通じゃのう

いろんな広島を知って、ひろしま通になりましょう!

ワーナー・ブラザース 名作クラシックス特集!

2018年12月01日 | まんが・テレビ・映画
今日、12月1日は映画の日。

この頃になると、なぜかむしょうに映画が観とうなる。

Webで探してみると、八丁座で「ワーナー・ブラザース 名作クラシックス特集」をしとるそうじゃ。





↓八丁座については、こちら↓

広島の映画館サロンシネマ、八丁座





上映スケジュールには、以下の4作品が紹介してある。



『風と共に去りぬ』(11月30日~12月6日)

その昔、サロンシネマがタカノ橋にあったころに観たか?
細かいストーリーは覚えとらんが、「あぁ、映画を堪能した」と思ったもんじゃ。



『ベン・ハー』(12月7日~13日)

今はなきOS東劇(オーエスとうげき)のラスト上映で観た。
わしの記憶が確かなら、70mm(ななじゅうミリ)フィルムでの上映じゃったはず。
やっぱり、シネスコ(シネマスコープ。横長の画面サイズ)は大スクリーンで観たいもんじゃ。



『雨に唄えば』(12月14日~20日)

ビデオで観ただけ。
映画より、劇中歌の「Singin' in the Rain」の方が有名かもしれん。



『カサブランカ』(12月14日~20日)

未見。





今回の特集は、「午前10時の映画祭」が来年で終了するのにともなって企画されたもの。

第2弾が『風と共に去りぬ』。
…え? それじゃ第1弾は?

第1弾は、あの『タイタニック』じゃった。
1997年の上映じゃけぇ、もう21年前の映画になるんじゃのう。

この映画、日本での興収記録が262億円(配給収入160億円)と大ヒット。
そのおかげで、多くの映画館が一息つけたという話が、八丁座の「今週のオススメ」に書いてあった。





「午前10時の映画祭」というのは、昨年の4月から来年の3月まで行われている「午前十時の映画祭9 デジタルで甦る永遠の名作」のこと。
広島では、広島バルト11で上映されとる。

これが、来年4月から始まる「午前十時の映画祭10-FINAL」で終わることになった。

「午前十時の映画祭9」といえば、12月7日から20日にかけて、広島出身の映画監督・新藤兼人『裸の島』が上映される。
広島県三原市にある佐木島(さぎしま)と宿禰島(すくねじま)で撮影された映画。
この映画はまだ観とらんけぇ、この機会にぜひスクリーンで観たいもんじゃ。





…以下、余談。



今年は、あんまり映画を観とらん。

春先に親父が入院し、夏には西日本豪雨。
そして秋、9月末に親父が亡くなった。

毎年のことではあるが、今年はいつにも増してバタバタと慌ただしい1年じゃったような気がする。



5月には、広島と呉を舞台にした『孤狼の血』の話題で盛りあがった。



「午前十時の映画祭9」では、6月から7月にかけて『七人の侍』『用心棒』『椿三十郎』(4Kデジタルリマスター版)が上映されたが、これは観ることがかなわなかった。



最近観た映画といえば、樹木希林さんの遺作となった『日日是好日(にちにちこれこうじつ)』と、『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』第六章「回生篇」くらいか。



東広島市の西条でオールロケが行われた、酒造りのお話『恋のしずく』は、前売り(ムビチケ)を買うとるが、まだ観とらん。



広島県呉市に暮らす両親を記録した、ドキュメンタリー映画『ぼけますから、よろしくお願いします。』も、まだ観とらん。



仕事はすでに年末進行に入って、忙しゅうなってきた。
が、これらの映画はなんとかして観たいもんじゃ。






今日は、八丁座で「ワーナー・ブラザース 名作クラシックス特集」について話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。

