10年も前の映画を今更どうこう言うのも変な話だが、
『エリザベス』
先の連休中、BSで放映されていたのを見た。
なかなかいい映画だった。
たまたま、よその家にお邪魔して、
我が家にはまだない42型のプラズマテレビで
鑑賞したせいもあるかもしれない(哀)。
本作の続編、『エリザベス/ゴールデンエイジ』(2007 年作品)が
今年、日本で公開となったし、
主演のケイト・ブランシェットは先日紹介した
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』でも
絶妙な?ロシア訛りの英語を話すソ連軍の女性将校を
好演していたのでおなじみだろう。
あ
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さて、先ほど、いい映画だったとは書いたが、
世界史に全く疎く、
外人の顔識別能力が恐ろしく低く、
横文字人名の記憶力に著しく乏しい MrK にとっては、
全編124分、薄暗い画面の中で錯綜する陰謀や殺戮の
展開に付いていけず、はなはだ理解が困難だった。
少しは歴史を勉強してから見るものだと痛感した。
また字幕を一言一句しっかり読み取る能力と
集中力も要求されるようだ(困憊)。
英語圏の人たちは当然、字幕なしで見るのだろうが、
たいしたものだ。
ただ、時間の制約からか、
ストーリーの展開上重要なシーンが
こま切れに無理やりつなぎあわされたように感じるところもあり、
見ていてあわただしく落ち着かない印象もあった。
しかしながら本作品は、
怪優?ケイト・ブランシェット(決して美人ではない)の演技力と
存在感がそれらの欠点を十分カバーし、良い作品に仕上がっていた。
また脇を固めるジェフリー・ラッシュやリチャード・アッテンボローらの
好演も光る。
あ
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ともあれ、エリザベス1世(1533~1603)という人物が
結婚を拒絶し、国家に命を捧げ、宗教対立を乗り越え、
後にスペインの無敵艦隊を打ち破り
大英帝国の礎を築いた偉大な国王と
なっていった過程は理解できた。
16世紀―陰謀、弾圧、粛清、処刑が横行した
恐ろしい時代だ。
織田信長がエリザベスの一年下の生まれらしいから、
日本においてもやはり過酷な時代ではあった。
この映画、
史実と異なる箇所(メアリー・スチュアートの暗殺など)も
多々あるようだが、なかなか勉強になった。
レンタルビデオ屋でも
本作の DVD はなかなか見つからないそうなので、
BSなどで再度放映がある時には
是非とも視聴されることをお勧めする。
ところで、現在のイギリスのエリザベス女王はエリザベス2世。
400年の歳月を経て再びエリザベスの名の国王が
即位しているということになるらしい。
エリザベス女王って何人もいるのかと思っていた(無知)。
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