MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

2025年4月新ドラマ

2025-03-19 20:00:26 | テレビ番組

年末に中居正広と女性とのトラブルが報じられ、

年明けからフジテレビは大混乱、

フジの各ドラマで流れるCMも別のドラマの番宣が

多くを占めるという惨状となった。

それでも1月クールの各ドラマはなんとか放映を完遂できそうで、

苦境の中、同局制作スタッフの奮闘には敬意を表したい(内容はともかく)。

結局1月クールの2桁視聴率は TBSの『御上先生』、テレ朝『相棒23』のみ。

それ以外のドラマは低調のまま終わりそうだ。

安定感ではやはりTBSのドラマが抜き出ているように思われた。

 

『可愛さ余って憎さ百倍なんて、お前さん、人みてぇなこと言ってるよ。忘八のくせに』(NHK『べらぼう』より)

 

 

 

それでは、次クール・2025年4月ドラマを一通りチェック(随時更新)します。

 

 

 

フジ月9 4/14 ~ 『続・続・最後から二番目の恋』 小泉今日子(主演)、中井貴一(主演)、坂口憲二、内田有紀、飯島直子、他

不器用な人生をファンキーに生き抜く大人たちの“11年後”を描くロマンチック&ホームコメディ。第1弾となった『最後から二番目の恋』は 2012年1月クールで、『続・最後から二番目の恋』は2014年4月クールで放映。本作は以来 11年後を描いた第3作となる。岡田惠和による完全オリジナル脚本。古都・鎌倉が舞台で、主人公は、小泉今日子演じるテレビ局プロデューサーの吉野千明(よしのちあき)(59歳)、中井貴一演じる鎌倉市役所で働く公務員・長倉和平(ながくらわへい)(63歳)。互いに変わることなく相変わらずの二人の距離感のまま鎌倉の古民家で、長倉家の家族たちとともに流れゆく人生を見つめる“今”から物語が始まる。千明は、テレビ局のドラマ制作部に所属し、ヒットシリーズを担当するゼネラルプロデューサー。性格は明るく、世話好きの姉御肌で誰からも好かれる反面、かなりの毒舌家。恋愛経験は豊富だが結婚は二の次で、仕事に強いプライドを持っている。和平をはじめとした近隣の長倉家の個性的な面々と出会い、彼らと正面からぶつかり合いながらも新たな暮らしを手にしていく。和平とは、話せばすぐに口論になるなど、ケンカが絶えないが、なぜだかウマが合うという不思議な関係を保っている。一方の和平は、鎌倉市観光推進課課長兼秘書課課長のちに観光推進課部長経て、定年後の現在も観光課で“指導監”という役職で働いている。性格は生真面目な堅物で理屈っぽく何かと説教臭い。また、自分にも他人にも厳しく、なかなか羽目を外すことが出来ない性格。両親を早くに亡くし、一家の大黒柱としての責任感から実直に生きてきたため、口うるさくもあるが、長倉家の長男としては立派で頼もしい長男。好みのタイプからはつれなくされるのに、なぜか未亡人にばかり好意を寄せられるというかなり特殊な女難体質。千明と出会って以来、久しぶりの“恋の感触”に触れ続けている。年齢を重ねていくと悩みも増え、多くの人生経験をしても、また新しい物事を抱え不器用にも人生を愛おしく進んでいく登場人物たちが描かれる。

 

 

 

フジ(関西テレビ)月10 4/21 ~ 『あなたを奪ったその日から』 北川景子(主演)、大森南朋、仁村紗和、平祐奈、阿部亮平、水澤紳吾、小川李奈、原日出子、鶴田真由、中原丈雄、筒井道隆、他

自分の犯した罪に苦しみ、葛藤し、周囲を巻き込みながらも強く生きていく女性を描く。相手への憎しみから始まったはずの復讐だが図らずも新しい形の愛情が芽生え、物語は予期せぬ方へと向かう…。10年前、主人公・中越紘海(なかごしひろみ、北川景子)は3歳の娘を育てるごく普通の母親だった。ところがその娘が、大森南朋演じる結城旭(ゆうきあさひ)が経営する惣菜店で販売していた食品を摂取し死亡する事故が起こる。事故の原因がはっきりしないまま不起訴となるが、旭の会社は廃業に追い込まれる。一方、紘海は憎しみのあまり事故を起こした旭(ゆうきあさひ、大森南朋)の周りをうろつき、旭の3歳の次女を誘拐してしまう。旭に自分と同じ苦しみを味合わせることで復讐を果たそうとする紘海だったが、その誘拐には大きな誤算があった。発端となった食品事故から現在に至るまでの11年間が描かれる。

 

 

 

フジ 火9 4/8 ~ 『人事の人見(じんじのひとみ)』 松田元太(Travis Japan)(主演)、前田敦子、桜井日奈子、新納慎也、ヘイテツ、松本まりか、小野武彦、鈴木保奈美、小日向文世、他

冨坂友の脚本によるオリジナルドラマ。古い熱血体質の残る大企業を舞台に、おバカでピュアすぎる主人公と、会社を変えたいと願いながら日々奮闘するヒロインが、社員のさまざまな問題と向き合いながら『現代人の悩み』に立ち向かっていく姿を描く。舞台は長い歴史と輝かしい実績を誇る文房具メーカー・日の出鉛筆(ひのでえんぴつ)。体育会系気質、営業や商品開発部といった現場の声が最優先の社風で、他部署から軽視されている管理部門の人事部では、真野直己(まのなおみ、前田敦子)が『この熱血体質を改めよう』『労働環境をホワイトにせねば』と会社を憂い、疎まれながらも日夜奮闘していた。そんな中、人事部に配属されたのが人見廉(ひとみれん、松田元太)。人事のエキスパートとして海外企業からヘッドハンティングされた超エリートとのうわさだったが、皆の期待とは裏腹に、実際の人見はピュアすぎるおバカで、ビジネスマナーや事務能力がないだけでなく、社会常識に欠け、簡単な計算すらできず、言葉も知らず、忘れ物も多く、全てにおいて抜けすぎていた。しかし、一方、素直すぎるほど素直で、とんでもなく情に厚い。常識にとらわれないため、突拍子もない解決策を提案し、型破りな言動で周りを振り回す。社内に波風を立てるため真野をはじめとした人事部の面々から呆れられてしまう。しかし、なぜか結果的に問題を解決したり、相談者の悩みを解きほぐしたりする。人事部で必要なスキルは正しく“人を見る”ことだが、果たして人見廉の能力やいかに。優柔不断な人事部長・平田美和(ひらたみわ)に鈴木保奈美、人見を抜擢した常務取締役・里井嘉久(さといよしひさ)に小日向文世がキャスティングされている。

 

 

 

テレ朝火9 4/22 ~ 『天久鷹央(あめくたかお)の推理カルテ』 橋本環奈(主演)、三浦翔平、畑芽育、佐々木希、高島礼子、柳葉敏郎、他

知念実希人の同名小説シリーズが原作。異色の天才ドクターと新赴任の内科医がバディを組み、あらゆる難事件の謎を解明する本格医療ミステリー。今年1月からはアニメ版の放送・配信が始まっている。天医会総合病院の統括診断部に、元外科医の内科医・小鳥遊優(たかなしゆう・三浦翔平)が派遣されてきた。各科で『診断困難』と判断された患者が集められる統括診断部の部長を務めるのは、同院の院長・天久大鷲(あめくおおわし、柳葉敏郎)の姪で、副院長でもある天久鷹央(あめくたかお、橋本環奈)。唯一無二の個性をもつ鷹央の言動は、姉である事務長・天久真鶴(あめくまづる、佐々木希)を除いて誰も制御できず、研修医の鴻ノ池舞(こういのいけまい、畑芽育)も“天久鷹央劇場”と評するほど。この日も小鳥遊のことを初対面にもかかわらず“小鳥”呼ばわりし、無邪気にぞんざいな態度を取る鷹央に、小鳥遊は唖然とするが、同時にその能力に舌を巻くことになる。鷹央は驚異の診断能力を持つ天才ドクターだった。まもなく、香川昌平というトラック運転手が交通事故を起こし、救急搬送されてくる。ドーナツを食べた直後に手が震え、意識を失ったという香川。彼が口にしたのは、このところ農薬混入事件や、消費者の集団嘔吐事件が相次ぐ会社のドーナツだった。しかし、いくら検査しても体に異常は見当たらないどころか、事故車内で回収したドーナツからも毒物は検出されない。この難攻不落の病状の原因究明に、鷹央と小鳥遊が挑んでいく。朝ドラで大こけした橋本環奈が汚名返上となるか?

 

 

 

TBS 火10 4/1 ~ 『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』 多部未華子、江口のりこ、ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、島袋寛子、田辺桃子、松本怜生、川西賢志郎、寿昌磨、吉玉帆花、五十嵐美桜、中井友望、萩原護、西野凪沙、他

 

原作は朱野帰子の小説『対岸の火事』(講談社文庫)。育児と家事に奮闘する専業主婦が、働くママや育休中のエリート官僚パパなど“対岸にいる人たち”と“家事”を通じて繋がることで、人生が少しずつ、大きく動き出す。多部未華子演じる主人公は専業主婦の詩穂。働くママが主流となった昼間の街で、中々自分と同じような主婦仲間を見つけられず、「…あれ、今日もまた誰ともしゃべってない!?」と焦りを感じる日々。そんな中、立場は全く違えど、同じように“家事”にまつわる様々な問題を抱える人たちと出会い、交流していくことになる。育児と仕事の両立に限界ギリギリのワーキングマザー、完璧な育児計画を掲げるも思うようにいかず困惑する育休中のエリート官僚パパ、働くママの裏で残業を強いられる若手社員、親の介護に悩むバリキャリ女性、そして周りからの子どもの期待にプレッシャーを感じる新婚主婦など。今やどんな立場であっても生きていく以上は誰かがやらなければいけない家事というお仕事をテーマにした新たなお仕事ドラマ。村上詩穂(むらかみしほ、多部未華子)は居酒屋の店長として毎日遅くまで働く優しく朗らかな夫・虎朗(とらお、一ノ瀬ワタル)と、かわいい娘・苺(いちご、永井花奈)と暮らす“専業主婦”。過去のある経験から『自分は2つのことが同時にできない』と感じて自ら専業主婦の道を選んだものの、日がな一日、苺としか関わらずに過ごす毎日に寂しさを覚えることも。そんなある日、詩穂は苺とともに、子育て支援センターの『手遊び教室』に参加することに。家族以外との久々の触れ合いに気後れする詩穂に気さくに話しかけてくれたのは、育児と仕事の両立に燃えるママ・長野礼子(ながのれいこ、江口のりこ)。しかし礼子は詩穂が専業主婦だと知るやいなや、ほかのママ友相手に詩穂を『時流に乗り遅れた絶滅危惧種』扱いする。しかもその後、詩穂のマンションの隣の部屋に引っ越してきたのはまさかの礼子だった。気まずすぎるご近所さん生活がスタートすることとなる。さらに、完璧な育児計画を掲げる“育休中のパパ”中谷達也(なかたにたつや、ディーン・フジオカ)をはじめ、さまざまな境遇で家事に仕事に奮闘する人々と遭遇する。自分とは関係ないと思っていた“対岸にいる人たち”との出会いで、詩穂の波乱の日々が幕を開ける。

 

 

 

テレ朝水9 4/9~ 『特捜9 final season』 井ノ原快彦(主演)、羽田美智子、吹越満、田口浩正、向井康二(Snow Man)、深川麻衣、中越典子、原沙知絵、他

2006年スタートとなった前作の『警視庁捜査一課9係』から、2018年に『特捜9』となり通算20作目(『特捜9』としては8作目)となる本シーズンをもっていよいよファイナルとなる。班長の浅輪直樹(井ノ原快彦)のもと、個性強めな《特捜班メンバー》の小宮山志保(羽田美智子)、青柳靖(吹越満)、矢沢英明(田口浩正)、高尾由真(深川麻衣)、に向井康二演じる捜査支援分析センター(SSBC)所属の分析官・三ツ矢翔平らも本作で続投。『特捜9 final season』は、直樹が班長として毎回遭遇する事件に挑み、登場人物との心の交わりや人間ドラマを描く『特捜9』シリーズの集大成版となる。東山紀之の『刑事7人』に続いて、旧ジャニーズ主演の刑事ドラマがまた一つ消えることになる。

 

 

 

フジ水10 4/16 ~ 『Dr. アシュラ』 松本若菜(主演)、佐野晶哉(Aぇ! group)、田辺誠一、小雪、荒川良々、佐野史郎、鈴木浩介、片平なぎさ、渡部篤郎、他