誰がために

2018年11月25日 | まんが・テレビ・映画
『サイボーグ009(ゼロゼロナイン)』オープニング曲

追悼・成田 賢さん

レコーディング風景

紙上再現されたオープニング






わしが好きなアニメ作品、アニメソングはたくさんある。

が、映像としてのオープニングに限っていえば、テレビアニメ『サイボーグ009』(1979年~1980年)に勝るものはない。

このオープニングで使われた曲、「誰(た)がために」を歌われた成田 賢(なりた けん)さんが今月の13日、肺炎のため73歳で亡くなられました。

ご冥福をお祈りいたします。





↓「誰がために」については、こちら↓

「サイボーグ009 (1979) OP & ED」YouTube





↓成田 賢さんについては、こちら↓

成田賢オフィシャルホームページ EVER GREEN





むかしの本の切り抜きを探してみたら、アニメ雑誌『アニメージュ』に、「誰がために」のレコーディング風景と、紙上再現されたオープニングの記事があった。

今回はこれを紹介していきましょう。





【レコーディング風景】
(『アニメージュ』1980年5月号より)





写真、上から2枚目が成田さん。

3枚目と4枚目が、歌う成田さんと、そのそばに立つ故・石森 章太郎(いしもり しょうたろう)先生。

石森先生は『サイボーグ009』の原作者で、「誰がために」の作詞を担当されたのは、ご存じのとおり。

レコーディングは1979年2月、約20人の関係者がミキサールームにつめかけ、4時間かけて行われたという。



余談じゃが、作曲を担当された平尾昌晃(ひらお まさあき)さんも昨年、2017年に亡くなられました。

作曲といえば、実はこの曲、AパターンとBパターンの2つの曲が作られとって、最終的にBパターンが採用。

それにともなって、没になったAパターンに合わせて作られた歌詞の一部も、没になった。

没になったのは、2番の歌詞。

実際にレコーディングされて、今も歌われとるのが1番と3番の歌詞になるそうじゃ。

ここに、その2番の歌詞を紹介しよう。


轟く雷鳴(いかづち) よく似合う

機械の戦士と ひとのいう

だが九人は 赤き血を

緑野に咲かす 愛の花

怒りに咆える 胸の音

笑顔に隠す 涙雨

サイボーグ戦士 誰がために戦う

サイボーグ戦士 誰がために戦う









↓『サイボーグ009』については、こちら↓

「サイボーグ009」石森プロ公式ホームページ





【紙上再現されたオープニング】
(『アニメージュ』1979年5月号より)







「誰がために」のオープニング映像が、『アニメージュ』紙上で再現された。

なぜ、こんなことをしていたのか?

