通でがんす

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!
(旧ブログタイトル:通じゃのう)

スパイダー大活躍!

2025年03月30日 | まんが・テレビ・映画
『ジャイアントロボ』(原作:横山光輝)は、1967年10月から1968年4月の半年間、全26話が放送された特撮テレビ番組。
東映特撮YouTube Officialでは、毎週月曜更新で『ジャイアントロボ』を配信中。



↓『ジャイアントロボ』については、こちら↓

「ジャイアントロボ 第05話[公式]」東映特撮YouTube Official



地球征服を目指す謎の宇宙人・ギロチン帝王は、秘密結社ビッグファイア団(以下、BF団と略す)を結成。
今回紹介するスパイダーは、BF団の日本支局長である。




手前の軍服姿の男が、スパイダー。
サングラスを着用することもある。



ところが、第3話「宇宙植物サタンローズ」から、BF団の科学者ドクトル・オーヴァが登場。
日本支局長であるはずのスパイダーは、ドクトル・オーヴァの使い走りのような役割しか与えられなかった。




鉢植えの交換と称して、喫茶店に出向くスパイダー。
その鉢植えの植物(=サタンローズ)が巨大化して、町を襲う!



第5話・第6話は、名誉挽回とばかりに、変装したスパイダーが敵地に乗り込んでの大活躍編だ。
(第5話・第6話では、ドクトル・オーヴァは登場しない)





今日は、スパイダー大活躍!についての話でがんす。





第5話「巨腕ガンガー」で、ユニコーンは特殊透明金属QQVを開発した。
QQVは、ジャイアントロボの繰り出す火炎放射、ロケット弾攻撃、そしてメガトンパンチにも無傷で耐える性能を持つ、無敵の金属だった。





スパイダー自らユニコーン隊員に変装、「設計図を他の場所に移す」という偽の命令書を手に、QQVの設計図を手に入れようと企む。
厳重に警備された金庫の中に保管されていた設計図を手に入れたところで、命令書が偽物であることが発覚、窮地に陥るスパイダー。
警備を強行突破し、盗み出すことに成功した設計図は、しかし、偽物だった。





設計図が収められている(はず)のアタッシュケースを、ギロチン帝王の前で開けてみると、ボンと爆発!
スパイダー自身も、口から白煙を噴き出すという醜態をさらす。


第6話「忍者怪獣ドロゴン」は、対立する二大国を疑心暗鬼に陥らせて全面戦争に導くという、ギロチン帝王の恐るべき作戦。
ある日、二大国の一方S国の新型ジェット機と、対立するF国の新型潜水艦が行方不明となったことで、互いの国を非難する。
(この当時は、西側諸国(アメリカ合衆国を中心とする資本主義・自由主義陣営)と東側諸国(ソビエト連邦を中心とする共産主義・社会主義陣営)の東西冷戦の時代だった)
二大国の対立を回避させるための国際会議が開かれることになり、ユニコーンのカナダ支部長が会議に参加することに。





スパイダーはカナダ支部長に変装、爆弾を仕掛けたアタッシュケースに手に会議場に潜入。
上の写真を見ても登場はかっこいいのだが、本当は、持っているアタッシュケースがいつ爆発するか気が気ではない。
最終的には、アタッシュケースを置いて会議場を黙って退出するという、情けない展開になるのだが…。

今回は「スパイダー大活躍!」という、かっこいいタイトルだが、本編はスパイダーの指揮官らしからぬ小心な性格が見事に描かれた、ある意味での快作だ。





以下、余談。


スパイダーを演じた丹羽 又三郎(にわ またさぶろう)さんは、今はなき映画会社・大映で活躍していた俳優。
『仮面ライダー』で、ゲルショッカーの大幹部ブラック将軍(1972年から1973年にかけて登場)を演じられた方でもある。
ブラック将軍は、子ども心にも恐ろしい敵役だったが、スパイダーは少し間抜けなところがある愛すべき敵役でもあった。





以下、さらに余談。

ジャイアントロボのメインライターで、第5話・第6話の脚本を担当したのが、伊上 勝(いがみ まさる)。
伊上脚本の特徴のひとつが、宝探しと争奪戦。
たとえば、第5話は、QQVの設計図とその争奪戦だった。