こしのりょうの同名漫画が原作。命と最前線で向き合う救急科を舞台に、どんな急患も絶対に断らない、そしてどんな手を使ってでも絶対に助けるスゴ腕のスーパー救命医の活躍を描く救命医療ドラマ。主人公の杏野朱羅(あんのしゅら・松本若菜)は帝釈総合病院救命科に属する39歳の救命医。運び込まれる急患は一切区別せず、お金がなくても、ヤクザであろうと『絶対に助ける』という強い信念を持つ。病院の都合を勘案したり上司に忖度したりするつもりも一切なく、ただ目の前の患者を救うことだけに心血を注ぐ。生死に関わる修羅場であればあるほど本領を発揮し、時には重症患者2人を同時にオペする神業も披露。その立ち振る舞いから、三面六臂(さんめんろっぴ)の鬼神・阿修羅になぞらえ“アシュラ先生”と院内では呼ばれている。また、ホットラインを事前に予知する特殊能力をもち、朱羅が「来る」とつぶやくと必ずホットラインが鳴り急患が運び込まれてくる。そんな朱羅だが、決して生まれながらの天才ではなく、血のにじむような努力と研鑽を重ねて今に至る。「修羅場に“もう一度”なんかない。もしも誤ればそこにあるのは“死”」であることは朱羅が一番よく理解しており、極限のプレッシャーの中、命の最前線に立ち続ける。それだけやり続けてこられたのは、ある人物との約束が関係しているようだった。ちなみに救命のスキルは抜群だが、それ以外はまるでダメで日常生活はズボラそのものだった。そんな朱羅と好対照をなす、へっぴり腰のポンコツ研修医を薬師寺保(やくしじたもつ、佐野晶哉)が演じる。

 

 

 

日テレ水10 4/16 ~ 『恋は闇』 志尊淳(主演)、岸井ゆきの(主演)、森田望智、白洲迅、萩原聖人、西田尚美、浜野謙太、猫背椿、望月歩、田中哲司、他

日テレ水曜10時枠が復活。本作は『あなたの番です』『真犯人フラグ』制作スタッフによる渡邉真子脚本によるオリジナル作品。情報があふれ“真実”が見えづらくなった現代においていかに真偽を見極めていくのかという社会的なテーマが恋と謎解きのエンターテインメントとして描かれる。都内で凄惨な連続殺人事件が発生する中、情報番組のディレクター・筒井万琴(つついまこと、岸井ゆきの)は、その取材現場で不思議な男と出会う。彼の名は、設楽浩暉(したらひろき、志尊淳)。週刊誌のフリーライターで、この連続殺人に『ホルスの目殺人事件』と名付けた名物記者だった。報道に関しては『面白くてナンボ』という一面を見せ取材手法も『何でもアリ』。モテる一方で敵も多く、明るい雰囲気とは裏腹に秘密も多かった。一方の万琴は、高校生の頃、目の前で親友がストーカーに刺される事件に遭遇したことから正義感は人一倍強い。ガッツがあり行動力の塊だが、被害者・遺族への取材では一歩引いてしまい上司に怒られることも。報道スタンスが全く違う2人だが、共に取材するうち、徐々に惹かれあっていく。しかし、この運命の出会いは疑惑と葛藤が渦巻く“闇”の入口だった。次々と疑惑が浮上しこの男こそ連続殺人鬼なのではないかとの疑いが持ち上がる。愛した男を信じ切れるのか、それともその手を離すのか?志尊くんと岸井ゆきのが恋仲?というのはやや違和感あるが、意外と面白いかもしれない。

 

 

 

テレ朝木9 4/24 ~ 『PJ ~航空救難団』 内野聖陽(主演)、神尾楓珠、石井杏奈、前田拳太郎、渡辺碧斗、草間リチャード敬太、犬飼貴丈、前田旺志郎、他

激しい情熱を内に秘め、型破りな訓練で訓練生たちを鍛え上げていく主任教官と、PJ(Pararescue Jumper、パラレスキュー・ジャンパー)の隊員を目指して超難関の選抜試験を突破してきた訓練生たちが1年に及ぶ“地獄”の訓練に立ち向かう姿を描く。航空自衛隊航空救難団、通称PJ は、選抜された精鋭たちが所属し、事故・災害時など特に過酷な状況下で救難活動を行う人命救助最後の砦、いわば“究極の救難部隊”。ほかのどの組織でも救助ができない…そう判断された場合に出動するPJ はヘリコプターが着陸できない山岳地域での救難活動や水難救助の際、ホイスト(つり下げられたワイヤー)を使って山中や洋上に降り立つ技術や救急・看護能力、パラシュート降下、潜水技術、山岳救助技術などさまざまな能力が求められる。そのため、当然のことながら過酷な訓練が行われる。激しい情熱を内に秘め、型破りな訓練で訓練生たちを鍛え上げていく主任教官・宇佐美誠司(内野聖陽)の指導の下、PJの隊員を目指して超難関の選抜試験を突破してきた訓練生たちが1年に及ぶ“地獄”の訓練に立ち向かっていく。

 

 

 

フジ木10 4/24 ~ 『波うららかに、めおと日和』 芳根京子、本田響矢、他

原作は西香はちの同題コミック(講談社『コミックDAYS』連載)。昭和を舞台に、帝国海軍中尉とその妻の新婚夫婦を描いたラブコメディ。昭和11年春、関谷家の4姉妹の3女である関谷なつ美(せきやなつみ、芳根京子)に父が見つけてきた結婚相手は帝国海軍中尉の江端瀧昌(えばたたきまさ、本田響矢)だった。訓練のため結婚式は瀧昌不在という波乱の幕開けから『写真でしか見たことのない相手』との結婚生活は始まる。式後、なつ美が初対面した瀧昌は無表情で無口で、何を考えているの分からず不安になる。しかし、初々しくもじれったい夫婦生活の中で何気ない日常から幸せや愛おしさを感じ、瀧昌の優しさに気づくなつ美は次第に心を開き、少しずつ距離を縮めていく。

 

 

 

TBS金10 4/18 ~ 『イグナイト~法の無法者~』 間宮祥太朗(主演)、仲村トオル、上白石萌歌、三山凌輝、他

訴訟を焚きつけ、あらゆる手段を使って裁判を勝訴へと導く“法の無法者集団”。まるで弁護士バッジをつけた“法の当たり屋”ともいえる彼らが法を武器にチームで戦うオリジナル・リーガルドラマ。2000年以降の司法制度改革により、弁護士の数はこの20年で倍以上に急増、飽和状態となっている。それによって、依頼人からの弁護士費用が主な収入源となる弁護士たちは、弁護士バッジをつけているだけでは食えない世の中になってしまった。そんな時代だからこそ、弁護士が自ら“人々の間に訴訟を起こさせる”存在となることも。『Ignite』とは“火をつける”という意味で、原告になりそうなターゲットの心に火をつけ、訴訟を起こさせ、あらゆる手段を使って裁判を勝訴へと導く“法の無法者集団”が存在。そんな弁護士事務所に、父親を事故で亡くしたことをきっかけに法の世界を目指した宇崎凌(うざきりょう、間宮祥太朗)が飛び込む。日本の訴訟社会化と飽和する弁護士界の実態をテーマをテーマとした新感覚の法廷ドラマ。

 

 

 

テレ朝 金23:15 4/18 ~ 『魔物』 麻生久美子(主演)、塩野瑛久、北香那、神野三鈴、佐野史郎、大蔵孝二、落合モトキ、宮本茉由、宮崎叶夢、うらじぬの、他

『梨泰院(いてうぉん)クラス』などを制作した韓国・スタジオ・SLLとの日韓共同制作ドラマ。不倫、DV、セックスなど愛と欲望をテーマに、満たされない人間たちの歪んだ人間模様が描かれる。主人公・華陣あやめ(かじんあやめ、麻生久美子)は、実力ゆえ将来を嘱望されながらも孤独を抱えて生きる美しき女性弁護士。彼女は誰にも属すことなく歩んできたからこそ、“弱さ“を武器にする女性をどこかで軽蔑してきた。ある日、そんな彼女の前に、美しく魅惑的な男・源凍也(みなもといてや、塩野瑛久)が現れる。彼は“愛=所有”と信じる、危うさをはらんだ人間。従順な妻もいるが、凍也には妻に対するDV疑惑がちらつくばかりか、有名大学教授殺人事件の容疑がかけられる。そして、その事件をきっかけに、“誰にも属したことがない孤独な女・あやめ”と、“激情を秘めた危険な男・凍也”という本来なら決して交わるはずがない2人が本能的に強く惹きつけられ、許されない恋に堕ちていく。あやめは、凍也の無実を証明するため奔走するのだが、その後、事件は思いもよらぬ連鎖をよび、さらなる悲劇が起きる。

 

 

 

日テレ土9 4/12 ~ 『なんで私が神説教』 広瀬アリス(主演)、渡辺翔大、岡崎紗絵、野呂佳代、堀内敬子、小手伸也、伊藤淳史、木村佳乃、他

生徒に思い入れもなくなんとなく高校教師になっただけの国語教師が『何で私が!?』という心の叫びをおさえながら奔走する学園オリジナルドラマ。主人公は無職生活を脱却するためだけにいやいや高校教師になった主人公・麗美静(うるみしずか、広瀬アリス)。静が勤める私立名新学園の教師たちのモットーは『生徒とは程よい距離感で。怒るな、褒めるな、相談乗るな』。静もそれに乗っかり波風を立てずに教師生活を送るはずが、いつしか問題児揃いの生徒たちの事情に巻き込まれ、“説教”を(したくもないのに)しなければならない状況に陥る。生徒に深入りはしたくないがナメられていては仕事にならないと思う静は生まれながらの負けず嫌いのせいで奔走、コンプライアンス、パワーハラスメント、モンスターペアレントなど様々な学校の問題、先生たちの本音と建前に立ち向かっていく。名信学園校長の加護京子に木村佳乃、同学園教頭の新庄保に小手伸也、同学園教師陣に岡崎紗絵、野呂佳代、伊藤淳史、また静の母親・麗美叶子に堀内敬子がキャスティングされている。

 

 

 

NHK日8 継続 『べらぼう~蔦重栄華之夢噺』 横浜流星(主演)、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、里見浩太朗、渡辺謙、他  

これまでのところ主演の横浜流星と小芝風花の健闘によりなかなか面白いドラマが繰り広げられている。これまで吉原についてはほとんど知識がなかったが、ずいぶんと勉強になった(『忘八』なんて言葉は初めて知った)。大きなイベントこそないが、これまでの大河では描かれたことのなかった時代、風景が堪能でき、意外と退屈を感じていない。引き続き視聴を継続したい。

 

 

 

TBS日9 4/13 ~ 『キャスター』 阿部寛(主演)、永野芽郁、道枝駿佑、月城かなと、キム・ムジュン、玉置怜央、菊池亜希子、宮澤エマ、岡部たかし、音尾琢真、高橋英樹、他

視聴率低迷にあえぐ報道番組のメインキャスターに新たに就任した主人公が、“世の中を動かすのは真実!”という信念によってバラバラだった面々がチームとして成長するが、闇に葬られていたある事件の真相が明らかになっていくというオリジナルドラマ。主人公・進藤壮一(しんどうそういち、阿部寛)は、公共放送で社会部の記者として15年間キャリアを積み、その後報道番組のキャスターを務めていたが、民放テレビ局JBNの会長に引き抜かれ視聴率低迷にあえぐ報道番組『ニュースゲート』のメインキャスターに就任した。生ぬるい報道体制を正すことが使命とし、番組を正すためにやってきたと豪語する進藤は、“真実を伝える”ためには手段を選ばず、独自のルールで取材や調査を行い、既存のルールはおかまいなし。圧倒的な存在感で周囲を巻き込んでいく型破りで破天荒な男。一方、進藤と同じく『ニュースゲート』のテコ入れとして総合演出に抜てきされたのは、バラエティー番組で活躍し会長賞をもらったこともあるヒットメーカー・崎久保華(さきくぼはな、永野芽郁)。総合演出を命じられ、進藤に振り回されながらも奮闘するが不本意だった報道への異動を受け入れたのには理由があった。進藤に憧れている入社2年目のアシスタントディレクター(AD)・本橋悠介(もとはしゆうすけ、道枝駿佑)はジャーナリストを目指して米国の大学に留学しジャーナリズムを専攻。志を持ってJBNに入社し報道記者を希望するも、ADとして進藤や崎久保と行動を共にすることに。ジャーナリズムに憧れが強い故、理論が先行してしまい失敗もあるが、進藤と出会ったことで今後の成長が期待される。『ニュースゲート』では報道の正義をかざす者、志に燃える者、視聴率に一喜一憂する者、とにかくミスなくその日が暮らせればいいと思っている者など、さまざまな人間模様が繰り広げられていた。そんな中、進藤のキャスター就任によってバラバラだった面々がいつの間にかチームとして成長していく。しかし、彼らが本当の意味での理想をかなえたとき、闇に葬られていたある事件の真相が浮かび上がってくる。

 

 

 

テレ朝日22:15(ABCテレビ)日22:15 4/6 ~ 『いつか、ヒーロー』 桐谷健太(主演)、宮世琉弥、長濱ねる、でんでん、板谷由香、北村有起哉、泉澤祐希、曽田陵介、星乃夢奈、駒木根葵汰、小関裕太、他

全てを失った情けないアラフィフ男が、夢を失くした若者たちとともに腐った大人を叩きのめす物語。林宏司・脚本によるオリジナルドラマ。主人公の児童養護施設の職員・赤山誠司(あかやませいじ)を桐谷健太が演じる。恵まれない環境で育ちながらも将来の夢や希望を抱いている子ども達の姿を見て、赤山は確かな未来を信じていた。そんなある日、とある事情をキッカケに赤山は突然、消息を絶つ。20年後、再び帰ってきた赤山が目にしたのは、夢や希望を失い、絶望の淵に立つ、変わり果てた5人の教え子たちの姿だった。20年ぶりに再会した、金もなければ仕事もなく全てを失った情けない中年男と、生きづらい世の中に諦めを感じている5人のアラサー男女はぶつかりながらも絆を深めていき腐った巨大権力を相手に立ち向か奇跡を巻き起こしていく。赤山の男女5人の教え子を長濱ねる、泉澤祐希、曽田陵介、星乃夢奈、駒木根葵汰、が演じる。

 

 

 

日テレ 日22:30 4/20 ~ 『ダメマネ!―ダメなタレント、マネジメントします―』 川栄李奈(主演)、安田顕、吉瀬美智子、千葉雄大、他

元・天才子役の新人マネージャーがダメタレント達を再生、どん底にいても夢をあきらめない者たちの、オリジナルの人生リベンジコメディ。新人マネージャー・神田川美和(かんだがわみわ、川栄李奈)が冷徹ドS部長・犀川真一郎(さいがわしんいちろう、安田顕)の無茶ぶりに翻弄されながら、崖っぷちタレントたちのために芸能界を駆け回る。舞台は、冷徹ドS部長・犀川真一郎(安田顕)が率いるワケアリ&クセツヨ芸能人たちの巣窟、TOYOプロダクション芸能4部。新人マネージャーの神田川は、ある事件をきっかけに人気絶頂期に突然引退した伝説の子役であることを隠しながら、落ちぶれてしまった問題だらけの芸能人たちの再生に奮闘。子役時代に培った芝居の技術や人の心を掴む力などを武器に、ダメタレントたちを鼓舞しながら再起させていく。

 

 

 

月9に『続・続・最後から二番目の恋』とは、がっかりだが、

フジテレビの現状では致し方ないのかも。

4月クールドラマも全体にパッとしないが、やはりTBS日曜劇場が本命か?

