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美女ロボットの役割って?

2012-04-03 21:25:21 | 科学

日本のロボット工学は今も世界の最先端?

3月30日付 Time.com

Watch: Woman or Machine? Sophisticated Japanese She-Bot Blurs the Line
At Hong Kong's "Robots in Motion 2012" Expo, one of the world's most sophisticated (and beautiful) robots came to life  
注目:女性?、それとも機械?最先端の日本製 She-Bot はその区別を曖昧にする
香港での“Robots in Motion 2012”Expo(全互動機械人大博覧2012)で、世界で最新の(そして美しい)ロボットの一つが本領を発揮
By Kate Springer

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写真うつりのよいGeminoid F(ジェミノイド F)が写真のためにポーズをとる(香港のシティプラザ・モールにて)

 ロボットが商売をしたり、工場で働いたり、寿司を作ったり、オフィスの床に掃除機をかけたりする世界を想像していただきたい。それは遠い未来のことではないかもしれない。日本では、ロボットはすでにありふれた備品となっており、最新の試作品は、人と機械を区別するラインにずっと近づいてきている。今週、女性のアンドロイド(人造人間)Geminoid F は、香港への初めての訪問で、話しをし、歌い、畏敬の念を抱いた群衆が写真を撮ろうとすると微笑み返したりした。彼女の製作者で、日本のロボット工学の第一人者 Hiroshi Ishiguro(石黒浩)氏は、彼女に組み込まれたコンピューターに65の動作をプログラムし、彼女を世界で最も知的能力を持ったロボットの1つに仕立て上げた。
 Ishiguro 氏が前回、2006年にアンドロイドの自身の複製 Geminoid HI-1 を作ったとき国際的見出しを飾っている。彼の先駆的な仕事に対して、CNN は彼を“あなたの生活を変える天才”8人のうちの1人と称し、BBC は2008年のドキュメンタリー Man-Machine で彼の物語を記録に留めた。彼の命名による F というこの新しいロボットは、彼の過去の創造物に比べて、さらにエレガントで、親しみやすいものになっていると Ishiguro 氏は言う。
 Ishiguro 氏の複製と F との最大の違いは、動作を制御する作動装置(アクチュエータ)、すなわちモーター様の機械の数である。Germinoid HI-1 は約50を有しているが、F はわずかに12となっている。これによって費用は100万ドル以上だったものが11万ドルまで下げることができ、これによりこの製品の普及が進むことに Ishiguro 氏は期待している。ロボットに組み込まれたコンピューターでの電気的信号を用いて科学者たちは人間と同じような動作をシミュレートすることが可能となっている。ロボットのそっくりさんは微笑んだり顔をしかめたり、眉間にしわを寄せたりできるが、大抵の場合、シリコン製の皮膚を持つクローンは少しボーっとした感じに見える。
 F はすでに精力的に働いている。昨年東京アートフェスティバルでステージの上に立ったとき、短い演技の仕事をこなしており、最近では東京のデパートのウィンドウ展示の一部として衣装のモデルを務めている。もちろん、ロボットが主流になってきたとき人々がそれらをどのように使うようになるかを予測することは不可能だが、F の実用的な応用範囲は限りないものとなると Ishiguro 氏は言う。彼女はマネキンとして、代用教員として、あるいはホステスとして用いることができる。「人がロボットを使うであろう手段のすべてを予測することはできません」と Ishiguro 氏は言う。「私たちはテクノロジーを提供しますが、その活用法までは管理しません」
 ロボットは究極的には私たちの友人、親しい仲間となるのだろうか?Ishiguro 氏はそうなると踏んでいる。正当なテクノロジーを持ってすれば、人と同じように思考し、行動し、反応するアンドロイドを作ることができると彼は言う。「人間とは何でしょう?」と彼は問う。「どうぞ決めて下さい。そうすれば私たちはコピーを作りましょう」

記事に出てくる Hiroshi Ishiguro 氏は
大阪大学基礎工学研究科システム創成専攻の
石黒浩教授である。
ジェミノイド F の詳細は
以下の記事(すでに2年前だが)を参考に
していただきたい。
http://robo-labo.jp/modules/d3blog3/details.php?bid=51
モデルは実在の20才代ロシア人のクオーターだそうである。
離れたところにいる操作者がカメラとヘッドホンを通じて
見聞きしながら話をし、ロボットのスピーカーを通じて
音声が発せられる。
操作者の口の開き具合や頸の動きをセンサーが捉え、
瞬時にロボットに同じ動きを伝えるという。
またロボットには笑い、悲しみ、怒り、驚きの4つのパターンの
表情を表出することが可能となっている。
様々な活用法が検討されているが、その一つに陪席人としての
役割に期待が集まっている。
患者が医師から説明を受ける際に看護師などのジェミノイドが
そばにいることで安心感が得られ、
説明に対する理解度が増すという。
また慢性疼痛の治療に際しては、
ジェミノイドが患者に共感することで
痛みを和らげる効果が期待できるそうである。。
そのほか、1人暮らしの高齢者の家にジェミノイドを置いておき
子供たちや友人が入り込んで話しかけることでメンタルケアを
図ることも可能である。
また教育の現場への応用も検討されている。
というわけで、ちょっと人間の責任放棄的な感じもするが
集客施設やエンターテインメントだけでなく、
医療・教育・研究など幅広い分野での活躍が
大いに期待されているということである。

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