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MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

ベビーシッターと浮気男

2010-04-01 00:32:02 | 出産・育児

ロンドン、桜通りにあるバンクス家の
ジェーンとマイケル。
今もお元気でお過ごしでしょうか?
ジェーンは薬物依存症、
マイケルは女ったらしになってしまった、
てなことはないんでしょうけど。
男の子をベビーシッターに任せると、その子は将来
タイガー・ウッズみたいな女たらしに

なってしまうかも、
て、これ、本当の話?

3月25日付 TIME.com

Do Nannies Really Turn Boys into Future Adulterers? ベビーシッターが男の子を将来浮気症にしてしまうというのは本当か?

Photo

By Belinda Luscombe 
 自分の息子の世話を他人の女性に委ねる母親は図らずも浮気症の男性を育て上げていることになるかもしれない。というのも、イギリスで一騒動起こしている著書の中でDennis Friedman 博士はそう断言しているのだ。Royal College of Psychiatrists の特別研究員であるこの博士は、母親が男の子をベビーシッターに預けたことでその子が浮気者になると論じている。
Friedman 氏によると、男の赤ちゃんが二人の女性の手によって世話を受けると、その子の欲求を満たしてくれる複数の女性が存在するという観念が小さな脳の中に植えつけられる可能性があるという。「それによってその子は別の女性という観念に誘われてゆくのです」と、彼は London’s Daily Telegraph に語った。彼の著書 The Unsolicited Gift: Why We Do The Things We Do の中でそういった関係を詳説し、自分の子供に対する母親の愛情が、将来その子が成人となったとき、行動の仕方をどのように決めてしまうかについて探っている。
 女の子もまたベビーシッタ―により影響を受ける。母親がそばにいない状態は、女児においては “vacuum of need”(欲求の真空状態)を引き起こし、後の人生において薬物乱用やフリーセックス―恐らく、彼女の属する社会的集団の中で同じようにベビーシッターによって育てられた既婚男性との関係―などによってその穴を埋め合わせようとする可能性がある、と Friedman 氏は言う。
しかし、より物議を醸しているのは男の子に関する主張である。Friedman 氏によれば、二人の母親的対象を持つことは、その少年の心の中で、実の母親と思っている女性と、実際に身体で触れ合う関係を持っている女性(お風呂に入れてもらったり公園に連れて行ってもらったりで、その人と完全に一体となっているように感じることができる)の間に区別を生ずるという。一方は家族として、もう一方は欲求を満たしてくれる人としてという、この二元的な女性との生活は、心の中で既定のパターンになってしまう可能性がある。そのため、成長して後に、欲求が満たされていないと感じる時、家庭から逸脱してしまうのである。
 母親は仕事をすべきでない、しかし、もし働かなければならないのであれば、子供が少なくとも1才になるまでは仕事に戻るべきではない、と Friedman 氏は提唱する。これに対し、たちまち批評家やきわめて多くの働く母親たちは彼がその説を支持する統計データを示していないこと(たとえば、タイガー・ウッズがお世話になったベビーシッターは何人のはずであるとか)や、彼の提言が特に現実的とは思えない点を指摘した。というのも、多くの女性たちには、子供を産んだ後復職するか、当の子供を養わないかのいずれか以外にはほとんど選択肢がないからである。さらに Friedman 氏が男性の貞節を女性の責任としていることが多くの女性の心を逆撫でしている。男性を他の女性のもとに走らせるのが怠慢な妻でないとしたら、そうさせたのは彼の怠慢な母親であるというのだから。
 さらに、それは発達学的に道理にかなっていないとの批判が、New Jersey 州 Richard Stockton College の心理学名誉教授で小児の発達の研究が専門の Jean Mercer 博士から上がっている。「赤ちゃんは自分の母親に対してだけ愛情を抱くものではありません。彼らは、父親、祖父母、ベビーシッター、保育者、兄や姉、あるいは社会的に交流を持ち、ご飯を与えてもらったり、入浴させてもらったりなど日常的な世話に頻繁に関わる他人に対しても愛情を持つようになるのです」こういった関係は本来健康的なものであり、正常の発達の一部である。そしてベビーシッターに愛情を持つようになることが即、母親から切り離されることになるというわけではなく、両者は相互に入れ替え可能である。「ベビーシッターや他の人間は、ほとんどの赤ちゃんが持っている既存の関係に加わるだけです」
 Friedman 氏が今回の結論を出すのにどれだけの広さを持つ社会的断面を用いたのかは明らかではないが、それらは若干歪められている可能性はある。これまでに書かれた彼の3冊の著書は、権力のある女家長と非常に多くのベビーシッターを持つ少数だが傑出した集団、すなわち英国王室の心理学を探求したものだからである。