個人的には水10に復活の日テドラマ、志尊くん(+岸井ゆきの)に期待したい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

意外だった頑固な空咳の原因

2025-02-25 18:52:28 | 健康・病気

2025年2月のメディカル・ミステリーです。

 

2月22日付 Washington Post 電子版

 

 

Medical Mysteries: Her maddening cough had an unexpected cause

メディカル・ミステリー:ひどく苛立たせる彼女の咳には思いがけない原因があった。

For more than a year, coughing disrupted a violin teacher’s life and sleep.

1年以上もの間、咳がヴァイオリン教師の生活と睡眠を妨げていた。

 

(Illustration by Bianca Bagnarelli for The Washington Post)

 

By Sandra G. Boodman,

 

 

 Constance Meyer(コンスタンス・マイヤー)さんの hacking cough(空咳)は他の人たちをひどくイライラさせていた。

 1年以上もの間、それは彼女の soundtrack(背景音)となっていて、教えていたヴァイオリンのレッスンに支障をきたし、夜中に目を覚まされるだけでなく、多くの治療に反応しないことで家族や友人を苛立たせた。

 「あの咳で私は心臓発作を起こしそうだ!」と、幼い息子のレッスンに付き添った医師でもあった父親は皮肉を込めて言った。

 Meyer さんの主治医らは原因について意見の一致が得られなかった。ある医師は彼女の慢性的な咳は気管支喘息によるものだとした。別の一人は彼女の年齢(当時71歳)が関係していると考えた。 三人目の医師は胃酸の逆流が原因であるとした。

 その後、ある新たな生徒の母親が彼女の症状や病歴を詳しく調べて初めてその原因が明らかになった。その介入によって Meyer さんの命が救われた可能性がある。

 「彼女の関与がなかったらどうなっていただろうかとふと思うのです」と Meyer さんは言う。

 

Cancer threat がんの脅威

 

 映画『Dreamgirls(ドリームガールズ)』や『Ghostbusters(ゴーストバスターズ)』のサウンドトラック、Kirov Ballety(キーロフ・バレエ)や Tony Bennett(トニー・ベネット)との共演など、200以上の著名なパフォーマンスに関わってきたこのベテランのセッション・ミュージシャンは、何十年もの間、家族につきまとってきた病気を心配していた。

 Meyer さんの母親は卵巣がんで45歳で亡くなった。彼女の母方の祖母は乳がんで亡くなったがまだ35歳だった。Meyer さん自身は遺伝性の乳がんや卵巣がんを引き起こすBRCA遺伝子変異が検査で陰性だったので彼女の恐怖心は薄らいだが、全く消えたわけではなかったという。

 彼女の健康、体調維持、食事管理は優先事項だった。高カロリー低栄養のジャンクフードには手をつけず、1日最低3マイルは歩く菜食主義者の Meyer さんは、自身がコレステロール値と血圧値が低いことを誇りに思っていた。「7階までならエレベーターに乗ることなく階段を歩いて上るでしょう」と彼女は言う。

 そのため、2023年の春、カゼや他の呼吸器感染症の前兆がないまま、時々喘鳴を伴う乾いた咳がみられるようになった時、それはやがて治るものだと彼女は思っていた。

 

Constance Meyer さん(James Spottiswoode〔ジェームズ・スポティスウッド〕さん提供)

 

 しかしそれどころか症状はむしろ悪化した。

 約3ヵ月後、Meyer さんは長年かかっている内科医を受診、胸部X線検査を受けたが、異常はなかった。 『あなたの症状の原因となるような肺炎、瘢痕病変、あるいは他の病気の所見はない』と主治医は記載した。

 医師はマイヤーが喘息性気管支炎かもしれないと考えたが、彼女は気道の炎症と狭窄に起因する慢性肺疾患である気管支喘息と診断されたことはなかった。

 Meyer さんは、炎症を抑える経口コルチコステロイドである prednisone(プレドニゾン)と吸入薬を処方された。薬は効いたように見えたが、ほんの一時的だった。

 「咳は本当にひどくなりました」そう Meyer さんは振り返る。「夫は頭がおかしくなりそうでした」。彼もまた懐疑的だった。「彼は喘息持ちなので『これは喘息ではない』と言いました」。

 しかし、今となっては Meyer さんも説明するのがむずかしい理由から、時には咳がひどくて身をよじらせることがあっても再び治療を受けるまで9ヵ月が経過した。

 「私は他人の問題についてはキーキー言うけれど、自分のことについては違うのです」と Meyer さんは言う。「ある晩、友人を夕食に招いたのですが、私が異常に咳き込んでいたら、彼は『あなたのことが本当に心配だ』って言ってくれました」。

 父親が医師だった Meyer さんは、咳には付き合っていくしかないと思っていたという。それ以外の体調は良く指導を休んだ日はなかった。症状を和らげるために処方された薬を飲み、蜂蜜入りの紅茶を何杯も飲み、徳用袋に入った咳止めドロップを舐めた。

 

A trio of referrals 3人の専門医への紹介

 

 2024年3月、Meyer さんは主治医を変え、老年医学を専門とする内科医に診てもらうようになった。Meyerさんによると診察の間ずっと咳き込み、時々息切れがあることをその新たな医師に告げたという。その医師は心臓およびその弁を通過する血流を観察する超音波検査、すなわち標準的な心エコー検査を施行した。

 その老年医学専門医は Meyer さんに、エコーは“とても素晴らしく”、異常は見つからなかったと告げた。 彼女は Meyer さんに、もし症状が改善しないようならまた受診するよう助言した。

 しかし Meyer さんが6月に再受診したときその内科医は休暇中だった。代理の医師は Meyer さんを耳鼻咽喉科医と呼吸器専門医に紹介した。

 さらに、Meyer さんが自身のカルテにある事実、すなわち心臓病の家族歴についてなにげなく話したため、その医師は彼女に心臓専門医を受診するよう勧めた。Meyer さんの父親は3回の心臓発作のうちの1回目を58歳の時に起こしており、祖父は2人とも心臓病で亡くなっていて、1人は61歳の時だった。

 Meyer さんは最初に呼吸器専門医を受診したがコロナウイルスから回復したところだったためオンラインで受診した。

 「彼は彼女の1年にわたる咳に対してできることはすべてすると約束してくれました」と Meyer さんは振り返る。

 その呼吸器専門医は肺機能検査を依頼したが正常だった。しかし胸部CT検査では異常がみられた。それにより軽度の間質性肺疾患の可能性があることが示された。これは肺の瘢痕化と空咳を引き起こす進行性の疾患である。そして気管支喘息の処方にさらに2つの吸入薬を追加した。

 Meyer さんのCT検査では、さらに中程度の冠動脈の石灰化も明らかとなった。これは70歳以上の人によく見られる所見で、心臓病の危険因子となっている。彼女はコレステロールを下げて心筋梗塞や脳卒中のリスクを減らす statin(スタチン)という薬の服用を始めた。

 呼吸器専門医の数週間後に Meyer さんが受診した耳鼻咽喉科医は新たな点に注目した。彼女は胃酸の逆流が Meyer さんの咳の原因になっているのではないかと疑った。彼女は2種類の制酸薬を加え、酸度の低い食事を勧め、胃酸の逆流を抑えるために頭を高くして寝るよう Meyer さんに言った。

 “とんでもなく従順な患者”と自称する Meyer さんは、言われたことはすべてやったという。しかし咳は改善しなかった。

 

A pivotal encounter 重要な出会い

 

 Megan Y. Kamath(メーガン・Y・カマス)さんは2024年の夏、彼女の5歳の娘がヴァイオリンのレッスンを始めたときに Meyer さんと出会った。

 UCLA David Geffen School of Medicine(UCLA デービッド・ゲフェン医科大学の内科臨床助教授の Kamathさんは、「彼女はとても親しみやすく私が慕っていたヴァイオリンの先生を思い出させました」と振り返る。「私は彼女にそんな魅力を感じたのです」。

 Meyer さんの空咳は無視できないものだった。進行心不全および移植心臓病学専門医である Kamath さんは、このヴァイオリン教師が部屋を歩く時には咳き込むが、座っているときには咳き込まないことに気づいた。

 医療以外の場で知人に対して医学的な質問をしないという長年の個人的なルールを破って、Kamathさんは Meyer さんにいくつかの質問をし、この問題についてさらに話し合うために電話をかけることにした。

 この支援に感謝した Meyer さんは、今や16ヶ月目に入った咳が非常に厄介であること、複数の専門医に診てもらっていること、そして翌月には University of California at Los Angeles(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)の心臓専門医への受診予約を取っていることを Kamath さんに伝えた。

 「その予定を前倒ししたいんだけどいいですか?」と尋ねたことを Kamath さんは覚えていて「これはもっと早く検討される必要があると思います」と話したという。

 Kamath さんは、Meyer さんの咳は喘息や肺の病気からくるものではなく心臓に起因する咳であり、重篤な心臓病の兆候ではないかという疑念が彼女の心配に拍車をかけていると話した。Meyer さんのCT検査と家族歴は彼女が危険な状態にあることを示唆していた。

 Kamath さんが同僚に相談したところ、Meyer さんをすぐに診てくれることになった。その心臓専門医は、トレッドミルの上を歩いたり走ったりしながら行う負荷心エコー検査を施行した。これは通常の心エコー検査とは異なり、運動中に心臓がどのように機能しているかを評価するものである。

 Meyer さんは異常がみられたためその検査は早期に中止された。レッスンの最中に心臓専門医から結果を知らせる電話があり baby aspirin(小児用アスピリン)を開始するとともに、スタチンの量を2倍に増やし、冠動脈の詳細な画像が得られる画像検査であるCT冠動脈造影検査を受けるように言われた。

 「ちょっとショックでした」と Meyer さんは言う。「まさか自分に心臓の病気があるとは思いませんでした。私はずっとがんになるのではないかと不安な気持ちでいたのです」。

 血管造影検査の結果、心臓への血液の約半分を供給している Meyer さんの left anterior descending artery(LAD、左前下行動脈〔枝〕)が推定で 90〜99パーセントの高度狭窄を起こしていることが判明した。 他の動脈には異常はなかった。

 LADの高度の狭窄は、その致死率の高さから "widowmaker(寡婦をつくるもの=男性を死に至らしめる危険なもの)"として知られる心臓発作を引き起こすことがある。病院あるいはそれに準じる施設の外で発生した widowmaker の生存率はわずか約12%である。そして、その名前をよそに widowmaker は女性にも発症する。

 動脈閉塞(狭窄)の最も一般的な症状のひとつは狭心症あるいは胸痛である。しかし Meyer さんにはそれらはみられなかった。

 「彼女の空咳は狭心症に相当する症状でした」と Kamath さんは言う。「Constance さんはカチカチ動く時限爆弾だったのです。彼女は突然倒れて死んでいた可能性がありました」

 Meyer さんには angioplasty(血管形成術)の予定が組まれた。これは狭窄した動脈を拡張し stent(ステント)と呼ばれる小さな金属製のコイルを中に入れて動脈の内腔を開いた状態に保つ手術である。9月17日の手術の前夜、Kamath さんは彼女の幸運を祈りアドバイスをするために電話をかけた:もし Meyer さんの咳がひどくなったり、胸痛など何らかの症状が出たら、ただちにERに行くようにと伝えた。

 「彼女が私に3回繰り返し話したことを覚えています」と Meyer さんは言う。

 必ずそうすると Meyer さんは Kamath さんに断言した。40年前、親戚が予定されていた心臓手術の前夜にニューヨークの病院で重度の心臓発作で亡くなっていた。

 外来でのステント処置で、例の動脈に 85パーセントの狭窄が見つかった。医師らは、Meyer さんの心機能については正常であると結論づけた。彼女にはうっ血性心不全の徴候はみられなかった。うっ血性心不全は心臓のポンプ機能が低下したときに起こる、一般的で慢性的な、そして通常は不可逆的な病態である。

 手術から数時間後、Meyer さんと彼女の夫が車で家に帰る途中、自分が一度も咳をしていないことに気づいた。また咳の再発もみられなかった;その後のCTスキャンでも肺疾患の所見は認められなかった。

 複数の医師が心臓の疾患を疑わなかったのはなぜか?

