通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

追悼 大野松雄さん

2022年12月25日 | まんが・テレビ・映画
12月19日、音響デザイナーの
大野松雄(おおの まつお)さんが
肺化のう症で亡くなられました。
74歳でした。

謹んでご冥福をお祈りいたします。



今日は、
大野松雄さんについての話でがんす。



今から60年前の
1963年1月1日(火)、
日本で最初の連続テレビアニメ
『鉄腕アトム』の放送が始まった。

そのアトムに音響として関わり、
ピョコッ、ピョコッという、
おおよそロボットらしからぬ
アトムの足音を作り出した方が
大野さんである。

ふつう、ロボットの足音は
カツカツとか、
ガシャンガシャンとかいう
金属音になるはず。

ジャイアントロボやマジンガーZ、
ガンダムが歩くときの音を
思い出してもらえば分かると思う。

しかし、大野さんはこう考えた。

アトムのあの足は鉄製でなく、
ゴム、あるいは樹脂のような
柔らかいもので作られているのでは?

だったら、アトムの足音も
柔らかいものになるのでは?

そう考えた大野さんは、
アトムの足音に
ピョコッ、ピョコッという
ロボットらしくない音を当てた。

アトムのあの足音が使われたことで、
今ではアトムサイズのロボットなら
ああいう足音が「本物らしい」
という認識になっている。

ちなみに、あの音は、
テープに録音したマリンバの音を
再生ヘッドに不規則にこすりつける
ことによって作られたものだという。

今から60年前といえば
シンセサイザーという機器のない時代で、
テープ・レコーダーの機能を活かした
音作りが行われていた。

有名なところでいうと、
ゴジラの鳴き声。

これは松脂をつけた革手袋で
コントラバスの弦をこすった音を録音し、
それを速度を落とし逆回転で再生した。

これは作曲家の
伊福部 昭(いふくべ あきら)さんが
考え出したものを、音響の
三縄 一郎(みなわ いちろう)さんが
加工して作り出したものだという。



↓アトムの音については、こちら↓

「Matsuo Ono, Takehisa Kosugi, "Roots Of Electronic Sound" [CP-025]」YouTube



その大野さんの半生を追った
ドキュメンタリー映画
『アトムの足音が聞こえる』が
今から10年ほど前に公開され、
わしは横川シネマで観た。



↓映画『アトムの足音が聞こえる』については、こちら↓

「『アトムの足音が聞こえる』予告編」YouTube



↓横川シネマについては、こちら↓

横川シネマ公式サイト



予告編の57秒あたり、
空からある物体が落ちてきて、
ドカーン!
という音を発する。

この音の元ネタ、
わかりますか?

…そう、人の声!

大野さんは、
擬音語を声に出して録音し、
それに電子的な変調をかけて
効果音にした。

これは大野さん自身が、
オーラルサウンド
と名付けたという。

そういえば、
宮崎 駿(みやざき はやお)さんの
映画『風立ちぬ』(2013年)では、
飛行機のプロペラ音や
蒸気機関車の蒸気、
関東大震災の地響きなどの音が
人の声で再現されていましたね。


