通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

追悼 山川啓介さん

2017年07月30日 | 広島の話題
作詞家・山川啓介さん

アニソン・特ソン

スペクトラム・新田一郎さん






「岩崎宏美(いわさき ひろみ)さんの「聖母(マドンナ)たちのララバイ」や、「永ちゃん」こと、広島出身の矢沢永吉(やざわ えいきち)さんの「時間よ止まれ」の作詞を手掛けられた作詞家の山川啓介(やまかわ けいすけ)さんが7月24日、肺がんのためお亡くなりになられました。72歳だそうです」

「ご冥福をお祈りします」





「山川さんはこのほかにも…、

青い三角定規の「太陽がくれた季節」

中村雅俊(なかむら まさとし)さんの「ふれあい」

町田義人(まちだ よしと)さんの「戦士の休息」(映画『野性の証明』主題歌)

八神純子(やがみ じゅんこ)さんの「Mr.ブルー ~私の地球~」

広島出身の西城秀樹(さいじょう ひでき)さんの「勇気があれば」

…などのヒット曲を手掛けられておられます」

「こうやって並べてみると、すごいね」

「わしにとっては、アニメ『勇者ライディーン』(1975年)からのお付き合いじゃの」

「フェード・イン!」

「本作からは、劇中でBGMとしても使われた挿入歌「神と悪魔」(歌:子門真人(しもん まさと))」



道はとおくて けわしいけれど

負けるなぼくらの ライディーン




↓「神と悪魔」については、こちら↓

「神と悪魔」YouTube





「続いては、「長浜ロマンロボット3部作」の締めを飾る『闘将ダイモス』(1978年)」

「♪恋する者は おそれを知らぬ(ED「エリカのバラード」(作詞:あおいあきら)」

「アニメ版「ロミオとジュリエット」ともいわれた本作からは、挿入歌「愛の神話」(歌:かおりくみこ、大倉正丈)」



夢でいいから この広い地球に

君と二人だけで 暮らせたら






「NHKが『未来少年コナン』(宮崎駿(みやざき はやお)初監督作品)に続いて放送したアニメ『キャプテン・フューチャー』(1978年)」

「時は未来、所は宇宙。光すらゆがむ果てしなき宇宙で、愛機コメットを駆るこの男…」

「OP・EDとも捨て難いんじゃが、今回は挿入歌の「OK! キャプテン」(歌:神代ユーコーラス)」



苦しみに会うたび 夢が

大きくなる おれたちだもの






「『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)から始まった「スーパー戦隊シリーズ」も、今年で42年!」

「おぉ、そんなになるかいね」

「1975年といえば、わしが小学6年、広島東洋カープが球団創設以来26年目で初優勝を決めた年じゃ」

「昨年の優勝に続いて、今年も2位の阪神に9ゲーム差をつけとるよ」

「今からは、2位の阪神より、3位のDeNAに気をつけにゃいけんかもしれんのう。「3」といえば、スーパー戦隊シリーズの第3作目にあたるのが『バトルフィーバーJ』(1979年)じゃ」

