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本日、舞台挨拶 映画『009 RE:CYBORG』 広島バルト11

2012年10月28日 | まんが・テレビ・映画
「今日は、映画『009 RE:CYBORG』の舞台挨拶を見に行ってくるけぇの」





「イオンモール広島府中にある広島バルト11であるんじゃね」

「13:15分の回の上映開始前にの。監督の神山健治(かみやま けんじ)氏と003(ゼロゼロスリー)・フランソワーズ役の斎藤千和(さいとう ちわ)さん。あと、MC(エムシー。司会)役としてプロデューサーの石井朋彦(いしい ともひこ)氏も来広されるそうじゃ」

「プロデューサーの方が司会もやってん?」

「ウィキペディアで調べてみたら、舞台挨拶や司会進行役もされるそうじゃ」

「ところで『009…』ってあるけど、『サイボーグ009』のこと?」

「ほうじゃの。『サイボーグ009』は、1998年(平成10年)に亡くなった石ノ森章太郎(いしのもり しょうたろう)の原作の漫画じゃ。舞台挨拶を見に行くのは、『BADBOYS』以来じゃの」





「これは?」

「ちょっと見づらいかもしれんが、右側の真ん中あたりに神山監督のサインが書いてあるんじゃ」









「ゼロゼロナンバーサイボーグが勢揃いじゃ」

「今回の映画は、原作漫画と比べてキャラクターが大幅に変わっとるね」

「ほうじゃのう。でも、キャラが変わったのは、今回が初めてじゃないんじゃ。たとえば、最初にアニメ映画化(1966年)されたときは、007ことグレート・ブリテンが子どもという設定じゃったんじゃの」

「あぁ、それは見たことがあるよ」

「原作の007は、原作では売れない役者で、酒で身を持ち崩していた、という設定じゃったんじゃがの」

「アニメを見ている子どもたちに受け入れてもらうために、子どもという設定にしたんじゃない? 子ども向けアニメで、酒で身を持ち崩した、という設定はよう(=よく)ないじゃろうけぇ」

「多分、そうじゃろうの。映画が公開された後にテレビアニメ化(1968年)されたんじゃが、その時もキャラに修正が加えられとるんじゃ」


「009」のテレビ化にともない、劇場用キャラクターを修正し、一般児童に好まれるよう丸みを加え、かわいくなった。

(「ロマンアルバム サイボーグ009」徳間書店 1979年)



「その007の声を担当したのが曽我町子(そが まちこ)さん!」

「オバケのQ太郎じゃん!」

「ヘドリアン女王!!」

「ヘドリ…? なに、それ!?」

「特撮番組『電子戦隊デンジマン』(テレビ朝日、東映 1980年~81年)と『太陽戦隊サンバルカン』(テレビ朝日、東映 1981年~82年)に出てきた悪役なんじゃ」

「知らんよ、そんなの~!! さっき「アニメ」と言うたけど、あのころはまだ「テレビ漫画」と呼ばれとった時代じゃね」

「2回目のアニメ映画化(1967年)されたときは、雑誌に「東映動画化」と書いてあったのう」

「「動画化」か…。今じゃったら「アニメ化」って書くんじゃろうね」





「エレベータで3階に降りると、004(ゼロゼロフォー)ことアルベルト・ハインリヒが出迎えてくれるんじゃの」

「この人はドイツ人じゃったよね」

「両手の指先はマシンガン、膝からはロケットと、全身が武器に改造されとるんじゃ」





「吹き抜けには巨大なペナントが吊り下げられとるんじゃね」





「『サイボーグ009』は、今回で4回目の映画化になるんじゃ」

「そんなに映画化されとるん? うちは、小学校のころにテレビアニメが放送されたのを知っとるくらいじゃけど」

「今までアニメ化された『009』を紹介してみようかの」


【映画】

1966年(昭和41年)7月 『サイボーグ009』東映動画

1967年(昭和42年)3月 『サイボーグ009 怪獣戦争』東映動画

1980年(昭和55年)12月 『サイボーグ009 超銀河伝説』東映動画


【テレビ】

1968年(昭和43年)4月~9月 テレビ朝日、東映動画

1979年(昭和54年)3月~1980年(昭和55年)3月 テレビ朝日、東映

2001年(平成13年)10月~2002年(平成14年)10月 テレビ東京、ジャパンヴィステック


【原作漫画】

1964年(昭和39年)30(7月19日)号~ 『週刊少年キング』



「1958年(昭和33年)の『白蛇伝(はくじゃでん)』に始まる東映のアニメ映画は、文芸作品が中心で、しかもフルアニメじゃったんよ」

「フルアニメ?」

「フィルムは1秒間に24コマあるんじゃが、その24コマすべてを動かす。つまり1コマづつ絵を描いていくのがフルアニメじゃの」

「フルアニメって、ディズニーのアニメとか、『トムとジェリー』のような動きをするアニメなんかね?」

「ほうじゃの。これに対して『鉄腕アトム』(1963年)に始まる日本のテレビアニメは、リミテッド・アニメと呼ばれるんじゃ。たとえば、「3コマ撮り」なら、1秒間に8枚の絵を描いて、その1枚の絵を3コマ撮影すると1秒間24コマの撮影ができる、というものじゃ」

「なるほど。ディズニーのアニメに比べると、日本のアニメがギクシャクした動きになるのはそういうことじゃったんじゃね」

「そのリミテッド・アニメの手法を使うて、長さが1時間くらいの映画を作る第一弾として制作されたのが『009』じゃったんよ」

「新しいことにチャレンジした作品じゃったんじゃね」

「新しいことといえば、今回の映画も3DCGIで制作されとるんじゃ」

「3DCGI?」

「3次元アニメーションで制作されとってんじゃ。ほいじゃけぇ、手書きは一切なし」

「3次元? 見た目はセルアニメじゃけど?」

「日本人が見慣れとるのはセルアニメじゃけぇ、そう見えるように処理をされとってんじゃそうな」

「崩れていくビルなんかはすごいリアルじゃったけど、あれは3DCGなんじゃね」

「これを生かしたのが、009こと島村ジョーの特殊能力である「加速装置」なんじゃ」

「009が「加速装置!」って言うと、フッと消えるよね。奥歯のスイッチを押すとどうとかって、男の子たちが言よった記憶があるよ」

「あれは手書きのアニメでの処理なんじゃの。今回の映画では、009の脳の処理速度をあげることで「世界がスローモーションで動く」という表現をされたそうじゃ」

「CGじゃったら、スローモーションで動かすことができるね」

「手書きじゃったら、ぶち難しいじゃろうの。『宇宙戦艦ヤマト』で、ヤマトが宇宙空間をゆっくりと進むときに、手書きのころは動きがギクシャクしとったのが、CGを使うとなめらかになるんと同じじゃ」

「脳の処理速度をあげるって、パソコンみたいな表現じゃね」

「というわけで、最後に今回の映画のストーリーを紹介して終わりにしようかの」





物語の舞台は、2013年の現代。

ロンドン、モスクワ、ベルリン、ニューヨーク…。
大都市の超高層ビルが次々と崩壊するという、同時多発爆破事件が発生。

いつ、誰の意志で計画されたかもわからない無差別テロは、世界を不安とパニックへと陥れていた。

かつて、世界が危機に陥るたびに、人々を救った9人のサイボーグ戦士がいた。

その役目を終え、各々の故国へと帰っていたゼロゼロナンバーサイボーグ達は、生みの親であるギルモア博士からの呼びかけによって、再び集結しようとしていた。

一方、ゼロゼロナンバーサイボーグのリーダーである日本人、009こと島村ジョーは、過去の記憶を消し、東京・六本木でひとり、暮らしていた。

サイボーグ戦士最後の切り札であるジョーは、ギルモア博士によって30年間、3年に一度、記憶をリセットされ、高校3年間を繰り返していたのだ。

全世界同時多発爆破事件の犯人とは?
ヒーロー不在の時代、彼らは、誰がために戦うのか?
彼らが立ち向かう、新たな時代の「正義」とは?

ジョーの記憶が呼び覚まされた時。
ゼロゼロナンバーサイボーグの新たな戦いが始まる!





「よう考えてみたら、3D映画を観るのは今回が初めてじゃ」

「えぇー、まだ観たことなかったん!? 時代遅れじゃね。うちは『THE LAST MESSAGE 海猿』(2010年)で観とるよ」





↓映画『009 RE:CYBORG』については、こちら↓

009 RE:CYBORG (原作:サイボーグ009) 西暦2012年10月27日全国公開





↓サイボーグ009については、こちら↓

サイボーグ009公式サイト 009ing

「サイボーグ009」TOEI ANIMATION






↓広島バルト11については、こちら↓

広島バルト11





↓石ノ森章太郎については、こちら↓

石ノ森萬画館





↓東映動画については、こちら↓

アニメといえば、東映アニメーション! TOEI ANIMATION





↓『電子戦隊デンジマン』については、こちら↓

「電子戦隊デンジマン」スーパー戦隊ネット





↓『太陽戦隊サンバルカン』については、こちら↓

「太陽戦隊サンバルカン」スーパー戦隊ネット





「今日は、今日、舞台挨拶昨日から公開されている映画『009 RE:CYBORG』について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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