あと、予告編の37秒あたり、
宇宙戦艦ヤマトで宇宙を表現する音が
実は大野さんの影響を受けて作られたと、
柏原 満(かしわばら みつる)さんが
語っておられる。

あの音を聞いただけで、
木村 幌(きむら あきら)さん
による名ナレーションが
脳内再生されるぞ。

無限に広がる大宇宙
静寂な光に満ちた世界。
死んでいく星もあれば、
生まれてくる星もある。
そうだ、宇宙は生きているのだ。




↓大野さんの実作業の様子については、こちら↓

「大野松雄さんのテープ操作」YouTube



以下、余談。



『惑星大戦争 オリジナル・サウンドトラック』東宝レコード

わしが大野さんの名前を知ったのが
映画『惑星大戦争』(1977年)。

音楽を担当したのは、
映画『仁義なき戦い』を手がけた
津島利章(つしま としあき)さん。

大野さんは、
電子音響デザインを担当された。

大野さんが担当されたところでいうと、
サウンドトラック
3曲目「金星」冒頭部の
金星という星の上での音。

4曲目の「宇宙」は音楽はなく、
全編が宇宙空間の音で構成されている。

金星、宇宙と、どちらも実際には
耳にすることのない「音」を、
本物らしく再現してあるんじゃの。

6曲目「轟天(ごうてん)のテーマ」は、
地下基地から地上にあらわれた
宇宙防衛艦・轟天が、
大空へと飛び上がっていく音が
挿入されている。

7曲目「大魔艦のテーマ」の冒頭部は、
金星上に潜む敵・大魔艦を
イメージした音。

9曲目「戦闘」では、
地球側のスペースファイターと
敵側のヘルファイターの交戦する音が
全編にちりばめられている。



以下、さらに余談。


大野さんと広島で思い出すのが、
広島出身の映画監督、
新藤兼人(しんどう かねと)さんの
映画『裸の島』(1960年)。

この映画は、
経営危機にあった近代映画協会が
解散記念作品として、
撮影期間1か月、500万円の低予算で
制作した映画。

水のない孤島で
自給自足の生活を行う親子4人の
家族の葛藤を描いたこの作品には、
一切セリフが無い。

水のない島のため、
手こぎ船で近くの島まで水を汲みに行き、
それを生活用として使い、
水をまいて畑を耕す
という生活を送っている。

この映画の音楽を担当した
林 光(はやし ひかる)さんは、
音楽以外に生活の音が重要になると考え、
大野さんに音に関わる部分を依頼した。

大野さんはロケ地である
広島県三原市へ足を運び、
現地で拾った音を画面に入れたり、
画面に合ったさまざまな水の音を
作り出したという。



【参考ホームページ】

大野松雄の音響世界




今日は、
大野松雄さんについて
話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。
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追悼 水木一郎さん

2022年12月18日 | まんが・テレビ・映画
歌手の
水木一郎(みずき いちろう)さんが
12月6日、肺がんで亡くなられました。
74歳でした。

謹んでご冥福をお祈りいたします。



↓水木一郎さんについては、こちら↓

水木一郎オフィシャルサイト - Ichiro Mizuki Official Website



今日は、
水木一郎さんについての話でがんす。



水木一郎さんは
1948年、東京都生まれ。

1968年にレコード・デビューするも、
ヒット曲に恵まれず。

1971年、テレビアニメ『原始少年リュウ』
の主題歌を歌ったことから
活動の中心をアニメソングへと移す。

それからは、
『超人バロム・1』、
『バビル2世』、
『がんばれ!!ロボコン』、
『宇宙の騎士テッカマン』、
『快傑ズバット』、
『宇宙海賊キャプテンハーロック』、
『燃えろアーサー 白馬の王子』、
『とんでも戦士ムテキング』など、
数多くのテレビアニメ・特撮作品の
主題歌・挿入歌を歌い、
アニキの愛称でも親しまれていた
…というのはご存じのとおり。



わしが個人的にベスト3を選ぶとすると、

「Zのテーマ」
(『マジンガーZ』挿入歌
作詞:小池一雄
作曲・編曲:渡辺宙明)

「ハカイダーの歌」
(『人造人間キカイダー』挿入歌
作詞:石森 章太郎
作曲・編曲:渡辺宙明)

「コン・バトラーV(ブイ)のテーマ」
(『超電磁ロボ コン・バトラーV』
主題歌
作詞:八手三郎
作曲:小林亜星
編曲:筒井広志)

…といったところか。


『マジンガーZ』の主題歌
「マジンガーZ」は、
水木さんの代表曲でもあり捨てがたいが、
「Zのテーマ」はマジンガー出撃シーンの
BGMとして使われたこともあって
思い入れが強い。

ちなみに、「Zのテーマ」は
『マジンガーZ』の
没になった主題歌でもある。



↓「Zのテーマ」についての関連記事は、こちら↓

「Zのテーマ」がマジンガーの主題歌だった!?


『人造人間キカイダー』の次回予告で、
最強の敵がついにその姿をあらわす!
的な紹介をされた
全身黒ずくめ人造人間。

彼こそ、悪の組織ダークが
キカイダーを倒すために造った
ハカイダーである。

その登場シーンに流れたのが、
水木さん歌う「ハカイダーの歌」だった。

あの予告編を見たときの衝撃は
今も忘れられない。


「V V V! ビクトリー」
と、水木さんのシャウトからはじまる
「コン・バトラーVのテーマ」こそ
水木さんのベスト!