 「女性は、男性が訴える腕のしびれ、胸痛、象が胸の上に乗っかってる感覚などとはまったく異なる症状を示すことがあります」と Kamath さんは言う。

 また、そういった彼女らの症状は「無視され、あるいは調べられることさえない」ことがあまりに多いと彼女は付け加える。

 その心臓専門医によれば、医師たちが時間的な制約がある中で働いていることも一因かもしれないという。

 「これが心臓由来だと考えるようになるまでしばらく彼女としばらく膝を交えて話し合う必要がありました」と Kamath さんは言う。「予約の時間が10分しかない人だったら、今回のようにはなっていなかったかもしれません」。

 Anchoring bias(アンカリング・バイアス)とは、医療ミスの一般的な原因となっていて、医師がプロセスの初期にその後のデータを考慮することなく単一の情報に焦点を合わせてしまうことだが、これが一役買っていた可能性がある。

 「多くの場合、医師はある特定の診断経路に集中してしまうのです」と Kamath さんは指摘する。

 さらに、不可欠な臨床的手段である綿密な観察を妨げる telemedicine(遠隔医療)が関連している可能性がある。あの呼吸器専門医は Meyer さんを直接診察していなかった。すべての診察はネットワーク上で行われていたのである。

 Kamath さんによると、彼女は患者に 「良い理学的検査に代わるものはありません。だから皆さんには来ていただかないといけないのです」と話しているという。

 医師から伝えらえたことを疑うことなく受け入れていたことも Meyer さんには不利に働いていたようである。

 「彼女は物事を最小限に評価していたと思います」と Kamath さんは言う。「私は患者が自分のケアに積極的になるよう勧めるようにしており、Constance さんにもそのことを強調しました」

 Meyer さんによると、彼女は自身の体験に衝撃を受けたという。彼女は、男性の病気だと考えていた心臓病のリスクが自分にあることを知らなかったと話す。そして、自分からそれを提起するまで医師らが彼女の家族歴のその側面に焦点を当てなかったことにいまだに驚きを隠せないでいる。

 その結果、Meyer さんは人生の他の局面と同じように医療に際しても自己主張をするように心がけているという。

 ステント留置術から1ヶ月後の10月、彼女は、咳が胃酸逆流によるものであるとした耳鼻咽喉科医に予約している受診に行くべきかどうかで悩んでいた。

 受診予約を中止することで「彼女の気分を害したくなかったのです」と Meyer さんは言う。 「夫はそんなの全く馬鹿げていると言いました。だからキャンセルしました」。

 

 

 

医学的には咳の持続期間が

3週間以上8週間未満であれば遷延性咳嗽、

8週間以上続く場合を慢性咳嗽と呼ぶ。

また痰を伴う咳を湿性咳嗽、

痰が絡まない咳を乾性咳嗽(空咳)と呼んでいる。

 

慢性咳嗽には以下の原因が挙げられている。

①咳喘息(気管支喘息と異なり喘鳴を伴わない)

②気管支喘息

③アトピー咳嗽(気管支のアレルギー性炎症による)

④慢性閉塞性肺疾患(COPD)

⑤感染後咳嗽(感染後の気道の過敏状態から)

⑥胃食道逆流症(GERD)(胃液の逆流で起こる)

⑦副鼻腔気管支症候群(上気道と下気道に炎症が起こる)

⑧心不全

⑨肺結核・非結核性抗酸菌症

⑩肺がん

⑪間質性肺炎

⑫気管支拡張症

⑬慢性気管支炎

⑭降圧薬(ACE阻害薬)の副作用

(上記のうち乾性咳嗽は①~⑤, ⑪, ⑭でみられる)

 

慢性心不全で肺のうっ血を来たし咳が引き起こされることは

容易に想像できるが、

主症状が咳のみという場合、その原因疾患として

狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患は想起されにくい。

今回のケースではおそらく運動時に心臓のポンプ機能が低下し

肺に血液がうっ滞することで症状が出現していたものとみられるが

定かではない。

 

治療抵抗性の長引く咳が単独でみられるのはまれかもしれないが、

それが心臓由来である可能性も頭の片隅に置いておく必要がある。

 

それにしてもステント治療を日帰りで行っているとは

さすが米国である。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鼻があるということ

2025-01-28 18:10:02 | 健康・病気

2025年最初のメディカル・ミステリーです。

 

2025年1月25日付 Washington Post 電子版

 

Medical Mysteries: A tiny spot on his nose radically changed his life

メディカル・ミステリー:鼻の小さなシミで彼の人生は激変した

The spot’s appearance led to an extraordinarily rare diagnosis and treatment that tested a father’s resilience.

このシミの出現はきわめてめずらしい診断と回復につながったが、それによって父親としての立ち直る力が試された。

 

  (Bianca Bagnarelli For The Washington Post)

 

 

By Sandra G. Boodman,

 Ben Murray(ベン・マレー)さんは、鼻先近くにある豆粒大のシミは全く問題なさそうであり、しばらくの間しびれがあったため単に気づかなかっただけかもしれないと思った。

 2020年3月、『Military Times(ミリタリー・タイムズ)』の編集者でビデオ撮影家の Murray さんには、別の気がかりがあった。パンデミックのその恐ろしい初期の頃にあたっており、Murray さんの妻 Rebecca(レベッカ)さんは第一子を妊娠していたのである。

 それからの数ヶ月間、当時42歳だった Murray さんは定期的にそのシミを触ってみたが変化はないようだった。彼によると、それは「変わったものではあるが、自然に治るだろう」と判断していたという。しかし8月までにしびれは広がり、患部は赤くなり、はっきりとした理由もなく出血が一度みられた。

 そのため翌月、彼はまず皮膚科医を受診した。そしてそれからの7ヶ月間に5人の医師を受診することになったのである。

 最初にそのシミに気づいてから1年以上経った2021年4月に、Murray さんはその正体を知ることになる。その発見によって彼の人生は診断前と診断後とで真っ二つに引き裂かれてしまった。

 彼と彼の家族は過去4年間、そのめずらしさから“leprechaun(レプラコーン:アイルランドの伝説の妖精)を襲う隕石”と Murray さんがなぞらえる病気に立ち向かってきた。治療は誰もが予想していたよりもはるかに過酷で長引くものであった。

 「こういう病気になってしまうと、ただ良くなろうとするだけじゃ済まなくなってしまうのです」と Murray さんは話す。その試練によって彼は自分でも持っていると思っていなかった回復力を発見することができたという。「障害があってもやるべきことができるよう、そして周りにいる人たちをできるだけ穏やかに保ち負担をかけないようにするために力を尽くすのです」

 

Ben と、現在4歳になる息子 Liam(Ben Murrayさん提供)

 

Possible rosacea 酒さ(酒皶、しゅさ)の可能性

 

 息子が生まれて 1ヶ月後の 2020年9月に Murray さんが最初に受診した皮膚科医は、鼻や頬に赤みを起こす一般的で慢性的な炎症性皮膚疾患である rosacea(ローゼイシャ・酒さ)だと考えた。医師はいくつかのクリームを処方したがいずれも効果はなかった。

 Murray さんはプライマリケア医に診てもらった方が見込みがあるかもしれないと考えた。ネット検索でメリーランド州の自宅からそう遠くない内科医を見つけ 2020年12月に受診した。

 その内科医は彼の鼻を見て、原因はわからないと言い、Murray さんを耳鼻咽喉科(ENT)医に紹介した。

 血液検査の結果、その耳鼻咽喉科医はよくみられる細菌性疾患である黄色ブドウ球菌感染症と診断した。

 「彼は的を得ていると強く確信しているようでした」と Murray さんは振り返る。しかし処方されたクリームではどれも赤みやしびれを抑えることはできなかった。

 その後、その耳鼻咽喉科が Murray さんの頭部のCTスキャンを指示したところ、慢性副鼻腔炎が見つかった。一つの可能性のある治療法は副鼻腔手術で、それによってしびれの原因となっている神経の圧迫を和らげることができるかもしれないとその医師は言った。

 しかし、その外科医は Murray さんに鼻腔手術が解決策になることを確信できないと伝え、別の意見を求めるよう勧めた。

 2番目の耳鼻咽喉科医はもう1種類のクリームを処方した。 しかし効果はなく、2021年4月に生検を行った。

 数日後、Murray さんは生検の結果、種類は不明だが最もありふれた悪性腫瘍である皮膚癌であることが明らかになったと知らされた。

 皮膚癌には主に3つのタイプがあり、その他にも医師があまり遭遇しないものがいくつかある。Basal cell carcinoma(基底細胞癌)は進行の遅い癌で全体の 80%を占め、米国では年間200万から400万人が診断されている。Squamous cell タイプ(扁平上皮癌)は、年間100万件以上診断されており、より悪性度が強い傾向にある。Melanoma(黒色腫)は 3タイプの中で最も致死率が高く、年間約10万人が発症している。いずれも日光暴露と関連がある。

 悪性細胞が潜んでいる可能性のある周辺組織とともに癌を切除する手術が一般的な治療法となっている。通常、癌は早期に発見された場合に治療の成功率が最も高い。

 治療の指針となる Murray さんの癌の種類の同定は、皮膚科の症例を専門とする病理学者であるNorthern Virginia(ノーザン・ヴァージニア大学)の皮膚病理学者と、2人の皮膚腫瘍学の専門家に委ねられた。

 

Breathtakingly drastic 息を飲むほどに強烈な

 

 皮膚科医の一人から、彼の鼻のシミは扁平上皮癌か、もしくは“ほとんど言及されることがない”ほどめずらしい悪性腫瘍だと言われたことを Murray さんは覚えている。

 数日後、Murray さんは驚くべき知らせを受けた。病理学者の結論がその2番目のきわめてめずらしい選択肢に落ち着いていたのである。これは扁平上皮癌といくつかの共通する特徴を持つ、汗腺の癌、squamoid eccrine ductal carcinoma(SEDC、扁平上皮様エクリン管癌)という悪性度の高い癌だった。Murray さんの皮膚科医は Johns Hopkins(ジョンズ・ホプキンズ大学)にセカンドオピニオンを求めていると言った。Hopkins の病理学者はその診断に同意見だった。

 1997年に初めて報告されたSEDCは、典型的には頭部または頸部、時に四肢にみられる。世界中で数百人の患者が報告されており、その多くは70歳以上の男性である。報告されている症例が少ないためこれについてはほとんど知られていない。

 Emory University School of Medicine(エモリー大学医学部)の准教授で、複雑な皮膚癌治療を専門とする外科腫瘍医 Michael Lowe(マイケル・ロウ)氏は、「これは非常にまれなため頭の片隅に置いておかなければ、おそらくたどりつくことのできない診断の一つです」と言う。

 American Society of Clinical Oncology(米国臨床腫瘍学会)の専門医である Lowe 氏は、汗腺にみられる癌の症例を何百例も見てきたが、特有の管状の構造と異型の扁平上皮細胞が特徴的にみられるSEDCの患者との遭遇は定かではないという。

 予期せぬ診断に動揺したMurray さんと妻は、今後どうすべきかの決断を急ぐべく、Northern Virginia(北バージニア地区)、Baltimore(ボルチモア)、そして Cleveland(クリーブランド)の医師を受診した。

 治療の選択肢はすぐに狭まった。遺伝子の研究から体の免疫システムを利用する薬を使う免疫療法は効果が期待できないことがわかった。放射線単独ではおそらく失敗するだろうと医師たちは言った。Mohs surgery(モーズ手術)は癌の残存がなくなるまで層ごとに癌を切除する手術であるが、これも有益性は見込めなかった。

 意見の一致をみた推奨は、Murray さんの鼻の一部または全部を切除する手術である rhinectomy(鼻切除術)と術後の6週間の放射線治療だった。その後、Murray さんの大腿から採取した組織と肋骨から採取した軟骨に加えて特注のfacial prostheses(顔面補綴物)を用いて約18ヶ月を要するとみられる一連の再建手術が行われる。わずかな朗報としては、めずらしいことに検査では悪性腫瘍は鼻を越えて広がっていないことが示された。

 「私の最初の反応は『とんでもない』というものでした」と Murray さんは2021年のインタビューで語っていて、鼻の切除手術を“中世的で古くさい”ものだと考えていたと付け加えた。

 しかし、彼は息子の成長を切に願う新しい父親でもあり、再発すれば命を落とすか、さらに大がかりな顔面手術が必要になることを強く認識していた。

 「鼻を切除することなく鼻の皮膚を除去するのは難しいのです」と Emory大学の Lowe 氏は言う。このことが一部の癌で鼻切除術が望ましい治療法となっている理由である。美容的な配慮が重要であることは否定できないが、治療の最も重要な目標は癌の根治を目指すことだと彼は言う。

 しかし、特に若い患者には「社会的、心理的に重大な影響があります」と彼は認識している。「ひどい結腸癌になって人工肛門のバッグをつけても誰にもわかりません。しかし鼻切除手術を受けた患者は、この癌による結果を常に背負わなければなりません。隠すことはできないのです」

