感染者数の減少は鈍く依然コロナ禍が続いているが、
ようやく各局とも “with コロナ”体制で
(自分的には“apart from コロナ”という言い方が良いと思うのだが)
元の鞘(クール)に収まり、一時の混乱は脱したようである。
中でもTBS は『天国と地獄~サイコな2人~』
『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』の2本で高視聴率をゲットし、
堅調ぶりが伺える。
いい味を出していた柄本佑(TBS『天国と地獄~サイコな2人』より)
この先ワクチン接種が進み、コロナ禍を脱することができるのか。
希望に膨らむクールとなることを期待して各4月ドラマを
チェックしてみたい。
フジ月9 4/5 ~ 『イチケイのカラス』 竹野内豊、黒木華、新田真剣佑、山崎育三郎、桜井ユキ、水谷果穂、中村梅雀、升毅、小日向文世、草刈民代、他
弁護士や検察官の双方に恐れられる自由奔放で型破りな刑事裁判官が主人公のリーガルドラマ。原作は2018年の浅見理都によるコミック『イチケイのカラス』(講談社モーニングKC刊)。『イチケイ』とは竹野内豊演じる主人公の刑事裁判官・入間みちおが所属する東京地方裁判所第3支部第1刑事部、『カラス』は裁判官が身につけている公平さを象徴する黒色の法服のこと。自由奔放で型破りな入間と、彼に振り回されながらも真実をつかもうと奔走するイチケイメンバーの活躍が描かれる。入間は絶対に冤罪を生むことのないよう、自らの足で現場検証を行い事件の真相を明らかにすることを信条とする異端な刑事裁判官。ひげを生やし、服装はカジュアル。ゆるい空気をまとい、とぼけた発言をすることもしばしば。しかし、しがらみや偏見、先入観に一切とらわれない自由な観察眼と、徹底的に調べ上げる探究心を持ち、弁護士団や検察官たち両方から恐れられているクセ者。250件前後の事件を抱える刑事裁判官には迅速かつ効率的に事件を処理することが求められるが、マイペースで事件を深掘りしていく入間に、周囲のイチケイメンバーたちは振り回される。そんな入間と真逆タイプの裁判官なのが黒木華演じる坂間千鶴。男性社会の法曹界において若くして特例判事補(裁判官として実務を5年以上経験し判事と同等の権限を有する判事補)になった優秀な女性。東大法学部出身で将来を約束されたエリート中のエリートだが、冗談が全く通じない堅物タイプ。そんな坂間がイチケイに異動になった理由は、事件の処理件数が信じられないほど少なく、会社なら倒産レベルの赤字状態であるイチケイを立て直すためだった。迅速さと効率性を求める坂間にとって、現場検証を何度も行い、じっくりと事件の真相を深掘りしていくみちおの仕事スタイルは全く理解ができずイライラが募るばかり。しかし赴任当初は反発してばかりだった坂間も、事件をただの“案件”ではなく“一人一人の人生”として扱うみちおの信念に気づいたとき『判決を下すだけではなく裁判官として何ができるのか』という問いに直面することになる。一方、物語の展開とともに、入間が弁護士から裁判官となった転機となる過去のある事件が明らかになっていく。この2人に加えて、裁判所書記官の石倉文太を新田真剣佑が演じる。裁判所書記官は、裁判の記録や調書などを作成・保管するほか、裁判所主導の現場検証を行う際にはスケジュールを調整したり、検証に立ち会って記録したりと、縁の下の力持ちとして裁判官を全面的にサポートする役割を担う。彼ら3人を中心にイチケイチームの活躍が展開される。伝説の裁判官・駒沢義男に小日向文世、お人好しの主任書記官・川添博司に中村梅雀、3つ子の母親でもある書記官・浜谷澪に桜井ユキらがキャスティングされている。
