いきなり真夏の暑さがやってきた。
どうやら梅雨明けも近そうだ。
そんな暑い夏の毎日に欠かせないのはスイカだろう。
国内メディアでも一部報道され既にご承知だろうが、
スイカの思わぬ効果が報告された。
詳述されている Washington Post 紙の記事を紹介しよう ↓ 。
7月3日付 Washington Post 紙 スイカにバイアグラ様効果
種なしスイカの国内トップ生産地の一つであるテキサス州の
ある科学者によればスイカには、
男性がバイアグラを飲んだ時と同じように
身体の血管を拡張させる成分の産生を引き起こす
シトルリン citrulline と呼ばれる物質が含まれているという。
スイカの果肉と皮に含まれるシトルリンは
大量に摂取すると体内の酵素と反応し、
心臓、循環、免疫系に有益なアミノ酸である
アルギニン arginine に変化する。
「アルギニンは血管を拡張させる一酸化窒素(NO)を増加させる。
これは基本的に勃起障害を改善、あるいは予防する効果もある
バイアグラと同じ作用である。
スイカにはバイアグラのような臓器特異性はないが、
薬物の副作用なく血管を拡張させるすぐれた面がある。」
と Texas A&M's Fruit and Vegetable
Improvement Center 所長で研究員の
Bhimu Patil 氏は言う。
North Carolina State University で
スイカの品種改良を研究しているTodd Wehner 氏は、
バイアグラを内服している人はスイカに同様の結果を
期待すべきではないと言う。
「興味深い効果ではあるが
医学的治療に代わるものではないという印象だ。」
と Wehner 氏は言う。
米農務省が資する研究によれば、一酸化窒素は
狭心症、高血圧および他の心血管疾患に対しても改善効果がある。
シトルリンは、その約60%が皮にあり果肉に含まれる量より多いと
Patil 氏は言う。ただし個々にばらつきはあるが。
今後、科学者たちは果肉中のシトルリン濃度を高める方法を
見つけ出すことができるようになるかもしれないと言う。
シトルリンはすべての色のスイカ中に含まれているが、
黄色のタイプに最も多いとオクラホマ州 Lane の米農務省の
研究者 Penelope Perkins-Veazie 氏は言う。
彼女によれば、Patil 氏の研究は根拠のあるものだが、
問題もある。
体内のアルギニン濃度を高めるほどのシトルリンを摂取しようと
するなら、カップ約6杯分のスイカを食べる必要がある。
「たくさんのスイカを食べると何度もトイレに駆け込むことになる
という問題がある。」と Perkins-Veazie 氏は言う。
スイカには元々利尿作用があり、透析治療が普及するまでは
腎臓病の患者に対するホメオパシー療法の一つであった。
もう一つの問題は大量のスイカが血流に送りこむ糖分の量である。
けいれんも生じかねないほどの強い衝撃となりうる、
と Perkins-Veazie 氏は言う。
Patil 氏はスイカの糖分をどのようにして減らすかについて
さらに研究を続けたいと言う。
シトルリンとアルギニンの関係は
肥満や2型糖尿病の人々に有用であることも明らかになりつつある。
その有益な効果、とりわけバイアグラ酷似の血管拡張作用は、
研究によって解明が進んでいる。
シトルリンはきわめて低い濃度ながら、
きゅうりやカンタロープ・メロンなど他の curcubits や
ミルクのカゼインたんぱくにも含まれる。
Perkins-Veazie 氏によれば、
シトルリンが最も高濃度にふくまれるのは、クルミの苗木だそうだ。
「しかしそれは苦くて、食べたいと思う人はまずいないでしょう。」
(記事終わり)
あ
一体、カップ6杯のスイカってどれ位の量?
欧米人のいう1杯って相当にでかいんだろうなぁ…と。
これまでスイカと言えば赤いのだったし、
最もおいしいと思っていた。
でも、まぁ、そういうことなら(どういうことだよ)、
今年からは
黄色いスイカ一筋にすっかぁ(好きにしろよ)。