通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

宮島言葉のいろいろ その35 「きんさい」

2012年10月14日 | 広島弁
「宮島の町屋通りに飾ってある「宮島言葉のいろいろ」を紹介するこのシリーズ」

「第35回目の今日は「きんさい」じゃ」




きんさい…来なさい・おいで
(撮影日:2012年1月4日)




「「きんさい」とは、「来なさい・おいで」という意味じゃね」

「その26で「しんさい(=しなさい)」を紹介したんじゃが、「きんさい」いうのは、
来る+しんさい=きんさい(=来なさい・おいで)
なんじゃの」


「「きんさい」といえば、ゴールデンウィークに行われるひろしまフラワーフェスティバルで、「きんさいYOSAKOI」があるじゃん」

「「きんさいYOSAKOI」は、10年前の2002年(平成14年)から、5月5日に行われとるよのう」

「娘が通うとる中学校でも、3年生が運動会でYOSAKOIを踊っとるよ」



YOSAKOI(よさこい)は、高知県のよさこい祭りから端を発した、踊りを主体とする日本の祭の一形態である。
1990年代に北海道札幌市のYOSAKOIソーラン祭りが成功したことにより、そのノウハウをもとに2000年代にかけて各地に広がった。

(「YOSAKOI」ウィキペディア)




「県北の三次市(みよしし)には、「三次きんさい祭り」というのもあるんじゃ」

「どっちもお祭りじゃけぇ、「祭りを見にきんさい」「祭りに参加しにきんさい」という意味なんじゃろうね」

「三次には、「三次きんさいスタジアム」という野球場があるのう」

「三次きんさいスタジアム?」

「みよし運動公園野球場の愛称なんじゃ」

「「きんさい」といえば、小林克也(こばやし かつや)さんのバンド、ザ・ナンバー・ワン・バンド『うわさのカム・トゥ・ハワイ』じゃね」



♪きんさいきんさい、ハワイにきんさい、わしらはみんな広島じゃけん!



「なんで「ハワイにきんさい」かというと、「広島県=移民県」でもあるんよね」

「『広島県大百科事典 上巻』(中国新聞社 1982年)によると、1899年(明治32年)から1932年(昭和7年)までの34年間で、広島県から海外へ移民した人は約93,000人になるんじゃの。ちなみに、全国では約552,000人になるんじゃ」

「計算すると、約17パーセントになるね」

「つまり、移民のうち6人に1人は広島県民ということになるんじゃ」

「2位は?」

「2位が熊本県で約61,000人(約11パーセント)じゃけぇ、広島県の移民の数はやっぱり多いよのう」





【今日の宮島言葉】

きんさい

意味/来なさい・おいで

例文/「ちょっとこっちへきんさい(=ちょっとこっちへ来なさい)」

参考文献:
廿日市市商工会議所『宮島本 改訂版 宮島検定テキスト』2008年






↓きんさいYOSAKOIについては、こちら↓

「きんさいYOSAKOI」2012ひろしまフラワーフェスティバル





↓三次きんさい祭りについては、こちら↓

第37回 三次きんさい祭り 2012年 7月 28日(土) 開催





↓三次きんさいスタジアムについては、こちら↓

「みよし運動公園野球場「三次きんさいスタジアム」」広島県三次市ホームページ





↓『うわさのカム・トゥ・ハワイ』については、こちら↓

「うわさのカム・トゥ・ハワイ」YouTube





↓移民についての関連記事は、こちら↓

「北広島市」という、広島から多くの人が移住した市があるのはどこ?





↓みよし運動公園野球場についての関連記事は、こちら↓

元プロ野球選手と地元チームとの親善試合(ドリーム・ゲーム)が行なわれるのは、どこ?





↓宮島言葉のいろいろについての関連記事は、こちら↓

宮島言葉のいろいろ その34 「くじゅーくる」

宮島言葉のいろいろ その33 「けェー/けん」

宮島言葉のいろいろ その32 「こさげる」






「今日は、「宮島言葉のいろいろ」で「きんさい(来なさい・おいで)」について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする