MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

聞き慣れない疾患による苦痛

2012-11-23 20:12:04 | 健康・病気

11月のメディカル・ミステリーです。

11月20日付 Washington Post 電子版

Medical Mystery: A woman endures multiple surgeries when a wound will not heal 傷が癒えず幾度もの手術に耐えた女性

By Sandra G. Boodman,
 その疑問は Kristrianah Ayala さんの増大する絶望感と、18ヶ月に及ぶ厳しい試練を理解しようとする彼女の努力を反映していた。「私は療法士です」 2011年の秋に彼女の治療を開始したワシントンのリウマチ専門医に向かって彼女はこう言った。「この病気がすべて私の思い過ごしであるということはないですか?」
 Ayala さんの苦悩、そして彼女の疑問の本質は Georgetown University Medical Center の准教授 Victoria Shanmugam 氏を当惑させた。

Womanenduresmultiplesurgeries
なぜ女性の感染した膝の傷が治らないのかを明らかにするのに10度の手術とほぼ苦痛の2年間を要した。

 即座に Shanmugam 氏は、Ayala さんの膝の裏側の5インチの長さの開放創は彼女の心の産物ではなく、今 Georgetown の専門医チームが懸命に診断しようとしている重大な身体的疾病の徴候であることを告げ彼女を安心させたという。
 失敗に終わった10回の手術のあとも、1年以上も治癒が得られなかった Ayala さんの傷が、治癒を遅らせる内在性の免疫異常である彼女のループスによるものか、あるいは感染によるものかは誰にもわからなかった。そしてもしそれが感染だったとすれば、なぜ検査を繰り返しても原因となる細菌を同定できなかったのだろうか?
 「目覚めることのできない悪夢のような感じでした」57才の Ayala さんは思い起こす。「その傷はまさに私の存在をむしばんでいました」

 College Park の住民である Ayala さんは膝に問題が生ずるまでは活動的な生活を送っていた。心理療法を仕事にしているだけでなく、アマチュア画家であり、オカメインコを飼育し、ニワトリの群れを飼い、健康のために毎日4マイル歩き、週末には夫とともに30マイルのサイクリングのタイムを計測した。2009年7月にループスの診断を受けていたがその影響はほとんどなかった。炎症を引き起こし、身体が自身の組織を攻撃することで発症するこの疾患は、副腎皮質ホルモンをはじめとする投薬により十分コントロールされているようだったが、関節が時折痛むことはあった。しかしそれも意外なことではなかった。関節痛の原因となる変形性関節症もあることが2007年に医師から告げられていたからである。
 2010年6月、彼女の左膝の前側に激しい痛みが出現した。それは時には立っていられないほど強かった。Ayala さんは数人の医師に相談したが、彼らはその痛みが関節炎によるものかそれともループスによるものか断定できないようだった。ある整形外科医が彼女に一連のコルチゾンの注射を行うと膝の痛みは一時的に和らいだ。2011年の初めに行われたMRI検査で疑わしい原因が発見された:膝の衝撃を和らげる円板に生じるありふれた疾患、半月板損傷である。
 4月に行われた膝の手術で別のことが明らかになった。彼女の半月板は修復の必要がなかったが、手術を行った整形外科医は、基本的に感染による関節の炎症である化膿性関節炎と診断したのである。Ayala さんは抗生物質を服用したが、痛みの部位が変化し、膝の後ろ側に広がりふくらはぎの方に下がっていった。
 2、3週後、痛みは Baker’s cyst(ベーカー嚢腫)によって起こっているかもしれないとその整形外科医は判断した。これは良性の液体が貯留する腫瘤である。しばしば治療を施さなくても消失することがあるこの嚢腫は、関節炎や自己免疫疾患の患者によく見られるものである。
 1ヶ月後、痛みは依然として強く、Ayala さんは 2ヶ月もたたないうちに2度目の膝の手術のために Maryland州の郊外にある手術室に再び運び込まれていた。外科医はベーカー嚢腫を摘除したが、彼は、それが彼女の痛みの原因とは考えられない、何らかの形でループスが関連しているように思うと彼女に告げた。
 2011年6月のその手術のあとから、あるパターンが始まった。創をきれいにし治癒を促進させようとして皮弁を置く手術を行っても、ときには数日以内に、創の離解が起こってしまうというものである。
 医師は彼女のループスの薬を増やし、手術創の治癒しない原因が感染なのか否かを判断しようとした。培養の一つから可能性のある手がかりが見つかった。水道水からしばしば検出される非定型細菌である。しかし医師はそれは起炎菌でなく汚染によるものだと判断し、それ以上追求しなかった。
 一ヶ月後、Ayala さんは高熱を出しメリーランド州の緊急室に治療を求めた。医師たちは彼女がメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)を持っていると考えた。これはしばしば病院で感染する危険なタイプのブドウ球菌である。「ここには来ないでください」医師はそう忠告し、より専門的な病院に治療を求めるよう指示したと彼女は言う。「あなたのために何をすべきかここではわかりません」

Feeling powerless 無力さを感じる

 2011年8月、Ayala さんは MedStar Georgetown University Hospital の創傷治癒センターの患者となった。そのころはその難治性の傷、進行した認知症の両親、そして彼女が“岩のような感性”を持っていると表現した数人の医師との対応に疲れ切っていたと彼女は言う。
 彼女は、痛みに疲れ果て、夫に涙ながらに打ち明けていたという。「『私はこれ以上我慢できない。なぜ私の脚を切り落としてくれないの?』と話しました。クライアントに対応することもできませんでしたし、絵も描けませんでした、また生まれたばかりの孫娘に会いにミネソタに行くこともできませんでした」
 Georgetown でも、形成外科医、整形外科医、さらには感染症専門医などからなる医師団は彼女のケースに困惑した。
 このためこのチームは、自己免疫疾患や遷延治癒創の患者を対象とする WE-HEAL と呼ばれる連邦政府の助成を受けた研究の主要治験責任医師である Shanmugam 氏に依頼した。
 Ayala さんのケースの逆説的な特徴に強い印象を受けたと Shanmugam 氏は言う。彼女によると、潜在する自己免疫疾患に対する積極治療はしばしば治癒を促進させるのだという。「しかし彼女のケースは反対でした」と Shanmugam 氏は言う。「彼女のループスに積極的に対応すればするほど、彼女は悪くなっていました」
 Ayala さんのカルテを見直しながら、このリウマチ専門医は、水道水による汚染の可能性があるとして検査上のエラーと見なされていた早期に行っていた検査に注目した。
 それより数年前、なかなか治らない手の感染が Mycobacterium kansasii(マイコバクテリウム・カンサシ)という稀な微生物によって引き起こされていた患者を彼女は診察していた。この微生物は土や水の中から検出される結核菌の仲間である。
彼女はそれと同じ微生物が Ayala さんの膝周辺の組織に何らかの形で潜伏し、炎症を起こしているのではないかと考えた。「あのケースがあったので、それをより意識することができたのだと思います」と彼女は言う。「実際、可能性のあることはそれ以外にあまりなかったのです」
 稀な微生物が原因かもしれないとShanmugam 氏が彼女に告げたとき、彼女の気分は高揚した。「『あなたの責任じゃない、それが何なのかを確かめるために調べましょう』と初めて誰かに言われた感じでした」「Shanmugam 氏はブルドッグのようでした。彼女は決してあきらめそうになかった」と Ayala さんは思い起こす。
 しかし、研究室での mycobacterium の培養には厳格な条件が求められる。培養はちょうどいい温度で特別な培地を用いた特殊な方法で行われなければならない。
 10月に創部の培養の試みが失敗に終わったが、その後 Ayala さんがゆっくりと好転しているように思われたため、Shanmugam 氏らは創部が最終的に自然に閉鎖するかどうかを見るために待つことにした。
 しかし2012年2月、創部が再び離開した。医師たちは創を洗浄し、培養のために細菌を回収するために再び手術を行うことにした。

Answer from the lab 研究室からの回答

 2012年3月、外科医は Ayala さんの膝の裏側深くに埋もれていた、Shanmugam 氏の表現によれば“チーズ様のドロドロしたもの”を除去し、分析のために MedStar Washington Hospital Center の研究室に至急送った。
 この彼女の10回目の手術から数週間後、結果が返ってきた。Shanmugam は正しかったのである。Ayala さんの膝はやはり Mycobacterium kansasii に感染していた。これは多くの場合、免疫系が障害された患者で生じる日和見感染症である。2012年の論文によると、肺が侵されることが最も多いこの感染者数は、HIV/AIDS 流行時期以降増加している。しかし、この感染はさらに糖尿病、心疾患、あるいはAyala さんのように長期間のステロイド治療が行われているようなその他の人たちにも発生する。
 今回の手術後は明らかな違いに気付いたと Ayala さんは言う。「どんどん良くなり続けたのです。私は膝を曲げることもできたし、痛みも軽かったのです」数週間はかかったが、今回創は閉じたのである。
 では一体 Ayala さんはどうして感染したのだろうか?
 「実際のところ、わかりません」と Shanmugam 氏は言う。彼女は最終的な診断につながった検査結果はチームワークのおかげだと考えている。
 Ayala さんは、膝の痛みを和らげるために2010年に受けたステロイドの関節注射によって感染したのではないかと考えている。Shanmugam 氏はこれに懐疑的であり、注射中の水道水への曝露によるのではなく Ayala さんは屋外でこの細菌に遭遇した可能性がより高いと言う。
 彼女のループスがその一因となったことは明らかである。「もし彼女の免疫系が全く障害されていなければ、それを遮断、排除できていたでしょう」と Shanmugam 氏は言う。
 ただちに感染を根絶するために約一年間の内服が必要ないくつかの有効な薬が Ayalaさんに処方された。しかしそれらの薬剤で彼女に吐き気が認められたため一ヶ月後には中止せざるを得なかった。
 それでも、彼女の改善の程度は主治医らを驚かせた。Ayala さんはサイクリングを再開したが、そんなことができるようになるとは Shanmugam 氏らは想像すらしていなかった。さらに最近、生後16ヶ月になる孫娘のもとを初めて訪れるためミネソタ州に飛んだ。
 「私は命拾いをしました。私は回復に向かっていると感じています」と彼女は言う。
 Ayala さんの感染が完全に消え去るよう願っているがその確信はないと Shanmugam 氏は言う。「見極めはむずかしいです。なぜなら、感染が再燃するのにはわずかに一つか二つの菌で十分だからです。今は彼女の身体にまかせている状態です」