 数週間が過ぎ、Murray さんが治療を受けることに決めた Johns Hopkins の医師たちは彼に決断を迫った―そしてほどなく。

 「彼らは『いいですか、これは進行性の癌で、日に日に悪化しているんですよ』と言いました。彼らは実際に増大しているのを確認していました」と彼は言う。

 「(鼻を)温存しようとするあまり大変な苦悩を経験しました」と Murray さんは思い起こす。結局、彼は思い切った手術しか選択肢はないと決断した。

 

A slowed pace 遅くなった治療経過

 

 Murray さんに対する外来での鼻骨切除は2021年7月9日に行われた。

 人生最悪の瞬間の一つと彼が呼ぶこの手術で、Murray さんが回復室で妻に尋ねた最初の質問は、自分の鼻が残っているかどうかだったという。答えはノーだった;癌は Hopkins の耳鼻咽喉科医が期待していたより深く浸潤していた。しかし、決定的に重要な所見として、病理検査の結果によると断端(腫瘍を取り囲む健康な組織)には検出可能な癌細胞は存在しなかった。

 放射線照射は1ヶ月後に始まったが、Murray さんが予想していたよりもはるかに厳しいものだった。治療は週に5日、6週間にわたって行われた。最初の1ヵ月で Murray さんは20ポンド(約9㎏)以上体重を落とした。

 その後、複雑で厳しく、時には焼けるような痛みを伴う再建手術は、当初計18ヶ月ほどで終わるはずだったが、3年半以上にも長期化し現在も進行中である。Murray さんは当初、約6回ほどの手術が必要と言われたが、これまでに18回の手術を受けている。 主治医は今年中に手術を完了させたいと考えている。

 ペースが遅い理由のひとつは、Murray さんに malignant hyperthermia(悪性高熱症:特定の麻酔薬に致命的な反応を起こす可能性があり特別な注意が必要な稀な遺伝的疾患)があると考えられているからだ。彼が 17歳のときに緊急の虫垂切除術を受け、危険な高熱を伴う重篤な薬物反応に見舞われたときにこの問題が発覚した。

 さらに Lowe 氏によれば、放射線によるダメージが再建を複雑にしている可能性があるという。手術が始まって1年が経過した2022年の夏、ホプキンスの外科医たちは、新しい鼻を形成するために使用された組織と軟骨が実質的に崩壊し Murray さんの体内に吸収されていることがわかりもう一度やり直す必要があった。

 まれなことであると言われていた予期せぬ頓挫に Murray さんは打ちのめされた。「またしてもとんだ災難となりました」と彼は言う。

 

Creating support サポート体制の構築

 

 彼の新たな現実で最も困難なことの一つは、外観の激しい変化に加えて深い孤独感に向き合うことだったと Murray さんは言う。これは、詩人の故 Lucy Grealy(ルーシー・グリーリー)が1994年に発表した『The Autobiography of a Face(ある顔の自叙伝)』と題された小児の顎部の癌の驚くべき回顧録の中で探求されている。

 

 「最初がずっと大変でした」と Murray さんは言う。「実際少しの間活動不能になります」。彼によると、彼の妻は“絶対的なスター”であり、家族は“揺るぎない存在”だという。

 友人や家族に近況を報告するため、Murray さんは12編の皮肉たっぷりでひるむことのない、そして時には生々しい文章で自身の試練を綴り Medium(メディウム、〔註〕テキスト、画像、動画などを含む記事の投稿と閲覧の機能をユーザーに提供する電子出版のプラットフォーム)に投稿した。

 「この特異的な外観の醜状を持つ精神的側面は厳しいものです」と Murray さんは言う。「そんな状態にある人はほとんどいません。私は今でも奇妙な風貌だし、それに苦しまないわけではありません」

 現在4歳の息子はめったにそのことを口にしないが、Murray さんによれば、他の子供たちは「いつも『その顔、どうしたの?』と聞いてくるのです」という。

 彼の経験がきわめてめずらしいことがとりわけ困難となっていた。Murray さんには癌の再発はみられていないが、SEDCと診断された他の患者には会ったことがない。最初の手術の前に、彼は30年前に鼻を切除された80代後半の男性と話すことができた。「しかし彼にはそれほど説得力がありませんでした」と Murray さんは振り返る。

 手術前、Murray さんは鼻の切除患者を治療したことのあるセラピストと話し合うことで心の準備をしたかったという。しかし彼はセラピストを見つけることができなかった。

 また彼は術後ケアに関する実用的な情報を収集しようとして同じような虚無感に直面した。一度手術の後に予想外の出血が始まったため電話で助けを求めたとき看護師は鼻をつまんで塞ぐように言った。彼が自分には鼻がないと伝えたが、彼女は同じ指示を繰り返すのだった。

 その経験から、他の人たちの役に立てればとの思いから彼は Rhinectomy Support Network(鼻切除術支援ネットワーク)というウェブサイトと支援グループを立ち上げた。

 Lowe 氏によれば Murray さんの努力は医療制度によって多くが満たされないままとなっている明白なニーズを反映しているという。

 このアトランタの外科医は、心理的サポートと在宅医療は「患者のケアのすべてです」と言う。鼻切除術を受けた人にとって重要なのは「自分が一人ではないこと、他にもあなたが経験したことを経験している人がいるということを知ることです」と。

 Murray さんの支援活動についてLowe 氏は、「十分に理解し、受容し、そこに参加したいと思うことが必要なのです。私はそのことで彼を大いに称賛します」と話す。

 

 

本記事では鼻にできた癌の診断やそのめずらしさより、

鼻を失った患者の苦悩が強調されている。

 

ともあれここでは、この患者の squamoid eccrine ductal carcinomna

(SEDC:扁平上皮様エクリン管癌)について簡単に紹介する。

以下は下記論文を参考にした。

https://academic.oup.com/bjd/article/191/Supplement_1/i42/7698550

 

SEDC はきわめてまれな原発性皮膚癌だが、

局所再発および転移のリスクが高いとされている

扁平上皮と腺管の両方への分化を示す。

患者は高齢者が多く男女差は明らかでない(男性に多いとの報告もある)。

発生部位は頭頸部、特に顔面に多い。

診断時の病変の大きさは1~2cmが多い。

臨床診断では扁平上皮癌や基底細胞癌と診断されることが多く、

生検で SEDC と診断されるケースは少ない(腺管状構造は深部に存在するため)。

通常の扁平上皮癌より臨床的悪性度が高いため、

浸潤性・転移性を考慮し拡大切除が選択される。

早期に診断されれば、記事中に記載のあったより侵襲の少ない Mohs 手術と

厳格な経過観察で再発のリスクを低減できる可能性がある。

しかし本記事の患者のように鼻にできた腫瘍の浸潤が進んでいれば

鼻全体の切除が必要となる。

 

鼻の喪失による精神的ダメージは我々の想像を超えるものであろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ただ食べなくなるの…

2024-12-18 14:42:37 | 健康・病気

2024年最後のメディカル・ミステリーです。

 

12月14日付 Washington Post 電子版

 

Medical Mysteries: Why did this baby’s robust appetite wither?

メディカル・ミステリー:旺盛だったこの赤ちゃんの食欲はなぜ低下したのか?

His alarming decline wasn’t the result of a typical feeding problem but of an overlooked disorder that can be easily reversed if caught in time.

彼の気がかりな食欲の低下は典型的な摂食障害の結果ではなく、早い時期に見つけられれば容易に回復させることができる異常だったが、見逃されていた。

 

(Bianca Bagnarelli For The Washington Post)

 

 

By Sandra G. Boodman,

 

 Eli(イーライ)ちゃんは何かが違っていた。彼は生まれたときから食欲旺盛だったので、4ヶ月の時に初めての固形物を拒絶したとき、最初のころ母親は心配しなかった。

 Jessica Dizon(ジェシカ・ディゾン)さんは、この三男坊が母乳の次の段階へ進むのが少し遅いかもしれないが、やがてその時期が来るだろうと思っていた。

 進展はみられなかったが、バージニア州 Charlottesville(シャーロッツビル)の小児科医は辛抱強く見守るよう忠告し、乳児の摂食障害を治療する作業療法士を勧めた。

 しかし2021年12月の彼の1歳の誕生日までに、Eli ちゃんは固形食を食べたり瓶から粉ミルクを飲んだりするのを拒んだので何か深刻な問題があるのは明らかだった。彼の体重は減少し発達も退行していた。

 

海辺での Jessica Dizon さんと子供たち。 息子の Eli ちゃん(右端、現在4歳)は、最初の1年間は大変だった。(Jessica Dizon さん提供)

 

 「彼は大変ひ弱に見えました」現在38歳の Dizon さんは思い起こす。以前は元気だった赤ちゃんはぼんやりとして、不機嫌で、家具のまわりを動き回ったり熱心に喃語をしゃべったりすることがなくなった。

 Dizon さんはほどなく息子のただならぬ悪化が典型的な摂食障害の結果ではないことを知ることとなる。Eli ちゃんの治療を担当した専門医は、Eliちゃんの障害は乳幼児では見過ごされがちだが、発見が遅れなければ容易に改善できると言う。未治療のままでいると脳に永久的な障害をもたらす可能性がある。

 「Eli ちゃんからだけでなく彼の母親からもたくさんのことを教えてもらいました」彼を治療した University of Virginia School of Medicine(バージニア大学医学部)の小児科・公衆衛生学の教授である Stephen M. Borowitz(スティーブン・M・ボロウィッツ)氏はそう語る。

 「女性には母乳栄養をできるだけ長く続けなければならないという大きなプレッシャーがある中、人々にはこのことをもっと知ってもらいたいと思っています」と Borowitz 氏は言う。

 

Spurning food 食べ物を拒絶する

 

 2020年12月に生まれた Eli ちゃんは最初から楽な赤ちゃんだったと母親は言う。3歳と5歳の兄たちと同じように問題なくすぐに乳を飲み始めた。

 4ヶ月になると、Eli ちゃんには母乳に混ぜたベビーシリアルが与えられた。それがうまくいかなかったので、Dizon さんはサツマイモのピューレや兄たちが食べていた他の食べ物で釣ろうとした。

 しかし、Eli ちゃんは何度も舌で食べ物を押し出し、その後彼女がスプーンで食べさせようとすると泣き出すのだった。

 6ヶ月になると、固形食を与えると吐いたりのどに詰まらせたりするようになり、後には哺乳瓶からの粉ミルクを拒否するようになった。

 Eli ちゃんの6ヶ月検診で、Dizon さんは小児科医にこの問題を伝えた。「彼女は心配することなく母乳から栄養を摂れていて正常に成長していると言ってくれました」と Dizon さんは振り返る。

 しかし9ヶ月になると Eli ちゃんの状態は悪化した。それまでは夜通し眠っていたのに、授乳のために1、2度目を覚ますようになった。授乳後に嘔吐するようになり、舌の下に2つの小さな平らなただれができ、痛そうにしていた。母親はそのことを医師に告げた。

 当時、住宅ローンの融資担当者として週40時間以上在宅で働きながら、同時にパンデミックの中 5歳未満の3人の子供の面倒を見ていた Dizon さんは、Eli ちゃんに対する不安が増していったという。彼女の夫は長時間働いていた。

 「心配とストレスが絶えませんでした。健康な子供を2人育てたのに」そう彼女は思い起こす。

 その小児科医は、6ヶ月の Eli ちゃんを診た医師とは別の医師だったが、Dizon さんを安心させようとした。彼女は Dizon さんに慣れない食感を嫌う赤ちゃんもいることを告げ、摂食障害を治療する作業療法士に紹介した。

 しかしスプーンの使い分けをはじめとする様々なテクニックを提案する療法士との毎週のセッションは失敗に終わった。

 

‘Failure to thrive’ ‘発育不良’

 

 1ヶ月後、Dizon さんは当時生後10ヶ月だった Eli ちゃんを小児科医に連れて行き食事について相談した。この4ヶ月で3人目となるその医師は作業療法の継続を勧め、標準の12ヶ月検診の一環として、とりわけヘモグロビンの値や鉛中毒などを調べる pinprick blood test(ピンプリック血液検査:針で刺して血液を調べる検査)を行うと説明した。

 しかし、その 2021年12月の予約の数日前、Dizon さんは心配のあまりイーライを再び医師のところに連れて行った。

 その小児科医は彼が成長曲線から外れていることを発見した。1歳のときの体重は16ポンド(約7㎏)を少し上回るほどで、6ヶ月のときより少なかった;さらに身長は9ヶ月で止まっていた。最初の1年の標準である出生時の体重7ポンド(約3.2㎏)の3倍値から離れてしまっていた。

 Eli ちゃんは "failure to thrive (発育不良)"と診断されたが、これは心理的、社会経済的、あるいは身体的な問題によって引き起こされる可能性がある。

 医師は、静脈から血液を採取する全血球計算を依頼した。この経験は衝撃的だった:2人の看護師が彼を押さえつけなければならなかったのだ。「ひどいものでした」と Dizon さんは振り返る。「彼はとても小さくて哀れでした」。

 Dizon さんは Eli ちゃんが重度の貧血になっていると言われたという。ビタミンB12(B12)は50pg/mL以下(正常値は210~815)と測定不能なほど低かった。鉄分を含む液体総合ビタミン剤を毎日彼に飲ませ、1週間後に再度検査を受けに来るよう指示された。

 

 

Jessica Dizon さんと子どもたち(上から時計回りに、18ヶ月の Sami(サミ)、8歳の Luke(ルーク)、4歳の Eli、6歳の Sebastian(セバスチャン)(Jesica Dizon さん提供)

