MrKのぼやき

煩悩を解脱した前期高齢者男のぼやき

広い心で鑑賞すべし

2008-06-23 00:20:55 | 映画

『インディ・ジョーンズ / クリスタル・スカルの王国』をみた。

3

ちょうど、最新作の封切に合わせ、

先週、今週とテレ朝、日曜洋画劇場でやってた

『インディ・ジョーンズ』過去シリーズをみて

一層際立ってしまったのだが…

本作のハリソン・フォード 65才、さすがに老いは隠しがたかった。

確かに映画自体のスケールは大きく、それなりに楽しめる作品だった。

ただ物足りない点も多かった。

時の流れとともに、時代・舞台の設定は前3作と異にしているが

ストーリー展開は大差なく、緊張する場面やアクション・シーンは

いずれも陳腐で意外性に乏しかった。

核実験に巻き込まれたり、巨大な瀑布を落下したりして、

それでも平気だったりするってのはあまりに現実離れで、

見る側にとってはハラハラ・ドキドキの域を通り越して

すっかり興ざめだった。

また、エリア51の核実験のシーンで、

実験施設のマネキンが閃光と共に一瞬のうちに焼け焦がれてしまう

生々しい描写にはレッド・カード!

被爆国・日本では、このような無神経な映像の垂れ流しは

許されるものではないだろう(このシーン、果たして必要だったのか)。

さらに敵対するソ連の兵士たちを

次々と残虐に殺していく展開もどうかと思う。

これにはロシアの人たちも怒るのではないか?

主人公が平気で人を殺しながら、

ジョークを飛ばして笑いをとろうとしても、

これを心から笑うことはできないのだ。

これまでのインディ・ジョーンズにおいても、

このようなダイ・ハード的要素が重要だったとは思うが、

ちょっとやりすぎの気がする。

子供たちも楽しむ映画なのだから、人殺しのないもっと純粋な

冒険物に仕立てることはできないものだろうか?

(古代遺跡の呪いとかで人が死ぬのは仕方ないと思うけど)

今回の作品、ラスト・シーンも

スピルバーグらしいといえばそうなのかもしれないが

意味不明でなんの感動もなく、

どたばたのうちに終わってしまった感想だ。

『失われたアーク』を初めてみた時のあの感動を

いまだに忘れられないでいるだけに、

今回の作品にはちょっとがっかりだった。

ま、今回はレイト・ショーで鑑賞したので、1,200 円也、

よしとするかぁ(笑)。

4_2

このシリーズ、さらに続編も期待されているようだが、

総じて思ったのは、企画の斬新さも主人公の体力ももう限界で、

さすがのインディ・ジョーンズ、ここらが潮時ってか(嗚呼疲れた)。

コメント (2)
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