BF団に奪われかけた設計図は、国連に預けることになり、空港まで運ぶための打ち合わせが、国防庁の会議室で行われた。
この会議の内容を知ろうと、BF団が盗聴器を仕掛けるが、ユニコーンの隊員はそれをすべて探し出す。





「盗聴器もなくなったことだし、さぁ、打ち合わせを始めましょうか」というところで、天井から一匹のクモが…。
(このあたり、昭和ドラマの鉄板の展開でもある)
ユニコーンは、本物と囮(おとり)を使った二面輸送作戦をとるが、この情報は、もちろんBF団には筒抜け。
設計図をめぐっての争奪戦が繰り広げられることになる。





以下、もひとつだけ余談。


第5話・第6話は、変装したスパイダーが敵地に乗り込んでの大活躍(?)という話だった。





次回、第7話は、U3とU7がBF団の団員になりすまして、敵地に乗り込むという痛快編だ。
乞うご期待。





今日は、スパイダー大活躍!について話をさせてもろうたでがんす。



ほいじゃあ、またの。
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合言葉

2025年03月23日 | まんが・テレビ・映画
合言葉とは、目の前にいる人物が敵か味方かを確認するための合図の言葉である。
相手が上手く変装していれば、お天道様の下でも見破ることが難しいこともあるし、それが暗い夜道であったりすると、とっさの判断ができないことも。
そんなとき、こちらの問いに対して、あらかじめ決めていた言葉が返ってくれば、彼は味方であり、返ってこなかったり、答えることができなければ、彼は敵である。
たとえば、「山」と問えば、「川」と返すと決めておく。
この場合、「山」の問いかけに対して「川」以外の言葉が返ってきたり、答えられなければ、彼は敵なのだ。
むかしから使われてきた合言葉は、今でいうところの、ユーザIDやログインパスワードと同じようなものか。

『ジャイアントロボ』でも、この合言葉が使われていたので、紹介しよう。



↓『ジャイアントロボ』については、こちら↓

「ジャイアントロボ 第03話[公式]」東映特撮YouTube Official





今日は、合言葉についての話でがんす。





第3話「宇宙植物サタンローズ」で、ユニコーン日本支部の東(あずま)支部長(U1)が、隊員たちへ召集をかけた。
南十郎(U3)と草間大作(U7)は、電話ボックスに飛び込み、電話のダイヤルを回す。
受話器から、「ナポレオンの切り札は?」と問いかけられたU3は、自信満々に「ダイヤの15!」と返す。
合言葉が正しいことが確認されたことで、電話ボックスの床面が開いて、エレベーターに接続する。
地下を走るエレベーターで、そのままユニコーンの基地へ行くことができるのだ。

続く第4話「妖獣ライゴン」では、アラブ各地の油田が次々と破壊され、ユニコーンのアラブ支部も音信不通に。
U3とU7、そして油田ボーリング技師として働いている兄が行方不明の西野美津子(U5)が、アラブへ派遣された。
しかし、なんの手がかりもないまま3日が過ぎ…。
ホテルで休んでいる3人のところに、自分はアラブ支部長だと名乗る男があらわれる。
「ナポレオンの切り札は?」というU3の問いかけに、答えることができなかった男は偽物(=BF団のスパイ)だった。
逃げる偽物を追うU3を、謎の男が襲ってきた。
この男こそ本物のアラブ支部長で、彼がU3に質問してくる。
「ナポレオンの切り札は?」
「ダイヤの15!」
互いが味方であることを確認し、アラブ支部長が生きていたことを喜ぶ。

特撮番組は原則、2~3話分をまとめて撮影するため、脚本家や監督が同じであることがほとんどである。
今回(第3話・第4話)も、脚本:松田寛夫・安倍寿、監督:竹本弘一という布陣であったため、「合言葉」をキーワードにした展開ができたのだろう。
もちろん、この合言葉は、以後も使われるのだが。