フジ(関西テレビ)火9 4/13 ~ 『大豆山とわ子と三人の元夫』 松たか子、岡田将生、角田晃広(東京03)、松田龍平、豊嶋花、市川実日子、高橋メアリージュン、石橋静河、近藤芳正、岩松了、他
坂元裕二脚本によるオリジナル・ロマンチックコメディ。建設会社の社長に就任したばかりのバツ3の女性と、その女性を忘れられない元夫たちの物語。松たか子が演じる主人公・大豆田とわ子(だいずやまとわこ)は、3回結婚して3回離婚したバツ3の女性。建設会社『しろくまハウジング』の社長に就任したばかりの40歳。とわ子はとりわけ変人というわけではなく、洋服が好きで、明るく、お茶目で、ちょっとせっかちで、どこかとぼけていて、いろんなところがちょっとずつ面白い、そんな女性である。最初の夫・田中八作(松田龍平)との間に生まれた中学3年生の娘・唄(うた)(豊嶋花)と二人暮らしをしている。八作は東京・奥渋谷にあるレストラン「オペレッタ」のオーナー兼ギャルソン、40歳。女性に自動的にモテてしまい、ときどき面倒なことに巻き込まれてしまう。二番目の夫はファッションカメラマン・佐藤鹿太郎(かたろう)(角田晃広)(45歳)。業界では有名で腕もいい。とわ子のことが今でも好きで好きでたまらないが、とにかく器が小さい。三番目の夫は岡田将生演じるエリート弁護士・中村慎森(しんしん)(31)。とわ子の会社『しろくまハウジング』の顧問弁護士。理屈っぽくて、ひねくれ者。口癖は「それ、いります?」。周囲からは冷静で合理的な人間とみられていた慎森がとわ子と結婚し、離婚した理由は不明。とわ子とこれら3人の元夫が、坂元裕二お得意の掛け合いで織りなす一風変わった日常がどのように展開されるのかが見どころか。ターゲットとなる視聴者はやや高めの年齢層となりそう。
TBS 火10 4/20 ~ 『着飾る恋には理由があって』 川口春奈、横浜流星、夏川結衣、丸山隆平、中村アン、向井理、山下美月(乃木坂46)、高橋文哉、他
『恋はつづくよどこまでも』の金子ありさによるオリジナルドラマ。着飾ることで自分の居場所を得ていた女性が、価値観の違う人々と1つ屋根の下で恋愛を繰り広げ、友情を深める中で、鎧を脱ぎ捨て自分らしく生きていく姿が描かれる。主人公は、川口春奈演じる“着飾る女”真柴くるみ(26)。インターネット通信販売で若者から支持を集めるインテリアメーカー『el Arco Iris』(エル・アルコ・イリス=スペイン語で“虹”の意)の広報として、プレスリリースやメルマガの作成、メディアの取材対応、広告宣伝のPR活動を担当している。彼女は同社を興した社長・葉山祥吾(40)(向井理)からも一目置かれている。会社に貢献したいと宣伝を兼ねて始めたSNSでは10万人近くのフォロワーを持ち、インフルエンサーとしても活躍。会社のため、フォロワーのため、そして密かに想いを寄せる葉山社長のため、『憧れの存在』であり続けようと背伸びし努力する日々を送っていた。しかし、日々業務に追われマンションの契約更新を忘れていたため部屋を追い出されてしまう。彼女に手を差し伸べたのは、カフェでバイトしていた頃に仲良くなった常連さんで、真柴の唯一の女友達であり、「姉御」と慕う人気フードスタイリスト・早乙女香子(さおとめこうこ)(夏川結衣)50歳。香子の計らいで真柴が行き着いた先は、表参道の一等地に建つ彼女のマンション。