「今回は、黄金山(おうごんざん)をぐるり一周してみようと思う」
「はぁ? 黄金山を??」
「黄金山は広島市の南東部にある、標高221.7メートルの山。広島市内はもとより、坂町(さかちょう)や呉市(くれし)、広島湾から見ることができるんじゃの」
「それは知っとるけど…。ようもまぁ、そんなことを思いつくもんじゃね。で、どういうコースを行くん?」
「出汐(でしお)をスタートして、丹那(たんな)、楠那(くすな)、日宇那(ひうな)、仁保(にほ)、本浦(ほんうら)を通って、出汐に戻ってくる予定じゃ」
「…というわけで、国道2号線にある、出汐町バス停をスタート」
「進徳(しんとく)女子高校の前じゃね」
「進徳女子高校は1908年(明治41年)、進徳女子校として、材木町(ざいもくちょう)、今の平和公園内に設立されたんじゃの」
「へぇ。105年もの歴史があるんかぁ。知らんかった」
↓進徳女子高校については、こちら↓
進徳女子高等学校
「進徳高校から2号線に沿って東に進み、出汐町交差点を渡る」
「このあたりは交通量が多いけぇ、車に注意しましょう」
「進徳高校があるのは皆実町(みなみまち)で、この交差点を渡ると出汐になるんじゃの。ここから南側(右手側)に進むと…」
「皆実高校と県工(けんこう)があるよね」
「皆実高校は1901年(明治34年)に、広島県立広島高等女学校として設立されたんじゃの」
「衛生看護科があるのは、県内でもここだけじゃね」
「ふつうは、県工、県工って呼ぶんじゃが、県立工業高校のことなんじゃの。その県工は、1897年(明治30年)に開校した「広島県職工学校」を前身とするんじゃ」
しょっ‐こう 〔シヨク‐〕 【職工】
1 工場の労働者。工員。
2 手工業に従事する人。職人。
(「職工とは」コトバンク )
「3校とも、100年以上の歴史がある学校なんじゃね」
↓皆実高校については、こちら↓
広島県立広島皆実高等学校
↓県工については、こちら↓
広島県立広島工業高等学校
「看板越しに黄金山が見える」
「振り返ると、比治山(ひじやま)も見える」
「これは?」
「すぐ近くにあるアパートの窓にある手すりが気に入ったんで、撮ってみたんじゃ」
「ただ単に、丸い穴が開いとるだけじゃん」
「そう言われるとそうなんじゃが、なんか、気に入ってしもうたんよの。入口に「県警」とあったけぇ、ここは警察の寮かもしれん」
「真ん中にある細い路地に入ると、旧陸軍被服支廠(りくぐんひふくししょう)の建物が残っとるんじゃ」
「被服支廠って、軍服や軍靴なんかの、兵隊が身につけるものを造る工場のことじゃね」
「この鉄の扉は、原子爆弾の爆風で曲がっとるんよ」
「ここは、1913年(大正2年)に建てられた、鉄筋コンクリート造なんじゃの」
「え、鉄筋コンクリート造? レンガ造じゃないん?」
「レンガ造のように見えるが、鉄筋コンクリート造なんじゃそうな」
「へぇ」
「わしの記憶が確かなら…。映画『はだしのゲン』(1976年)で、下駄の絵付け職人で、反戦思想の持ち主じゃった父親と、その息子のゲンが、「非国民」となじられるシーンが、このあたりで撮影されたんじゃ」
「へぇ」
「で、ゲンの父親・大吉役を演じたのが、先日(2013年4月14日)亡くなられた三國連太郎(みくに れんたろう)なんじゃの」
「三國さんて反骨精神のある方じゃと聞いとったけど、そういう役も演じられとったんじゃね」
訪問日:2013年(平成25年)4月27日
「今日は、黄金山ぐるり一周ということで、出汐近辺について話をさせてもらいました」
「次回は、旭町(あさひまち)近辺、旧国鉄の宇品線について紹介する予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