抗酸菌とは結核菌を含むマイコバクテリウム属に属する
細菌の総称で、胃酸に抵抗性を示す。
このうち結核と癩菌を除いた抗酸菌による感染症を
非結核性抗酸菌症(または非定型抗酸菌症)という。
その中で本邦において最も多く分離されるのは
Mycobacterium avium complex(別称 MAC)で70%以上、
次いで Mycobacterium kansasii(M. kansasii)が 10~20%である。
記事中の M. kansasii 感染症は
1970年代から1990年代にかけて増加し、その後発症数は
ほぼ横ばいとなっている。
M. kansasii は一部地域の水道水から分離されるなど
環境常在菌と考えられている。
M. kansasii はヒトに対して不顕性感染となる場合が多いが
肺に感染症を起こすと肺結核類似の症状を引き起こす。
人口密度が高く人の交流が激しい地域ほど発症頻度が高い
との報告がある。
環境からの感染が考えられる非結核性抗酸菌では、
その存在している地球環境の変化とヒトの免疫状態(
HIV 感染などの免疫不全)とが複雑に絡み合って感染し、
さらに発症へと進展するものと考えられている。
M. kansasii の場合、MAC と比較すると日和見感染症の傾向は低い。
M. kansasii 感染症はヒトからヒトへの感染はないが
無治療では増悪することが多いため
結核の治療薬であるイソニアジド、リファンピシン、
エタンブトールの 3剤で 12~18か月間内服治療する。
通常この治療で菌は陰性化するが再発が見られる例もある。
ただ嘔気・嘔吐、肝機能障害などの副作用で
治療が継続できないケースもある。
本疾患は肺感染症の場合でも結核に比べると
かなり診断が困難である(喀痰から菌が検出されただけでは
診断できない)。
Ayala さんのように膝の病変の場合、
あらかじめ非結核性抗酸菌の可能性を想定していなければ
まず診断できていなかったと思われる。

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治療に先行する診断技術

2012-11-20 19:46:58 | 健康・病気

いまだ確固たる治療法のないアルツハイマー病。
一方でその診断技術は着々と進歩している。
十分な治療の選択肢が存在しない中、
早期に診断することの意味が今、問われている。

11月15日付 New York Times 電子版

For Alzheimer’s, Detection Advances Outpace Treatment Options アルツハイマー病診断の進歩の速さが治療法の選択肢を上回る