表参道の高級マンションで優雅な一人暮らし! と思いきや…まさかまさかの知らない人たちとのルームシェアだった!そこにいたのは既成概念を覆す個性豊かなメンバーだった。自由気ままに好きな時だけキッチンカーでバルを営業する料理人で、シンプルな生活を追求する超マイペースな性格のミニマリスト・藤野駿(26)(横浜流星)。そして、駿のはとこでオンラインカウンセラーとして悩み相談を請け負っている関西人・寺井陽人(てらいはると/36)(丸山隆平)。さらには、近所の高級スーパーでデリバリーのバイトをする傍ら、現代アートの絵画やオブジェを作るアーティストの卵・羽瀬彩夏(はせあやか/33)(中村アン)。この3人に真柴と香子が加わって、縁もゆかりもない、年齢も職種もバラバラの5人暮らしが始まることとなる。しかしそれぞれ考え方や好みの異なる他人同士の共同生活のためトラブルが多発。他人の評価を気にして生きてきた真柴は、中でも共同生活において自分らしく自由に生きる駿と過ごすうちに価値観が変わっていき2人の距離は急速に縮まっていく。とりあえず本ドラマ、得意の短縮タイトルは『きかこい』とでもなるのだろうか?あまり現実的なストーリーではないようだし、数字の獲れない女・川口春奈主演というのも心配の種だ。
テレ朝水9 4/7 ~ 『特捜9 season 4』 井ノ原快彦、羽田美智子、津田寛治、吹越満、田口浩正、山田裕貴、中村梅雀、佐野史郎、他
リーダーの浅輪直樹(井ノ原快彦)を中心に、新藤亮(山田裕貴)、小宮山志保(羽田美智子)、村瀬健吾(津田寛治)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)らが協力しながら難事件を解決していく刑事ドラマ、本ドラマも第4シーズンに突入。シーズン3では全く不可解な言動ばかりだった班長の国木田誠二(中村梅雀)がようやくまともに?仕事をしてくれそうである。
日テレ水10 4/14 ~ 『恋はDeepに』 石原さとみ、綾野剛、大谷亮平、渡邊圭祐、今田美桜、藤森慎吾(オリエンタルラジオ)、橋本じゅん、他
徳尾浩司によるオリジナル脚本ドラマ。愛する魚オタクの女の海洋学者と巨大マリンリゾート開発に人生をかけるロンドン帰りのツンデレ御曹司が対立しながらも恋に落ちていく物語。石原さとみ演じる渚海音(なぎさみお)は海洋学者で芝浦海洋大学・海洋学術センター・鴨居研究室の特任研究員。海を愛する魚オタクで、なんでも魚にたとえて語り、周囲を驚かせる。いつも明るく笑顔で、誰にでも優しいお人よしな性格だが、家族や過去のことは語りたがらず謎が多い。プラスチックゴミ等による海の汚染を嘆いていてマリンリゾート開発の阻止に使命感を持っている。一方の綾野剛演じる蓮田倫太郎(はすだりんたろう)は、リゾート開発をしている家族経営会社『蓮田トラスト』の三兄弟御曹司の次男。仕事に厳しく、近寄りがたい雰囲気で周囲に恐れられているが実は無邪気で純真な少年のような心の持ち主。ロンドンの有名コンサル会社に勤めていたが父親の体調不良をきっかけに帰国し、『蓮田トラスト』のマリンリゾート開発事業を任される。立場上対立するこの2人がお互いに惹かれ合うようになるのだが、ある秘密から『禁断の恋』となってしまうという展開。鴨居研究室の特任研究員・宮前藍花に今田美桜、蓮田三兄弟の長男・光太郎に大谷亮平、蓮田三兄弟の三男・榮太郎に渡邊圭祐がキャスティングされている。このところ視聴率が低迷している石原さとみの逆襲なるか?
