12月21日から公開されている映画『レ・ミゼラブル』を観た。
原作はフランスの文豪 ヴィクトル・ユゴーにより
今から150年前の 1862年に書かれた大河小説である。
原題 Les Misérables は『悲惨な人々』という意味だが、
本邦では明治時代に『あゝ無情』と
訳された(このタイトルはどうも…)。
イギリスで制作された本映画は、
ミュージカルの形での長編の凝集が試みられているが、
それでも2時間38分の長尺な作品となっている。
MrKはミュージカル映画というのを知らずに観に行ってしまった。
冒頭からセリフは全部歌!
以後一言たりとも普通のセリフはなし…しばし呆然。
それでも字幕で歌詞を追えば、何とかストーリーには付いていけそう。
救いは、アフレコ・口パクではなく生録だったので、
表現が違和感なく伝わってくること。
しばらく我慢しているとようやく慣れ始め、少し眠くなりだしたころ、
前半のみどころであるファンティーヌ役のアン・ハサウェイによる
“I dreamed a dream(夢やぶれて)”の熱唱が始まる。
あの奇跡の歌姫・スーザン・ボイルさんが
一世を風靡した例の歌である。
アン・ハサウェイの歌は、あのおばさんのそれとは格段の差で、
ビンビン気持ちが伝わってくる。
と、この場面でシャキッと覚醒!
ジャン・バルジャンを演じたヒュー・ジャックマン、
バルジャンを追跡するジャベール警部を演じたラッセル・クロウ。
この両人、演技はもちろんだが、歌唱でもなかなか頑張っていた。
映画後半は共和派秘密結社の若者たちの暴動を中心に
ファンティーヌの娘・コゼットと結社のメンバー・マリユスの
恋が描かれる。
そして終盤、いよいよジャン・バルジャンの最期。
死先案内人として?アン・ハサウェイが再び登場。
ジャン・バルジャン、感動の昇天シーンである。
この作品、全体的に音楽と歌唱力のレベルが高かったが、
特に、マリユスに思いを寄せるエポニーヌ役のサマンサ・バークス、
そしてパリの浮浪児・ガヴローシュを演じた
子役・ダニエル・ハトルストーンの二人が傑出していたように思う。
ストーリーの展開については
原作が膨大なだけに、かなりはしょったところもあったが
セリフだけでは描き切れない部分を歌に盛り込む形で
時間の制約がある中で内容豊かに表現できていたようだ。
ラストは民衆の大合唱で感動的に幕を閉じる。
もともとミュージカルが苦手なMrKでも
うとうとすることもなく最後まで見ることができた。
こういう映画は映画館で観てこそ値打ちがありそうだ。
(もちろん日本語吹き替えでは全くの興ざめ…)
この年末年始、本作品を鑑賞されることを強くお勧めする。
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