どうやら科学的根拠には乏しい説かも。

とはいえ、

女性の社会進出が進んでいる今日だが、
いまだに育児休暇の習得には遠慮がちな風潮が残る
職場が日本には多いだけに
育休取得を推進したい人たちにとっては
ありがたい仮説と言えるのかもしれない。

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繁殖力と Type A

2009-04-05 19:16:44 | 出産・育児

Type A Personality(タイプA性格)とは
血液型がA型の人の性格という意味ではない。
1959年、アメリカ心臓病の権威、
Friedman、Rosenman の両博士が
性格と心血管疾患との関連を調査するのに、
時間ばかり気にしてせっかちでいつもイライラしていて、
負けず嫌いで競争心が強く、キレやすい、といった性格の人は
心血管疾患になりやすいのではないかと考え、
Type A Personalityと名づけた。
対して、Type B Personality の人は
イライラせずマイペースで行動し、非攻撃的な性格である。
実際、タイプAの人はタイプBの人より2.37倍も心血管疾患に
なりやすいと報告された。
(ちなみに癌になりやすいといわれるタイプCの性格と
いうのもあるそうだ【周囲に気を遣う、否定的感情を抑制する、
自己犠牲的】)
ただ、タイプAの性格内容すべてが
寿命を短縮させるわけではないようで、
タイプAの中でもプラスの要素があるという
(「決して遅れない」「全力を尽くす」「一生懸命やる」)。
さて、今回、タイプAは子孫繁栄に有利であるとの研究成果が
報告されたそうなので紹介してみたい。

3月31日付 TIME 電子版

Type A Personalities Have the Edge in Procreating

(タイプA性格者は繁殖力に勝る)

Typeafamily Type A 家族

 人類の歴史の大部分において、人は何かを持っていなければ、何かを手に入れることはできなかった。もっと正確に言えば、最も多くの性的パートナーを物にし、その結果、最も多くの子孫を作ってきたのは裕福で権力のある男性であった。一方、富が少なく身分の低い男性は、子を成さないまま亡くなる率が高かった。(女性については地位にかかわらず性に関する選択権は殆どなかった。というのも、男性は、所有物のように女性を扱っていたからである)

 数千年にわたる人類の行動は人為的なものではないと多くの進化学者たちは信じている。現代の男性たちがいまだにステイタスを得ようと懸命に努力するのも、一つには、繁殖の成功度を向上させるのにそうすることが進化的に有利であるという理由があるからだ。しかし、より裕福で、身分の高い男性たちが実際には、貧しい身分の低い男性たちに比べ多くの子供を成していないというデータを示し、その説に異議を唱えてきた研究者たちもいる。

 さて、Journal of Personality に載せられた新しい研究は異なる説を提供している。繁殖力を促進するのは必ずしも富ではなく、もっと基本的で根の深いところにある進化的特徴、すなわちタイプA性格を持つことである、という説だ。責任感が強く、人に行動を求め、ちょっとしたこで怒り、喧嘩をし、速く歩き、速く話し、速く食べるというような未成年者は、成人となったとき、他のタイプの人たちより多くの子供を持つようになるということを、この研究は発見した。これはその子供たちの学校での成績とは関係がなかったという。

 これはヲタクにとっては恐ろしいニュースだ。というのも、たとえ彼らがソフトウェアを開発したり、Lost episodes を書いたり、立派な本を刊行し続けたとしても、結局はいじめっ子や運動屋だけがはるかに根本的なところで優位に立つことを意味するからである。彼らは、さらに多くの小さないじめっ子や運動選手たちへと自分たちの遺伝子を広げる。これは、フン族の王 Attila の究極の勝利と呼んでもよい。

 この研究の著者である University of Helsinki の心理学者、Markus Jokela Liisa Keltrikangas-J?rvinen の両氏は、別の問題(心血管リスク)について長期間の研究に参加した1,313人のフィンランド人の男女にインタビューした。被験者が若い時(12才から21才)にまず心理学的評価を受けてもらい、18年後にも再度評価した。その結果、タイプA性格特性を持っていた若者は39才までに有意に多くの子供を持っていることがわかった。(その計算は複雑である。しかし統計学的にこだわる読者のために:Type-A 特性における増加分のすべての標準偏差を考慮して、子供を持つ確率は男性で11%、女性で19%高かった)。

