kan-haru blog 2009 2006優秀賞受賞のアザラシ型メンタルコミットロボット「パロ」
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2009国際ロボット展
隔年に開催の第18回目を迎えた「2009年国際ロボット展」は、東京ビックサイトの東ホールで11月25~28日の期間に、日本ロボット工業会と日刊工業新聞社の主催で開催されましたので、11月27日に見に行きました。
展示会の4日間の来場者は101,090人で、昨年の入場者よりやや下まわりました。
2009国際ロボット展会場(左・中・右写真拡大)
今回の国際ロボット展(会場図参照)は、初めて「今年のロボット」大賞受賞ロボットと合同展示が行われ、その他大学・研究機関から「RT交流プラザ」のゾーン、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や、各自治体、海外工業会・協会などと共に企業からサービスロボットゾーンへの出展などで、192社64団体856小間のブースがあり、多彩で充実した内容でとても短時間では全てを見つくしきれません。国際ロボット展のほうの見学は、目についた物をさっとひとまわりしました。
会場に入り東3と4ホールの通路を進むと、通路の左側はサービスロボットのゾーンで、ロボットの街つくばの展示ブースが目につきました。つくば市は、ロボット産業の一大拠点とし、「人間とロボットが共生する社会」を目指しており、研究機関、企業、行政等の産学官が連携して、街をあげて様々なロボット作りを進めていおり、多彩なロボットを展示していました。
ロボットの街つくばの展示ゾーン(左・中・右写真拡大)
つくばのロボットブースの後方には、ロボット産業振興会議のブースがあり、ここでの展示は全国に先駆けて北九州市及び福岡市にロボット特区を設け、ロボット開発・実証実験を行っており、産業界、大学をはじめとする学術研究機関が産業界のロボットの創出をしています。ロボット産業振興会議のブースから東3ホール端の通路手前には、台湾ロボット産業発展協会の企業など6社が展示して2010台北国際ロボット展の紹介のブースがあり、通路の先には大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の展示ブースでは17企業からロボットを展示していました。
日本を追い上げるアジアのロボット産業展示ブース(左:ロボット産業振興会議ブース、中:台湾ロボット産業発展協会のブース、右:大韓貿易投資振興公社ブース)
サービスロボットゾーンには、アザラシ型メンタルコミットロボット「パロ」で2006「今年のロボット」優秀賞を受けた産業技術研究所のブースや、大田区産業振興協会のブースでは4社のロボット展示の他大田区情熱企業172社の紹介をしており、RT交流プラザでは大学のブースでは20の大学や研究機関で開発中のロボット技術やシステムの展示や紹介を行っていました。また、今年一番の変わり種ロボットとして㈱ココロの美女案内ロボットは、まばたきや話す様子が人間そっくりなので来場者の関心を集めていました。
今年のロボット展は多彩なブースで賑わう(左:大田区産業振興協会ブース、中:大学・研究機関のブース、右:㈱ココロのブースの案内ロボット)
「2009年国際ロボット展」と大賞受賞ロボットの合同展示
今年は、国際ロボット展に2006年から実施している過去3回の「今年のロボット」大賞の各受賞ロボットの21体が展示されていましたので、入賞ロボットを見てきました。
2008大賞受賞ロボット(左:大賞受賞ロボット合同展示会場、右:2008大賞受賞ロボットOmnibot17μ i-sobot)
「今年のロボット」大賞
「今年のロボット」大賞とは、我が国のロボット技術の革新と用途拡大及び需要の喚起を促すため、活躍したロボットの中から将来の市場創出への貢献度や期待度の高いロボットを表彰する制度で、この事業を通じて我が国のロボット産業のより一層の発展と、ロボット技術が実用化されて私たちの暮らしに活用されることを期待して、経済産業省と社団法人日本機械工業会により2006 年に創設されました。