Detectionadvancesoutpace
Awilda Jimenez さんは物忘れが始まってアルツハイマー病の検査を受けた。結果は陽性だった。
By GINA KOLATA
 昨年 Awilda Jimenez さんの物忘れが始まったとき、彼女の夫 Edwin さんは不安で身体が震えた。彼女の母親が 50才代でアルツハイマー病を発症していたのである。61才の妻もまたその可能性があるのだろうか?
 本疾患を診断する新しい脳検査があることを知り、それによって彼の懸念が払拭されることをひそかに願いながら、不安にかられて彼女がそれを受けることに同意した。6月、医師によれば彼の妻はアリゾナ州でこの検査を受けた第一号の患者となった。
 「検査は明らかに陽性です」と、Phoenix にある Banner Alzheimer’s Institute の脳画像の部長で彼女の主治医である Adam S. Fleisher 氏は言った。
 それ以降、Jimeneze 夫妻はこの衝撃的な結果に必死に対処してきた。彼らはアルツハイマー病研究の新しい時代の問題に直面している。本疾患の診断能力が治療のはるか先を進んでいるのである。認知症やその先の死に向かう容赦ない進行を止めたり、あるいはせめて顕著に遅らせたりすることのできるものは何もない。
 Jimenezes 夫妻のように適切な選択肢を持たない家族はこう尋ねることしかできない:これまでと異なる生き方をすべきなのか?身辺整理をすべきなのか?実験的薬剤の臨床試験に参加すべきなのか?
 「脳検査が陰性であることを願っていました」と Jimenez 氏は言う。「ですから陽性であると分かったとき、大変気落ちしました」
 6月に市場に出てきたこの新しい脳検査技術は急速に普及している。Eli Lilly 社によると、すぐにこの検査が施行できる病院や画像センターはすでに300ヶ所以上あり、ほとんどの主要都市に存在するという。Eli Lilly 社はこの検査でプラークを検出するのに用いられるトレーサー(Amyvid)を販売している。
 この検査では脳内のプラーク(ベータ・アミロイドというたんぱくのフジツボ様[barnacle-like]集積)が示される。これは認知症状とともに、アルツハイマー病を決定づける特徴である。認知症状はあるが過剰なプラークを持っていないような人はアルツハイマー病ではない。今やその人が死亡して剖検を受け脳にプラークが点在しているかどうかがわかるまで待つ必要はなくなったのである。
 メディケアを含む多くの保険者は、数千ドルの費用がかかるこの新しい検査に対してまだ支払いをしない方針だ。しかもこれを受けることには深刻な危険を伴う(頭痛・筋痛・倦怠感・嘔気など)。連邦法は保険者や雇用者に遺伝子検査に基づいて差別しないようにしているが、同法は脳検査には適用されない。脳プラークを持つ人は長期医療看護保険を奪われる恐れがある。
 脳検査の解釈を懸念した米食品医薬品局(FDA)は新たな制度を義務づけた。医師は検査を始める前にそれらを正確に読影することができることを示す試験を受けなければならない。Eli Lilly 社によると、これまでのところ700人の医師に資格が与えられたという。他の種類の検査にはそのような義務づけはない。
 その他の異例な特徴として、放射線科医は患者について何も聞かされないことが FDA から求められている。一般に彼らはその他の種類の検査の読影には臨床情報を取り入れるよう訓練されていると、医薬品局の画像診断用化合物審査部門の部長 R. Dwaine Rieves 医師は言う。
 しかし今回の場合、臨床情報によって、基礎疾患として医師たちが疑っているものに一致するような方向に放射線科医の報告が意図しないまま誘導されてしまう可能性がある。Rieves 医師によると、アルツハイマー病では“臨床的印象は人を誤らせる”という。
 「これは画像診断の領域における大きな変革です」と彼は言う。
 他のアルツハイマー病の専門家と同様、Fleisher 医師はこのアミロイドスキャンの FDA の承認につながる研究の一端として数年間にわたってこの検査を用いてきた。被験者たちはこの検査が意味することを知らされていなかった。しかし、今、市場に出たこの検査では、そのルールは変化している。
 Fleisher 医師の最初の患者が Jimenez 夫人だった。家族の大黒柱である彼女の夫は、Jimenez 夫人の母親の介護をするためにニューヨークからアリゾナに転居したときコンピュータのコンサルタントの職を失った。検査のために数千ドルも支払うなど全く問題外だった。しかし、Fleisher 医師は Run Radiology の放射線科医 Mantej Singh Sra 医師を捜し出した。彼は大変仕事熱心で Jimenez 夫人の検査を無料で行うことに同意した。彼の計画はアリゾナで初めて検査を行いそれを宣伝することだった。
 Sra 医師が検査を行ったあと Jimenezes 夫妻は結果を聞くために Fleisher 医師の元に戻った。
 残念なことに Jimenez 夫人の脳内に非常に多くのプラークを認めた Fleisher 医師は、不安に対する支援を受けるよう彼女に精神科医受診を勧め、実験的薬剤の臨床試験に加わるよう提案した。
 しかし夫の Jimmenez 氏はその考えに賛成しなかった。予期せぬ副作用を心配したのである。
 「確かに心をそそられますが、どのように判断すればいいのでしょう?」と彼は問う。「どの時点で最愛の人間にリスクを負わせるべきでしょうか?」
 ニューヨークにある Mount Sinai Medical Center では、多くが裕福な彼の患者たちは同メディカルセンターでの検査費用 3,750ドル(約30万4,000円)に臆することはないと Samuel E. Gandy 医師は言う。脳内プラークの可能性を示唆するには不十分な症状を示す患者を対象に、彼は少なくとも週に1件は検査をオーダーしてきた。
 彼の患者のほとんどは、長期医療看護保険を受けられなくなることを恐れたり、あるいは単にプライバシーを守りたいがために自らの氏名を内密にしたがるという。
 ニュージーランドの女性はある医師から彼女がアルツハイマー病だと宣告され、別の医師からは前頭側頭型認知症だと言われた。後者はアルツハイマー病より若い年齢で発症する進行の早い稀な脳の疾患である。彼女は検査を受けた。検査結果はきれいなものだった。有意なプラークの蓄積はなかったのである。つまり彼女は前頭側頭型認知症だった。Gandy 医師によれば、残念ながら彼が彼女に提案できることは何もなかったという。薬剤臨床試験さえなかったのである。
 またパーキンソン病の診断を受けたある男性は完全に動けなくなり痴呆症になっていた。彼は最初からアルツハイマー病だったのだろうか?
 検査によりそうであったことがわかった。
 Gandy 医師の最初の患者となった電子工学技師でビジネスマンの Alexander Dreyfoos 氏は、自分の経験についてほとんどオープンにしたくない人間の一人だった。彼は裕福に独立しており、プライバシーや保険については心配していなかった。
 しかし彼はアルツハイマー病に強い不安を感じていた。79才で死亡した彼の母親がアルツハイマー病だった。「私をわかることさえできなくなるまで彼女が悪化するのを見ていました」と Dreyfoos 氏は言う。そして自身の記憶力が低下してゆく徴候に気付き始めていた。
 「2、3年前、自分が最高潮にはないことに気付きました」と彼は言う。
 Dreyfoos 氏は民間会社に自分のDNAの配列を決定してもらい、アルツハイマー病のリスクが高める遺伝子 ApoE4 を持っていることを知った。また Massachusetts General Hospital ではアルツハイマー病に特徴的な脳の萎縮が見られることを知った。彼によると、医師は彼の記憶力と論理的思考能力を検査し、心配するのも無理はないと告げたという。
 そしてついに Dreyfoos 氏は Mount Sinai の Gandy 医師のところに行き、自分がそうだと確信したアルツハイマー病の実験的治療を進んで受け入れた。Gandy 医師も彼がその疾患だと考えたが、検査を勧めた。
 その検査ではアミロイドの異常な集積は認められなかった。Gandy 医師としては Dreyfoos 氏はアルツハイマー病ではないと考えている。
 Dreyfoos 氏は驚いて、「なんとそうだったのか」と言った。
 Gandy 医師によると、その検査を行ったところ、アルツハイマー病と考えられていた人の30%がそうではなかったことがわかったという。しかし、悪い結果を知らされた人たちはその受け入れに苦悩することになる。
 夫人の疾患の進行を遅らせようと必死の Jimenez 氏は現在、インターネットで見つけた治療法である、ウコン、コエンザイムQ10、スタキサンチン、オキアミ油、イチョウの葉、ココナツオイルなどを彼女に与えている。それらが有効であるというエビデンスはなく、それぞれは月に約5ドルから15ドルかかる。しかし、Jimenez 氏は次のように言う。「私は何をすればいいのでしょう?この疾患に対しては誰もが無力感を覚えるので何でも試してみることを厭わないのです」
 彼は将来を心配し、経済的にどのようにやっていくか不安に感じている。その診断を知らない方がよかったのではないかと彼は思っている。
 「それには経済的にも、感情的にも、そして精神的にも消耗させられます」と Jimenez 氏は言う。「すべては首の皮一枚でつながっているのです」

