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自動車の走らない街 ヴェネツィア~ヴェネツィア展 広島県立美術館(その3)

2012年10月20日 | 広島の話題
「県立美術館で開催されている『世界遺産 ヴェネツィア展 魅惑の芸術-千年の都』を紹介するこのシリーズ」

「3回目の今日は、「自動車の走らない街 ヴェネツィア」じゃ」

「自動車の走らない街!? そういや、自動車は走っとらんかったねぇ。みんな徒歩で移動しよった記憶があるよ。あとは、ゴンドラに乗って移動するとか」

「日本でもそうじゃが、ヨーロッパの映画を観よったら、小さな路地まで車が走りよるよのう」

「うん」

「ところが、県立美術館の1階ロビーにあるヴェネツィアの航空写真を見よったら、街中を走っとるはずの自動車が見当たらんかったんじゃ」



航空写真を見ている人


「えーっと。ヴェネツィアまでは自動車道が通っとったよね」

「鉄道も通っとるよのう」

「駅のそばにたくさんの車が駐車してあるんじゃが、街中に車の姿がないんじゃ」







「確かに、たくさんの車が駐車してあるね。なんでじゃろ?」


かつては海上に浮かぶ孤島であったが、オーストリア帝国治世下の1846年にイタリア本土との間に鉄道が敷かれ、後に自動車用道路の「リベルタ橋」も架けられ、イタリア本土との往来は容易である。
ただし、ヴェネツィア本島内は自動車での移動は不可能であり、自転車の使用も禁止されている(乳母車、車椅子は可。また、カンポ(campo)と呼ばれる広場では子供用自転車の乗り回しは可。)ため、車はリベルタ橋を渡ってすぐの所にある「ローマ広場」の駐車場に置いて、島内を徒歩か船舶で移動することになる。

(「ヴェネツィア」ウィキペディア)



「そういや、ヴェネツィアにある橋はアーチ型をしとったよ」

「ほうか! 運河を船が通るけぇ、橋はアーチ型をしとらんと困るよのう」

「アーチ型の橋は、車が通るのは難しいよね」

「鉄道や車ができるまでは、船が重要な交通機関じゃったけぇの。それも仕方ないかもしれん」

「ヴェネツィアの交通機関は、水上バス(ヴァポレット)や水上タクシー(モトスカーフィ)があるんよ。ゴンドラは、ほとんどが観光用になっとるね」





「今の世の中、自動車のない生活は考えられんよのう」

「自動車が走らない街というのは、ある意味で豊かな街じゃと思うよ」

「静かじゃしの」

「自動車を気にしないで生活できたら、子どもたちも外で自由に遊べるね」

「街には運河が縦横に走っとるけぇ、人も物も、なんでも船で運ぶんじゃろうの」



ヴェネツィアの運河に停めてある船


「ヴェネツィアといえば水の都じゃもんね」

「広島も、そう呼ばれとるよの」

「江戸時代は、軍事上の理由もあるけど、あんまり橋をかけんかったよね」

「逆にいうと、川を船で行き来しやすかったんじゃ」

「橋があると、帆がある船が通りにくいよね」

「広島から可部(かべ)あたりまでは、川舟で行き来しよったらしいけぇの」

「今では、広島の川を船で行き来するというのは、ほとんどなくなったよね」

「広島じゃったら、ひろしまリバークルーズか、雁木タクシーがあるくらいかの」

「そういえば、車も鉄道もない時代、サン・マルコ広場は海からの玄関口でもあったという話を聞いたことがあるよ」



サン・マルコ広場





↓ひろしまリバークルーズについては、こちら↓

世界遺産を結ぶ海上アクセス - 広島・宮島観光/アクアネット広島





↓雁木タクシーについては、こちら↓

広島/雁木タクシー NPO法人雁木組





↓ヴェネツィア展についての関連記事は、こちら↓

「カ・レッツォーニコ」様式のシャンデリア~ヴェネツィア展 広島県立美術館(その2)

記念オペラコンサート「Viva Venezia!」~ヴェネツィア展 広島県立美術館(その1)

ヴェネツィア展 10月6日から広島県立美術館




「今日は、ヴェネツィアでは自動車が走っていないということについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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