前回2007年の「今年のロボット」大賞は、青山のTEPIA(財団法人機械産業記念事業財団 港区北青山2-8-44)で大賞展2007が開催され、ファナック株式会社の2台のM-430iA のビジュアルトラッキングによる高速ハンドリングロボットが経済産業大臣賞(大賞)を受賞しました。この2007年の「今年のロボット」大賞のロボットの展示会を、2008年12月1日にTEPIAで見に(「ITと技術 ロボット大国日本 「今年のロボット」2007 その1、2」参照)行きました。
2006受賞ロボット(左:大賞 ロボットによるビルの清掃システム、右:優秀賞 海巡航探査機「うらしま」)
今回2008年の「今年のロボット」大賞は、2008年6月2日から9月8日の期間中に応募のあった「サービスロボット部門44件」、「産業ロボット部門5件」、「公共・フロンティアロボット部門4件」、「部品・ソフトウェア部門12件」の各ロボット中の計65件から、審査委員会(委員長:三浦宏文工学院大学学長)による厳正な審査により、今年活躍し、将来の市場創出への貢献度や期待度が高い次のロボット8件が優秀賞として選ばれました。
2008受賞ロボット(左:審査委員特別賞 の安心・安全に貢献する田植えロボット、右:優秀賞 込型ロボット XR-Gシリーズ)
・ロボット大賞受賞(経済産業大臣賞)
株式会社タカラトミー Omnibot17μ i-sobot(オムニボットワンセブンミューアイソボット)
・最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)
株式会社西澤電機計器製作所 自動ページめくり器 「ブックタイム」
・日本機械工業連合会会長賞
株式会社安川電機 第10世代液晶ガラス基板搬送ロボットMOTOMAN-CDL3000D
・中小企業基盤整備機構理事長賞
株式会社ゼットエムピー ロボットを活用したエンジニア育成ソリューションZMP e-nuvoシリーズ
・審査委員特別賞
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター 食の安心・安全に貢献する田植えロボット
・優秀賞
「産業ロボット部門」株式会社デンソーウェーブ 組込型ロボットXR-Gシリーズ
「公共・フロンティアロボット部門」東北大学国際レスキューシステム研究機構 能動スコープカメラ
「産業ロボット部門」東京大学、パナソニック株式会社 超小型MEMS3軸触覚センサーチップ
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2009国際ロボット展
隔年に開催の第18回目を迎えた「2009年国際ロボット展」は、東京ビックサイトの東ホールで11月25~28日の期間に、日本ロボット工業会と日刊工業新聞社の主催で開催されましたので、11月27日に見に行きました。
展示会の4日間の来場者は101,090人で、昨年の入場者よりやや下まわりました。
2009国際ロボット展会場(左・中・右写真拡大)
今回の国際ロボット展(会場図参照)は、初めて「今年のロボット」大賞受賞ロボットと合同展示が行われ、その他大学・研究機関から「RT交流プラザ」のゾーン、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)や、各自治体、海外工業会・協会などと共に企業からサービスロボットゾーンへの出展などで、192社64団体856小間のブースがあり、多彩で充実した内容でとても短時間では全てを見つくしきれません。国際ロボット展のほうの見学は、目についた物をさっとひとまわりしました。
会場に入り東3と4ホールの通路を進むと、通路の左側はサービスロボットのゾーンで、ロボットの街つくばの展示ブースが目につきました。つくば市は、ロボット産業の一大拠点とし、「人間とロボットが共生する社会」を目指しており、研究機関、企業、行政等の産学官が連携して、街をあげて様々なロボット作りを進めていおり、多彩なロボットを展示していました。
ロボットの街つくばの展示ゾーン(左・中・右写真拡大)
つくばのロボットブースの後方には、ロボット産業振興会議のブースがあり、ここでの展示は全国に先駆けて北九州市及び福岡市にロボット特区を設け、ロボット開発・実証実験を行っており、産業界、大学をはじめとする学術研究機関が産業界のロボットの創出をしています。ロボット産業振興会議のブースから東3ホール端の通路手前には、台湾ロボット産業発展協会の企業など6社が展示して2010台北国際ロボット展の紹介のブースがあり、通路の先には大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の展示ブースでは17企業からロボットを展示していました。
日本を追い上げるアジアのロボット産業展示ブース(左:ロボット産業振興会議ブース、中:台湾ロボット産業発展協会のブース、右:大韓貿易投資振興公社ブース)
サービスロボットゾーンには、アザラシ型メンタルコミットロボット「パロ」で2006「今年のロボット」優秀賞を受けた産業技術研究所のブースや、大田区産業振興協会のブースでは4社のロボット展示の他大田区情熱企業172社の紹介をしており、RT交流プラザでは大学のブースでは20の大学や研究機関で開発中のロボット技術やシステムの展示や紹介を行っていました。また、今年一番の変わり種ロボットとして㈱ココロの美女案内ロボットは、まばたきや話す様子が人間そっくりなので来場者の関心を集めていました。
今年のロボット展は多彩なブースで賑わう(左:大田区産業振興協会ブース、中:大学・研究機関のブース、右:㈱ココロのブースの案内ロボット)
「2009年国際ロボット展」と大賞受賞ロボットの合同展示
今年は、国際ロボット展に2006年から実施している過去3回の「今年のロボット」大賞の各受賞ロボットの21体が展示されていましたので、入賞ロボットを見てきました。
2008大賞受賞ロボット(左:大賞受賞ロボット合同展示会場、右:2008大賞受賞ロボットOmnibot17μ i-sobot)
「今年のロボット」大賞
「今年のロボット」大賞とは、我が国のロボット技術の革新と用途拡大及び需要の喚起を促すため、活躍したロボットの中から将来の市場創出への貢献度や期待度の高いロボットを表彰する制度で、この事業を通じて我が国のロボット産業のより一層の発展と、ロボット技術が実用化されて私たちの暮らしに活用されることを期待して、経済産業省と社団法人日本機械工業会により2006 年に創設されました。
前回2007年の「今年のロボット」大賞は、青山のTEPIA(財団法人機械産業記念事業財団 港区北青山2-8-44)で大賞展2007が開催され、ファナック株式会社の2台のM-430iA のビジュアルトラッキングによる高速ハンドリングロボットが経済産業大臣賞(大賞)を受賞しました。この2007年の「今年のロボット」大賞のロボットの展示会を、2008年12月1日にTEPIAで見に(「ITと技術 ロボット大国日本 「今年のロボット」2007 その1、2」参照)行きました。
2006受賞ロボット(左:大賞 ロボットによるビルの清掃システム、右:優秀賞 海巡航探査機「うらしま」)
今回2008年の「今年のロボット」大賞は、2008年6月2日から9月8日の期間中に応募のあった「サービスロボット部門44件」、「産業ロボット部門5件」、「公共・フロンティアロボット部門4件」、「部品・ソフトウェア部門12件」の各ロボット中の計65件から、審査委員会(委員長:三浦宏文工学院大学学長)による厳正な審査により、今年活躍し、将来の市場創出への貢献度や期待度が高い次のロボット8件が優秀賞として選ばれました。
2008受賞ロボット(左:審査委員特別賞 の安心・安全に貢献する田植えロボット、右:優秀賞 込型ロボット XR-Gシリーズ)
・ロボット大賞受賞(経済産業大臣賞)
株式会社タカラトミー Omnibot17μ i-sobot(オムニボットワンセブンミューアイソボット)
・最優秀中小・ベンチャー企業賞(中小企業庁長官賞)
株式会社西澤電機計器製作所 自動ページめくり器 「ブックタイム」
・日本機械工業連合会会長賞
株式会社安川電機 第10世代液晶ガラス基板搬送ロボットMOTOMAN-CDL3000D
・中小企業基盤整備機構理事長賞
株式会社ゼットエムピー ロボットを活用したエンジニア育成ソリューションZMP e-nuvoシリーズ
・審査委員特別賞
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構中央農業総合研究センター 食の安心・安全に貢献する田植えロボット
・優秀賞
「産業ロボット部門」株式会社デンソーウェーブ 組込型ロボットXR-Gシリーズ
「公共・フロンティアロボット部門」東北大学国際レスキューシステム研究機構 能動スコープカメラ
「産業ロボット部門」東京大学、パナソニック株式会社 超小型MEMS3軸触覚センサーチップ
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