通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

追悼 永井一郎氏

2014年01月30日 | 日記
「永井一郎氏が亡くなられたそうじゃ」

「永井一郎さんって…?」

「アニメ『サザエさん』(1969年~)で波平の声を担当された方、といえばわかるかの?」



アニメ「サザエさん」の磯野波平の声で知られる声優の永井一郎(ながい・いちろう)さんが27日未明、虚血性心疾患のため広島市内で死去した。82歳。

(「永井一郎さん死去 「サザエさん」波平の声」中国新聞 2014年1月28日)




「広島で亡くなられた?」

「テレビ番組のナレーションの仕事で、広島に来られとったそうじゃ」

「新聞の記事にも書いてあったけど、永井さんといえば波平さんの声、なんじゃろうね」

「波平さんといえば、「バカモ~ン!」」

「あのお父さんは、サザエさんやカツオを、よう叱りよっちゃた」

「親になってわかるのは、子どもを叱るのは難しい、ということかのう」

「「叱る」ことと「怒る」ことは違うもんね」

「叱ることは、子どものためになることを、愛情をもって言うことじゃ」

「子どもが納得できるように言い聞かせる必要もあるよ」

「感情的にならずに叱るのは、結構難しいしの」

「サザエさんやカツオを叱るのは、家族を見守る波平さんの、やさしさの裏返しじゃったんかもね」

「永井氏といえば、『宇宙戦艦ヤマト』(1974年)で、佐渡酒造(さど さけぞう)と徳川彦左衛門(とくがわ ひこざえもん)の2役を担当されとってんじゃ」

「見た目、正反対の2人を演じられとってんじゃね」

「劇場版が上映されて、ヤマトがブームになったころ、この事実を知って驚いたもんの」

「うちゃ、全部見とるわけじゃないけぇ、ようわからんけど、佐渡先生は沖田艦長の体調をサポートする役じゃったような気がするよ」

「永井さんも、同じようなことを言われとったのう」



佐渡は、容姿は三枚目のキャラですが精神的には二枚目なんですよ。

(『宇宙戦艦ヤマト PERFECT MANUAL 2』)




「精神的には2枚目か。なるほどね」

「佐渡先生は、容姿は3枚目じゃが、沖田艦長への献身的な態度は2枚目。で、その2枚目と3枚目のところを、うまくバランスをとりながら演じるのが難しかったそうじゃ」

「最後、地球に戻ってくる直前に沖田艦長が亡くなられたとき、佐渡先生がした敬礼は2枚目のところじゃろうね」

「ヤマトは、若者たちが成長する話。そんな若者たちを見守り、さりげなく助言するのが徳川さんの役回りでもあった。あと、『機動戦士ガンダム』(1969年)にも触れとかんにゃいけん」

「ガンダム?」

「永井氏はガンダムでナレーションを担当されとってんじゃ」



人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。
地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。
この一ヶ月あまりの戦いでジオン公国と連邦軍は総人口の半分を死に至らしめた。
人々はみずからの行為に恐怖した。
戦争は膠着状態に入り、八ヶ月あまりが過ぎた。

(『機動戦士ガンダム』第1話オープニングナレーションより)




「おぉー、この声も永井さんじゃったんか」

「次回予告の「君は生き延びる事ができるか?」も永井氏じゃ」

「へぇ」

「オープニングナレーションは、「神の視点から、すべてを見通しているような感じ」で収録した、と語られとったのを読んだ記憶があるのう」

「波平さんや徳川さん、佐渡先生が見守る役じゃとしたら、今度は天の上から見通しているような役じゃったんかね」

「ガンダムでは、ナレーションのほかにも、いろんなキャラの声も担当されとってんじゃ」



↓ガンダムで永井氏は何役演じているのか、についてはこちら↓

「アニメ機動戦士ガンダム(1年戦争)で声優の永井一郎さんが何役もやってますが、...」yahoo知恵袋



「ざっと20人!」

「これ以外にも、名前のないキャラも担当されとってじゃけぇ、一体何人になることやら」

「永井さんがおってんなかったら、ガンダムも成り立ってなかったともいえるわけじゃね」

「『サザエさん』『ヤマト』『ガンダム』と3作品を並べてみると、それぞれ45年前、40年前、35年前に放送が始まったことになるんじゃの」

「ありゃま、そんなむかしの話になるん?」

「わしらも歳を取るはずじゃ」





「今日は、先日亡くなられた声優の永井一郎さんについて話をさせてもらいました」

「永井氏のご冥福をお祈りします。ほいじゃあ、またの」
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厳島神社から宮島桟橋まで ぶらり宮島