 

 

 B12の低値は胃腸からの B12 の吸収障害がある65歳以上の人によく見られるが、赤ちゃんの場合は珍しい。

 乳児は通常、脳の発達と赤血球の生成に不可欠なこのビタミンを十分に蓄えて生まれてくる。しかしB12濃度は、固形食が導入されるのと同じ時期の4ヶ月で低下する。

 乳児の場合、B12欠乏症は、B12を豊富に含む動物性食品を食べない完全菜食主義者(vegan、ベーガン)や厳格な菜食主義者(vegetarian、ベジタリアン)の母親から母乳のみで育てられた乳児に多く見られる。母乳とビタミンが強化された粉ミルクを摂取している乳児、あるいは粉ミルクで育てられた乳児ではこの問題は見られない。

 一週間後、Eli ちゃんにほとんど改善が見られなかったため、小児消化器専門医の Borowitz氏に紹介された。 「ナース・プラクティショナーから、気を確かに持つように、そして入院となる可能性が高いと言われました」と Dizon さんは振り返る。

 Borowitz 氏はその後すぐに彼を診察した。「彼はかなりみすぼらしく小さな男の子でした。とても痩せこけていて hypotonic(ふにゃふにゃの低緊張状態)でした」と Borowitz 氏は言う。「母親は憔悴していて怯えていましたが、一方で非常に優れた観察者であり適切な気遣いがありました」。

 Borowitz 氏の最初の仕事は、Eli ちゃんのB12欠乏の原因を突き止めることだった。「母親は非常に多様な食餌を摂っていました」と Borowitz 氏は語り、彼女は vegetarian でも veganでもなかったという。

 一つの可能性として先天性代謝異常があった。それは食物をエネルギーに変換することができない遺伝的疾患である。しかしその場合、症状はしばしばもっと早期に出現することからその可能性は低いと思われた。吸収不良も B12欠乏症を引き起こす可能性があるが、Eli ちゃんにはその兆候は見られなかった。

 Dizon さんの病歴に重要な手がかりが隠されていることを Borowitz 氏は見いだした。彼女は14歳の時、重度の Hashimoto’s disease(橋本病)と診断されていた。これは甲状腺機能低下を引き起こす自己免疫疾患である。橋本病の患者は B12の吸収を阻害する pernicious anemia(悪性貧血)と呼ばれる別の自己免疫疾患を発症する可能性がある。悪性貧血の進行には何年もかかり、症状が出ないこともある。

 Borowitz 氏は Dizon さんが悪性貧血と診断されていないのではないかと考え、B12検査を依頼したという。その結果、彼女もB12が欠乏していたが、彼女には明らかな症状がみられていないことがわかった。彼女はすぐに標準的な治療法である市販のB12サプリメントを飲み始めた。

 Eli ちゃんが B12欠乏症を発症したのは、母親の母乳にビタミンを欠いていたからだった。Dizon さんの上の子供たちには影響がなかったことから、彼女の貧血は以前の妊娠では強くみられていなかったのではないかと Borowitz 氏は推測している。

 彼は Dizon さんに、Eli ちゃんには経口サプリメントの投与と一緒にB12を注射する予定であると告げた。 もしすぐに改善しなければ、入院が必要となる見込みだった。

 その胃腸専門医は methylmalonic acidemia(メチルマロン酸血症)を調べる検査を行った。この疾患は、脂肪とタンパク質の分解を阻害し、摂食障害やB12値の異常を引き起こす生下時から見られるまれな遺伝性疾患である。(これは予想通り陰性だった)

 Dizon さんはその時感じたショックと罪悪感を思い出して声を詰まらせながら「彼は、これは私のせいではないと私に言い続けてくれました」と話す。 「Borowitz 先生は本当に本当に優しくしてくれました」。

 

A rapid recovery 急速な回復

 

 最初のB12注射から24時間以内に、Eli ちゃんは元気になり始めた。

 「それは大きな安堵でした。」と Dizon さんは言う。「吐くこともなく、2、3時間おきにまるで小さな野生動物のように勢いよく乳を飲み始めたのです」。

 数日後、トレイに柔らかいご飯と豆をのせると、彼はさもおいしそうにそれを食べ、他の食べ物もあっという間に平らげた。Eli ちゃんは再び動き始め、喃語を話すようになり、体重も増え始めた;口の中の潰瘍も消失した。数回のB12注射の後、Eli ちゃんは経口サプリメントに切り替えたが、それも数ヵ月後に中止となった。

 「彼は素晴らしい状態に見えました」最初の訪問から3ヶ月後の 2022 年3月に彼を見た Borowitz 氏は言う。「まるで別人のようでした」

 Eli ちゃんの診断は母親の健康にも転機をもたらした。 B12のサプリメントを摂り始めると体調が劇的に良くなり始めたのである。

 「今まで感じていたことが普通だと思っていました」彼女が長い間経験してきた疲労と無気力についてそう話す。それ以降、彼女は体重を約40ポンド(約18kg)落とし、週に15~20マイル走っている。また 2023年4月には女の子を出産した。

 今4歳になったばかりの Eliちゃんには、1歳を迎えるまでに彼を痛めつけた兆候は見られない。Borowitz 氏の励ましにもかかわらず Dizon さんは、自分がもっと強力な擁護者でなかったこと、もっと早く血液検査を求めなかったことに罪悪感を抱いているという。彼女の小児科医とナース・プラクショナーは、診断を見落としたことを謝罪し、彼らは同じようなケースを見たことがなかったと Dizon さんに説明した。

 Borowitz 氏にとって、Eli ちゃんの治療は後押しとなった。彼は医学文献を検索し、母乳で育てられた赤ちゃんのB12欠乏は見逃される可能性があることを示唆する研究を見つけた。

 研究によると、出産可能年齢の女性の少なくとも5%が自己免疫性甲状腺疾患に罹患しており、それらの女性の3分の1までが悪性貧血を来すが、そのほとんどは無症状であるとBorowitz氏は言う。

 彼は Eli ちゃんのケースについて症例報告を書いたが近々医学雑誌『BMJ Case Reports』に掲載されることになっている。彼はこの報告が他の医師たちの注意喚起につながることを期待している。

 

 Eli ちゃんを治療して以来、Borowitz 氏らは、Eli ちゃんほど重篤でない乳児の同様の症例を4例診断している。いずれもB12の補充により回復した。

 「固形食への移行を拒否することはよくあることです。」と Borowitz 氏は言う。「しかし、今は深刻な摂食嫌いの話を聞くようなときには、この疾患について考えます」。

 Dizon さんの経験は保護者の声に耳を傾けることの重要性を強調するものだと彼は付け加えて言う。

 「これは経験豊富な母親とうまく育っていた至って普通の子供の組み合わせながら、4、5ヶ月から固形物を食べさせることも、粉ミルクを飲ませることもできなくなったのです。それは明確な誘因もなく普通ではみられない話なのです」と Borowitz 氏は言う。

 「少なくとも3ヶ月早かったら、『何が起こっているんだろう?』と考え始めていたことでしょう」

 

 

以下の記載は次のサイトを参考にしたのでご参照いただきたい。

 

 

母親のビタミンB12欠乏が子どもの発達に与える影響について

(一般社団法人オーソモレキュラー医学会のサイト)

 

甲状腺機能低下症と貧血について

(長崎甲状腺クリニックのサイト)

 

母体中のビタミンB12の状態は妊娠中における胎児のビタミンB12に

影響を及ぼす。

特に母乳で育てられた乳児のビタミンB12は、母乳以外の栄養で育てられた

乳児のそれより著しく低値であることが知られている。

母親のビタミンB12の低下は子どものいくつかの障害に関連する。

葉酸欠乏でみられる神経管閉鎖障害はビタミンB12低値の場合にも

そのリスクが高くなることが指摘されている。

出生後、母乳で育てられた乳児のビタミンB12欠乏による深刻な症状として、

以下の症状が報告されている。

 

筋緊張低下

過敏性(いらつき)

発達遅延

てんかん

運動障害

脳萎縮 

 

このような子どもに対しては、できるだけ早い段階で治療を開始することが

重要となる。

これらの症状の多くは、ビタミンB12の投与によって回復が期待されるが

診断、治療が遅れると長期的な神経障害や認知障害が遷延する可能性もある。

 

 

以上のことから妊娠・授乳中は十分なビタミンB12の補給が望ましい。

ビタミンB12濃度が低い妊娠中あるいは授乳中の女性には

経口サプリメントでのビタミンB12の投与が推奨される。

完全菜食主義の母親から母乳栄養のみで育てられる乳児には

出生直後からビタミンB12のサプリメントの投与を開始することが

重要となる。

 

一方、甲状腺機能低下症/橋本病患者では43%に貧血が認められる。

貧血の原因には様々な要因が考えられるが、

原因の一つにビタミンB12欠乏がある。

甲状腺機能低下症患者の約40%にビタミンB12欠乏があるとされている。

ビタミンB12が欠乏する機序として以下が挙げられている。

①経口摂取不良・腸管運動低下・腸管壁の浮腫による吸収障害

②全身の代謝が低下することによる利用障害

③悪性貧血の合併(抗胃壁抗体による吸収障害)

④セリアック病の合併

 

母乳栄養の乳児では母親のビタミンB12欠乏の影響が大きいことを

念頭に置いておくべきである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2025年1月新ドラマ

2024-12-15 13:48:48 | テレビ番組

2024年もあとわずか。

今年の新語・流行語大賞はTBSのドラマ『不適切にもほどがある』から

『ふてほど』に決まった。

昨今のテレビ離れの時代にドラマから選ばれるとは作為的なものを感じるところもあるが、

何はともあれドラマが完全に見放されていないことはドラマウォッチャーとしては

ありがたいことだ。

さて、10月クールのドラマも視聴率は低迷していたが、

二桁を達成しそうなのはテレ朝『ザ・トラベルナース』と『相棒』の2本のみ。

これまで好調だったTBS日曜劇場の大苦戦は予想外だった。

恐らく昭和の暗い汚いイメージが不興を買ったのではないかと推察される。

個人的には地味ながら松下洸平の『放課後カルテ』を一推しに挙げたい。

 

 

「オレは医師だ。おまえが困ってるならその原因を見つけて取り除くのがオレの仕事だ。」

(日テレ『放課後カルテ』より)

 

10月クールの各ドラマの視聴率を以下に記載する(一部欠落データあり)。

(数字はビデオリサーチ調べ・関東地区の世帯視聴率および個人視聴率、〇数字は世帯視聴率順位)

 

① テレ朝 木9 『ザ・トラベルナース』(全9話、世帯21、個人 6.31)

② テレ朝 水9 『相棒 season 23』(8話まで、世帯76、個人 6.03) 

③ TBS 日9 『海に眠るダイヤモンド』(全9話、世帯 27、個人 5.09)

④ TBS 金10 『ライオンの隠れ家』(全11話、世帯55、個人 3.62)

⑤ フジ 月9 『嘘解きレトリック』(10話、世帯 25、個人 3.59) 

⑥ 日テレ 土9 『放課後カルテ』(全10話、世帯92、個人 3.33)

⑦ フジ 火9 『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(10話まで【4話欠】、世帯72、個人 3.16) 

⑧ フジ(関西テレビ) 月10 『モンスター』(10話まで、世帯71、個人 3.11)

⑨ TBS 火10 『あのクズを殴ってやりたいんだ』(全10話、世帯 32、個人 3.00【6話欠】)

⑩ フジ 水10 『全領域異常解決室』(全10話、世帯 20、個人 2.84)

⑪ フジ 木10 『わたしの宝物』(全10話、世帯 99、個人 2.66)

⑫ テレ朝 火9 『民王R』(全8話、世帯83、個人 2.19) 

⑬ テレ朝(ABCテレビ) 日10 『マイダイアリー』(全9話、世帯64、個人 1.41)

 

以下の3本は欠落値が多いため番外とした。

日テレ 土10 『潜入兄妹』

日テレ(読売テレビ) 日22:30 『若草物語~恋する姉妹と恋せぬ私~』

テレ朝金22:15『無能の鷹』

 

 

それでは、次クール・2025年1月ドラマを一通りチェック(随時更新)します。

 

 

 

フジ月9 1/13~ 『119エマージェンシーコール』 清野菜名、瀬戸康史、見上愛、一ノ瀬颯、前原滉、中村ゆり、佐藤浩市、他

消防局の通信指令センターを舞台に、1本の電話で命をつなぐ“最前線”に立つ、指令管制員(ディスパッチャー)たちの“現実(リアル)”を描く橋本夏・脚本による完全オリジナルストーリーのドラマ。横浜市消防局の全面協力のもと撮影が行われる。清野菜名演じる主人公の粕原雪(かすはらゆき)は横浜市消防局・司令課3係の指令管制員(ディスパッチャー)。前職は銀行で働いていたが、あるきっかけで消防士の採用試験を受け合格し、2年間の現場勤務を経て自ら司令課への異動を希望した。消防司令センターの中では最も日が浅い新人。過去に、家が火事になったことがありその際に119番通報をしたのは雪だが、その通報に対応した管制員の声に助けられたという思いがあり、自分もそのときのように通報者を少しでも安心させられる管制員になりたいと考えている。普段はあっけらかんとした明るい性格で思ったことはとりあえず行動に移してみるタイプ。集中力が高く洞察力にも優れているため、通話の応答の中でわずかなヒントとなる情報を見落とさない。一度聞いた声や音は不思議と忘れないでいられることも特技であり、指令管制員としての適性は高い。その一方で、こうと決めたことは周りに合わせて変えない“我が道を行く”タイプでもあるため、組織の中ではしばしば周囲を振り回してしまう。自分の対応が間違っていなかったかどうか、その答え合わせや復習の意味も含め、非番の日に通報の“その後”の状況を確認するため実際に事故現場を見に行ってしまうのだが、それがときに消防局全体の組織内で軋轢を生むことになる。消防・救急の裏方的存在である消防局通信指令センターが舞台という、これまであまり見たことのないドラマ。