記事中の新しい検査法とは、
放射性薬剤の Amyvid(フロルベタピールF18)を
静脈内注射したのち
ポジトロン放射断層撮影(PET)を行うものである。
脳内にアミロイドβ(プラーク)が存在すると
Amyvid はこれと結合し PET で検出される。
米国FDA は本年4月10日にこのPET用診断薬を
承認した。
これによりこれまで剖検でしか得られなかった
アルツハイマー病患者の脳内プラークの存在診断が
生前に行えるようになった。
ただしこの診断技術はアルツハイマー病の確定診断として
完全に確立されたものとなっているわけではない。
本検査の感度(アルツハイマー病であって陽性となる割合)は
比較的高いが偽陽性となるケースもある。
つまりアルツハイマー病以外の疾患や正常高齢者でも
陽性に出ることがある。
このため現時点では厳密には本検査を
『アルツハイマー病と診断する』ために用いるべきではないと
されているそうである。
それではこの検査の目的は一体何だろう?
無症状ながら検査を受け
不幸にも陽性所見が出てしまったとしたら
その人の心境はいかばかりであろうか?
アルツハイマー病に対する根本的治療が存在しない現在、
早期の診断がどれほどの意味を持つかは疑問である。
将来、この検査薬が本邦で承認される前に、
国内でこの検査をどのような目的で行うべきかを
しっかり議論しておく必要がありそうだ。