水木さんはこの歌について、
次のようなコメントを残している。




ぼくの好きな曲は、どっちかというと、渡辺宙明さん的な曲なんだけど、この曲はとてもいい曲だと思います。歌いやすく、録音するときもすごくはやくおわった。
物語の中で、ガルーダというのがでてきたでしょ。あれとてもいいですね。豹馬というのは正義の味方って感じで、あまりおもしろくない。ガルーダのほうは根っからの悪じゃない、なにか運命的なものがそうさせているという感じ。美しい心を持った悪。それに憧れはしないけど、男として感じるものがありますね。

(ロマンアルバム16『超電磁ロボ コン・バトラーV』1979年 徳間書店)



水木さんのいうガルーダとは、
敵・キャンベル星の地球侵攻軍司令官
大将軍ガルーダのこと。

ガルーダは
自分をキャンベル星人だと信じていたが、
実はキャンベル星人に似せて
作られたロボットで、
母であるオレアナとの関係も
プログラムされたものだった。

女性型ロボットのミーアを救おうと
修理工場に入ったガルーダは、
そこで数十体もの自分自身を見つけ、
自らもロボットであることを知る。



(ミーアを抱くガルーダ(右)、
修理工場に並ぶ
ガルーダの失敗作(左上)、
愕然(がくぜん)とするガルーダ(左下))



ガルーダは、オレアナ本体を破壊したあと
コンバトラーVに挑むも敗れる。

その爆発の中には
ミーアの亡骸(なきがら)を抱いた
ガルーダの姿があった。


これは作品そのものが大好きでした。特に、あのガルーダが死ぬところは、本当に感動しました。何度見ても、いい場面だと思っています。

(アニメージュ増刊『アニメ・ソング・ヒット全集 第2集』1979年 徳間書店)




以下、余談。


「アニメージュ 1979年11月号」で
「アニメソング・ベスト10」
の発表があり、
「キャプテンハーロック」が3位に入った。

そのときのコメントが
水木さんらしくてよかったので
紹介しておく。




このときの
アニメソング・ベスト10は、
以下のとおり。


1位 海のトリトン
(「GO! GO! トリトン」の表記もあり)

『海のトリトン』
作詞:林 春生
作曲:鈴木宏昌
歌:ヒデ・夕木、杉並児童合唱団


2位 誰(た)がために

『サイボーグ009』
作詞:石森 章太郎
作曲:平尾昌晃
編曲:すぎやまこういち
歌:成田 賢、こおろぎ'73


3位 キャプテンハーロック

『宇宙海賊キャプテンハーロック』
作詞:保富康午
作曲:平尾昌晃
編曲:横山菁児
歌:水木一郎


4位 宇宙戦艦ヤマト

『宇宙戦艦ヤマト』
作詞:阿久 悠
作曲・編曲:宮川 泰
歌:ささきいさお、ロイヤル・ナイツ


5位 宝島

『宝島』
作詞:岩谷時子
作曲・編曲:羽田 健太郎
歌:町田よしと、コロムビアゆりかご会


6位 北の狼 南の虎(きたのおおかみ みなみのとら)

『野球狂の詩』
作詞:橋本 淳
作曲:中村泰士
編曲:京 建輔
歌:水木一郎


7位 ボルテスVの歌

『超電磁マシーン ボルテスV』
作詞:八手三郎
作曲:小林亜星
編曲:高田 弘
歌:堀江美都子、こおろぎ'73、コロムビアゆりかご会


8位 いつの日か旅する者よ

『アニメーション紀行 マルコ・ポーロの冒険』
作詞・作曲・歌:小椋 佳
編曲:小野崎 孝輔


9位 翔べ! ガンダム

『機動戦士ガンダム』
作詞:井荻 麟
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:池田鴻、フィーリング・フリー