以下、余談。


さて、「ナポレオンの切り札は?」に答えられなかった偽者のアラブ支部長はどうなったか?
U3、U5、U7とアラブ支部長が再会を喜んでいるところを、偽者が拳銃で狙う。
それに気がついたU3は、胸のバッジを投げて拳銃を弾き飛ばし、「アジトを言え」と迫るが、偽者は爆発してしまう。
裏切り防ぐため、BF団は団員の体に爆弾を埋め込んでいたのだ。
アラブ支部の隊員たちの多くも、これにやられたという。
恐るべし、BF団。

この爆弾、劇中では「人間爆弾」という言葉が使われていた。
『ジャイアントロボ』より10年後に放送された、テレビアニメ『無敵超人ザンボット3』(総監督:富野喜幸)でも、「人間爆弾」が使われた。
こちらは、友人や家族、そして隣人たちが、その体に爆弾を埋め込まれ、自分の意志とは無関係に爆発してしまうという、恐ろしいものだった。





以下、さらに余談。




ロボの手に座る
手前左からU7・草間大作、U5・西野美津子、U3・南 十郎


第4話でアラブへ派遣されるのは当初、U3とU5の2人だけで、U7はそのメンバーから外されていた。
これをかぎつけたBF団は、U3とU5が乗るユニコーン専用機に爆弾を仕掛け、木端微塵にしてしまう。
そのわずか前に、ジャイアントロボに乗ったU7が爆弾を見つけたので、U3とU5は飛行機から脱出。
東支部長の許可をもらい、3人はロボに乗せてもらってアラブへ向かったのだ。
それにしても、専用機に爆弾を仕掛けられるなんて、ユニコーン日本支部の警備はどうなっていたのか。
『帰ってきたウルトラマン』の地球防衛組織・MATだと、解散させられてもおかしくはないと思うのだが?





今日は、合言葉について話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。
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空を飛ぶ巨大ロボット

2025年03月16日 | まんが・テレビ・映画
2004年に亡くなられた漫画家・横山光輝先生の生誕90周年記念して、『ジャイアントロボ』のYouTube無料配信が、3月10日から始まった。
第1話「大海獣ダコラー」と第2話「大魔球グローバー」から始まって、以後、毎週月曜に更新する。
『ジャイアントロボ』は、1967年10月から1968年1月に放送された特撮テレビ番組。



↓『ジャイアントロボ』については、こちら↓

「ジャイアントロボ 第01話[公式]」東映特撮YouTube Official





今日は、空を飛ぶ巨大ロボットについての話でがんす。





全長30メートルのジャイアントロボは、背中に取り付けたロケットで空を飛ぶ。
同じロボットでも、人間の子どもと同じ身長の鉄腕アトムは、足のジェットを噴射させて軽やかに空を駆ける、といった感じ。
これに対してロボは、まるでロケットの打ち上げのように、背中のロケットを噴射させたのちに重々しく飛び立つ。
この重量感に、子どもながらにしびれた。
重量感といえば、同じ時期に放送された『ウルトラセブン』(1967年10月から1968年9月)のウルトラホークの発進シーンもそうだった。
これらは、1966年4月から日本での放送が始まった『サンダーバード』の影響が大きいのだろう。




携帯式ジェットで空を飛ぶ
手前がU3・南 十郎、奥がU7・草間大作


主人公の草間大作や、大作少年の所属する防衛組織・ユニコーンの隊員たちは、携帯式ジェットを背負うことで空を飛ぶ。
主人公が背中のマントで空を飛ぶという時代に、生身の人間が背負った携帯式ジェットで空を飛ぶのだ。
これは本当にかっこよかった。




ロボの手に座る
手前がU7・草間大作、奥がU3・南 十郎


大作少年たちは、携帯式ジェット以外の方法でも空を飛べた。
それは、ロボの手に座ることで、空を飛べるのだ。
これには憧れた。
高所恐怖症のわしだが、ロボの手に一度は乗ってみたいと、本当に思ったものだ。





以下、余談。


『ジャイアントロボ』のアメリカ版タイトルは、『Johnny Sokko and His Flying Robot(ジョニーソッコと彼の飛行ロボット)』。
タイトルに「飛行ロボット」とつけるからには、空を飛ぶロボットはまだ珍しかったのだろう。