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片頭痛と脳病変

2012-11-17 00:01:37 | 健康・病気

12人に1人が持っているとされる片頭痛は
いまだ十分に解明されていない病気である。
2012/8/13のエントリーでは
片頭痛治療の新しいターゲットについて取り上げた。
一方、片頭痛と脳卒中の関連も以前より取りざたされている。
『視界がゆがむ』『奇妙な光が見える』『嫌なにおいがする』
などの前兆を伴う片頭痛を持つ人は、
片頭痛のない人に比べ脳卒中のリスクが2倍であるとの
報告もある。
これは、そのような前兆が
脳血流の低下によって引き起こされるとの考えに基づいている。
事実、片頭痛を持つ人たちの脳には
脳の血流低下(虚血)によって生じたと考えらえる病変が
高頻度に認められている。
しかし、こういった病変が、
繰り返す片頭痛発作の結果生じたものなのか、あるいは、
逆にそれらが片頭痛の原因となっているのか、については
わかっていない。
これに関する研究が最近発表されたとの記事を紹介する。

11月14日付 TIME.com

Migraines Linked to Brain Lesions in Women 女性において脳病変との関連がみられた片頭痛

Migraines
By Laura Blue
 片頭痛の原因は明らかでないが、その永続する影響の一つとして、血流低下によって引き起こされる脳の病変がある。
 片頭痛が男性の3倍多い女性では、嘔気、嘔吐、光過敏などよく見られる症状以外に、強い頭痛によって別の結果に見舞われてしまう可能性があることがThe Journal of the American Medical Association (JAMA) で報告された。
 しかしながら、これらの病変が健康に及ぼす影響はいまだ明らかでない。「患者は個々の片頭痛発作が“脳を損傷してしまう”可能性があると考えて生きるべきではありません」この研究の連絡先となっている著者 Mark Kruit 氏は今回の結果について TIME に対する e メールでそう述べている。「病変の大きさは小さく、それらが認知機能の悪化には関連しないことを患者は知るべきです。この研究結果に基づいて片頭痛患者の治療法を変える必要はありません」
 片頭痛患者のこれまでの脳MRI検査では異常な“hyperintensities(高信号病変)”すなわち、血流低下の領域を示唆する明るい(白い)領域が認められた。しかしそれらの研究ではどちらが先なのか、つまり、片頭痛の患者が脳の病変を発現しやすいのか、それとも脳の病変が片頭痛を引き起こすのか、を決定できなかった。さらにそれらの研究では、個々の一連の片頭痛が脳の病変のサイズを拡大し症状の悪化につながるかどうかを追跡できていない。
 そこでオランダの Leiden に籍を置く放射線科医で神経内科医の Kruit 氏はオランダの医師チームと共同で同国に住む約300人の成人で片頭痛を研究した。それら被験者の大部分は片頭痛を持っていたがそうでないものもいた。2000年の研究開始時と、さらに2009年に、被験者全員の脳を検査した。同じ年に撮影された画像を比較することによって、Kruit 氏らは、片頭痛患者と、頭痛のない患者の間で脳の病変の違いを検討した。また、9年の間隔で得られた同一患者の画像を比較することによって、片頭痛の病歴を持つ患者では時間とともに新たな脳の病変を生じやすいかどうか、片頭痛発作の多い人で存在する病変がより迅速に拡大するかどうか、あるいはこれらの病変が認知機能の低下と関連があるかどうかを調べた。
 男性においては結果に差は認められなかった。片頭痛のある男性も頭痛のない男性もMRI検査で高信号病変を示す傾向は同じだった。
 しかし、女性では話が違っていた。2000年でも2009年でも、片頭痛のある女性は、片頭痛のない女性より病変の容積が大きく、研究期間中、それらの病巣は、片頭痛のない女性におけるそれより速く進行していた。しかし、これらの病巣の拡大は、片頭痛の頻度や強さ、あるいは、片頭痛に先行することのある視覚障害や他の知覚異常などの前兆の存在と関連はなかった。このことから、それらの病変は、片頭痛発作の結果生ずる巻き添え的障害というわけではなく、むしろ頭痛の原因となる何かに関連していることが示唆されると研究者らは言う。
 片頭痛のある女性に特によく見られる病変は深部白質高信号(deep white matter hyperintensities)と呼ばれている。過去においては、これらは認知症や脳梗塞に関連するとされてきたが、今回のオランダの研究者らが片頭痛の被験者に対して認知機能テストを行ったところ、本研究での頭痛の患者は片頭痛のない人たちに比べ、認知能の低下は認められず、脳梗塞のリスクの上昇も認められなかった。
 そういうわけで、片頭痛を持つ女性は、それ以外の女性に比べ、脳内の異常な構造的変化を生じやすいものの、それらの変化はなんら臨床的影響を持たないようである。
 ちなみに、University of Texas Southwester Medical Center の神経内科医 Deborah Friedman 博士と Mayo Clinic の神経内科 David Dodick 医師が、本研究に添えられた論説に次のように書いている。この結果は実際には“ある程度患者やその医師たちにとって安心させる”ことになるかもしれない。というのも、“総体的病巣の責任はきわめて小さく、おそらく臨床的に重要ではないからである。”
 しかし、片頭痛と脳病変の関連にはさらなる研究を必要とする。それらが頭痛の根本的原因に関連しているようであり、その背後にある生物学(的メカニズム)を科学者たちが理解するのに役立つ可能性があるからである。そしてそのことが最終的にはより優れた治療法の解明にもつながるかもしれない。