「この作品から、巨大ロボット・バトルフィーバーロボや、巨大母艦・バトルシャークが出てくるんじゃね」

「本作からは主題歌の「バトルフィーバーJ」(歌:MoJo)」



一人一人は 小さいけれど

ひとつになれば ごらん無敵だ




↓「バトルフィーバーJ」については、こちら↓

「Battle Fever J Final Opening」YouTube





「続いては「スーパー戦隊シリーズ」の第5作目『太陽戦隊サンバルカン』(1981年)」

「戦隊モノは基本、男女入れて5人出てくるんじゃけど、この作品だけ男性3人だけなんじゃね」

「本作からは主題歌の「太陽戦隊サンバルカン」(歌:串田アキラ)」



太陽はオー みんなのものだ

誰にでもオー 光をくれる




↓「太陽戦隊サンバルカン」については、こちら↓

「山川啓介の世界 ~太陽戦隊サンバルカンより~」YouTube





「「宇宙刑事シリーズ」の記念すべき第1作目『宇宙刑事ギャバン』(1982年)」

「宇宙刑事ギャバンは戦闘の際、コンバットスーツを蒸着するタイムは僅か0.05秒にすぎない」

「わしにとってのベスト・特ソンでもある、主題歌「宇宙刑事ギャバン」(歌:串田アキラ)」



おれもお前も 名もない花を

踏みつけられない 男になるのさ




↓「宇宙刑事ギャバン」については、こちら↓

「宇宙刑事ギャバン - 串田アキラ.mpg」YouTube




「続いて「宇宙刑事シリーズ」の第2作目『宇宙刑事シャリバン』(1983年)からは、ED「強さは愛だ」(歌:串田アキラ)」



倒れたら 立ち会がり

前よりも 強くなれ




↓「強さは愛だ」については、こちら↓

「山川啓介の世界 ~「宇宙刑事シャリバン」「強さは愛だ」~」YouTube





「ふたたびアニメに戻って、映画『わが青春のアルカディア』(1982年)」

「おぉ、故・石原裕次郎(いしはら ゆうじろう)さんのわずか5分間の出演に対して1000万円を支払ったといわれる、あの映画ですか」

「本作からは主題歌の「わが青春のアルカディア」(歌:渋谷哲平(しぶや てっぺい)」

「…余談じゃけど、この作品とTVアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』(1978年)の主題歌は、7月21日に亡くなられた平尾昌晃(ひらお まさあき)さんが作曲されとってんよね」

「平尾さんは、わしにとってのベスト・アニソン「誰がために」(『サイボーグ009(1979年)』作詞:石ノ森章太郎)を作曲された方でもあるじゃの」

「平尾さんのご冥福をお祈りします」



自由とひきかえに ふえる傷あと

灼けつく痛みも 生きるしるしだ




↓「わが青春のアルカディア」については、こちら↓

「わが青春のアルカディア」YouTube





「…というわけで、アニソン・特ソンの紹介を終わって、お待たせいたしました! いよいよスペクトラム」

「「サンライズ(SUNRISE)」じゃね」

「プロレスラー スタン・ハンセンのテーマ曲として有名なこの曲。スタン・ハンセンがアメリカ人ということもあって、日本人の曲であること、曲だけでなく詞もあるということを知らん人が意外と多いんじゃの」

「この「サンライズ」の作詞を手掛けとられるのが、山川さんなんよ」



汚れていないその手で 時代のページを開け

おれたちが行くあとから 目覚めた都市がつづく




↓スタン・ハンセンのテーマ曲(歌なし)については、こちら↓

「Sunrise」YouTube



↓スペクトラム「サンライズ」については、こちら↓

「Spectrum - Sunrise」YouTube





「スペクトラム解散後、リーダーの新田さんのファーストソロアルバムとなる『新田一郎・一番』からは、「ピアニシモのように」」

「この曲には、いろいろと思い出があるようで…」

「わしはこのLP・CDとも買い損ねて持っとらんかったけぇ、勝手に脳内再生して飢えをしのぐしかなかったんじゃ」

「…そんなある日」

「わしは中古レコード屋で、新田さんが経営する代官山プロダクションに所属されとった鈴木彩子(すずき さいこ)さんのCD『明日へつながる道』を発見。なにげなく曲目リストを見てみると、「ピアニシモのように」が収録されとった」

「当然、即買い」

「…というわけで、ある意味、この曲は新田さんVer.よりも鈴木さんVer.の方が愛着があるかもしれん」



ギターの弦 変えるように

心も変えられたらいいね




↓新田一郎Ver.「ピアニシモのように」については、こちら↓

「新田 一郎  ピアニシモのように」YouTube



↓鈴木彩子Ver.「ピアニシモのように」については、こちら↓

「待つ打者が好きな私です ピアニシモのように 鈴木彩子」YouTube



↓鈴木彩子(アコースティックVer.)「ピアニシモのように」については、こちら↓

「鈴木彩子 / ピアニシモのように(アコースティックVer.)」YouTube





「新田一郎・二番『残像~アフター・イマージュ』からは、「7月のミラージュ」と…」



夏が来るたびに この部屋を借りて

ひとりあなたの幻 追いかけてみる






「「Day break~夜明け~」の2曲」



新しい日に 歩きだすんだ

もうすぐぼくと君の Daybreak






「雑誌『SAX & BRASS マガジン vol.27 2013 summer号』に、元スペクトラムの新田さん、兼崎順一(かねざき じゅんいち)さん、そして吉田俊之(よしだ としゆき)さんのインタビューが掲載され、「復活もアリか?」と期待させてから4年余り…。新しい明日に向かって、ファンと一緒に歩き出す日がくるのを待ち望んでいます」