『サイボーグ009』が放送されていた1979年当時、まだビデオデッキが普及しとらんかったんじゃの。

わしの記憶が確かなら、友人の家で初めてビデオデッキを見たのが1981年。

このころは、テレビのスピーカーの前にラジカセを置いて、音声だけを録(と)るのが普通。

そんな時代じゃった。

ほいじゃけぇ、オープニングの映像を1コマ1コマ再現していくという、とても手間がかかる方法で、雑誌で紹介していくしかなかったんじゃの。

それにしても、テレビの映像を、ここまで手間暇かけて月刊誌の紙上で再現したのは、ほかにはなかったような気がする。








『サイボーグ009』といえば、透過光。

本編はもとより、オープニングでも有効に使われとった。

透過光がアニメでよく使われるようになったのは、1980年ころからじゃったと記憶する。



オープニングでは、フォーカス(ボカした感じにすること)した009をバックに、001から008までのゼロゼロナンバー、それぞれの能力が紹介される。


001…超能力を持つ

002…空を飛べる

003…透視、遠視力を持つ

004…全身に武器が仕込まれている

005…怪力を持つ

006…口から火を噴く

007…変身能力を持つ

008…水中で活動できる





映像としての見どころのひとつが、005。

怪力の005なら、手を上下させることで岩を持ち上げることができるはず。

ところが、岩を持ち上げようと力を入れるときに首をひねることで、体じゅうの力をこめて持ち上げているということを表現しとるんじゃの。

オープニングの作画を担当したのは、のちに「金田パース」と呼ばれる独特な作画スタイルを生み出した、故・金田伊功(かなだ よしのり)さんが所属するスタジオZ。

作画には3日かかり、最後の1日は徹夜をして仕上げたそうじゃ。



余談じゃが、この作品で作画監督を務めた芦田豊雄(あしだ とよお)さんも2011年に亡くなられました。

『サイボーグ009』は何度かアニメ化されとるが、わしゃ芦田さんがデザインされた009がいちばん好きじゃの。





こうやってみると、39年前の作品なのに(39年前の作品だから、というべきか?)、かかわった方の多くのが亡くなっておられる。

時の流れの早さを感じてしまうのう。





今日は、テレビアニメ『サイボーグ009』(1979年~1980年)オープニング曲「誰がために」について、当時のアニメ雑誌『アニメージュ』の記事をもとに話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。

伊吹吾郎さん舞台挨拶 映画『孤狼の血』

2018年05月13日 | まんが・テレビ・映画
「昨日、5月12日から、広島・呉オールロケの映画『孤狼の血(ころうのち)』が全国一斉公開されました」

「作家の柚月裕子(ゆづき ゆうこ)さんは、映画『仁義なき戦い(以下、『仁義なき』と略す)』(1作目)のDVDを見て衝撃を受け、『孤狼の血』を書かれたという逸話があるくらいなんじゃの」

「先週末の5月5日(土)、広島の映画館・八丁座で、その『仁義なき』全5作品を一挙上映するフィルムマラソンがあったね」

「今回紹介する伊吹吾郎(いぶき ごろう)さんは、『孤狼の血』と『仁義なき』の両方の映画に出演されとる、唯一の俳優なんじゃ」

「その伊吹さんが5月5日、広島に来られて、エディオン蔦屋家電でトークイベント(17時30分~)、フィルムマラソンで舞台挨拶(21時30分~)をされました」

「今回は、フィルムマラソンでの舞台挨拶について話をしていこうと思います。いうても、伊吹さんはどちらでも同じような話をされとってじゃけぇ、舞台挨拶にトークイベントをプラスした感じの内容になっとります」





トークイベント(エディオン蔦屋家電)





フィルムマラソン(八丁座)






↓『孤狼の血』については、こちら↓

映画『孤狼の血』公式サイト





↓エディオン蔦屋家電については、こちら↓

広島 エディオン蔦屋家電 新しい発見に出会える家電店





↓八丁座については、こちら↓

広島の映画館サロンシネマ、八丁座





「楽しい時間を過ごしたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

「…って、伊吹さんがおっしゃった?」

「舞台挨拶は、たいてい「今日はよろしくお願いします」くらいの挨拶で始まるもんなんじゃが、「楽しい時間を過ごしたい…」とおっしゃられたのには、驚いたのう」

「へぇ」

「司会は、映画館の八丁座・サロンシネマを運営する序破急の社長・蔵本順子(くらもと じゅんこ)さん」

「蔵本さんはいつも着物を着とられて、姿勢もシャンとしとってじゃね」

「伊吹さんは、姐(あね)さんがいる。立ち姿がいいんですよ、佇(たたず)まいが、と形容されとられたのう」





「映画『孤狼の血』での伊吹さんは、刑務所に服役中の尾谷組組長・尾谷憲次(おだに けんじ)役」

「原作での尾谷は、出番が少ないって聞いとるけど…」

「昨日、映画を観に行ったんじゃが、尾谷の登場シーンはほんま、あっけないくらいに短かったのう」

「やっぱり」

「ほいじゃが、尾谷は、主人公の刑事・大上(演:役所広司(やくしょ こうじ)さん)とは旧知の仲で、組長として若頭・一之瀬(演:江口洋介(えぐち ようすけ)さん)を諫めるという、警察と暴力団、両方の橋渡し役をするという重要な役割なんじゃ」

