通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

行って帰り

2015年01月31日 | 広島弁
行って帰り

行ってらっしゃい。

広島弁






NHK朝の連ドラ『マッサン』で、

エリーがマッサンを送り出すとき、

「行って帰り」と言うとった。





県北に住んどったわしのばあさんも、

「気ぃつけて、行って帰りんさいのう」

と言うてくれよった。





綴り(つづり)としては

「かえりんさい」じゃが、発音としては

「かいりんさい」かの。





むかしの広島では、出かける方も

「行って帰ります」

と言いよったらしい。





「行く」なら「帰って来い」との発想が心やさしく、

使い続けていきたいあいさつことばだ。

(町 博光『ひろしまべん100話』渓水社 1999年)






使い続けていきたい…とあるが、今や死語である。

わしも女房も使(つこ)うたことがないし、

日常生活でも聞くことはない。





ほいじゃあ、またの。
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鶏始乳~七十二候~

2015年01月30日 | 季節の話題
鶏始乳

鶏が卵を産み始めるころ

七十二候






今日は、七十二候のひとつ

「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく。にわとりはじめてにゅうす。2015年1月30日~2月3日)」。

鶏が春の気配を感じて、卵を産み始めるころ。





「乳(にゅう)す」とは、

「鳥が卵を産む」という意味があるそうじゃ。

また、交尾を始めるころともいわれとる。





鶏が卵を産み始めるころと書いたが、

鶏は1年中、卵を産むんじゃないん?

って思いますよのう。





実は、野生の鶏は

冬の間、卵を産まんそうじゃ。

ほいじゃけぇ、むかしは冬場の卵は貴重品じゃった。





寒中に産んだ鶏の卵のことを「寒卵(かんたまご)」という。

寒さの厳しいこの時期の卵は栄養価が高く、

保存に耐えるとして珍重されとったそうじゃ。





今は、冬場の日没後に電気をつけて、

鶏の産卵が活発になる夏場と同じような環境にして、

鶏が1年中、卵を産める環境にしとるんじゃそうな。





【参考文献】

ハンディ版『入門歳時記』(角川書店 1984年)

岡田芳朗・阿久根末忠『現代 こよみ読み解き事典』(柏書房 1993年)

アフロ『イラストで楽しむ 日本の七十二候』(中経の文庫 2013年)

別冊宝島編集部 編『旧暦で楽しむ日本の四季』(宝島SUGOI文庫) 文庫 2013年)






ほいじゃあ、またの。
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水沢腹堅~七十二候~

2015年01月25日 | 季節の話題
水沢腹堅

沢に氷が厚く張りつめるころ

七十二候






今日は、七十二候のひとつ

「水沢腹堅(さわみずこおりつめる。みずさわあつくかたし。2015年1月25日~29日)」。

沢に氷が厚く張りつめるころ。





凍るのは沢の水だけじゃない。

滝が凍るのを「凍滝(いてたき)」、「滝氷る(たきこおる)」。

海に氷が張るのを「氷湖(ひょうこ)」「氷海(ひょうかい)」ともいう。





氷が厚く張りつめたあとは、

氷はだんだんと薄くなっていく。

寒さが緩んで、暖かい春が近づいてくる。





【参考文献】

ハンディ版『入門歳時記』(角川書店 1984年)

アフロ『イラストで楽しむ 日本の七十二候』(中経の文庫 2013年)

別冊宝島編集部 編『旧暦で楽しむ日本の四季』(宝島SUGOI文庫) 文庫 2013年)






ほいじゃあ、またの。
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~してつかあさい

2015年01月24日 | 広島弁
~してつかあさい

~してください。~してもらえませんか。

広島弁






NHK朝の連ドラ『マッサン』、

NHK大河ドラマ『花燃ゆ』

で使われとる「つかあさい」という広島弁。





「出てってつかあさい」

「自分の信念を貫いてつかあさい」

「お嫁さんにしてつかあさい」





その使い方を聞いてもらえればお分かりのように、

「つかあさい」単独で使うことはなく、

「~してつかあさい」として使うんじゃの。





あと、「~してください」ではなく、

「~しとって」くらいの意味では、

「~してつかい」という言葉を使うこともある。





どっちにしても、

最近では

使うことが少のうなった言葉じゃ。





↓広島弁については、こちら↓

「「マッサン」の広島弁」中国新聞





ほいじゃあ、またの。
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世話ぁない

2015年01月23日 | 広島弁
世話ぁない

たいしたことない。大丈夫。

方言?






2015年のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』。

ドラマの中で、「たいしたことない。大丈夫」という意味の

「世話ぁない」という言葉が出てくる。





調べてみるとこの言葉、山口弁なんじゃそうな。

…えぇ?

「世話ぁない」って、方言じゃったんか!?





山口県の隣にある広島県でも

同じ言葉を使うとるが、

この言葉が方言とは知らんかった。





どっちかいうと、年輩の方が使う言葉かの。

個人的には、「世話ぁない」と書いて、

「せやぁない」「せやーなぁー」と発音する。





ほいじゃあ、またの。
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