経に自信のない MrK には今一つ不安が払拭できず、
よって、いまだ『アバター』を観ていない。
ところで近日公開予定のティム・バートン監督の
3D 映像作品、『アリス・イン・ワンダーランド』に出演する
ジョニー・デップもまた、3D 視聴により
頭痛や不快感が起こってしまうのだという。

3月2日付 abcNEWS.com

3-D Movies Like ‘Alice in Wonderland’ Are Just a Headache for Some―Johnny Depp Among the Many People Who Can't See the 3-D in 'Avatar' or 'Up' 『アリス・イン・ワンダーランド』などの3D 映画も人によってはただの頭痛のもと―ジョニー・デップも『Avatar』や『Up』の3D映像を観ることのできない大勢の一人

Avatar

By Joseph Brownstein

 3Dで映し出される映画やテレビが流行となっているが、人によってそれらを見ることで生ずる問題が注目されている。
 近日公開される3D作品 “Alice in Wonderland” でMad Hatter を演ずる Johnny Depp(ジョニー・デップ)はもともと自身の出演作を観ることはないそうだが、Entertainment Weekly のインタビューで、今回の作品では3D効果を楽しむことができないためという特別な理由があると述べた。
 「左目できちんと見えず、変な気持になってしまう。そのため 3Dをちゃんと見ることができないんだ」と、彼は同誌に語った。
 3Dで同じ様な問題を抱えているのは Depp だけではない。正確な数は把握できないが、アメリカ人の5~12%にある程度の stereoblindness(立体盲)が見られると推定されている。Stereoblindness とは奥行きを適切に感ずることができないことである。
 「3D映像を見ているように感じることができないのです」、技術工学のウェブサイト CNET の編集長 Rafe Needleman 氏は言う。「迫真性を感ずるどころか、うんざりしてしまいます。というのも、ほとんどずっと、二重になったゴースト画像を私は見ていたわけですから」
 劇場で受け取るメガネをかけずに3D映像を見れば、2つに分かれた像を目にすることになる。しかし、メガネを使うことで脳が像を一つにまとめるのを補助しイメージに奥行きを与えてくれるのである。
 「それは日常生活の中で起こっていることです。それは統合と立体視(fusion and stereopsis)といいます」と、New York Eye and Ear Infirmary の小児眼科医の Lisabeth Hall 医師は言う。彼女は両眼からのイメージを集約して奥行き知覚を生ずる過程をそう呼んでいる。
 飛行機を飛ばしたり、最高品質のスイス時計を組み立てたりするような作業と同じくらい繊細な3D映画に用いられる奥行き知覚は、目から入ってくる情報に基づいて脳が生み出すことのできる唯一の奥行き知覚というわけではない。一眼であっても、ある被写体がどれくらい離れているかを脳は把握することができる。
 「脳は多くの様々な手がかかりから奥行きについての判断を行うことができます」と Massachusetts Eye and Ear Infirmary と Harvard Medical School に所属する神経眼科の Joseph Rizzo 医師は言う。
 3D 映像の最大効果を受けられない人がいることには多くの原因がある。最適な立体視には次の二つの要因が揃う必要がある。
 第一に、両眼そのものの視力が良くなければならない
 第二に、両眼の位置が合っていなければならず、揃って発達している必要がある。もし小児期に一眼の位置がずれている場合、その子は奥行き知覚を備えていない可能性がある。
Viewing In Stereo 立体的に見ること
 3D映画を見ることの困難さは、両眼のわずかなズレによるかもしれない。たとえその人が毎日の生活で問題のない視力を持っているとしてもである。3D体験の困難さを経験する子供、その両親、そして大人はパニックにならず、診察を受けることを考慮すべきである。なぜなら、現在の積極的なスクリーニング検査をもってしても小児の目の問題は見逃される可能性があるからだ。
 「診察してもらい、診断を受けるべきです。余計な心配の必要はありません」と彼女は言い、わずかな視覚の問題がありながらそれに気付くことなく生涯を過ごす人たちも存在すると説明する。奥行きの知覚に関しては人は様々な程度の能力を持っている可能性があり、クリニックでは視覚の問題を抱える大人や小児でも3D映画を楽しむことができる人たちがいる。
「我々が行う立体視検査に引っかかる小児や成人でもこの奥行き知覚は保持されているということがきわめて多くあります。白か黒かで片付けられる問題ではないのです」と Hall 氏は言う。
 もし問題なく3D映画を見ることができていた人が突然その能力を失った場合、それは潜在的な問題の徴候となっている可能性があると Rizzo 氏は言う。
 「人は視覚を制限する様々な障害を被る可能性があります」と彼は言う。「そのような場合、視覚低下の原因に適切に対処することで視機能が回復することがあります」
 今回の『アバター』、今シーズンのサン・ジエゴ Chargers とオークランド Raiders の NFL のゲーム、そして、昨年のスーパー・ボウル中に放映されたいくつかのコマーシャルなど、最近多くの作品が3Dで発表されている。
 業界は3D対応テレビやこういった画像を捉えるその他の技術を押し進めたいと思っているかもしれないが、それらを正しく認識できない人々についても考慮すべきである、と Needleman 氏は言う。
「3D産業の人たちにとって立体盲の人たちはどれほどの比重を占めているだろうか?私を含めた立体盲の人のために何をしてくれるだろうか?社会的多様性にどう対処してゆこうとするだろうか?」と彼は言い、3D効果を見ることのできない人が、見ることのできる人と一緒に映画に行く場合を例に挙げた。
A Different Viewing Experience 別の鑑賞の仕方
 眼の訓練によって奥行き知覚を回復させることができるだろうか?今のところ、多くの人たちに対して有効と認められた治療法はないと医師は言う。
 3D効果を認識できない CNET 編集長 Needleman 氏は、かえってそのことで得をしたと言う。彼は大々的に宣伝された3Dバージョンを見たいと思っている人々の混雑を避け、2Dで ゆったりと“Avatar” を楽しむことができたと語る。
 「3Dは映像の壮観さを増大させるでしょうが、ストーリーまでさらに面白くさせるとは思いません」と彼は言う。

こういった頭痛を『3D 頭痛』と呼ぶらしいが、
眼筋のわずかな不均衡で、普段は何ともなくても
3D 映画を 3D メガネで見る時には脳に負担がかかって
しまうという。
こういった映画を長時間見ることが、脳や身体に対して
悪影響を及ぼすことはないのだろうか?
それとも、将来 3D 画像があふれる時代に備えて
今のうちに何度も見て脳を鍛えておくべきなのだろうか?

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