「『仁義なき戦い 完結篇』での伊吹さんは、服役中の広能組組長・広能(演:故・菅原文太(すがわら ぶんた)さん)の出所まで組を支える氏家いう役じゃったね」

「前回(『完結篇』)は組長の出所を待つ若頭じゃったのが、今回(『孤狼の血』)はその服役中の組長役をされとってんじゃの」

「映画『孤狼の血』はオール広島・呉ロケいうことなんじゃけど、伊吹さんの出演部分は刑務所の中。それでも広島で撮影されたんじゃろか?」

「ほうよ。あれくらいの出番なら東京でちゃちゃっと撮影してしまやぁええのに、とも思うんじゃが、わざわざセットを作って、伊吹さんを呉に迎えて撮影が行われたそうじゃ」

「監督さん(白石和彌(しらいし かずや)さん)は伊吹さんに、何を期待されとっちゃったんじゃろ?」

「尾谷は酸(す)いも甘いもわきまえた人。もの静かな鋭さで演じてください、との要求があったそうじゃ」

「へぇ」

「出番は少ないもののやりがいのある役で、この2つの作品に関わることができたことは役者冥利に尽きる、と伊吹さんは言われとったのう」





「伊吹さんは、もちろん『仁義なき』についても語られとってんじゃ」

「第1作目の『仁義なき』は、いつ公開されたんかいね?」

「1973年(昭和48年)じゃけぇ、今から45年前」

「45年前いうことは、あちこちで語り尽くされとって、今さら新しいネタはないんじゃないん?」

「ほいじゃがの、実際に出演された伊吹さんの口を通して聞くと、真実味がある。司会の方が話されるときはじっと耳を傾け、話し始めると、マイクを持つ手以外の手をつねに動かしながら熱く語られてじゃけぇの」

「たとえば、どんな話をされたん?」

「1作目で、伊吹さん演じる上田が、「こらぁ、馬の小便(しょうべん)か? ビールならもっと冷(ひ)やい(=冷たい)の持ってこいや」っていうシーンがあるんじゃが」

「…馬の小便って…」

「ビールはキンキンに冷えたのがうまいじゃろ? ほいじゃけぇ、生ぬるいビールは、うもうない(=おいしくない)。ほいで、ビールが「生ぬるい」のを「馬の小便」にたとえとってんじゃ。伊吹さん曰く、「馬の小便」いう方が「生ぬるい」というよりピッタリくる」

「馬の小便はその辺でええけぇ、次は?」

「その上田が散髪中に殺されるシーン。これは京都の山科(やましな)にある本物の散髪屋を借りて撮影をされたそうじゃが、1回目はNGじゃった」

「なんでNGじゃったん?」

「ピストルで撃たれた後、血しぶきが散髪屋の鏡に飛び散るというシーンなんじゃが、ピストルを撃つより先に、血しぶきが出てしもうたんじゃ」

「タイミングを間違えちゃったんじゃね」

「…で、飛び散った血しぶきを1時間くらいかけて掃除したあと、撮り直しをされとってんじゃ」

「このシーンを京都の山科で撮影されたってことは、『仁義なき』は広島や呉でロケされとってんないん?」

「東映の京都撮影所で撮影されたけぇ、ほとんどがこの撮影所内か、その近くでロケして撮影されとるんじゃ」

「そりゃ、知らんかった」

「撮影中のNG、撮り直しの話もあったのう」

「NGの話?」

「ふつう、映画とかテレビで撮影するとき、そのシーンの出来が良ければ、監督が「OK!」って言うじゃろ?」

「言うっていうか、叫ぶっていうイメージがあるね」

「ところが、『仁義なき』の故・深作欣二 (ふかさく きんじ)監督は、あるシーンを撮り終えてOKを出されたあと、「ああ、ちょっと待って。今の微妙に違うから、もう一回いこう」と言うて、もう一度撮影されたそうじゃ」

「「何やってんだ!」って、上から目線でダメ出しされるわけじゃないんじゃね」

「演じる方としてはダメ出しされとるわけじゃのうて、もう一回やろうという感じでできるけぇ、悪い気分にならずに撮り直しができたということなんじゃの」

「役者の使い方いうか、のせ方が上手な監督さんじゃったんじゃね」

「サクさん(=深作欣二)とは、よく飲んで、よく話をしたなぁ。もっと作品を撮って欲しかったなぁ。いい人って早く逝ってしまうんだね、と伊吹さんが言われていたのが印象的じゃった」