 

 

 

フジ(関西テレビ)月10 1/14 ~ 『秘密~THE TOP SECRET~』 板垣李光人(主演)、中島裕翔(Hey!Say!Jump)(主演)、門脇麦、他

清水玲子による同名漫画が原作。科学警察研究所の主人公2人が死者の生前の記憶を映像で再現できる特殊技術を用いて『人の秘密をのぞき見ること』に葛藤しながら未解決事件の真相を追う。科学警察研究所の法医第九研究室、通称“第九”(架空の組織)では、凶悪・重大犯罪において、被害者および犯人死亡の際、その脳を特殊なMRIスキャナーにかけ生前の記憶を映像化する『MRI捜査』を行っている。その映像は死者が“見た”ものであるため、幻覚や病気、妄想、先入観をも映し出されてしまう。類いまれな容姿に驚異的な記憶力と鋭い洞察力をもつ薪剛(まきつよし・板垣李光人)は『第九』」の創設メンバーで室長。ある事件で大学時代からの親友であり同僚だった鈴木克洋(すずきかつひろ・中島裕翔)を亡くした薪の前に、鈴木にうり二つの新米捜査員・青木一行(あおきいっこう・中島裕翔)が配属されてくる。2人は、死者が最期まで秘めていた“想い”や“秘密”をも見てしまうことで、心に罪の意識と葛藤を抱きつつも、難事件を解決するために奮闘しかけがえの無いバディとなっていく。薪は冷静沈着だが正義のためなら権威にも立ち向かう大胆さを持つ。三十代には見えぬ容姿だが第九の創設時から室長を務め、全ての事件に関わり、あらゆる『秘密』を見てきた人物。青木たち部下に対して高圧的で厳しい態度で接することもあるが、誰よりも繊細で部下思いの一面も持っている。一方、青木はエリートだが人が良く純粋で、第九のいじられ役。青木は自らが亡き鈴木に似ていることを知りながらも薪を支え成長する。法医第一研究室に所属し、MRI捜査のため死者の脳と向き合う解剖医・三好雪子(みよしゆきこ)を門脇麦が演じる。事件の捜査が描かれるようだが SF要素が中心となるドラマのようである。

 

 

 

フジ 火9 1/21 ~ 『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』 波瑠(主演)、山本耕史、森本慎太郎、倉悠貴、他

“カメラアイ” と呼ばれる瞬間記憶能力を持つ女性刑事が、忘れたくても忘れられない過去と向き合いながら、癖のある刑事たちとともに事件解決に奮闘していく刑事ドラマ。脚本家・高橋悠也・脚本による完全オリジナル作品。波瑠演じる主人公の柊氷月(ひいらぎひづき)は一度見た光景を写真のように記憶することができる、瞬間記憶能力・“カメラアイ”を持つ女性刑事。その能力を生かしながらさまざまな難事件に立ち向かう。ノンキャリアで警視庁捜査一課の主任にまで成り上がった刑事である氷月は、犯人に対する追及は徹底的で容赦がなく血も涙もないことから“氷の女王”とも呼ばれてしまうほど他人にも自分にも厳しいストイックな性格。そんな氷月には、忘れたくても忘れられない“ある過去”があり、その心の傷を抱えて日々過ごしている。氷月が主任を務める警視庁捜査一課第3強行犯第1係『柊班』は、捜査一課に特例的に設置された班。くせ者刑事たちが集まったが、氷月だけでなく、班員それぞれもまた秘密や過去のトラウマを抱えていた。そんな柊班のメンバーたちが時代を映す事件を追いながら、警察内部の思惑や人間模様、さらにそれぞれの過去と向き合いながら成長していく姿が描かれる。これまた SF 要素が加わった警察ドラマか。

 

 

 

テレ朝火9 1/14 ~ 『家政夫のミタゾノ』 松岡昌宏、久保田琳加、伊野尾慧、平田敦子、しゅはまはるみ、余貴美子、他

女装した大柄な家政夫・ミタゾノ(松岡昌宏)が、派遣された家庭・家族の内情をのぞき見し、そこに巣食う“根深い汚れ”までもスッキリと落としていく、“のぞき見”ヒューマンドラマの第7弾。今シーズンではオーディションで選ばれた久間田琳加が新人家政婦・大門桜(だいもんさくら)役を演じる。父は刑事、母は科捜研という捜査一家に育ち、推理や謎解きを子供の時から染み付いて、些細な異変にも妄想や想像を膨らめて事件化してしまうことも。“捜査は足で稼ぐもの”という、若くして昭和の熱血的な一面もある。その他、『むすび家政婦紹介所』の所長・結頼子(余貴美子)、家政婦の阿部真理亜(平田敦子)、式根志摩(しゅはまはるみ)、そしてもう1人の家政夫・村田光(伊野尾慧)らは引き続き登場する。

 

 

 

TBS 火10 1/14 ~ 『まどか26歳、研修医やってます!』 芳根京子、鈴木伸之、高橋ひかる、大西流星(なにわ男子)、吉村界人、小西桜子、堀田茜、佐野弘樹、岩男海史、板倉俊之(インパルス)、森カンナ、赤堀雅秋、溝端淳平、佐藤隆太、木村多江、奥田瑛二、他

原作は水谷緑の漫画『まどか26歳、研修医やってます!』『あたふた研修医やってます。』『離島で研修医やってきました』。女性研修医が、働き方改革で変わりゆく医療現場でベテラン医師たちからの試練に立ち向かい同期の仲間たちと励まし合いながら医師として女子として人生と向き合う濃厚な2年間を描いた成長物語。主人公は医師1年目のイマドキ研修医・若月まどか(わかつきまどか・芳根京子)。昔から勉強ができたため、周囲におだてられ医学部に入学。研修医の第一歩を踏み出したものの、令和の働き方改革で変わりゆく医療現場のまさかの逆境に戸惑いを隠せない。研修医の2年間は医師として女性としての人生の2大選択が一気に訪れる大切で大変な時期であるが、「なんとかなるっしょ!」が口癖ののん気なまどかは、同期の研修医たちと日々過ごす中で自分の仲間が将来のビジョンや考えをしっかり持っていることに驚きを隠せずあたふたしてしまう。悩みが尽きない限られた2年間という歳月の中でイマドキ研修医のまどかが数々の試練と立ち向かい成長していく姿が描かれる。先輩外科医・菅野尊(かんのたける)に鈴木伸之、研修医仲間の尾崎千冬(おざきちふゆ)に高橋ひかる、同じく研修医・五十嵐翔(いがらししょう)に大西流星がキャスティングされている。

 

 

 

テレ朝水9 放映中 『相棒 season 23』 水谷豊、寺脇康文、森口瑤子、鈴木砂羽、杉本哲太、仲間由紀恵、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、他

杉下右京(水谷豊)とその相棒・亀山薫(寺脇康文)を中心に刑事たちが犯罪事件に挑むドラマシリーズ。例によって2クール枠のため1月以降も継続。内容的にはさすがに目新しさに乏しい。一時ほどの高視聴率は獲れていないが安定して2桁をキープしている。

 

 

 

フジ水10 1/15 ~ 『問題物件』 上川隆也(主演)、内田理央、宮世琉弥、他

大倉崇裕による小説『問題物件』『天使の棲む部屋』(いずれも光文社)が原作。自殺、ポルターガイスト、失踪、ゴミ屋敷など、不動産物件で起こる事件の謎を、人間離れした破天荒さを持つ主人公とお人よしのヒロインが鮮やかに解決していくミステリー。主人公は黒ずくめの服に黄色のジャケットを羽織った独特な雰囲気を持つ謎の男・犬頭光太郎(いぬがしらこうたろう・上川隆也)。不動産会社に勤務するOLで、心霊物件など不可思議な現象に関するクレームを扱う部署に勤務する若宮恵美子(わかみやえみこ・内田理央)の前に風のように現れては、雷のように事件を解決し風のように消えていく。しかしその正体は不明。犬頭はうさんくさい見た目と雰囲気を醸し出しているが、抜群に頭が切れ、人並み外れた記憶力と天才的な推理力を生かして、物件に隠された謎を見事に解決していく。心霊現象などはまるで信じておらず、どんなことが起きても動じず、面白がってしまう。その一方で、気が短く、すぐに手や足が出てしまう一面もある。本当か嘘か「吾輩は犬である」などと冗談めかし、ミステリアスなそぶりを見せる犬頭を、恵美子は「犬の化身なのではないか」と勘繰る。前クールのこの枠『全領域異常解決室』も似たような内容だったような気がする?

 

 

 

テレ朝木9 1/9 ~ 『プライベートバンカー』 唐沢寿明(主演)、鈴木保奈美、上杉柊平、土屋アンナ、MEGUMI、安井順平、吉田ウーロン太、夏木マリ、橋爪功、他

大富豪の資産を守るためなら何でもやる凄腕プライベートバンカーが相続争い、愛人問題、裏金疑惑、経営争いなど資産家一族の“金”にまつわる問題に切り込むマネーサスペンス。小峯裕之・脚本によるオリジナルドラマ。大富豪の資産を守るためなら“何でもやる”令和の新たなヒーローが誕生する。プライベートバンカーとは、富裕層を相手に資産管理や資産形成の助言を行うスペシャリスト、いわば“マネーのプロフェッショナル”。しかし、請け負う仕事はそれだけに留まらず、ビジネスの助言から家族間の揉めごとまで、富や権力、名声を持つ富豪たちの資産や利益を守るためなら“何でもやる”存在。唐沢寿明が演じるのは、の中でも圧倒的な金融知識と人脈を持つ男・庵野甲一(あんのこういち)。資産家一族の前に現れたこの男が、相続争いや愛人問題、裏金疑惑など、一家に渦巻く“金”にまつわる数々の問題を、卓越した金融スキルと、時に罠や裏切り、巧妙な戦略など予測できない手法で鮮やかに打破していく。庵野は大手の証券マンとしてキャリアをスタート、類まれなる才能で海外の証券会社などを転々と渡り歩いてきた業界では伝説の男。圧倒的な金融知識と幅広い人脈を武器に、信頼する助手・御子柴修(みこしばおさむ・上杉柊平)と共に、資産を守るためなら何でもする。一見すると穏やかで振る舞いも紳士的ながら、時に非情な一面ものぞかせ、心の内を決して表に出さないミステリアスな存在。物語は、庵野が資産7000億という大富豪、天宮寺アイナグループの社長・天宮寺丈洋(てんぐうじたけひろ・橋爪功)からプライベートバンカーの依頼を受け、最初の要望に向けて動き出すところから始まる。その要望とは、社長がこよなく愛するだんご屋の窮地を救ってほしいというもの。しかし、だんご屋の社長・飯田久美子(いいだくみこ・鈴木保奈美)は店の存続が危ぶまれる中、金融知識が全くないがために投資詐欺に引っかかってしまい多額の借金を背負ってしまう。そんな絶望の淵に立たされる久美子に、庵野はある提案を持ちかける。そしてこの一件を皮切りに、庵野は天宮寺社長のプライベートバンカーとして、天宮寺一族に渦巻くさまざまな問題に向き合っていくことになる。このドラマを見れば『投資』『節税』『相続』など金にまつわる知識を身につけることができるかも?