「今日は、7月24日に72歳で亡くなられた作詞家の山川啓介さんの、アニソン・特ソン、スペクトラム・新田一郎さんの作品について話をさせてもらいました」

「今回、山川さんが本名の井出隆夫(いで たかお)名義で『おかあさんといっしょ』をはじめとした子供向け番組向けの脚本・構成、楽曲の作詞も手がけておられたことを知ったんじゃが…」

「…え? ほんま」

「ほんま、ほんま。ほいじゃが、まとめるだけの時間がなかったけぇ、後日の宿題ということにさせてください。ほいじゃあ、またの」
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ぎゅうにゅう くださあい!

2017年07月15日 | 広島の話題
絵本のひきだし 林明子原画展

ひろしま美術館

絵本『はじめてのおつかい』








「今日、7月15日(土)から、「絵本のひきだし 林明子原画展」がひろしま美術館で開催されるんじゃね」

「絵本作家・林 明子(はやし あきこ)さんの代表作『はじめてのおつかい』『こんとあき』から最新作『ひよこさん』までの絵本原画のほか、『魔女の宅急便』の挿絵など、約200点の原画や資料が展示されるそうじゃ」

「チラシには『こんとあき』の絵が使われとるよ」

「林さんが初めて手がけた絵本『はじめてのおつかい』が発行されて40年とあるので、今日はこの絵本について話をしてみようと思う」

「この絵本は、筒井頼子(つつい よりこ)さんの作、絵が林さんで、福音館書店から1976年3月に出版されとるんじゃね」





↓「絵本のひきだし 林明子原画展」については、こちら↓

「絵本のひきだし 林明子原画展 特別展」ひろしま美術館





「この絵本より、同名のTV番組の方がよう知られとるんじゃないかね」

「TV番組『はじめてのおつかい』(日本テレビ系、1991年~)は、この絵本をもとに作られとるんじゃの」

「TVでは、おつかいを頼まれ、家を出て無事(?)おつかいを成功させて帰ってくるまでの、少し頼りないけど、意外にたくましい子どもたちの姿を見ることができるんよ」

「心配しながら家で待っとる親たちの姿もの」

「絵本では、主人公のみいちゃんに焦点を当てているので、お母さんは最初と最後しか出てこない」

「絵本『はじめてのおつかい』は、お母さんから牛乳買ってきてと頼まれた、5歳になるみいちゃんが、牛乳を買いに行って、家に帰ってくるまでの話なんじゃの」

「前半が家を出て店に着くまで、後半が店で牛乳を買って家に帰るまでじゃね」

「そう。この絵本は、店で牛乳を買うということだけで、物語の半分が費やされとるんじゃ」

「…というて、みいちゃんが買うもの(=牛乳)を忘れたり、いつも買いたいと思うとったおかしをついでに買っちゃったりするわけでも、もちろんないんよ」

「お母さんから頼まれたことで、みいちゃんの頭の中はいっぱいじゃけぇの」

「この本が出版された40年前は、ふつうの家の1階を店舗にして営業しとる店が、まだあったね」

「たいていはその家の人が店番をしとってんじゃが、店がヒマな時なんかは、家で用事をしとってのこともある」

「つまり、店に人がおってんないということがままあった」

「こういうときは、店の人を呼ばんといけんのじゃ」

「うちが小まい(=小さい)ころは、たいてい親か、姉妹や友だちと行くけぇ、そういう店に行って店の人を呼ぶのはなんとかなったんじゃけど」

「おつかいで牛乳を買いに行った、5歳のみいちゃん。でも、そこにお店の人はおってんなかった」