2014年01月07日 | 広島の話題
「前回は、厳島神社を紹介したけど…」

「今回は、厳島神社から宮島桟橋までの紹介じゃ」





「厳島神社を出ると…」





「右手(東)側に亀居山放光院大願寺(ききょざん ほうこういん だいがんじ)があるんじゃの」

「目に飛び込んでくるのが、巨大な松。これは「九本松」いうて、伊藤博文(いとう ひろぶみ)公がお手植えされたと伝えられる、高さ18メートルもあるものなんよ」





「江戸時代も終わりの1866年(慶応2年)、幕府方の勝海舟(かつ かいしゅう)と長州藩の広沢真臣(ひろさわ さねおみ)らが、第2次長州戦争の講和会談をしたのが、この書院じゃ」

「外から見るだけで、入ることはできんけどね」





「本堂の軒下には、25分の1サイズの錦帯橋の模型が架けられとる。これは、明治時代、パリ万博にも出展されたものじゃそうな」





「あと、正月には、必ず猿回しが来るよのう」

「子どもたちが、お猿さんの登場を待っとるんじゃね」





「西松原(にしのまつばら)からは、横からの大鳥居が見える」





「ここで大願寺まで戻って、厳島神社の南側を通って宮島桟橋へ」

「不明門(あけずのもん)を過ぎたあたりで、東回廊越しに大鳥居が見えるんよ」







「右手(西)側にある塔の岡には、五重塔と千畳閣(せんじょうかく)が見える」





「石鳥居をくぐると、お待ちかね、表参道商店街」

「さー、今日はなにを買おうかね」

「それって、なにを食べようかね、の間違いじゃないんか?」





「大きな松明(たいまつ)が飾ってある店もある」

「鎮火祭(ちんかさい)で使われた松明の燃え残りを、「火災除けの護符」にしとってんじゃね」

「鎮火祭は毎年12月31日の大晦日(おおみそか)、午後6時から厳島神社の御笠浜(みかさのはま)で行われる「火難避け」の祭りじゃの」





「出た! 宮島の大杓子(しゃもじ)」



宮島の大杓子

 この杓子は、宮島町が伝統工芸である宮島細工を後世に遺すとともに、杓子発祥の地である宮島のシンボルとして製作した世界一の大杓子で、平成八年十二月の厳島神社、世界遺産に登録を機に展示しました。

◎大きさ
 長さ 七、七メートル
 最大幅 二、七メートル
 重さ 二、五トン

◎材質
 ケヤキ(樹齢二七〇年)

◎製作期間
 昭和五五年五月~昭和五八年三月
 (二年一〇ヶ月間)

◎製作者
 宮島細工協同組合(延べ三〇〇人)

(説明版より)




「杓子といえば、宮島じゃのう」

「甲子園の高校野球の応援なんかで、杓子を打ち鳴らして応援しよるよね」

「これは、杓子で飯を取るところから「勝ちを召し取る(=飯取る)」とか、打ち鳴らした時に「カチカチ(=勝ち勝ち)」と鳴る音から、験(げん)担ぎで使われとるんじゃ」





「大杓子の前は、記念撮影スポットのひとつでもある」





「こんなおしゃれなトイレの案内板もあります」

「商店街を抜けて、宮島桟橋へ」







↓宮島については、こちら↓

一般社団法人宮島観光協会 嚴島神社等の観光施設や歴史・自然をご紹介





訪問日:2014年1月4日





【参考文献】

『宮島本(宮島検定) 改訂版』(2008年 廿日市市商工会議所)






「今日は、厳島神社から宮島桟橋までについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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厳島神社 ぶらり宮島

2014年01月06日 | 広島の話題
「前回は、宮島桟橋から厳島神社までを紹介したけど…」

「今回は、厳島神社の紹介じゃ。…とはいうても駆け足での紹介になるがの」









「鏡の池(かがみのいけ)が見えるね」

「「厳島八景(いつくしまはっけい)」のひとつ、「鏡池秋月(かがみのいけのしゅうげつ)」。これは、厳島神社境内の砂浜にある鏡の池と月が美しい…と詠(うと)うたものなんじゃ」