(注:「サクさん…」以降は、トークイベントのみで語られたものです)





「舞台挨拶の最後、映画『孤狼の血』をよろしくお願いしますと、伊吹さんは3回、頭を下げられたんじゃ」

「3回も?」

「右を見て1回、左を見て1回、最後に中央を見て1回の、全部で3回」

「すごいねぇ」

「「映画『…』をよろしくお願いします」と挨拶されるんがふつうじゃと思うんじゃが、こうやって3度も、頭を下げられる人を見たのは、初めてじゃのう」

「「楽しい時間を過ごしたい…」とあわせて、伊吹さんの人柄があらわれとるね」







(中國新聞 2018年5月13日)

「余談じゃが…。昨日の夜は、映画『孤狼の血』の監督・白石和彌さん、役所広司さん、松坂桃李(まつざか とおり)さん、江口洋介さんを迎えて、広島市中区のえびす通りに特設されたレッドカーペットを歩いて、映画のPRをされたそうじゃ」





「今日は、映画『孤狼の血』と『仁義なき戦い(1作目・5作目)』の両方の映画に出演された伊吹吾郎さんの、八丁座でのフィルムマラソンで舞台挨拶について話をさせてもらいました」

「ほいじゃあ、またの」

フィルムマラソン586「仁義なき戦い大会」

2018年05月04日 | まんが・テレビ・映画
「明日(5月5日)の夜ぁ、八丁座へフィルムマラソンを見に行ってくるけぇの」

「何ぃやって(=何の映画を上映する)んかね?」

「映画『孤狼の血(ころうのち)』公開記念(5月12日から)いうことで、『仁義なき戦い(以下、『仁義なき』と略す)』全5作品を一挙上映してんじゃ」

「全5作品まとめて上映いうのはすごいねぇ」

「5月5日から11日までは、夕方4時からと夜9時30分からの2回、1作ずつ上映されるそうじゃ」

「『孤狼の血』と『仁義なき』は、どんな関係があるん?」

「『孤狼の血』の原作を書かれた柚月裕子(ゆづき ゆうこ)さんは、『仁義なき』(1作目)のDVDを見て衝撃を受け、そのまま『新 仁義なき戦い』を含めた全作を借りてきて徹夜で見て、「こんな物語を書きたい! いや、書かなくては!」と思われたんじゃの」

「ふんふん…」

「で、広島での暴力団抗争に関する資料などを読み込んで書き上げたられたのが、『孤狼の血』という小説なんじゃ」

「なるほど。『仁義なき戦い』なくして『孤狼の血』はなかったいうことか」





↓八丁座については、こちら↓

広島の映画館サロンシネマ、八丁座





↓『孤狼の血』については、こちら↓

映画『孤狼の血』公式サイト





「今回のフィルムマラソンは、伊吹吾郎(いぶき ごろう)さんの舞台挨拶があるんじゃね」

「生で伊吹さんが見れるけぇ、こっちも楽しみにしとるんじゃがの」

「伊吹さんいうたらやっぱり、時代劇の『水戸黄門』の格さん(第14部(1983年)から第28部(2000年)まで)役かね」

「伊吹さんは、『仁義なき』には1作目(上田厚 役)と5作目(氏家厚司 役)、ほいで『孤狼の血』には尾谷憲次(おだに けんじ)いうて、尾谷組の組長役でも出演されとってんじゃ」

「『仁義なき』にも出とられたのは、知らんかった」

「あと、広島関係でいうと、映画『BADBOYS(バッドボーイズ)』(2011年)にも出演されとってんじゃ」

「この映画には、元プロボクサーの竹原慎二(たけはら しんじ)さんや、広島カープの山本浩二(やまもと こうじ)さんが出演しておられたね」

「おふたりとも広島の出身」

「伊吹さんは戦隊シリーズにも出演されておられたよ。「一筆奏上(いっぴつそうじょう)!」ってやつ」

「『侍戦隊シンケンジャー』(2009年)じゃの。伊吹さんは、シンケンレッドこと志葉丈瑠(しば たける)の志葉家に仕える家臣・日下部 彦馬(くさかべ ひこま)役。ほいで、志葉丈瑠役を演じとられたのが、松坂桃李(まつざか とおり)さん」

