通でがんす

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(旧ブログタイトル:通じゃのう)

2017年12月03日 | 日記
昨日、12月2日、ザ・フォーク・クルセダーズの元メンバーでフォーク歌手のはしだのりひこ(本名:端田宣彦)さんがお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈り致します。

ザ・フォーク・クルセダーズは「帰って来たヨッパライ」で有名じゃが、解散後に結成したはしだのりひことシューベルツの「風」(1969年 作詞:北山修、作曲:端田宣彦)について話をしてみたいと思います。







今から25年前、わしがまだマラソンを走りよったころのこと。

1992年、阿蘇カルデラスーパーマラソン大会に初めて参加して、50キロメートルを完走。
翌1993年は100キロメートルに挑戦した。

50キロメートルも長かったが、100キロメートルはもっともっと長かった。
…そりゃそうじゃ、倍の距離があるんじゃけぇの。

この大会は、前日から宿に乗りこみ、当日は朝3時に起きて朝食をとった後、バスでスタート地点に移動。
朝6時にスタート、13時間後の夜7時までにゴール、というスケジュールじゃった。

マラソンを走ったことがある方ならお分かりじゃと思うが、5キロメートル、10キロメートルくらいじゃったら、沿道に途切れることなく人がいて応援してくれる。
この声援が案外、ランナーの背中を押す力になるんじゃの。

ところが、片道で100キロメートルになると、スタートとゴール、途中の給水ポイントなど主だったところしか応援の人がいない。

しかもこの大会、20~30キロメートルの間で400メートルを登る坂道があるんじゃが、このあたりはまだ周りにランナーがいて、
「ひぇ~」
「こんなのマラソンで走るところじゃねぇ」
なんていい合いながら走っている。

…が、ここをすぎると、ランナーすら前後におらんようになる。

つまり、走っている自分以外、ランナーも、応援する人も、スタッフの人さえも、誰の姿も見えんようになるんじゃの。

阿蘇の大自然の中で、ポツンとひとりだけで走っている。

そんな時、わしの頭の中で、エンドレスで自動再生されたのが、はしだのりひことシューベルツの「風」という曲じゃった。


♪人は誰もただ一人 旅に出て
人は誰もふるさとを 振りかえる



ひとりだけで走っている時間は結構長く、しかも何度かやってくる。


♪ちょっぴりさみしくて 振りかえっても
そこにはただ風だけが 吹いているだけ



もう走るのを止めようかな、と弱気になってしまうときもある。


♪振りかえらずただ一人 一歩ずつ
振りかえらず泣かないで 歩くんだ



この歌に励まされて、なんとか100キロメートルを完走(12時間43分)することができた。

今でもこの曲を聴くと、あの時のことを思い出す。

長い人生、生きていて苦しいとき、つらいときに、励ましてくれたり、勇気づけてくれたりする歌を「人生の応援歌」とすると、わしにとってこの曲は「人生の応援歌」のひとつかもしれんの。





↓はしだのりひことシューベルツの「風」については、こちら↓

「風 はしだのりひことシューベルツ」YouTube





最後になりましたが…、

阿蘇カルデラスーパーマラソン大会は、2016年4月14日に発生した熊本地震を受けて、昨年・今年と中止になっています。

ランナーとして参加することはないと思いますが、いつの日かこの大会が再開することを期待しています。





↓阿蘇カルデラスーパーマラソン大会については、こちら↓

「阿蘇カルデラスーパーマラソン大会公式ホームページ」大会公式ホームページ





今日は、昨日亡くなられたはしだのりひこさん作曲の、はしだのりひことシューベルツの「風」について話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。





「風」

はしだのりひことシューベルツ

阿蘇カルデラスーパーマラソン大会

コメント
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