「店の前でひとりぼっち。5歳のみいちゃんにとっては、心細いことこの上ないじゃろうね」

「ここから、買い物よりも前の段階、店の人を呼ぶという、みいちゃんの大奮闘が始まるんじゃの」

「がんばれ、みいちゃん!」





「「ぎゅうにゅう ください」。うんと大きな声を出そうとして、それでもちっちゃな声しか出せなかったみいちゃん」

「わかるねぇ、その気持ち」

「当然、店の人は出てこない。2回目、「ぎゅうにゅう くださあい」と言ったみいちゃん」

「ぶるるる ぶるーん」

「このときは後ろを車が通り過ぎたので、みいちゃんの声は届かんかった」

「みいちゃん、どんどん不安になってきたじゃろうね」

「そんなときおじさんがあらわれ、店の人を呼び出し、タバコを買っていく」

「おぉ、すっげぇ! こんな簡単にお店の人を呼び出せたらいいなぁ、とみいちゃんは思うたじゃろう」

「店の人が目の前におるけぇ、「あのう…」とみいちゃんが言いかけたところで、ふたりの間におばさんが割って入ってくる」

「えぇ、図々しい!」

「おばさんはお店の人と話し込んだあと、パンを買って出ていく」

「ようやくみいちゃんの番じゃ」

「この機会を逃したら、店の人に声をかけられないかもしれない…、そう思ったみいちゃん。「ぎゅうにゅう くださあい!」と、自分でもびっくりするくらいの大きな声が出た」

「えらい、よう言えた!」

「みいちゃんにようやく気がついた店の人が「気がつかなくてごめんね」と謝ると、ずっと我慢していた涙がぽろり」

「このときのみいちゃんの表情がええよねぇ」

「この勇気があれば、今日も一日がんばって生きていこうって思えるよの」

「で、無事、牛乳をゲットしたみいちゃんの最上級の笑顔が、この絵本の表紙になっとるんよ」







↓絵本『はじめてのおつかい』については、こちら↓

「林明子 Q&A」絵本ナビ





「今日は、「絵本のひきだし 林明子原画展」にひっかけて、絵本『はじめてのおつかい』について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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追悼 横山菁児さん

2017年07月11日 | 音楽
作曲家・横山菁児(よこやま せいじ)さん

『燃える赤ヘル僕らのカープ』

TVアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』






「広島市出身の作曲家・横山菁児さん(82歳)が、肺炎のため7月8日にお亡くなりになられました」

「ご冥福をお祈りいたします」





「というわけで、今日は横山さんについて」

「横山さんは、広島カープの応援歌『燃える赤ヘル僕らのカープ』(1978年、作詞:石本美由起)を作曲されとってんじゃ」





↓『燃える赤ヘル僕らのカープ』については、こちら↓

「燃える赤ヘル僕らのカープ」YouTube





「子どもたちが通った、みみょう幼稚園の園歌も作曲されとってんよ」

「♪虎の寝たよな 比治山の~」(作詞:政田長太郎)





↓みみょう幼稚園については、こちら↓

みみょう幼稚園





「わしにとっては、やっぱりTVアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』(1977年)じゃの」