「入口側の東回廊は、1月15日から工事を行うんじゃの」

「1月4日付の中国新聞に出とったけど、100年ぶりの修理になるそうじゃね」

「世界遺産に選ばれて来島者が増えたこともあって床板が傷んどるし、柱も海水による腐食がすすんだりしとるけぇ、解体して取り替えるそうじゃ」



↓東回廊の工事については、こちら↓

「1/15~ 嚴島神社社殿内 東回廊及び平舞台部分工事のお知らせ」社団法人宮島観光協会





「東回廊の枡形(ますがた)も、大鳥居の撮影ポイントじゃね」

「毎年、旧暦の6月17日に行われる管絃祭(かんげんさい)では、御座船(ござぶね)と呉(くれ)の阿賀(あが)・広島の江波(えば)の曳船が、この枡形の中で管弦を演奏しながら3回廻すのがクライマックスになるんじゃの」





「客神社(まろうどじんじゃ)の祓殿(はらいでん)。正面の高欄が一部切れているのは、ここに船が着けられとったころの名残りじゃそうな」

「後ろには五重塔と千畳閣が見えるよ」




「火焼前(ひたさき)も、大鳥居の撮影ポイントじゃの」

「ここは、いつも行列ができとるよね」

「大鳥居は、火焼前から88間(けん。約160メートル)ほど沖合に建っとるそうじゃ」





「手前にあるのが高舞台で、奥にあるのが本社の祓殿」

「高舞台は舞楽(ぶがく)、雅楽(ががく)による舞踊が行われるところじゃね」

「この高舞台は、四天王寺の石舞台、住吉大社の石舞台とともに、日本三舞台とも呼ばれとるそうじゃ」



「写真は撮らんかったが、初詣に来たんじゃけぇ、おみくじをひかんといけん」

「ここのおみくじは、筒の中から番号のついた棒をひいて、そこに書いてある番号(1~40番)の引き出し

からおみくじをもらう、というものなんよ」

「今年は「2(吉)」じゃった」





「能舞台じゃね」

「海に浮かぶ能舞台は、日本ではここだけじゃそうな」







「西回廊を通って、出口へ。とはいうても、本来はこちらが入り口だったそうじゃ」

「お疲れさまでした」





↓宮島については、こちら↓

一般社団法人宮島観光協会 嚴島神社等の観光施設や歴史・自然をご紹介





訪問日:2014年1月4日





【参考文献】

『宮島本(宮島検定) 改訂版』(2008年 廿日市市商工会議所)





「今日は、厳島神社について話をさせてもらいました」

「次回は、厳島神社から宮島桟橋までを紹介する予定じゃ。ほいじゃあ、またの」
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宮島桟橋から厳島神社まで ぶらり宮島

2014年01月05日 | 見て歩き
「昨日(2014年1月4日)は、広島県廿日市市(はつかいちし)宮島町(みやじまちょう)にある厳島神社へ初詣に行ってきた。今日は、宮島を紹介してみようと思う」