「そうそう。志葉と日下部は、「若」と「爺」いう関係じゃったね」

「その松坂さんは『孤狼の血』では、呉原東署の暴力団係である捜査二課の班長・大上章吾(おおがみ しょうご。演:役所広司(やくしょ こうじ))の下に配属された日岡秀一(ひおか しゅういち)役で出演されとってんじゃ」





↓映画『孤狼の血』、伊吹吾郎さんについては、こちら↓

「映画「孤狼の血」公開記念 伊吹五郎トークイベント」広島 エディオン蔦屋家電

「エディオンさん、伊吹さんの名前が間違うとるがよぅ…」





「『仁義なき』で描かれた、いわゆる「広島抗争」は、終戦直後から1972年ころにかけて、広島と呉で実際に起こった暴力団の抗争のことじゃ」

「1972年いうたら、昭和47年。お父さんが9歳のころか」

「銭湯に行ったら、刺青を入れた人がふつうに風呂に入っとった時代。親父から「(刺青を入れた人を)見ちゃいけん」って何度か言われたこともあるのう」

「なんで暴力団の抗争が起こったんじゃろ?」

「それを説明するには戦前の話から始めにゃいけんのじゃが…、広島には陸軍の第五師団、呉には海軍の海軍工廠があった。終戦で戦争は終わったが、広島には原爆が投下され、呉は空襲を受けて壊滅状態。そんな戦後の街にも、人々が生きていくために闇市(やみいち)ができた」

「このあたりのことは、こうの史代さんの『この世界の片隅に』に描かれてあるね」

「先に戦前の軍隊の話をしたが、広島に陸軍、呉に海軍があったということは、それに関連した物資が、戦後も残されたいうことなんじゃ」

「米や乾パン、タバコ、酒などの食料やら、軍服から下着、靴までの衣服やらが残されたんじゃね」

「これらの残された物資に無法者たちが群がり、力づくで強奪(ごうだつ)し、闇市で売り払った。『この世界の片隅に』が戦前から終戦直後までを生き延びる話とすると、『仁義なき』はその後の世界を生き延びていくという話になるんじゃの」

「『仁義なき』を通じて、「広島弁=ヤクザ言葉」ってイメージが浸透したね」

「わしが小(こ)まい(=子供)のころは、男の子同士でケンカになったら「わりゃ、何すんなら(または、「何しょんなら」)」くらい、ふつうに言いよったもんじゃ」

「「わりゃ」のほかにも、「われ」とか「こんなぁ」とか…」

「「おどりゃ」とか「くそおどりゃ」とかの」

「『仁義なき』は、確かに広島と呉が舞台じゃけど、なんでこんなことになったんじゃろ?」

「ひとつ言えるのは、『仁義なき』製作当時の東映の社長じゃった故・岡田 茂(おかだ しげる)さんの存在があるんじゃ」

「…?」

「東広島市出身の岡田さんは、東映社内でも広島弁を使われとった。で、『仁義なき』の脚本を担当された故・笠原和夫(かさはら かずお)さんは、たとえば、「こんなぁが、つまらんもん(=脚本)書きくさって」いうような、日ごろ岡田さんが使う広島弁を参考にして、『仁義なき』の脚本を書かれたということじゃ」

「…広島弁ってやっぱり、何か怒っとるような、ケンカをふっかけとるような話し方に聞こえるんよね」

「最近は、アニメ映画『この世界の片隅に』(2016年)で広島弁を覚えての人もおってのはずじゃけぇ、あと5年、10年したら広島弁に対するイメージも変わるんじゃないんかの」





