「今日(2012年9月30日)は、お月見じゃね」
「おとついはお月さんがきれいに見えたけど、台風17号のせいで、昨日は見えんかったね。今日はどうじゃろか?」
「天気予報では夜は晴れるようになっとるが、こればっかりは天気まかせじゃの」
「むかしの人は、月が見えん夜はどうしよっちゃったんじゃろうか?」
中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを「無月(むげつ)」、中秋の晩に雨が降ることを「雨月(うげつ)」と呼び、月が見えないながらもなんとなくほの明るい風情を賞するものとされる。
(「月見」ウィキペディア)
「無月に雨月か…。月が見えんけぇ、おしまい! じゃのうて、見えない月を想像しながら過ごしよっちゃったんじゃろうね」
「今宵は無月じゃろうか? そういや「月に叢雲 花に風(つきにむらくも はなにかぜ)」ということわざもあったのう」
「…どういう意味?」
「名月を観賞しようとすると、叢雲(むらくも)、雲がたくさん出て月を隠す。桜の花を鑑賞しようとすると、風が吹いて桜の花を散らしてしまう。とかく浮き世はままならぬ、という意味なんじゃ」
「今日は、お月見、中秋の名月の話じゃけど、なんでお月見をするんじゃろか?」
「今の季節は空が澄んどって、一年のうちでも月が明るく美しく見えるんじゃの。ほいじゃけぇ、むかしから観月(かんげつ)、名月を観賞するにはよい季節されとるんじゃ」
「「中秋の名月」とか「仲秋の名月」とか書くけど、これってどう違うん?」
「まず、旧暦の説明をしとかんにゃいけんの。旧暦で秋というと…」
「知っとるよ。旧暦では7月・8月・9月の3ヶ月が秋じゃったんよね」
「ほうじゃの。旧暦の秋を、初秋(しょしゅう。7月)・仲秋(ちゅうしゅう。8月)、晩秋(ばんしゅう。9月)の3つに分けとったんじゃ」
「ということは、「仲秋」は「旧暦8月」という意味じゃね」
「それに対して「中秋」は「秋の中日」、つまり旧暦の8月15日という意味になるんじゃの」
「8月15日といえば、「十五夜(じゅうごや)」という言い方もあるね」
♪うさぎ うさぎ なに見てはねる
十五夜お月さま 見てはねる
(「うさぎ」作詞:不詳)
「十五夜のほかに、十三夜(じゅうさんや)もあるんよね」
「今年の十三夜は10月27日になるんじゃの」
「十五夜と十三夜は、どっちもお月見をした方がええんじゃろ?」
「どちらか片方の月しか見ない事を「片月見(かたつきみ。片見月(かたみづき))」と呼んで、縁起が悪いとしとったそうじゃ」
「お月見といえば、月見団子を供えるよね」
「満月のように丸い月見団子や、魔除けの力があるとされたススキなんかを供えるんじゃの」
「十五夜は、サトイモなどを供えるけぇ「芋名月」とも呼ばれとるんじゃろ?」
「ほうじゃのう。お月見自体が、作物の収穫祭としての意味あいがあったそうじゃけぇの。十三夜は、栗や豆を供えるけぇ「栗名月」「豆名月」とも呼ばれとるそうじゃ」
「今日は、縮景園(しゅっけいえん)で「観月茶会」があるんじゃと」
観月茶会
日時
平成24年9月30日(日)
茶会開始/15時00分
茶会受付終了/19時30分
※当日は閉園時間が20時30分となります。
場所
本席…清風館
野点席…清風館前芝生広場
主催
広島県縮景園
上田宗箇流和風会
参加料
茶券代 本席800円 野点600円
※他に入園料250円がかかります。
↓縮景園については、こちら↓
縮景園
↓月見についての関連記事は、こちら↓
今宵、月見をいたしましょう
「今日は、お月見(中秋の名月、十五夜)について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」
「おとついはお月さんがきれいに見えたけど、台風17号のせいで、昨日は見えんかったね。今日はどうじゃろか?」
「天気予報では夜は晴れるようになっとるが、こればっかりは天気まかせじゃの」
「むかしの人は、月が見えん夜はどうしよっちゃったんじゃろうか?」
中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを「無月(むげつ)」、中秋の晩に雨が降ることを「雨月(うげつ)」と呼び、月が見えないながらもなんとなくほの明るい風情を賞するものとされる。
(「月見」ウィキペディア)
「無月に雨月か…。月が見えんけぇ、おしまい! じゃのうて、見えない月を想像しながら過ごしよっちゃったんじゃろうね」
「今宵は無月じゃろうか? そういや「月に叢雲 花に風(つきにむらくも はなにかぜ)」ということわざもあったのう」
「…どういう意味?」
「名月を観賞しようとすると、叢雲(むらくも)、雲がたくさん出て月を隠す。桜の花を鑑賞しようとすると、風が吹いて桜の花を散らしてしまう。とかく浮き世はままならぬ、という意味なんじゃ」
「今日は、お月見、中秋の名月の話じゃけど、なんでお月見をするんじゃろか?」
「今の季節は空が澄んどって、一年のうちでも月が明るく美しく見えるんじゃの。ほいじゃけぇ、むかしから観月(かんげつ)、名月を観賞するにはよい季節されとるんじゃ」
「「中秋の名月」とか「仲秋の名月」とか書くけど、これってどう違うん?」
「まず、旧暦の説明をしとかんにゃいけんの。旧暦で秋というと…」
「知っとるよ。旧暦では7月・8月・9月の3ヶ月が秋じゃったんよね」
「ほうじゃの。旧暦の秋を、初秋(しょしゅう。7月)・仲秋(ちゅうしゅう。8月)、晩秋(ばんしゅう。9月)の3つに分けとったんじゃ」
「ということは、「仲秋」は「旧暦8月」という意味じゃね」
「それに対して「中秋」は「秋の中日」、つまり旧暦の8月15日という意味になるんじゃの」
「8月15日といえば、「十五夜(じゅうごや)」という言い方もあるね」
♪うさぎ うさぎ なに見てはねる
十五夜お月さま 見てはねる
(「うさぎ」作詞:不詳)
「十五夜のほかに、十三夜(じゅうさんや)もあるんよね」
「今年の十三夜は10月27日になるんじゃの」
「十五夜と十三夜は、どっちもお月見をした方がええんじゃろ?」
「どちらか片方の月しか見ない事を「片月見(かたつきみ。片見月(かたみづき))」と呼んで、縁起が悪いとしとったそうじゃ」
「お月見といえば、月見団子を供えるよね」
「満月のように丸い月見団子や、魔除けの力があるとされたススキなんかを供えるんじゃの」
「十五夜は、サトイモなどを供えるけぇ「芋名月」とも呼ばれとるんじゃろ?」
「ほうじゃのう。お月見自体が、作物の収穫祭としての意味あいがあったそうじゃけぇの。十三夜は、栗や豆を供えるけぇ「栗名月」「豆名月」とも呼ばれとるそうじゃ」
「今日は、縮景園(しゅっけいえん)で「観月茶会」があるんじゃと」
観月茶会
日時
平成24年9月30日(日)
茶会開始/15時00分
茶会受付終了/19時30分
※当日は閉園時間が20時30分となります。
場所
本席…清風館
野点席…清風館前芝生広場
主催
広島県縮景園
上田宗箇流和風会
参加料
茶券代 本席800円 野点600円
※他に入園料250円がかかります。
↓縮景園については、こちら↓
縮景園
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今宵、月見をいたしましょう
「今日は、お月見(中秋の名月、十五夜)について話をさせてもらいました」
「ほいじゃあ、またの」