「宮島へは、JR西日本宮島フェリーか、広電の宮島松大汽船で渡らんにゃいけんよ」

「JRの方が厳島神社の大鳥居の近くを通るけぇ、わしゃ、いつもこっちを利用しよるんじゃ」

「どっちに乗っても、10分くらいで宮島に着いて、料金は往復で340円じゃね」





「こっちがJRで…」





「こっちは松大汽船のフェリー」





「JRから見た、厳島神社の大鳥居」



↓JR西日本宮島フェリーについては、こちら↓

「JR西日本宮島フェリー株式会社」JR西日本



↓宮島松大汽船については、こちら↓

宮島松大汽船







「…というとる間に、宮島桟橋に着いた」

「お正月らしいねー」





「歓迎 宮島町」

「もともと、宮島町は佐伯郡(さえきぐん)にあったんじゃけど、今から9年前の2005年(平成17年)に廿日市市に編入合併したんよ」

「宮島町という町名になったのも、戦後1950年(昭和25年)のことじゃ」

「…? 宮島町という町名以外に、なにかあったっけ?」

「1889年(明治22年)に町村制が施行されてから1950年までは、「厳島町(いつくしままち)」という町名じゃったんじゃの」

「へぇ。そりゃ、知らんかった」





「今日は、みやじマリン(=宮島水族館)のアルくんが、お出迎えじゃ」



↓みやじマリンについては、こちら↓

宮島水族館 - みやじマリン









「日本三景碑と、世界遺産登録記念碑」





「世界遺産登録記念碑の上の丸い穴から、大鳥居が見えるんよね」

「日本三景といえば、宮城県の松島、京都府の天橋立、そして広島県の宮島(厳島)じゃの」



↓日本三景については、こちら↓

日本三景 公式サイト【日本三景観光連絡協議会】







「表参道商店街は参拝のあとで寄ることにして、有の浦(ありのうら)を通って行く」





「シカが食べんように、門松に囲いがしてあるよ」

「トイレも、鹿が入ってこれんように、鹿戸(しかど)が付けてあるんじゃ」

「鹿戸いうのは、戸を手前に引くと開く仕組みになっとるんよね」

「押して開くようじゃと、鹿が入ってくるけぇの」





「石大鳥居(いしのおおとりい)をくぐると、ここから先は厳島神社の境内地(けいだいち)」

「御影石(みかげいし)で作られたこの大鳥居は、1905年(明治38年)に建てられたもので、高さが10メートル、横幅11メートル、柱の周囲は3.6メートルあるそうじゃ」





「御笠浜(みかさはま)は、大鳥居の撮影ポイントのひとつじゃね」

「この大鳥居は、高さ16メートル、棟の長さ24.2メートル、主柱の周りが9.9メートル。ほいで、総重量が60トンあるんじゃ」

「しかも、海底に埋めてあるわけじゃのうて、鳥居本体の重さで立っとるんよ」

「今の大鳥居は1875年(明治8年)に再建された、平安時代から数えて8代目の大鳥居になるんじゃの」









「厳島神社が見えてきた」





「さー、厳島神社に入るよ」

「というところで、つづくじゃ」





↓宮島については、こちら↓

一般社団法人宮島観光協会 嚴島神社等の観光施設や歴史・自然をご紹介





訪問日:2014年1月4日





【参考文献】

『宮島本(宮島検定) 改訂版』(2008年 廿日市市商工会議所)






「今日は、宮島桟橋から厳島神社までについて話をさせてもらいました」

「次回は、厳島神社の中を紹介しますけぇ。ほいじゃあ、またの」
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まゆ玉飾り

2014年01月02日 | 見て歩き


「これは?」

「これは、まゆ玉飾りというものじゃ」

「まゆ玉飾り? まゆ玉の「まゆ」って、蚕(かいこ)の「繭」のこと?」

「ほうじゃの」

「まゆというよりは、紅白の丸いおもちのように見えるけど…」

「まゆ玉は、もち花(もちばな)の一種。もち花いうのは、小さく切ったもち(餅)やだんご(団子)を木の枝にさしたもので、小正月(こしょうがつ)の飾り物なんじゃ」

「小正月いうたら、正月15日の行事」

「小正月は、その年の豊作祈願など、農業に関する行事が多いよのう」

「もち花は、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈ってのものじゃろうね」

「そのもち花の一種に、綿の花や実の形になぞらえたもめん(木綿)玉、そして、まゆに見立てたまゆ玉なんかがあるんじゃ」










「福屋の八丁堀本店に飾ってあるんじゃね」

「門松(かどまつ)やしめ縄(しめなわ。注連縄)も飾ってあるんじゃ」










↓福屋については、こちら↓

広島の百貨店 福屋





「まゆ玉は、エディオン広島本店の本館にも飾ってあったのう」









「まゆ玉だけじゃのうて、奴凧(やっこだこ)や羽子板(はごいた)も飾ってあるよ」

「羽子板には、歌舞伎(かぶき)十八番の1つ、『助六由縁江戸桜(すけろく ゆかりの えどざくら)』、通称『助六』が描かれとるのう」







「もちろん、門松、しめ縄も飾ってあった」

「まゆ玉、門松、しめ縄、奴凧(凧揚げ(たこあげ))、羽子板(羽根突き)。全部、正月の縁起物(えんぎもの)じゃね」






↓エディオンについては、こちら↓

EDION -家電と暮らしのエディオン






撮影日:2013年12月30日





「今日は、まゆ玉飾りについて話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」
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