MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

ヴァージン・クイーン

2008-07-22 21:42:57 | 映画

10年も前の映画を今更どうこう言うのも変な話だが、

『エリザベス』

先の連休中、BSで放映されていたのを見た。

なかなかいい映画だった。

たまたま、よその家にお邪魔して、

我が家にはまだない42型のプラズマテレビで

鑑賞したせいもあるかもしれない(哀)。

本作の続編、『エリザベス/ゴールデンエイジ』(2007 年作品)が

今年、日本で公開となったし、

主演のケイト・ブランシェットは先日紹介した

『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』でも

絶妙な?ロシア訛りの英語を話すソ連軍の女性将校を

好演していたのでおなじみだろう。

2

さて、先ほど、いい映画だったとは書いたが、

世界史に全く疎く、

外人の顔識別能力が恐ろしく低く、

横文字人名の記憶力に著しく乏しい MrK にとっては、

全編124分、薄暗い画面の中で錯綜する陰謀や殺戮の

展開に付いていけず、はなはだ理解が困難だった。

少しは歴史を勉強してから見るものだと痛感した。

また字幕を一言一句しっかり読み取る能力と

集中力も要求されるようだ(困憊)。

英語圏の人たちは当然、字幕なしで見るのだろうが、

たいしたものだ。

ただ、時間の制約からか、

ストーリーの展開上重要なシーンが

こま切れに無理やりつなぎあわされたように感じるところもあり、

見ていてあわただしく落ち着かない印象もあった。

しかしながら本作品は、

怪優?ケイト・ブランシェット(決して美人ではない)の演技力と

存在感がそれらの欠点を十分カバーし、良い作品に仕上がっていた。

また脇を固めるジェフリー・ラッシュやリチャード・アッテンボローらの

好演も光る。

Photo

ともあれ、エリザベス1世(1533~1603)という人物が

結婚を拒絶し、国家に命を捧げ、宗教対立を乗り越え、

後にスペインの無敵艦隊を打ち破り

大英帝国の礎を築いた偉大な国王と

なっていった過程は理解できた。

16世紀―陰謀、弾圧、粛清、処刑が横行した

恐ろしい時代だ。

織田信長がエリザベスの一年下の生まれらしいから、

日本においてもやはり過酷な時代ではあった。

この映画、

史実と異なる箇所(メアリー・スチュアートの暗殺など)も

多々あるようだが、なかなか勉強になった。

レンタルビデオ屋でも

本作の DVD はなかなか見つからないそうなので、

BSなどで再度放映がある時には

是非とも視聴されることをお勧めする。

ところで、現在のイギリスのエリザベス女王はエリザベス2世。

400年の歳月を経て再びエリザベスの名の国王が

即位しているということになるらしい。

エリザベス女王って何人もいるのかと思っていた(無知)。

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