「♪宇宙の海は 俺の海~ ってやつ?」

「そうなんじゃが、あれは平尾昌晃(ひらお まさあき)さんの作曲で、横山さんは主題歌のアレンジとBGMを担当されとってんじゃ」

「あの壮大なイントロは、横山さんの手によるものなんじゃね」





↓TVアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』主題歌については、こちら↓

「キャプテンハーロック OP ED」YouTube





「TVアニメ『宇宙海賊キャプテンハーロック』の放送が始まったのが、今から39年前の1978年3月」

「おー、そんなむかしの話かいね」

「前年、1977年8月には、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』が上映されて大ヒット!」

「ヤマトブームはもちろん、アニメブームの引き金にもなったね」

「これを受けて、年末には『交響組曲 宇宙戦艦ヤマト』が発売され、これまた大ヒット!!」

「そうなると、2匹目のドジョウを狙うか?」

「『宇宙戦艦ヤマト』の松本零士の原作をアニメ化したこの作品、BGMを最初からオーケストラによる組曲形式で作ることになったそうじゃ」

「そこで、横山さんが起用されたと」

「本格的なオーケストラを短期間に一定のクオリティで書ける作曲家、ということで起用されたんじゃそうな」

「ということは、学校で作曲の勉強をされとってんじゃね」

「横山さんは、この春閉校になった広島音楽高校から国立音楽大付属高校に編入、同大学の作曲科を卒業されとってんじゃの」

「ほぉ…」

「アニメブームのおかげもあるんじゃろうが、横山さんの手腕もあって、『交響組曲 宇宙海賊キャプテンハーロック』は、オリコンのLPチャートで最高9位を記録したそうじゃ」

「すごいねぇ」

「ところが、この交響組曲、わしの耳には合わんかった」

「なんで?」

「ヤマトの作曲家・宮川 泰(みやがわ ひろし)さんはジャズ畑の方じゃったけぇ、ヤマトの交響組曲は純粋なクラシックというか、オーケストラじゃなかった」

「それに対してハーロックの方は、クラシックらしいものじゃったと」

「で、ヤマトの音楽を聞き慣れたわしにとっては、ハーロックの交響組曲はしんどかったんじゃろうの」

「それなら今から聞きなおしてみりゃええじゃん」

「ほうじゃの。今なら新鮮な気持ちですんなりと聞けるかもしれんの」





【参考HP】

「サントラ千夜一夜 第15回 自由の旗の下に ?宇宙海賊キャプテンハーロック?」WEBアニメスタイル






「今日は、7月8日に亡くなられた広島出身の作曲家・横山菁児さんについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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35年目のサンライズサンセット

2017年07月05日 | 音楽
『サンライズサンセット』新田一郎

『茅ヶ崎メモリー』堀江美都子

『茅ヶ崎サンライズ』ラジオっ娘






「♪茅ヶ崎から潮風 白浜さえ追い越し~」

「おぉっ、新田一郎さんの『サンライズサンセット』(作詞:宮下康仁)じゃん」

「『サンライズサンセット』は今から35年前、1982年7月5日に発売されたシングル曲なんじゃ」











↓『サンライズサンセット』新田一郎については、こちら↓

「サンライズ・サンセット - 新田一郎」YouTube





「この前の年、1981年9月22日、伝説の武道館ライブを最後にスペクトラムは解散したんよね」

「スペクトラムのリーダーじゃった新田さんは、このライブをスペクトラム最後のアルバム『スペクトラム6 SPECTRUM FINAL』としてまとめられたんじゃの」

「俺たちスペクトラムを、この武道館に連れてきてくれたみんなに心から感謝します。ありがとう!」

「翌1982年の春には、魔夜峰央(まや みねお)さん描く漫画『パタリロ!』のイメージアルバムとなる『パタリロ!オリジナルアルバム』をプロデュース。6月には、自身初のソロアルバムとなる『クールが熱い』を発売されとってんじゃ」

「…ということは、『サンライズサンセット』はアルバムからシングルカットされた曲なん?」

「そういうこと。ちなみに『サンライズサンセット』はB面で、A面はアルバムに収録された曲を4分25秒にまとめた『NOT FOR SALE』」

「『NOT FOR SALE』は、『サンライズサンセット』に始まって、『サンライズサンセット』で終わるんよね」

「『サンライズサンセット』の歌詞を担当された宮下さんは、この曲について「なにか、こう、車で海にでも行く時に聞きたくなる曲だねェ」と言われたので、「では、そういう曲にして下さい」と新田さんが依頼されて作られたということじゃ」

