雪だるま倶楽部

日々を離れ
日常から脱却した世界
そんな風景を切り取っています

諸戸氏庭園 旧山田氏林泉~池庭

2008年07月03日 | 三重散策
       

飛び石や石橋を配した
花菖蒲の池庭

  

作庭当時の庭園の様子は
江戸時代後期に成立した「久波奈名所図会」に
「山田氏林泉図」として描かれていますが
作庭当時、池庭の中央には杜若が植わっていた様です



藤茶屋へと足を向けます

        

40年ほど前に再建された茶室
桑名藩主も見たと言われている藤棚
その景観に感動

   

桑名藩は本多忠勝によって立藩されています
元は織田信長配下の氏家行広が
所領としていましたが
関ヶ原の戦いで西軍に与した事から
敗戦の後、改易され
本多忠勝所領となる

      

その後の大阪の陣で活躍した本多家は
姫路へと移封
桑名藩は徳川家康の異父弟である松平定勝へと譲られる

その後
桑名藩は藩主を次々と換える事になる

       

そんな桑名藩の藩御用達商人として山田彦左衛門は名を馳せ
この三重県随一と云われる庭園の基礎を築く事になったのです

   





庭園には蘇鉄も植わっています

       

元禄時代の俳人
麦林舎はこの蘇鉄を
「秋はあの伊吹にありて蘇鉄山」
と詠んだそうです



旧山田氏林泉と池庭を隔てているのが
青石の築山

   

大量の青石によって造作された築山
独特の形状
他に類を見ません

        

池は堤防で締め切られておりますが
汐入りがありませんが
設計当時は堤防もなく
汐入りによって異なる庭園が拝めたそうです

    



本堂を眺め

   

本堂脇のツツジを堪能し

       

最後に本堂から見た池庭を堪能

   

いい風景を見せてもらいました

       
コメント (10)
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