テレ朝木9 4/15 ~ 『桜の塔』 玉木宏、広末涼子、仲里依紗、光石研、吉田鋼太郎、椎名桔平、他
武藤将吾によるオリジナル脚本ドラマ。警視庁の頂点、警視総監を目指し巻き起こる野望と正義が入り乱れる組織内のパワーゲームが描かれる。主人公は玉木宏演じる警視庁捜査共助課の理事官・上條漣。幼少期の“ある出来事”が火種となり、権力を手に入れることを渇望するようになる。ゆくゆくは、警視総監にと考えている。そのためまずは自らが属する派閥のトップが警視総監になることが出世の近道と考えた彼は、どんなに汚い仕事もためらうことなく遂行し野望の階段を駆け上がろうとする。漣の幼馴染で警視庁捜査一課の水樹爽に広末涼子。正義感に燃える彼女は野心に燃える漣と対立しながらも、密かに彼を想っていて、漣の野心に火を点けた過去を知っている。一方、警視庁刑事部長を父に持つ女性・千堂優愛に仲里依紗。欲しいものは何でも手に入れてきた彼女は、漣の魅力に取りつかれ固執していく。警察幹部の面々には、『東大派』の警務部長・吉永晴樹に光石研、『薩摩派』の警備部長・権藤秀夫に吉田鋼太郎、さらに『外様派』の刑事部長・千堂大善に椎名桔平らがキャスティングされている。そのほか、漣に徹底マークされる銀行強盗事件の被疑者・蒲生兼人を森崎ウィン、漣の情報屋として暗躍する刈谷銀次郎を橋本じゅん、漣を気にかける銀座の高級クラブのママ・小宮志歩を高岡早紀が演じる。警察内部のすったもんだなど、あまり興味が湧かないのだが…。
フジ木10 4/8 ~ 『レンアイ漫画家』 鈴木亮平、吉岡里帆、片岡愛之助、木南晴夏、竜星涼、岩田琉聖、他
漫画一筋で恋愛下手なレンアイ漫画家と、ダメ男ホイホイと呼ばれる崖っぷちアラサー女子、恋に不器用な二人が織りなすラブコメディ。原作は2010年から2012年にかけて連載されていた山崎紗也夏の漫画『レンアイ漫画家』(講談社モーニングKC刊)。脚本は松田裕子。鈴木亮平演じる主人公・刈部清一郎(かりべせいいちろう)は、人付き合いが苦手の変わり者で、外に出ることもほとんどなく、常人には理解できない思考回路を持つ天才漫画家。アシスタントもつけず一人きりで、少女漫画の金字塔と呼ばれる大ヒット漫画の連載を続けている。顔出しは一切せず、女性名のペンネームで正体を隠し、そのプライベートは謎に包まれていた。そんなある日、弟の忘れ形見を引き取る羽目になり、孤高の生活が乱されることに。一方、夢なし、彼なし、仕事なしのアラサー女子・久遠あいこ(くおんあいこ)は、初恋の人の葬儀で、その兄の清一郎と衝撃の出会いをする。清一郎は『俺のためにレンアイしろ!』と、あいこにとんでもない仕事の依頼をする。それは、漫画のネタのために疑似恋愛のミッションをする、というものだった。このため、あいこは疑似恋愛相手と淡い恋に発展したり、発展しなかったりの悲喜劇を繰り返す羽目に。清一郎と喧々諤々(けんけんがくがく)、丁々発止を繰り広げていく。吉岡里帆が恋愛不器用・彼なし・仕事なしのアラサー女子といわれても全くピンとこないのだが。
TBS金10 4/16 ~ 『リコカツ』 北川景子、永山瑛太、高橋光臣、白洲迅、大野イト、平岩紙、宮崎美子、酒向芳、三石琴乃、佐野史郎、他
泉澤陽子脚本によるオリジナルドラマ。運命的な出会いを果たして交際ゼロ日でスピード婚した夫婦が、価値観の違いから新婚早々に離婚に向けた活動(リコカツ)を始める。北川景子演じるファッション雑誌の優秀な編集者・水口咲は大手広告代理店勤務だった父と美魔女モデルと呼ばれる母を持ち、現代的で自由な家庭で育った自分に正直な女性。そんな咲と運命的な出会いをしたのが永山瑛太演じる緒原紘一(おばらこういち)。紘一は航空自衛隊に編成されている航空救難団のエース隊員で、厳格な自衛官一家で育った絵に描いたようなカタブツ人間である。自由奔放と生真面目。まるで正反対な二人は、運命的な出会いをきっかけに交際ゼロ日でスピード結婚する。華やかな結婚式を終え、幸せな新婚生活が始まると思われたが。