「それで、「♪茅ヶ崎から潮風~」というような歌詞になったと」

「「茅ヶ崎」とか「湘南」がメジャーな曲の歌詞に出てくるようになったのは、サザンオールスターズがデビューしたころからかのう?」

「サザンのデビュー曲『勝手にシンドバッド』(作詞・作曲:桑田佳祐。1978年6月発売)から、「茅ヶ崎」「湘南」って出てくるもんね」

「桑田佳祐(くわた けいすけ)さん自身が神奈川県茅ヶ崎市出身じゃもんの。そういや、アイドルの石川秀美(いしかわ ひでみ)さんが歌う『ゆ・れ・て湘南』(作詞:松本隆 作曲:小田裕一郎)も、1982年の曲じゃ」

「1982年っていうと、”キョンキョン”こと小泉今日子(こいずみ きょうこ)さんや中森明菜(なかもり あきな)さんたち「花の82年組」がデビューした年じゃん」

「この歌詞ですごいのは、最後の方で、「♪茅ケ崎から琴風 千代の富士を追い越し~」とあるところ」

「琴風(ことかぜ。当時:大関)に、”ウルフ”こと千代の富士(ちよのふじ。故人。当時:横綱)、北の湖(きたのうみ。故人。当時:横綱)って、お相撲さんの名前が続くところがすごいよね」

「「最後の方の詞は、新田君でなければ絶対に唄えない詞だと思う」と、歌詞の宮下さんが言われたように、こんな歌詞を歌えるのは、新田さん以外におってんないかもしれんのう」





↓新田一郎さん・スペクトラムについては、こちら↓

SPECTRUM & 新田一郎ファンのHP





「で、新田さんが『クールが熱い』を発売したのと同じ頃、アニソンの女王・ミッチこと堀江美都子さんのアルバム『Ready MADONNA(レディ・マドンナ)』のプロデュースもされとってんじゃ」

「話の流れから行くと、堀江さんも『サンライズサンセット』を歌っとられてん?」

「『茅ヶ崎メモリー』というタイトルに変わっとるがの」

「「♪琴風~」の部分は?」

「もちろん、そこはカットされとる。あと、ギターが前面にくるようにアレンジが変更されとるんじゃ」

「バックコーラスも新田さんじゃね」





↓『茅ヶ崎メモリー』堀江美都子については、こちら↓

「茅ヶ崎メモリー」YouTube





↓堀江美都子さんについては、こちら↓

堀江美都子公式ブログ『Micchi's Hoihoi Days』





「最後は、ラジオっ娘が歌う『茅ヶ崎サンライズ』(1982年8月発売)」

「ラジオっ娘?」

「わしも知らんかったんじゃが、3人組の女性アイドルグループ(水島かおり・西端やよい・高橋めぐみ)で、1981年末ころからニッポン放送のDJとして活動されとったそうじゃ」





↓『茅ヶ崎サンライズ』ラジオっ娘については、こちら↓

「茅ヶ崎サンライズ - ラジオっ娘 (Lady, oh!)」YouTube



「茅ヶ崎サンライズ Part 2 - ラジオっ娘 (Lady, oh!)」YouTube






「最初の方は、ホーンが前面に出て新田さんの『サンライズサンセット』とほぼ同じアレンジ」

「ラストで、元気いっぱいに「イェ~イ」と入っとるのがあのころっぽいね。お相撲さんの名前も復活しとるし」

「歌詞が一部変わっとる「Part 2」の方は、後藤次利(ごとう つぐとし)さんがアレンジを担当されとってんじゃの」

「それにしてもすごいね。新田さんの『サンライズサンセット』から始まって、堀江さんの『茅ヶ崎メモリー』、ラジオっ娘の『茅ヶ崎サンライズ』とつながっていくんじゃもん」

「形としては「競作」になって、ラジオっ娘のレコードジャケットには「決定盤!!」と書いてあったりもするんじゃが、正直なところ、世間的には話題にもならんかった曲じゃ」

「そうはいうけど、お父さんにとっては定番の夏うたなんじゃろ?」

「ほうじゃの。あと、新田さんの夏うたいうと『7月のミラージュ』『残像(アフター・イマージュ)』も忘れちゃいけんが、これについてはまたの機会に話をしようかの」





「今日は、新田一郎さんの『サンライズサンセット』、堀江美都子さんの『茅ヶ崎メモリー』、そしてラジオっ娘の『茅ヶ崎サンライズ』について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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