10位 銀河鉄道999

『銀河鉄道999』

作詞:橋本 淳
作曲:平尾昌晃
編曲:青木 望
歌:ささきいさお・杉並児童合唱団


10位 カムヒア! ダイターン3

『無敵鋼人ダイターン3』
作詞:日本サンライズ企画室
作曲:渡辺岳夫
編曲:松山祐士
歌:藤原 誠


10位 心に汗を

『新・巨人の星II』
作詞:山川啓介
作曲:渡辺岳夫
編曲:クニ河内
歌:水木一郎


ベスト10、全12曲のうち
水木さんの歌が
3曲もランクインしている。


『宇宙海賊キャプテンハーロック』は、
エンディング「われらの旅立ち」、
挿入歌「むかしむかし」、
「わが友わが命」も含めて
名曲揃いである。



↓『宇宙海賊キャプテンハーロック』については、こちら↓

「宇宙海賊キャプテンハーロック」 TOEI ANIMATION



「北の狼 南の虎」は、
『野球狂の詩』の
東京メッツのピッチャー火浦健と
阪神タイガースの大島大介のエピソード
として前後編が放送され、
好評だったので総集編が劇場公開された。

その主題歌は、アニメージュ
第1回(1979年)アニメソング部門の
1位にも選ばれている。



↓「北の狼 南の虎」については、こちら↓

「野球狂の詩 北の狼南の虎 [劇場版] 」NIPPON ANIMATION



「心に汗を」は、
さわやかな青春賛歌。

同じ『巨人の星』でも、
10年前の「ゆけゆけ飛雄馬」とは
これだけ違っている。



以下、さらに余談。



(「SF&スペースアニメ大全集Vol.1」1989年  日本コロムビア)

今から10年ほど前、
手に入れた中古CDの中に
水木一郎作詞・作曲の歌を見つけた。

「愛はまぼろし」
作詞・作曲・歌:水木一郎
編曲:青木望

「戦士ひとり」
作詞:辻 真先
作曲・歌:水木一郎
編曲:青木望

の2曲。

ウィキペディアによると、
『バビル2世』ドラマ編LP(1978年発売)
のために作られたもので、
シングル盤も発売されたという。

自称「日本一、作曲しない作曲家」
の水木さんが作曲した曲。



(アニメージュ増刊『アニメ・ソング・ヒット全集 第2集』1979年 徳間書店)

水木さんはこんな感じで
作曲をされていたのでしょうか?



今日は、
水木一郎さんについて
話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。
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追悼 聖 悠紀さん

2022年12月17日 | まんが・テレビ・映画
漫画家の聖 悠紀(ひじり ゆき)さんが
10月30日、肺炎のため亡くなられました。
72歳でした。

謹んでご冥福をお祈りいたします。



今日は、
聖 悠紀さんについての話でがんす。



わしが聖さんを知ったのは、
月刊誌「テレビランド(=テレラン)」
に連載された漫画『宇宙戦艦ヤマト』
だったと記憶する。

松本零士(まつもと れいじ)さんの
重厚なヤマトとは違って、
聖さんのシャープなヤマトの方が
カッコ良く見えたものだ。

松本版『ヤマト』は今でも入手できるが、
聖版は単行本化すらされていないのが
とても残念である。

かのプロデューサー氏が、
聖さんの漫画を気に入らなかったので
単行本の許可が下りなかったという
噂を聞いたことがありますが、
本当のところはどうなんでしょう?

事の真相はともかく、聖版『ヤマト』は
今ではインターネットで
読むことができます。

この機会にぜひ一度、
目を通してみてください。



↓聖 悠紀版『宇宙戦艦ヤマト』については、こちら↓

「聖版宇宙戦艦ヤマト」ヤマト資料館 ヤマトな日々



聖さんは、テレビ番組の
キャラクター原案も担当されています。

特撮では
『忍者キャプター』(1976年)、
アニメでは
『超電磁マシーン
ボルテスV(ファイブ)』(1977年)、
『闘将ダイモス』(1978年)、
『未来ロボ ダルタニアス』(1979年)。


以下、
『ボルテスV』と『闘将ダイモス』用に
聖さんが描かれたキャラクター原案を
紹介していこう。

まずは『ボルテスV』から。




剛 健一(ごう けんいち)は、
まんま超人ロックである。




左から、
剛 日吉(ごう ひよし)、
剛 大次郎(ごう だいじろう)、
岡(おか)めぐみ、
剛 健一、
峰 一平(みね いっぺい)
と、ボルテスチーム勢揃い。

健一と一平は野球のライバル
という設定が時代を感じさせる。

今なら、サッカーか
バスケットボールあたりか。

あと、健一は学ラン(がくラン。
男子で詰襟(つめえり)の学生服)
姿で描かれているが、
『ボルテスV』から5~6年後には
広島市内でもブレザーの学生服を
見かけるようになったと記憶する。