同じ家で暮らし始めた二人は、互いの生活習慣の違いや結婚生活に求める価値観の違いで意見が食い違い、大喧嘩に。売り言葉に買い言葉で、新婚早々離婚を決意する。しかし、職場や家族・友人から盛大に結婚を祝福され、将来を期待される新婚夫婦は、周囲になかなか離婚の決意を切り出せない。そこで水面下で離婚に向けた活動、『リコカツ』を始めることになる。咲の会社の後輩・三本木なつみに大野イト、咲の元カレ・青山貴也に高橋光臣、紘一の両親に宮崎美子・酒向芳、咲の両親に三石琴乃・佐野史郎らが配役されている。久々に瑛太をテレビドラマで見るような気がする。
テレ朝 金23:15 4/30 ~ 『あのときキスしておけば』 松坂桃李、麻生久美子、井浦新、三浦翔平、岸本加世子、MEGUMI、猫背椿、六角慎司、阿南敦子、他
大石静脚本によるオリジナルドラマ。不運な32歳独身男性が、失った最愛の人が見知らぬおっさんに入れ替わったと告げられるSFラブコメディ。主人公は松坂桃李演じる、壊滅的にポンコツで、夢もなく覇気もなく生きていたスーパーの従業員・桃地のぞむ。勤務先でも失敗ばかりで出世願望も恋愛願望も特になし。唯一の趣味が漫画を読むことだった桃地は、ある日、スーパーのレジでクレーマーに絡まれていたところを大好きな漫画『SEIKAの空』の作者・蟹釜ジョーこと唯月巴(麻生久美子)に助けられる。その後二人がなんやかんやといい感じになり始めたころ、巴に押し倒されてキスされそうになったのをやんわり拒否しキレられてしまう。それでも桃地は沖縄旅行に誘ってもらうことになり心躍らせていた矢先、巴は事故で帰らぬ人になってしまう。桃地が悲しみに打ちひしがれ涙にくれていると、見知らぬおっさん・田中マサオ(井浦新)が現れ、衝撃的な言葉を発するのだった。「モモチ、私が巴なの」。いとしの彼女はおじさんの中に魂だけ入ってしまったのである。最愛の人を失った上に、見知らぬおっさんにわけのわからないことを言われてしまった桃地は奇想天外な出来事に次々と見舞われることに。そして物語が進むにつれ、マサオの正体も明らかになっていく。“入れ替わりもの”ということなら『天国と地獄~サイコな2人~』に先を越されてしまった感じ。二番煎じ以下に終わらなければよいのだが…。
日テレ土10 4/17 ~ 『コントが始まる』 菅田将暉、有村架純、神木隆之介、仲野太賀、古川琴音、他
金子茂樹によるオリジナルドラマ。解散を決意したコント師の3人の男たちと、やる気のない姉妹の「大失敗」の人生を歩む20代後半の男女5人の物語。高岩春斗(菅田将暉)、朝吹瞬太(神木隆之介)、美濃輪潤平(仲野太賀)の3人は子供の頃に描いていた思いとはかけ離れてはいたが、売れないお笑いトリオ『マクベス』で頑張っていた。そんな3人も20代後半となりトリオの解散を決意する。一方、中浜里穂子(有村架純)は、一流企業に就職しOLとして頑張っていたが、理想とのギャップからOLを辞めて抜け殻となりファミリーレストランでウエイトレスのアルバイトをしていた。里穂子の妹・中浜つむぎ(古川琴音)も悶々とした日々を過ごしており、姉の世話を言い訳にして目標もなく夜の街で働いていた。ある日、里穂子はトリオの3人がネタ合わせに使うファミレスで出会うことになる。3人の様子に里穂子は忘れかけていた大切なものを思い出し彼らを応援していくことに。ドラマは毎話、売れないトリオによる取り留めのない『ショートコント』で幕を開けるが、それはそれに続くドラマの『前フリ』になるとか?まだ20代後半という若さながら人生に大敗したと感じている男女が思いも寄らない未来に遭遇する群像劇が繰り広げられる。
NHK日8 放映中 『青天を衝け』 吉沢亮、竹中直人、草彅剛、堤真一、満島真之介、橋本愛、岡田健史、上白石萌音、深川麻衣、博多華丸、他