古くから多くの人たちを悩ませてきた片頭痛はいまだに謎。
その原因として
血管説、三叉神経血管説、神経説など様々な機序が
考えられているが、
いまだ確証は得られていない(一つの原因ではないようである)。
そのため決定的な治療法もない。
わずかでも解明への手がかりを見逃さないことが重要である。

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何よりも予防(カゼ・インフルエンザ対策)

2012-11-07 17:26:31 | 健康・病気

またまたインフルエンザの季節がやってきた。
果たして今年のインフルエンザの動向はどうだろう?
季節性インフルエンザの死亡率は高くはないが
毎年、その合併症で死亡する人が少なからずいる。
やはりインフルエンザには罹らないにこしたことはない。
わかりきったことではあるがが、
カゼやインフルエンザに対する備えを
今、この時期に復習しておくことにしよう。

11月2日付 CNN.com より

Best new ways to avoid the cold and flu カゼやインフルエンザを回避する新しい最善の方法

Toavoidthecoldandflu
カゼをひいていると思われる人から少なくとも 3m は離れるようにすべきだと専門家は言う。

By Sunny Sea Gold,
 もうその時期だ:インフルエンザの季節はまた始まっていて、それがどれほど軽くてすむかそれとも激しいかはわからない(新型インフルエンザを記憶しておいでだろうか?)。
 「それぞれのシーズンの程度は予測不能です」米国疾病対策予防センター(CDC)の疫学調査部門の担当官 Karen K. Wong 医師はきっぱりと言う。
 一年のこの時期に流行る古くからのカゼについても同じことが言える。しかし、病原体との最善の闘い方を解明しより有効なインフルエンザ・ワクチンを作る努力を絶え間なく続けている科学者たちのおかげで、みなさんを守ることは以前より容易となっている。彼らのアドバイスに従うこと、そうすれば罹患しないですむ年となり得るのである。

Get a flu shot (pronto!)  インフルエンザ・ワクチンを受けなさい(すぐに!)

 インフルエンザの季節は10月から5月まで続くので、もしまだワクチンを受けていないのであれば、さあ、今受けなさい。「ワクチンは効果が出るまで2週から4週かかります。そして少なくとも6ヶ月間持続します。ですからもし今それを受ければ、1月か2月のインフルエンザのピークに備えることができます」と、バルチモアにある Johns Hopkins University の微生物学・免疫学の准教授 Andrew Pekosz 氏は言う。
 生後6ヶ月以上のすべての人がワクチンを受けるよう CDC は勧告している。毎年約20万人がインフルエンザに関連した合併症で入院しており、数千人が死亡する。実際、米国で18,000人が2009年の H1N1 の流行で命を落としていたと推定される。
 男性よりも女性の方が、重篤なインフルエンザの症状のために入院することになりやすいと、感染症の性差を研究している Johns Hopkins University の分子微生物学・免疫学の准教授 Sabra Klein 氏は言う。それは、女性の身体は病原体に対して、より高い免疫反応を起こすからである。
 ワクチン接種の効果を迅速に増強するもの:毎年、CDC の科学者たちは、過去のインフルエンザの流行期のデータに基づいてどのインフルエンザ・ウイルスの株が最も流行しそうであるかを割り出し、それらの株の不活化型をワクチンに加える。接種を受けると、免疫系が標的となる抗体を産生し、それらに特異的なウイルスをやっつける。そのようにして、現実の世界でウイルスに接触したとき活動中の病原体を撃退できるようあらかじめ準備された状態にできるのである。
 ワクチンは少なくとも60%は有効だが、100%ではない。しかし、「接種を受けた後であればインフルエンザに罹ったとしても、増進させた部分免疫により症状はそれほどひどくならない可能性があります」と Stanford Medical School の小児感染症学の教授 Cornelia Dekker 医師は言う。
 ワクチン接種を受けたあと腕の痛みや発赤が見られるかもしれないが、それはワクチンに対する免疫反応である;実際にワクチンによってインフルエンザになることはありえない(注意:卵アレルギーの人では接種によって反応が起こり得るため、もしそうであれば接種を受ける前に医師に話しておきなさい)
 疼痛を完全に避けるには FluMist(フルミスト)を希望しなさい。これは針のない鼻へのスプレー式ワクチンである(ただし妊娠中、50才以上、あるいは喘息などの慢性疾患のあるものを除く。このスプレーはそういった人たちにはまだ認められていない)(MrK註:CDC は主に2才以上の小児を対象に推奨している。日本では未認可)