ジャイアントロボと同じ、横山光輝先生原作の巨大ロボット・鉄人28号も、背中のロケットで空を飛ぶことができる。
しかし、このロケットは初期設計にはなく、のちに取り付けられたものだった。
また、「鉄(くろがね)の城」と謳われたスーパーロボット・マジンガーZも空を飛ぶことができる。
こちらは、ジェットスクランダーという、マジンガーを空に飛ばすために開発されたパワーアップ用のオプションだった。





今日は、空を飛ぶ巨大ロボットについて話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。
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前代未聞!ラッシュフィルム上映会

2025年01月01日 | まんが・テレビ・映画
新年早々、うれしい話題をひとつ。

1982年夏に公開された、劇場版『THE IDEON 接触篇』『THE IDEON 発動篇』の2作品が、YouTubeサンライズ公式チャンネルで無料配信さることになった。
配信期間が、2025年1月3日(金)20:00から5日(日)23:59までと短いので、お見逃しのないように!



↓サンライズ公式チャンネルについては、こちら↓

YouTubeサンライズ公式チャンネル



公開当時に行われたイベントのひとつが、ラッシュフィルム上映会だった。





今日は、前代未聞!ラッシュフィルム上映会についての話でがんす。





劇場版『THE IDEON』は、テレビ版『伝説巨人イデオン』の映画化作品。
『機動戦士ガンダム』劇場版のヒットによって映画化が決まったこともあり、ガンダムと同じ松竹系の映画館で公開された。

ガンダムの場合、本放送終了直後に再放送が始まったり、本放送終了後に商品化され、のちに「ガンプラ」と呼ばれるプラモデルの売れ行きが好調だったりと、映画化を期待する動きがあった。
ところが、イデオンにはその盛り上がりに欠けていた。

個人的には、アニメ雑誌や一部のアニメファンだけで盛り上がっている、という感覚じゃったかの。

そのイデオンを、どんな形で宣伝すれば観に来てもらえるか?

そのひとつとして考えられたのが、ラッシュフィルム上映会。
7月10日の公開前、6月の日曜の早朝に3回ほど、上映する映画館で行われた。
ラッシュフィルムとは、作品をフィルムにまとめたもので、音(効果音や音声)は入っていない。
つまり、公開前の映画館で、絵としては完成しているが、音は入っていない作品を上映するというもの。
しかも、無料(タダ)で。
最初の10分くらいを観せておいて、「ここから先が見たかったらお金を払ってくださいね」なんてケチなことを言わず、エンドマークまで観せてくれたのだ。
なんて太っ腹な!

ネタバレなんて、関係ない。
テレビでは残念ながら完結できなかった物語を、映画で最後まで描ききりました。
観たい人は、ぜひ観に来てください。
観てくれたあなたなら、この作品の凄さがきっとわかるはずです。

ラッシュフィルム上映会は、映画の宣伝としては前代未聞、空前絶後だった。
また、イデオンという物語でなければ成立しなかった宣伝方法だったと思う。





以下、余談。


遅くなったが、イデオンについて説明しておこう。

テレビ版が打ち切りとなった『宇宙戦艦ヤマト』(1974年から1975年)が、1977年夏に劇場版として公開され、大ヒット。
アニメブームを巻き起こしたのはご存じのとおり。

「打倒!ヤマト」を合い言葉に製作された『機動戦士ガンダム』(1979年から1980年)も、テレビ版は打ち切りに。
しかし、1981年から1982年にかけて劇場版が公開され、大ヒットを記録したこともご存じのとおり。

ガンダムの後、富野喜幸(とみの よしゆき。現:富野由悠季)監督が手がけた『伝説巨人イデオン』(1980年から1981年)も、テレビ版が打ち切りとなる。
それでもスタッフたちは、完結した作品が日の目を見ることを目指して、細々とではあるが、作業を続けた。

なぜか?