 社会経済的地位が進化的優位性を示すのではなく、責任感が強く競争心が高いような指導者的特質がそういった優位性を有していることをこの研究は示唆している。「おそらく、子供を持つという概念は、指導者として行動し自身の子孫も含めて人々を支配することを好む人にとって最も魅力的(あるいは少なくとも驚くようなこと)なのである」と著者たちは書いている。この理論は、何千年も昔、タイプA性格の人々が、自身の子供たちの生き残りを保証するためより多くの資産を獲得したことから、進化が遺伝学的にタイプAの人間に子供を持ちたくさせているというものである。

 この論文は、1986年に、雑誌 Journal Behavioral and Brain Sciences University of Pennsylvania Daniel Vining Jr によって提起された進化についての謎に新たな識見を提供するものである。Vining 氏は、現代社会において、裕福な夫婦は、貧しい夫婦と同数(もしくは、しばしば少ない)の子供を持っていると指摘した。人類の生殖行動は完全に後天的に獲得されるもので、遺伝によるものではないということをこの論文は示唆した。

 この考え方に対する最も注目される反論が、Charlotte University of North Carolina (UNC) の社会学者 Rosemary Hopcroft と、現在 London School of Economics and Political Science (LSE) で教えている進化心理学者の Satoshi Kanazawa によって最近発表されている。雑誌 Evolution and Human Behavior 2006年の論文において、Hopcroft は、愛人や2人目(あるいは3人目、4人目)のトロフィー妻に生まれた子供を含めると、金持ちの男性には、貧しい男性より多くの子供がいることを示した。また、2003年の Sociological Quarterly の論文で、Kanazawa は、裕福な男性は婚姻関係での子供は多くはなかったが、貧しい男性に比べ多くのセックスの相手がおり、それぞれの相手と多くのセックスをしていと論じている。

 現代の権力者たちは、たとえば17世紀初頭に亡くなるまで少なくとも700人の息子(人々はそれ以後数えるのをやめた)と確認されていない無数の娘たちを成したモロッコの血に飢えた皇帝 Moulay Ismailのような昔の多産の人物とはその度合いからして比べるべくもない。今日の権力者たちが能力に見合うほどの数の子供を持たない一つの大きな理由は、我々の生殖本能が適応する余裕がなかった比較的新しい発見、すなわち避妊である。

 この新しい論文は、Vining 説をめぐる議論が見当はずれである可能性を示している。それは遺伝的優位性を持っているのは裕福そのものではなく、強力で積極的な性格であるということだからだ。確かに多くのタイプA の性格者は裕福なっているが、平均的生活を送っているタイプA の多くの人を我々は知っている。(お高くとまった高校の数学の先生や、街角で几帳面にランチボックス用にニンジンをスライスしている タイプA のお母さんを思い浮かべてみよ)

 ヲタクで勉強好きな男性とっては、少年時代、彼らをいじめていたガキ大将のようにならない限り、多産になることが期待できないことをこの研究は示唆している。なぜなら、過去の研究が示してきたように、知性が高いほどセックスの頻度が少ない傾向にあり、それゆえ、将来持つ子供の数も少なくなるからである。過去20年間はテレビゲームやコミックやソフトウェア工学が尊重され、それらが主流でさえあったことから、ヲタクたちにとっては黄金期であった。しかし、最終的には、高校時代に彼らをいじめてきた粗野なフットボール選手たちが遺伝的優越性の無慈悲な世界で勝利を収める公算が大きいのである。

不肖MrK 、のんびり生きてるつもりなのだが、
採点(日本心臓財団HPより)すれば、しっかりタイプAである。
一方、MrK の生殖能力はというと…(アウトッ!)(トホホ…)
日本人にはせっかちな人間が多いような気がするが、
少子化には一向に歯止めがかかりそうにない。
そうしてみると、本来の本能や遺伝的要因による効果が
数々の社会的問題によって相殺されていると見るべきか。
真の国益を考えるなら、お隣の打ち上げ花火に大騒ぎするよりも
もっとやるべきことが日本政府にはあるように思うのである。

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