Stay away from sickies 患者には近づくな

 インフルエンザは、感染した患者がくしゃみをしたり、咳をしたり、ただ話しをしたりしただけでも、6から10フィート(1.8 m ~ 3.0 m)離れた彼らの口や鼻から、ウイルスが含まれた微小な水滴が皆さんの口や鼻に送り込まれてインフルエンザが広がってゆく。
 そのため、もし仕事の同僚がうずきや痛みを訴え始めたり、バスで隣合わせた人や(スーパーマーケットの)Target で並んでいる人が息苦しそうにしているのに気付いたら、できれば少なくともその人から10フィート(3.0 m)は離れるべきである。「もしその人が実際に患者だったら15フィート(約 4.6 m)です」と、ニューヨークにある NYU Langone Medical Center の臨床微生物学・免疫学の部長 Philip Tierno 氏は言う。
 もしその必要があると感じたなら公共交通機関や映画館では席を代えなさい。(もしあなた自身がその咳をしたりくしゃみをしたりしている人間なら、あなたの周りの人たちのために自宅にこもっているべきです。)
 エレベータ―のボタンを押したり、患者が使ったキーボードを使うことではおそらくインフルエンザには罹らないが、カゼはひくかもしない。なぜならカゼのウイルスは主に接触によって広がるからである。そのため共用の電話機やパソコンは殺菌シートで清潔にするのが賢明である。
 さらにお母さんからよく言われたように、手を洗いなさい!特に食事をする前や、目や鼻や顔を触る前、トイレから出た後には、石鹸で洗い、アルコールを中心とした消毒剤を使いなさい。
 もし自宅に病気の子供や配偶者がいるような場合、まさか彼らを裏庭に追い出すわけにはいかないだろう。とにかく、いつも以上に手を洗い、キスをしたり、家族と飲み物を分け合ったり食器類を共用したりすることは避けなさい。彼らは症状が消えてから5日間は生きたウイルスを放出している可能性がある。

Sleep in this weekend  この週末は寝て過ごす

 身体の具合がよくないときには休養が大切であるとはいつも聞くことであるが、休養は実際に病気になるならないの違いを生むことが研究で示されている。
 Carnegie Mellon University の研究で、直接鼻の中に生きているウイルスを入れた場合でも、8時間以上睡眠をとる人は、7時間より少ない時間しか寝ない人たちよりカゼをひきにくかった。(突然だが、人気ドラマ『Downton Abbey』をまとめて見るために遅くまで起きていることは全く魅惑的なこととは思えない)。
 たとえ昼寝の時間がないとしても、なにか瞑想にふけることは実際にカゼやインフルエンザを防ぐのに有効である。University of Wisconsin の新しい研究では、無心を得るための瞑想で8週間のコースを行った人はそれをしない人より病気になる率が約30%低かった。授業を受ける必要はない;単にじっと座っていて、毎日数分間、吸気と呼気に集中すればよいのである。

Eat to boost your immunity 免疫能を高めるよう食べる

 口から何を摂るかで、身体がいかに効率よくカゼやインフルエンザの病原体を撃退するかに大きな違いが生じる。まず第1に、脂肪の多い食品を控え、果物や野菜など免疫反応を強化するものを多く食べなさい、専門家はそう助言する。
 連邦ガイドラインでは、一日、5~9皿の果物や野菜を摂るよう推奨している。最低限でも、食事や軽食ごとに一皿は摂りなさい。「特にオレンジ色、黄色がかったオレンジ色、および深緑色の農産物、それらは症状を撃退するのにただちに必要な抗酸化物質が多く含まれます。それらは、ビタミンC、E、およびベータ・カロチンです」と The Calendar Diet の著者で CNN の食事・健康の専門家である、ロサンゼルスの内科医 Melina Jampolis 氏は言う。
 ビタミンDもまた身体を強化する栄養素である。最近のスペインの研究で、この欠乏でカゼやインフルエンザに対して著しく弱くなることが示された。太陽光(これを浴びることで身体にこの物質を作らせる)や食事からは十分に得ることが難しいことから、「患者には一日あたり1,000 IU 投与します」と Jampolis 氏は言う。
 最も重要なことは、カロリーを含め、いかなる栄養素も欠くことのないバランスの十分にとれた食事を摂りなさい。「インフルエンザの季節、いや、いかなる季節でも!厳しい食事制限をしている場合ではありません」と Jampolis 氏は言う。「カロリーの厳しい制限は身体の防御能を減退させます」というわけで、そのスイート・ポテトをこちらに回してください!

十分な睡眠が大切とはわかっていても
8時間とるのはなかなかむずかしいし、
週末にゆっくり休養などできそうにない。
とはいえ、少なくともインフルエンザ・ワクチンだけは
受けた方がよさそうである。

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