味園博之のブログ-文武両道「空手道と南洲翁遺訓」他古典から学ぼう

平成の今蘇る、現代版薩摩の郷中教育 
文武両道 「空手道」と『南洲翁遺訓』を紹介するブログ

大学の格物の諸説に於て、悉く舊本を以て正しと為す。

2017-08-12 14:57:13 | ブログ
第3148号 29.08.13(日)

先生(陽明)、大学の格物の諸説に於て、悉く舊本を以て正しと為す。蓋し先儒の所謂誤本なる者あり。愛始て聞いて駭(おどろ)き、既にして疑ひ、已にして精をつくし思をつくし、参互錯綜し、以て先生に質す。然る後に先生の説は、水の寒(つめた)きが若く、火の熱きが若く、断断乎として、百世以て聖人を俟ちて惑わざる者なるを知る。『伝習録』(伝習録巻上)25

 先生は大学の格物などの諸説に対し、すべて礼記の旧本のままを正しいとされた。それは程子・朱子が誤本と言ったものである。私は始めてこれを聞いた時は大いに驚いたが、やがて半信半疑となった。その後大いに力を入れてよく考え、またいろいろ広く取調べたり、先生に質問したりして確かめたところ、先生の説は水が冷たく、火が熱いのと同じことで、全く理の当然であり、百代の後聖人が出て来ても変え難い正しい説であることを知ったのである。25  

 【コメント】旧本というのは『礼記』にあるままの大学のことであります。程子は礼記中の大学に誤りがあるとして改訂されたことがあります。朱子はそれに従って更に改訂を加えて大学章句を作ったとされています。  
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『不動心』(第16回)

 自然の理にかなった生活について

 十三 神々のおかげで私は、よき祖父母、よき両親、よき姉妹や恩師、よき知人や親戚、そして例外なくよき友人に恵まれた。こういう人たちと仲たがいもせずにやっていけたのは、私がどのような過ちをもしでかしかねない気性の人間だったにもかかわらず、私にそのようなめぐり合わせが与えられなかったからなのだ。
 私は祖父の愛妾の手で育てられれる期間が短かったから、純真さを失うこともなく、成人するのが待ち遠しくも思われず、むしろのんびりと成長できた。また父なる皇帝には大言壮語の癖を直され、宮廷生活には衛兵だとか王衣、燈火、彫像の類の見せかけの壮麗さは必要なく、国事をとり行う指導者としての信望と権威さえ持てば、生活はむしろ一般の水準に近づけるべきだと教えられたが、その点でも感謝する次第である。
 私は弟を一人授かった。彼の人柄に接していると自分を磨く必要性を常に感じ、彼が私に抱く尊敬と愛情の念にはとても元気づけられた。また私は、心身ともに健全な子供たちも授かった。

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「死に代えた『南洲翁遺訓』」(第93回)

 「ところが、明治四年廃藩置県となり、酒田県となりましてからは、藩兵が解隊されたので、われわれ一同は国防を目的とする報告の目途を失いました。そこでわれわれ地方のなすべき急務は、勤労して遊情に耽る民衆をなくし、国に尽くすの義を知らせることにあると考えまして、まず士族をして不毛の地を開拓させ、国産を繁殖し、勤労の風を奨励し、国家を富ませるならば、政府の方針である、万国並立の基礎を建てる趣意にも添うこととなると考えました」 
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今日は弟の三回忌でお寺に行きました。初盆に弔う人々が19組紹介されました。弟は平成二十七年八月十三日死去し、今日は三回忌でした。

 読経終了後、御坊様のお話がありました。最近の異常気象について、人間の横暴に対して天が、自然が怒っているのではないかと思われると申されました。
 
 とにかく足るを知る思想、謙虚さが大切だとお話された時は、私と同じ考え、捉え方をしているなと思いました。とにかく年少で社会経験がない人々は、テレビのコマーシャル等に翻弄されている感なしとしません。

 もう少し人々の生活・生き方に寄与できる内容であって欲しいものです。先の大戦に敗北してからの世に生きてきた私から見たら贅沢この上ないと思っています。

 そして仕事もしない内から賃上げを要求する労働組合も困ったものです。まだまだ天災地変に苦しめられると思います。 要求は仕事に専念してから後、対処するものだと心得ます。

 私は32歳の時、大根占電話局に赴任してから、体力を鍛えるため、深夜の時間外サービス超勤を1千時間位したものです。健康と長生きは自分との闘いに勝つことだと心得ます。そして天風論を学ぶことです。

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今朝のテレビ報道に国政進出を目指そうとしている若狭勝様が会見しました。自民党の受け皿つくりに徹したい意向のようです。

 自民党の権力者が正直に説明をしない森友・加計問題には国民は辟易しているのです。

 たまたま『南洲翁遺訓』との出会いによって荘内の方々を存じ上げた私は、荘内南洲会初代理事長を歴任された菅原兵治先生が国を代表する立場だったらどうであろうか、と何時も考えています。

 私は安倍さんは好きなのですが、夫人の喚問にしても、加計の責任者にしても喚問に応じるべきだと思います。荘内南洲会の皆様は迚も真摯です。
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 昨日、電電時代に仕事を一緒にしてきた堂元信秀様から西郷隆盛に関する新資料をご恵送頂きました。西郷隆盛の終焉の地は現在の所とは異なるとのことです。

 この堂元様は、大へん実直にして当今見られない真摯な精神溢れるお方なのです。こういう素晴らしい人を存じ上げて光栄この上も無く存じています。

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