「はぁ? 黄金山を??」
「黄金山は広島市の南東部にある、標高221.7メートルの山。広島市内はもとより、坂町(さかちょう)や呉市(くれし)、広島湾から見ることができるんじゃの」
「それは知っとるけど…。ようもまぁ、そんなことを思いつくもんじゃね。で、どういうコースを行くん?」
「出汐(でしお)をスタートして、丹那(たんな)、楠那(くすな)、日宇那(ひうな)、仁保(にほ)、本浦(ほんうら)を通って、出汐に戻ってくる予定じゃ」
「…というわけで、国道2号線にある、出汐町バス停をスタート」
「進徳(しんとく)女子高校の前じゃね」
「進徳女子高校は1908年(明治41年)、進徳女子校として、材木町(ざいもくちょう)、今の平和公園内に設立されたんじゃの」
「へぇ。105年もの歴史があるんかぁ。知らんかった」
↓進徳女子高校については、こちら↓
進徳女子高等学校
「進徳高校から2号線に沿って東に進み、出汐町交差点を渡る」
「このあたりは交通量が多いけぇ、車に注意しましょう」
「進徳高校があるのは皆実町(みなみまち)で、この交差点を渡ると出汐になるんじゃの。ここから南側(右手側)に進むと…」
「皆実高校と県工(けんこう)があるよね」
「皆実高校は1901年(明治34年)に、広島県立広島高等女学校として設立されたんじゃの」
「衛生看護科があるのは、県内でもここだけじゃね」
「ふつうは、県工、県工って呼ぶんじゃが、県立工業高校のことなんじゃの。その県工は、1897年(明治30年)に開校した「広島県職工学校」を前身とするんじゃ」
しょっ‐こう 〔シヨク‐〕 【職工】
1 工場の労働者。工員。
2 手工業に従事する人。職人。
(「職工とは」コトバンク )
「3校とも、100年以上の歴史がある学校なんじゃね」
↓皆実高校については、こちら↓
広島県立広島皆実高等学校
↓県工については、こちら↓
広島県立広島工業高等学校
「看板越しに黄金山が見える」
「振り返ると、比治山(ひじやま)も見える」
「これは?」
「すぐ近くにあるアパートの窓にある手すりが気に入ったんで、撮ってみたんじゃ」
「ただ単に、丸い穴が開いとるだけじゃん」
「そう言われるとそうなんじゃが、なんか、気に入ってしもうたんよの。入口に「県警」とあったけぇ、ここは警察の寮かもしれん」
「真ん中にある細い路地に入ると、旧陸軍被服支廠(りくぐんひふくししょう)の建物が残っとるんじゃ」
「被服支廠って、軍服や軍靴なんかの、兵隊が身につけるものを造る工場のことじゃね」
「この鉄の扉は、原子爆弾の爆風で曲がっとるんよ」
「ここは、1913年(大正2年)に建てられた、鉄筋コンクリート造なんじゃの」
「え、鉄筋コンクリート造? レンガ造じゃないん?」
「レンガ造のように見えるが、鉄筋コンクリート造なんじゃそうな」
「へぇ」
「わしの記憶が確かなら…。映画『はだしのゲン』(1976年)で、下駄の絵付け職人で、反戦思想の持ち主じゃった父親と、その息子のゲンが、「非国民」となじられるシーンが、このあたりで撮影されたんじゃ」
「へぇ」
「で、ゲンの父親・大吉役を演じたのが、先日(2013年4月14日)亡くなられた三國連太郎(みくに れんたろう)なんじゃの」
「三國さんて反骨精神のある方じゃと聞いとったけど、そういう役も演じられとったんじゃね」
訪問日:2013年(平成25年)4月27日
「今日は、黄金山ぐるり一周ということで、出汐近辺について話をさせてもらいました」
「次回は、旭町(あさひまち)近辺、旧国鉄の宇品線について紹介する予定じゃ。ほいじゃあ、またの」