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地球の生命は宇宙由来?

2011-08-18 22:43:51 | 科学

今回もまたまた宇宙の話題から。
DNAの主要な構成成分である核酸が
宇宙から落ちてきた隕石中に存在するのが
どうやら確実のようなお話。

8月9日付 Washington Post 電子版

DNA building blocks found in meteorites 隕石中に発見されたDNA成分

Dnainmeteorites

Smithsonian Natural History Museum collections manager の Linda Welzenbach 氏が手にしているのは隕石の小片。

By Brian Vastag
 この50年間、地球上のすべての生命体に重要な分子であるDNAの成分が宇宙で自然に生じ得たのか否かという問題が科学者らによって議論されてきた。このたび南極やその他の地で発見された多くの隕石の新たな解析によって、その答えがイエスとなるまさに最強の証拠が示されている。
 隕石は地上に落ちてきた宇宙の岩であり、この新しい報告は、早期の地球への重い隕石の落下がこの惑星に生命体の素を蒔いた可能性があるという考えを支持するものである。
 「隕石は、地球やひょっとするとその他の星にも、生命体の起源として必須の要素をもたらす分子キットとしての役割を果たしてきた可能性がある」この報告の著者らは、Proceedings of the National Academy of Sciences 誌にこのように記載している。
 生命体は地球以外で発見されていないが、すべての地球の動植物は遺伝的情報を保存するのにDNAに依存している。梯子状のDNA分子の中核には核酸と呼ばれる環状の構造が存在する。
 NASAとWashington にある Carnegie Institution for Science の科学者たちが精査した12個の隕石中11個で発見したのはこれらの小さな環状構造物である。
 これらのうち特に Murchison と Lonewolf Nunataks 94102 と呼ばれる二つの隕石には、DNA 中にも認められるものを含めた核酸が豊富に含まれていた。しかし、これらの隕石はさらに地球外の神秘も持ち合わせていたのである。それは同族ではあるがこれまで見られたことのない外来性の核酸である。宇宙の岩を解析してきた NASA の科学者 Michael Callahan 氏はそのように述べている。
 一方、隕石の近くで見つかった土や氷を解析したところ、このような外来性の核酸の痕跡は得られなかった。
 1960年代以降、他の科学者たちも隕石中の核酸を報告してきたが、そういった発見には常に混入の懸念が残されていた。そう指摘するのは、隕石中の有機分子を研究してきた NASA の科学者 Max Bernstein 氏だ。彼は今回の研究には関与していない。
 外来性の核酸を検出したこと、さらに周囲の物質にそれらを認めなかったことから、本研究においては混入を除外することができると、Callahan 氏は言う。
 本研究の完全性から、その結論には確信を持てると Bernstein 氏は言う。「それは混入ではないと思います」と、彼は言う。
 研究室での実験で、Callahan 氏らは、どのようにしてそれらの核酸が隕石中に形成され得たのかを示している。アンモニアや水やシアン化水素など(これらすべては隕石中に認められる含有物である)の単純な化学的反応によって、今回の科学者らが隕石中に認めた様々な核酸が産生された。
 「もし私たちの実験室での化学物質が、今回の隕石中で見たものと同じ物質を産生するとしたらそれはきわめて高度な偶然ということになります」と、Callahan 氏はいう。
 隕石中に、科学者たちはすでに生命体の他の成分も発見している。代表的なものとして、たんぱくを構成する要素であるアミノ酸がある。
 地球上の最初の生命体が空から落ちてきた化学物質で形成されたのかどうかを見極めることは不可能であると Bernstein 氏は言うものの、目下その可能性は強まっている。「これらの分子成分は生命体の設計図の中心にあるものです」Bernstein 氏は核酸についてそう述べている。「隕石中のこれらの分子の存在が現在ある私たちを作った可能性があるのです」

地球上の生命体は
地球で発生したものとばかり思っていたが、
本記事にあるように、最近では
宇宙から飛来した物質が元になって誕生したという
説が有力となっているらしい。
もしそうだとしたら、夜空にまたたく無数の星の中に、
隕石によって地球と同じように生命体が誕生し、
中にはまさに地球上の人間と同じ様に
進化した生命体が存在する可能性は
かなり高いのではないだろうか?
今夏も残り少なくなってきたが、
そんなことを思いながら、
目にする星の数がホントに多い今の季節の夜空を
じっと見つめるのもまた一興である。

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