紅一点の岡 めぐみは
甲賀流十八代目の忍者という設定なので、
忍者服姿も描かれた。




敵のボアザン帝国側。
左からド・ズール、
プリンス・ハイネル、
リー・カザリーン、
ルイ・ジャンギャル。




華麗なる美しさを持つ美少年で、
中世のフランス貴族に見られるような
ゴージャスな衣装をまとい美声の持ち主
と企画書に書かれたのが、
プリンス・ハイネル。




ラ・ゴールの妻・ロザリア(上)と、
ラ・ゴールの母(下)。


今まで描かれたボアザン星人には
角がある。

ボアザン星は、角の有無によって貴族と
労奴(ろうど。奴隷(どれい))に
分けられるという貴族優位社会だった。

先に紹介したラ・ゴールは、
ボアザン皇帝の弟の子で、
皇位継承者でもあったが、
角を持たずに生まれたため
人工の角をつけて貴族として育てられた。

しかし、皇位継承問題が起こったときに
角がないことを暴かれたラ・ゴールは
労奴に堕(お)とされる。

その後、反乱を起こすも失敗、
命からがら逃げ落ちたのが地球だった。

その地球でボルテスVを建造、
ボアザン星からの侵略に備える。

ラ・ゴールは、地球で
剛 健太郎(ごう けんたろう)と名乗り、
妻・光代(みつよ)との間に
健一、大次郎、日吉の三兄弟をもうける。

そう、この三兄弟は
ボルテスチームのメンバーでもあった。

一方のボアザン星では…。

ラ・ゴールが労奴に堕とされた後に
王室を追われた彼の最初の妻・ロザリアは
男の子を生むが、難産だったため
まもなく亡くなってしまう。

その男の子こそ
プリンス・ハイネルであった。

…というのがこのアニメの
ストーリーなんですが、
聖さんの話ではないので
このへんにしておきましょう。




…といいながら、もうひとつだけ。

岡夫人は、
紅一点・岡 めぐみの母親と思われる。

ユカは地球人、
マリーンはボアザン星人と思われるが
詳細は不明。

どういうキャラクターとして
用意されていたのでしょうか?

(以上、ロマンアルバム14『超電磁マシーン ボルテスV』1978年 徳間書店)



『ボルテスV』
に続いて制作・放送されたのが
『闘将ダイモス』。


まずは敵側・バーム星。



左から、
リヒテル提督(ていとく)と戦闘服姿、
エリカ、
オルバン大元帥(だいげんすい)、
乳母のマルガレーテ。

リヒテルとエリカは兄妹。

バーム星人は、
天使のように背中に翼をもつ
有翼(ゆうよく)人種で、
その翼を背中の内側に
おさめることができる。




手前右からバーム星地球派遣軍の
ライザと戦闘服姿、
後ろがバルバス。




地球側メインキャラクター。

左から、エリカ、
竜崎一矢(りゅうざき かずや)、
和泉(いずみ)ナナ、
夕月 京四郎(ゆうづき きょうしろう)。

夕月は、聖さんの設定では
ストレートの長髪だったが、
アニメではアフロヘアーになった。




地球側サブキャラクター。

左から、
三輪防人(みわ さきもり)防衛長官、
ロボットのカイロくん、
竜崎 勇(りゅうざき いさむ)博士、
おかねさん、
和泉 振一郎(いずみ しんいちろう)
博士。


以下、聖さんのコメント。



(ロマンアルバム20『闘将ダイモス』1979年 徳間書店)



今日は、
漫画家の聖 悠紀(ひじり ゆき)さん
について話をさせてもろうたでがんす。

ほんま(=本当)は
聖さんの漫画『スペクトラム学園』を
メインにする予定じゃったんじゃが、
本の中に埋もれてしもうて
発掘作業が間に合わんかった。

というわけで、
『スペクトラム学園』については
また後日ということで…。


ほいじゃあ、またの。
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