ヤマトもガンダムも、放送打ち切りとはいえ、大団円を迎えることができた。
ところが、イデオンは作品として完結していなかった。
最終話(39話)のラストの2分で、決戦の最中に無限エネルギーのイデが発動。
「そのときであった、イデが発動したのは」
のナレーションの説明だけで、地球人とバッフ・クランのどちらも全滅して、エンドマーク。
その唐突な幕切れは、アニメ雑誌を通して事前に情報があったとはいえ、観ている視聴者も唖然(あぜん)とするしかなかった。

打ち切りによって、テレビ版でカットされた40話から43話までの、4話分のストーリーがある。
それを形にし、イデオンという物語を完結するために作られたのが、劇場版の『発動篇』。
もちろん、それだけではイデオンの物語が分からないので、テレビ版の総集編である『接触篇』も作られた。
ガンダム同様、2回に分けての公開も考えられたが、『接触篇』の興行成績が悪いと『発動篇』が公開できなくなる恐れがある。
『発動篇』を観てもらいたいがために作った劇場版なので、それだけはなんとしても避けたい。
というわけで、『接触篇』と『発動篇』の「同時公開(ダブルリリース)」での上映になった。



↓『THE IDEON 接触篇』については、こちら↓

「伝説巨神イデオン 接触篇」サンライズ



↓『THE IDEON 発動篇』については、こちら↓

「伝説巨神イデオン 発動篇」サンライズ



以下、さらに余談。


劇場版『THE IDEON』は、今の八丁座がある、当時の松竹東洋座で観せてもろうた。
当時の映画館は、今みたいに完全入れ替え制じゃのうて、好きなときに入って好きなときに出ることができたんじゃの。
ほいじゃけぇ、わしゃは1日に3回、観た。
『接触篇』と『発動篇』の2本で、上映時間が約3時間。
3時間×3回=9時間
映画館で、朝から晩まで、イデオン漬けになることができた。

ストーリーはもちろん、湖川友謙(こがわ とものり)さんが描くキャラクターと、その動きがえかったの。
(打ち切りのため、湖川さんと少数の作画スタッフだけで描きあげたので、密度が濃い!)
そして、すぎやま こういちさんの音楽も素晴らしく、イデオンの物語を支えた。
1日に3回観ても、飽きることはなかったの。




(『月刊OUT 1982年8月号』ピンナップ、原画:湖川友謙)

『発動篇』の冒頭のシーン。
このあと、キッチ・キッチン(左)をはじめ、すべての登場人物が容赦なく殺されていく。
イデが発動するクライマックスに向けて。




(『伝説巨人イデオン 記録全集5』日本サンライズ 1982年 139ページ、原画:湖川友謙)

最後の決戦を前に、ベスとカララを真似て、キスをしようとするコスモとカーシャ。
しかし、お互いが被(かぶ)るヘルメットに邪魔されて…。

この場面を作り出した脚本家もすごいが、絵として再現した湖川さんの力量もすばらしい。




(『伝説巨人イデオン 記録全集5』日本サンライズ 1982年 97ページ)

子どもができて(女の子ふたり)から感情移入するようになったのが、バッフ・クラン宇宙軍総司令にして、カララとハルルの父親であるドバ・アジバ。
彼は、宇宙軍総司令という公の立場からではなく、「父親としての口悔(くや)しみ」という個人的な理由で、戦いを続けた。
これこそが、人間が乗り越えることのできない、己(おのれ)の業(ごう)である。




(『伝説巨神イデオン 総音楽集』キングレコード 2009年)

すぎやま こういちさんの音楽の素晴らしさを表現する力が、残念ながら私にはない。
YouTube等で、ぜひ聞いてみてください。





今日は、前代未聞!ラッシュフィルム上映会について話をさせてもろうたでがんす。


ほいじゃあ、またの。
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Xの挑戦

2024年07月24日 | まんが・テレビ・映画
今年、2024年は、石ノ森章太郎(いしのもり しょうたろう。旧表記:石森章太郎)のSF漫画『サイボーグ009』の原作誕生から60周年。

1964(昭和39)年30号(7月19日)から、『週刊少年キング』誌上で連載が始まったんじゃの。

これを記念して、YouTubeの東映アニメーションミュージアムチャンネルでは、1968(昭和43)年にテレビ放送された『サイボーグ009』(以下、「白黒版009」と略す)を期間限定公開中。