「今日は、明日の夜、八丁座で行われるフィルムマラソン「仁義なき戦い大会」について話をさせてもらいました」

「次回からは、映画『孤狼の血』のロケ地めぐりをする予定じゃ。ほいじゃあ、またの」

秘密戦隊ゴレンジャー

2018年04月08日 | まんが・テレビ・映画


「秘密戦隊ゴレンジャー スーパー戦隊 Official Mook オフィシャルムック」(講談社 2018年)




今(2018年春現在)も放送されているテレビ特撮番組の御三家といえば、ウルトラマン(現在は『ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE』)、仮面ライダー(現在は『仮面ライダービルド』)、そして戦隊シリーズ(現在は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』)。

戦隊シリーズの第1作目として、1975年4月5日から放送されたのが、『秘密戦隊ゴレンジャー』。

ゴレンジャーのルーツは、意外にも仮面ライダーにあった。



余談じゃが、『仮面ライダー』『秘密戦隊ゴレンジャー』とも、原作は故・石森 章太郎(いしもり しょうたろう)先生じゃ。





↓秘密戦隊ゴレンジャーについては、こちら↓

「秘密戦隊ゴレンジャー」スーパー戦隊百科





仮面ライダーはもともと、東映制作で毎日放送-NET(現:テレビ朝日)系列で放送されとった。

ところが1975年春、毎日放送がNET系列からTBS系列に変わったことで、仮面ライダーはTBS系列で放送されることに。
これに合わせる形で、NET系列の『仮面ライダー アマゾン』は全24話で終了し、TBS系列の『仮面ライダー ストロンガー』が1975年春から始まった。

NETにとっては、仮面ライダーを放送しとった土曜夜7時30分から8時までの、ゴールデンタイムの時間枠が空いてしまう。
そこで、新番組の制作を東映に依頼した。

実は、『アマゾン』後の新番組として複数のヒーロー、5人のライダー(!)が登場するという案を東映が提案するも却下された。
最近では複数のライダーが登場するのが当たり前になっとるが、このころはまだ早すぎたようじゃ。

東映はNET系列の新番組に、複数のヒーローを提案して、採用された。
この新番組こそ、赤・青・黄・桃・緑と色分けされ、それぞれのキャラクターが明確な5人のヒーローが活躍する『秘密戦隊ゴレンジャー』じゃった。



また余談じゃが、ほぼリアルタイムで原作版『仮面ライダー』を読んどったわしにとって、複数のライダーというと、本郷ライダーを倒すために改造された「13人の仮面ライダー」を思い起こしてしまうんじゃの。





↓原作版『仮面ライダー』については、こちら↓

「仮面ライダー」石森プロ公式ホームページ





ゴレンジャーで目新しかったものといえば、見栄を切るシーン。

後ろ向きに並んだメンバー5人が、「アカレンジャー」「アオレンジャー」と一人ずつ名乗りを上げながら振りかえり、全員が振りかえったところで「5人揃って、ゴレンジャー!」と名乗りをあげるというもの。

これは、歌舞伎の「白浪五人男」で、傘をさした主役の5人が観客に背を向けて並び、一人ずつ向き直ってから口上を述べるところから着想を得たといわれとる。
「問われて名乗るもおこがましいが…」といえば、ピンとくる方もおられるのでは?

「見栄を切る」は、歌舞伎でいうところの「決めポーズ」。
演技の途中で一瞬、ポーズをつくって動きを止めることで、役者のここ一番の演技を観客に存分に楽しんでもらおうというもの。
また、「大向こう(おおむこう)」といって、絶妙の間で「成田屋!」などと声をかけることで芝居を盛り上げるきっかけを与えるところでもある。

このあたり、時代劇を量産してきた東映という会社のDNAが受け継がれているのかもしれん。



またまた余談じゃが、ゴレンジャーと同時に始まった『ストロンガー』は、見栄を切るシーンがある初めての仮面ライダーでもあったのう。

天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!
悪を倒せと、俺を呼ぶ!
俺は正義の戦士! 仮面ライダーストロンガー!!