 

 

 

フジ木10 1/9 ~ 『日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった』 香取慎吾(主演)、志尊淳、冨永愛、増田梨沙、千葉惣二朗、向里祐香、他

人生崖っぷちに追い込まれた家族嫌いで子ども嫌いの最低男が選挙に当選するためにシングルファーザーの義弟やその子どもたちとともに、暮らしを、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿が描かれるオリジナルドラマ。主人公は香取慎吾演じる大森一平(おおもりいっぺい)。テレビ局の報道マンとして家族のケアを全くしない仕事人間だったが、その昭和的な価値観のせいで不祥事を起こし、追われるように退社。今は大嫌いだった父親の残した実家に引っ越し、フリージャーナリストを名乗るも仕事はなく、無職同様のさえない生活を送っている。そんなある日、一平は亡き妹の夫で、残された子ども2人をシングルファーザーとして育てている小原正助(こはらしょうすけ・志尊淳)に声を掛け、実家で一緒に暮らし始める。家族や子どもが大嫌いなはずなのに、正助とともに家事育児に精を出す一平。だが、その意外な行動の裏には、ある“最低”な目的があった。社会的に再起して世間を見返してやろうと、政治家になることを決意した一平は、来たる区議会議員選挙で、生活者目線を持っていることをアピールできるようにと、正助とその子ども2人との共同生活を始めたのだった。つまり、自身の選挙でのイメージアップのために“ホームドラマ”を演じているに過ぎなかったのである。しかし一平は、シングルファーザーの正助やその子どもたち、さらには子育てを通じて出会った人々と触れ合う中で、家族や社会の問題など、日常におけるさまざまな課題に真摯に向き合うようになり、人生観も徐々に変化。これまで家族を避けて生きてきた一平は、次第に本当の父親のような存在となり、“ニセモノ”の家族が、いつしか“ホンモノ”の家族になっていく。そして一平は、日常の問題を解決するため、家族や周囲の応援も受けながら、選挙に立候補する。“日本一の最低男”の一平が、家族を、社会を、そして日本を変えていくために奮闘する姿が描かれる。香取慎吾久々の主演ドラマだが、これまでの選挙を扱ったドラマはことごとく不発に終わっているので心配。

 

 

 

TBS金10 1/24 ~ 『クジャクのダンス、誰が見た?』 広瀬すず(主演)、松山ケンイチ、リリー・フランキー、磯村勇斗、他

浅見理都の同名漫画(講談社『Kiss』所載)が原作。クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘が、遺された手紙を手がかりに真相に迫るヒューマンクライムサスペンス。父が遺した手紙には“冤罪”の文字が書かれていた。タイトルの『クジャクのダンス、誰が見た?』はインド哲学の一節。『ジャングルの中でおどるクジャクのダンス、誰が見た?』というヒンディー語のことわざがあり、“たとえ誰も見ていなかったとしても犯した罪から逃げることはできない”という意味を持ち、本ドラマに通底する重要な言葉となっている。主人公の女性・山下心麦(やましたこむぎ)を広瀬すずが演じる。クリスマスイブの夜に元警察官の山下春生(やましたはるお・リリー・フランキー)が殺害された。ほどなく逮捕された遠藤友哉(えんどうともや)は山下が警察官時代に関わった一家6人殺害事件(東賀山事件)の犯人・遠藤力郎死刑囚の息子だった。父の冤罪を盲信する息子の怨恨による犯行と思われ事件は解決したかに思えた。しかし心麦はなじみの屋台の店主から、父から預かったという紙袋を渡される。中には現金300万円と手紙が入っていた。手紙には自分が殺される可能性と『以下に挙げる人物が逮捕・起訴されたとしたらその人は冤罪です』という一文が書かれており、そのリストには友哉の名があった。そしてリストの誰かが逮捕されたら松風義輝(まつかぜよしてる・松山ケンイチ)という弁護士にその人の弁護を依頼するようにと記されていた。心麦は、松山ケンイチ演じる松風弁護士とともに、過去と現在の2つの殺人事件の謎を追うことになる。

 

 

 

テレ朝 金23:15 1/24 ~ 『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』 藤原丈一郎(なにわ男子)(主演)、加藤志帆(日向坂46)(主演)、谷まりあ(主演)、山里亮太(南海キャンディーズ)、鈴木愛理、他

あざとい男女のリアルな恋愛事情などを深掘る人気番組『あざとくて何が悪いの?』と金曜ナイトドラマを組み合わせた新感覚ドラマ。MC陣&豪華ゲストがスタジオで“あざと恋愛ドラマ”を白熱鑑賞し、随時ツッコミを入れていくという展開。MCを山里亮太、鈴木愛理が担当する。藤原丈一郎が演じるのは元カノに未練しかない広告系デザイン会社勤務の30代エリートサラリーマンの坂下拓未役(さかしたたくみ)。拓未には園田芽生(加藤史帆)という大切な彼女がいたが、彼女の“あざとさ”に惹かれていたものの、自分以外の男性にもあざとく振る舞っているのではと疑心暗鬼になる。やがて、その不安のせいで少しずつ二人の関係は崩れ、拓未から別れを切り出してしまうが、別れ際に芽生から言われた最後の言葉が頭から離れず、別れたことをひどく後悔する。その後、拓未は芽生とは正反対のタイプの年上女性・奥山朝比(谷まりあ)と出会い、少しずつ距離が縮まっていっていくが、ある日突然、別れてから初めて芽生から連絡がある。「別れる時に芽生は何を思っていたんだろう?」「自分にとって一番大切な人は誰なんだろう?」。あざとさに恋に落ち、あざとさに振り回され続けたひとりの男の物語。そもそも『あざとい』って意味がわからないので今のところドラマの内容について行けてない。

 

 

 

日テレ土9 1/25 ~ 『相続探偵』 赤楚衛二(主演)、桜田ひより、矢本悠馬、、落合モトキ、石井正則、渋川清彦、三浦貴大、加藤雅也、他

『SPEC』シリーズを手がけた脚本家・西荻弓絵の原作で、幾田羊・漫画による同名の相続ミステリー漫画(講談社『モーニング』所載)の実写ドラマ。脚本も西荻が担当する。元弁護士でワケありの経歴を持つ遺産相続専門探偵が、高い知性を武器に、個性豊かな仲間たちと協力して複雑な相続問題に挑む。主人公は、元弁護士でワケありの経歴を持つ遺産相続専門探偵・灰江七生(はいえなお・赤楚衛二)。灰江相続調査事務所を営んでいる。エリート弁護士だったが、“ある理由”で弁護士会を追われている。コーヒーオタクで考え事をするときはコーヒー豆をそのままバリバリ食べる。『死人に口なし』と言う言葉が大嫌い。クセが強めな人物ながら、高い知性を武器に、個性豊かな仲間たちと協力して複雑な相続問題に挑む。そして、遺産をめぐる家族の葛藤や、隠された真実を、故人の遺志を尊重しながら、鮮やかな推理で痛快に解き明かしていく。灰江の事務所のアシスタントとして働く三富令子(みとみれいこ)に桜田ひより、元警視庁科捜研のエース研究員だったが現在は民間の鑑定会社に勤め灰江の事務所に入り浸る朝永秀樹(ともながひでき)に矢本悠馬がキャスティングされている。

 

 

 

日テレ土10 1/18 ~ 『アンサンブル』 川口春奈(主演)、松村北斗、板谷由夏、長濱ねる、じろう(シソンヌ)、東野絢香、他

國吉咲貴、諸橋隼人、ニシオカ・ト・ニールの脚本によるオリジナルドラマ。恋愛トラブルの案件を多く扱う『現実主義』の女性弁護士と、愛や真心を信じる『理想主義』の新人弁護士が、裁判を通してお互いを理解し次第に近づいていくリーガルラブストーリー。川口春奈演じる主人公・小山瀬奈(こやませな)は『たかなし法律事務所』所属の弁護士。きっちりと仕事をこなす真面目で慎重な性格。クライアントに親身に寄り添う手腕が好評で恋愛トラブル案件ばかりを依頼されるようになった。無駄なことを嫌い好きな言葉はコスパ・タイパの現実主義者。溜まったストレス発散のため友人とゴルフの打ちっぱなしに通う。両親の離婚、自身のある過去のトラウマ、そして男女トラブルばかりを目にする日々から、コスパ・タイパが悪いとの理由で恋愛に夢を見られなくなった。そんな瀬奈の前に突然現れたのは、愛や真心を信じる『理想主義』者の新人弁護士・真戸原優(まとはらゆう・松村北斗)。『人のためになれる仕事』に意義を見い出し弁護士を目指した。明るく実直で包容力があり、自己肯定感が高くポジティブな行動派。理想主義者で、愛や真心を信じすぎるがゆえに法廷ではトラブルを巻き起こしてしまう。そんな正反対の2人が、バディとなり、恋愛トラブル裁判に挑むことになる。2人は法廷中を巻き込みながら、とことん意見を戦わせていく。するとなぜか、恋愛トラブルは最高の形で解決に導かれていく。そして、裁判を通してお互いを理解した2人は次第に近づいていく。しかし、瀬奈の抱えるトラウマや元恋人、それぞれの家族、さらには同僚から邪魔が入り、2人の恋の障壁となっていく。

 

 

 

NHK日8 1/5 ~ 『べらぼう~蔦重栄華之夢噺』 横浜流星(主演)、安田顕、小芝風花、宮沢氷魚、中村隼人、石坂浩二、片岡愛之助、高橋克実、里見浩太朗、渡辺謙、他  

脚本は森下佳子。横浜流星演じる主人公は、親なし、金なし、画才なし…とないない尽くしの生まれから、“江戸のメディア王”として時代の寵児になった快男児・蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)。18世紀半ば、天下泰平、文化隆盛の江戸時代中期に喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見いだし、日本史史上最大の謎のひとつ“東洲斎写楽“を世に送り出した重三郎の波瀾万丈の生涯を描く。蔦重こと蔦屋重三郎は江戸郊外の吉原の貧しい庶民の子に生まれ、幼くして両親と生き別れ引手茶屋の養子となる。血のつながりを越えた人のつながりの中で育まれた蔦重は、貸本屋から身を起こし、その後書籍の編集・出版の生業を始める。折しも、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内(安田顕)など多彩な文人が輩出される。蔦重は朋誠堂喜三二などの文化人たちと交流を重ね、『黄表紙本』という挿絵をふんだんに使った書籍でヒット作を次々と連発、33歳で商業の中心地・日本橋に店を構えることになり“江戸の出版王”へと成り上がっていく。天下泰平の時代のドラマとなりそうだが、視聴者が一年間退屈を感じないでいられるか心配だ。

 

 

 

TBS日9 1/19 ~ 『御上(みかみ)先生』 松坂桃李、吉岡里帆、迫田孝也、臼田あさ美、櫻井海音、林泰文、及川光博、常盤貴子、北村一輝、奥平大兼、蒔田彩珠、窪塚愛流、他

文科省のエリート官僚が、新たに設けられた官僚派遣制度によって高校3年生の担任教師に左遷、令和の18歳と共に日本教育に蔓延る腐った権力へ立ち向かう大逆転教育再生物語。詩森ろば他の脚本によるオリジナルドラマ。東大卒の御上孝(みかみたかし、松坂桃李)は、とある出来事を機に「日本の教育を変えてやろう」と文科省官僚になったが、現実はほど遠いものだと気づく。『考える』力を身につけるための教育改革も名ばかりで、日本の中枢は改革どころか自分たちの保身ばかりを考えている。さらには子供たちが未来を夢見る教育現場までも、大人の権力争いの道具に成り下がっていることに気づく。そんな中、新たに設けられた官僚派遣制度によって御上に私立高校への出向が命じられる。実質、エリート官僚に下された左遷人事だったが、御上は、制度を作っている側にいても変えられない、ならば現場から声をあげ、制度の内部からぶっ壊せばいいと自ら教壇に立ち、令和の時代を生きる18歳の高校生を導きながら権力に立ち向かっていく。

 

 

 

テレ朝日22:15(ABCテレビ)日22:15 1/12 ~ 『フォレスト』 比嘉愛未(主演)、岩田剛典(主演)、ファーストサマーウイカ、中川大輔、水野美紀、堀部圭亮、松田美由紀、他

龍居由佳里・原案、山岡潤平・脚本によるオリジナルドラマ。あるカップルの恋愛模様、登場人物それぞれが抱える『嘘』、そして、そこに隠された『真実』と、物語が何層にも重なり、うっそうと生い茂る森(フォレスト)のようにさまざまな思惑が絡み合うラブサスペンス。フラワーギフトショップで働く幾島楓(いくしまかえで・比嘉愛未)と、クリーニング店を営む一ノ瀬純(いちのせじゅん・岩田剛典)は、一緒に暮らしてまもなく1年を迎える恋人同士。平凡ながら幸せな生活を送る2人だが、その日々には常に影のように不安がつきまとう。なぜなら、2人はお互いにある『嘘』をついていた。やがて、その不安は現実のものとなり、『嘘』の上に積み上げられたささやかな幸せは崩壊し始める。日常は一変し徐々に真実が白日の下にさらされていく。その中には、2人の愛を引き裂く重大な秘密もあった。『嘘』によって隠されてきたお互いの過去や素顔を知った時、楓と純は人間不信のフォレストへ迷い込んでいく。はたして2人が選択する未来とは?楓の従姉妹で一番の理解者としてサポートする水原真琴(みずはらまこと)にファーストサマーウイカが、楓の同僚・槙野俊太郎(まきのしゅんたろう)に中川大輔、楓の母・幾島鈴子(いくしますずこ)に松田美由紀がキャスティングされている。

 

 

 

日テレ(読売テレビ)日22:30 1/12 ~ 『ホットスポット』 市川実日子(主演)、角田晃広、鈴木杏、平岩紙、夏帆、田中直樹、野呂佳代、坂井真紀、他

バカリズム脚本よるオリジナルドラマ。市川実日子演じる主人公・遠藤清美41歳はビジネスホテルで働くシングルマザー。ある日、彼女はひょんなことから宇宙人と遭遇する。それを機に富士山麓のとある小さな田舎町で不思議な出来事が起こったり、起こらなかったりする地元系エイリアン・ヒューマン・コメディ。清美の同僚でフロント業務担当の高橋孝介(たかはしこうすけ)に角田晃広、清美の地元の友人で小学校の先生をしている中村葉月(なかむらはづき)に鈴木杏、清美の地元の友人で看護師をしている日比野美波(ひびのみなみ)に平岩紙らがキャスティングされている。バカリズムの脚本ドラマはこれまでも途中までは面白いのだが終盤失速する傾向にあり、今回は失望させられることのないよう願いたい。すごく面白いか、とんでもなくバカバカしいかのどちらかだろう。

 

 

 

今クールは、内容的には様々だが、基本的にお仕事ドラマが中心となる。

高視聴率を獲得しそうなドラマは残念ながら見当たらない。

2025年もドラマ界は厳しくなりそうである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする