通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

霜降 二十四節気(その18)

2012年10月23日 | 季節の話題
「今日は、二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ「霜降(そうこう)」じゃの」

「ひとつ前の寒露(かんろ)は、10月8日じゃったね」

「霜降とは、読んで字の如く「霜が降りる」ころじゃ」



霜降は、二十四節気の第18。
九月中(通常旧暦9月内)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が210度のときで10月23日ごろ。

露が冷気によって霜となって降り始めるころ。
『暦便覧』では「露が陰気に結ばれて霜となりて降るゆゑ也」と説明している。

楓(かえで)や蔦(つた)が紅葉し始めるころ。
この日から立冬までの間に吹く寒い北風を木枯らしと呼ぶ。

(「霜降」ウィキペディア)




「へぇ。この時期に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼ぶんじゃね。知らんかった」

「木枯らしといえば、キョンキョン(小泉今日子)の『木枯しに抱かれて』(1986年)じゃのう」



出逢いは風の中 恋に落ちたあの日から
気づかぬうちに心は あなたを求めてた

(作詞:高見沢俊彦)




「うちは、ユーミン(松任谷由実)の『木枯らしのダイアリー』(1984年)じゃね」



今朝窓を開けたら 息が白くなった
あなたのいないはじめての冬が空を覆った

(作詞:松任谷由実)




「ドラマでは、中村敦夫(なかむら あつお)が主役の『木枯し紋次郎』があったのう」

「あっしには関わりねえことでござんす」

「上條恒彦(かみじょう つねひこ)が歌う主題歌『だれかが風の中で』も、ええ曲じゃ」



だれかが だれかが
きっと待っていてくれる

(作詞:和田夏十)




「木枯らしといえば、東京と大阪だけじゃが、毎年「木枯らし一号」というものが発表されるそうじゃ」

「木枯らし一号!?」



気象庁では10月半ばから11月末にかけて西高東低の冬型の気圧配置になったとき、北よりの風速8メートル以上の風が吹くとその風を「木枯らし」と認定する。
そして毎秋最初の木枯らしを木枯らし一号(こがらしいちごう)として発表する。
関東地方における1992年から2001年の10年間の平均では11月7日頃である。

(「木枯らし」ウィキペディア)




「「木枯らし一号」って、「春一番」みたいな感じの言葉じゃね」

「「木枯らし一号」は、季節が秋から冬へ変わるとき。「春一番」は、季節が冬から春へと変わるときに吹く風なんじゃの」

「そういや、昨日は強い風が吹いたね」





「話を霜降に戻して…。広島市にある縮景園(しゅっけいえん)で毎年、霜降の日にある行事が行われるんじゃが、それが何か分かるかいの?」

「秋から冬へ変わる時季じゃろ…? わかった、こも巻きじゃ!」

「正解じゃ」



松の害虫である「マツカレハ」の幼虫が越冬のため樹から地上へ降りる習性を利用して「霜降の日」に、幹に「コモ」を巻き、越冬場所として幼虫を誘い込みます。

(「縮景園 かわら版 vol.07 平成24年10月号」縮景園)




「啓蟄(けいちつ)の日にこもを取り外して、幼虫と一緒に処分するんじゃね」

「縮景園でのこも外しは、来年(2013年)3月5日に行われるそうじゃ」

「こも巻きって実はそれほど役に立っていない、というのをテレビで見たことがあるんじゃけど?」

「詳しいことは分からんが、ウィキペディアには次のように書いてあるのう」



この駆除法の効果と問題点を比較検証した研究で新しいものとしては、兵庫県立大学環境人間学部の新穂千賀子らが2002年から5年間かけて姫路城で行った調査があり、これによればこも巻きに捕まったマツカレハはわずかであり、対して害虫の天敵となるクモやヤニサシガメが大多数を占め、害虫駆除の効果はほとんど無く、むしろ逆効果であることを証明した。

(「こも巻き」ウィキペディア)




「これを受けて、皇居外苑(こうきょがいえん)や京都御苑(きょうとぎょえん)では、20年以上前からこも巻きが行われとらんそうじゃ」





↓小泉今日子の『木枯しに抱かれて』については、こちら↓

「小泉今日子 木枯しに抱かれて」You Tube





↓松任谷由実の『木枯らしのダイアリー』については、こちら↓

「松任谷由実<木枯らしのダイアリー> 」You Tube





↓上條恒彦の『だれかが風の中で』については、こちら↓

「上條恒彦 だれかが風の中で」You Tube





↓木枯らし一号については、こちら↓

「木枯らし一号って何のこと? はれるんランド」気象庁





↓縮景園については、こちら↓

名勝-縮景園 広島市中区上幟町





「今日は、二十四節気の一つ、霜降について話をさせてもらいました」

「次の立冬(りっとう)は11月7日じゃ。ほいじゃあ、またの」
コメント
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