今回紹介するのは、白黒版009の第2話「Xの挑戦」じゃ。



↓「Xの挑戦」については、こちら↓

「60周年記念【公式】サイボーグ009「第1話 恐怖の怪人島」「第2話 Xの挑戦」」YouTube





今日は、「Xの挑戦」についての話でがんす。




「Xの挑戦」のストーリーを紹介すると…。

ある夜、サイボーグXの乗る円盤が、ギルモア研究所を襲う。
Xは、ギルモア博士を狙うオメガ博士が、ナックという青年を改造して作ったサイボーグだった。
ギルモア研究所から立ち去る途中、Xは十字架にバラの花を捧げる少女を見つける。
その少女は、ナックの婚約者・ミッチィ。
彼女は、ナックが交通事故で死んだものと思い、彼が好きだったバラの花を供えていたのだ。
再会を喜ぶミッチィに、ナックは自らの下半身は機械の体で、円盤と一体であることを告げ、立ち去る。



(『アニメージュ増刊 ロマンアルバム2 サイボーグ009』徳間書店、1977年、59ページ
メモ中に「5話」とあるところから、制作話数が「5話」で、放送話数が「2話」であることがわかる)


ナックを追って崖から落ちたミッチィは、009たちに助けられてギルモア研究所へ。
一方、009と一緒に行動していた003は、Xに連れ去られる。
003を人質に取ったオメガ博士は、Xと009との対決を要求する。



(『アニメージュ増刊 ロマンアルバム2 サイボーグ009』徳間書店、1977年、12~13ページ、書き起こしカラーピンナップ
左上が009とXとの対決シーン。右下が、ふたりの対決を見守るミッチィと003。真ん中手前は006)




「Xの挑戦」は、石ノ森原作にはない、脚本の辻真先(つじ まさき)と、演出の芹川有吾(せりかわ ゆうご)のコンビによる、オリジナルストーリー。

白黒版009では、第16話「太平洋の亡霊」、第26話(最終回)「平和の戦士は死なず」と並んで、人気のある作品のひとつじゃ。

ビデオがまだ普及していなかった1970年代後半、自主上映会が各地で行われていたが、その上映会でよく上映されていたんじゃの。

当時は、ビデオですらなく、16ミリフィルム(!)による上映会じゃったが。

1977(昭和52)年夏に公開された、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』の大ヒットによって、アニメブームが起こったのはご存じのとおり。

それまで、「テレビ漫画」「まんが映画」と呼ばれていたのが、「アニメ」とか「アニメーション」とか呼ばれるようになったんじゃの。

で、そのアニメブームを受けて同年末に発売された、『サイボーグ009』のテレビ・オリジナル・サウンドトラック盤(LP)には、「Xの挑戦」「平和の戦士は死なず」が収録された。

そして、翌年春に発売されたEP盤には、「Xの挑戦」だけが収録されたんじゃの。

というわけで、白黒版009中でも「Xの挑戦」は人気のある作品じゃった。





以下、余談。


ことほど左様に人気のあった「Xの挑戦」じゃが、最近は後れを取っているようじゃ。

「平和の戦士は死なず」は、『サイボーグ009トリビュート』で、辻真先自らリメイクされとるし、「太平洋の亡霊」は、『サイボーグ009 太平洋の亡霊』で漫画化されている。

「Xの挑戦」も、どっかでリメイクしてもらえませんかいの?



↓『サイボーグ009トリビュート』については、こちら↓

「サイボーグ009トリビュート (河出文庫 い 42-2)」amazon



↓『サイボーグ009 太平洋の亡霊』については、こちら↓

「サイボーグ009 太平洋の亡霊 (チャンピオンREDコミックス) 」amazon




以下、さらに余談。


サイボーグXこと、ナックの声を担当されたのが、朝井ゆかり。

1965(昭和40)年に放送されたSFアニメ『宇宙少年ソラン』で、主人公・立花ソラン役をされた方じゃの。

おぉ、こちらもサイボーグという設定じゃった。



↓ソラン役の朝井ゆかりについては、こちら↓

「【1324】ソノレコード 宇宙少年ソラン「大潮流の巻」②」YouTube



↓宇宙少年ソランについては、こちら↓

「宇宙少年ソラン」株式会社エイケン オフィシャルサイト





今日は、「Xの挑戦」について話をさせてもろうたでがんす。

ほいじゃあ、またの。
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