吉沢亮は予想外に好演している(一方、草彅の演技は、というと…あんなものか)。順調なスタートを切ったようであるが、やはり時代が江戸末期から明治維新なので毎話、重大な事件が描かれるわけではない。大きなイベントを期待する人たちには回を重ねるごとに間延びした感じになるのではないだろうか。
TBS日9 4/25 ~ 『ドラゴン桜2』 阿部寛、長澤まさみ、及川光博、江口のりこ、早霧せいな、佐野勇斗、高橋海人(King & Prince)、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、他
2005年7月クール、金曜ドラマ枠で放映された『ドラゴン桜』の続編。原作は週刊漫画誌『モーニング』(講談社)にて2018年から連載中の三田紀房の漫画『ドラゴン桜2』。前作で倒産寸前・低偏差値の私立龍山高校を超進学校に生まれ変わらせた弁護士・桜木建二の16年後が描かれる。阿部寛が演じる主人公の桜木は、元暴走族の弁護士。前作で龍山高校を退職してからは、その功績を買われ弁護士として私立大学の経営指導をするべく各地を転々としていた。今回、前作から16年後の龍山高校に戻ってくる。偏差値30の学校ながら東大合格者を出した龍山高校だが、桜木が去ったあとは下降の一途を辿っていた。その窮地を脱すべく、同校は再び桜木にオファーを申し入れる。入試制度改革が行われる今、再び東大受験を目指す新たなドラマが展開される。ただ現代の大学受験は大きな転換期を迎えていた。これまでの知識詰め込み型の“記憶力試験”から“実践的な学力を測る試験”へと移行。これは、DX(デジタルトランスフォーメーション)などに代表されるように、社会で必要とされる力が変わってきたことによる。また今作では、生徒たちが抱える現代ならではの悩みを描きながら、大人が抱える子育ての悩みや、口を開けば“パワハラ”だと騒ぐ部下へのうっぷんなど、様々な問題に桜木が向き合うことになる。今回、桜木がかつて受け持った“東大クラス”の教え子・水野直美(長澤まさみ)が弁護士として桜木の経営する法律事務所に入所し生徒たちと関わっていく。また、桜木たちに学校再建を依頼した学園の教頭・高原浩之に及川光博、桜木たちに反発・抵抗する同学園の理事長・龍野久美子に江口のりこ、桜木法律事務所のNo.2・岸本香に早霧せいな、らがキャスティング。そのほか“東大専科”の生徒役に南沙良、細田佳央太、志田彩良、鈴鹿央士、加藤清史郎、平手友梨奈、高橋海人らが選ばれている。前作では、山下智久、長澤まさみ、小池徹平、新垣結衣らが生徒役で出ていたようであるが、今回もキャストから新たなスターが生まれるか?
日テレ日22:30 4/11 ~ 『ネメシス』 櫻井翔(主演)、広瀬すず(主演)、石黒賢、山崎紘菜、真木よう子、仲村トオル、勝地涼、中村蒼、富田望生、江口洋介、他
複数の小説家からの脚本協力によるオリジナルドラマ。ポンコツ探偵の男性と天才すぎる女性による、凸凹バディが難事件を解決するミステリードラマ。タイトルの“ネメシス”はドラマの舞台となる探偵事務所の名前、正義の鉄槌で悪を砕くギリシャ女神の名からつけられている。ポンコツだが人望の厚い探偵・風真尚希を櫻井翔、無鉄砲だが天才の助手・美神アンナを広瀬すずが演じる。ドラマは一話完結のエピソードが毎話描かれるが、全話を通じてアンナの父を探し出すのが2人の目的となる。父につながるヒントを見つけ出そうとするたびに新たな謎が生まれていき、各話が複雑に絡み合ってつながっていく。2人はやがて全ての謎を解く鍵が20年前の“ある事件”に隠されていることを知る。アンナの父親・美神始に仲村トオル、探偵事務所『ネメシス』の大黒柱・栗田一秋に江口洋介がキャスティングされている。かなり入り組んだ内容の様なので、一話でも見逃すとついて行けなくなるのではと心配。
大河ドラマを除く12作品中9作品がオリジナルドラマ。
昨年あたりからオリジナル作品が増えてきておりいい傾向である。
(韓流・医療ドラマはゼロ!)
“遠い世界の物語”風な設定が多いのが気になるが、
バラエティには富んでいるようである。
楽しみにしたい。