↓白浪五人男については、こちら↓

「歌舞伎研究 白波五人男」YouTube





複数のヒーローといえば、正義のヒーローが5人がかりで敵1体を攻撃するのは卑怯だ、といわれることがある。

たとえば、仮面ライダーは悪の組織によって改造手術を受けた人間という設定がされているが、ゴレンジャーは特殊な訓練を受け、強化服を身につけてはいるものの、普通の人間という設定。

つまり、仮面ライダーは1対1で怪人に立ち向かうことができる(改造人間同士の戦い)が、普通の人間が1対1で怪人に立ち向かうのは、しょせん無理なこと。

そこで、複数のヒーローが力を合わせて悪に立ち向かうという構図ができ、個性の違う5人(以外のこともあるが)が協力して悪を倒す、というのが戦隊シリーズのコンセプトとなった。

これは、必殺技にも見られる。

ゴレンジャーの必殺技といえば、ゴレンジャーストーム(のち、ゴレンジャーハリケーン)。

モモレンジャーが出すバレーボール型の爆弾を、モモ→キ→ミド→アオとパスしていくことでスイッチが入り、最後にアカがキックして敵にぶつけることで起爆スイッチが起動、大爆発するというものだ。



さらに余談じゃが、原作者の故・石森先生の作詞による主題歌「進め!ゴレンジャー」には、

五つの力を 一つに合わせて

という歌詞があったのう。





↓ゴレンジャーハリケーンについては、こちら↓

「ゴレンジャーハリケーン傑作選.mp4」YouTube







以上、いろんなことを書いてきたが、結局のところ、モモレンジャーことペギー松山(演:小牧リサ(こまき りさ))見たさにゴレンジャーを観とったんかもしれん。

変身ヒーローはたくさんおったが、女性の変身ヒロインというのは画期的じゃった。

それ以前出てきた変身ヒロインといえば、『ウルトラマンA(エース)』(1972年)の南 夕子(みなみ ゆうこ。演:星 光子(ほし みつこ))と、『キカイダー01(ゼロワン)』(1973年)のビジンダーことマリ(演:志穂美 悦子(しほみ えつこ))くらい。
南 夕子は、単独でなく男性の北斗(ほくと)との男女合体変身でウルトラマンAとなるし、ビジンダーは人造人間という設定。

ペギー松山は、ホットパンツからすらりと伸びた美脚で、男性並みのアクションをこなす。

モモレンジャーは爆弾のエキスパートで、必殺技のゴレンジャーストームを開発したのも彼女という設定。
「いいわね、いくわよ!」のセリフと共に、マスクの耳あたりにつけてあるイヤリングをはずして敵に投げつけるイヤリング爆弾というのもあった。

モモレンジャーという名前も、「ピンク」か「モモ」かでもめたこともあったらしいが、小牧リサさんの美脚から「太もも=モモ」ということでモモレンジャーに決まったという、冗談のような話も残っている。



最後の余談じゃが、ゴレンジャーは赤・青・黄・桃・緑の5つの色に色分けされとるが、主題歌「進め!ゴレンジャー」(作詞:石森 章太郎、作・編曲:渡辺宙明)にも5つの色が出てくる

真っ赤な太陽
青い空
黄色い砂塵(さじん)
ピンクの頬(ほほ)
縁の明日の風


しかも、1番だけでなく、2番・3番とも5つの色が織り込まれとるんじゃ。
恐るべし、石森 章太郎!




では最後に、ナレーターを担当された故・大平 透(おおひら とおる)さんの声を思い出しながら、皆さんご唱和ください。

五つの力を 一つに合わせて、世界を守れ!
ゴレンジャァァァー!!!






↓小牧リサさんについては、こちら↓

「俺たちをトリコにしたオール「特撮ヒロイン」(3)「小牧リサ・戦隊モノの元祖ヒロインに意外な役名秘話」」アサ芸プラス





↓主題歌「進め!ゴレンジャー」については、こちら↓

「ささきいさお&堀江美都子 【進め!ゴレンジャー】」YouTube





今日は、秘密戦隊ゴレンジャーについて話をさせてもらいました。

ほいじゃあ、またの。