続・CSアニメチャンネルの話

 前回は、7月アニメ新番組とCSアニメチャンネル等について書いた。今回は、引き続き後者のCSアニメチャンネルについて書いてみる。

 まず、最近観た新番組について。地上派と違ってCSでは改編期と関係なくスタートする番組も多い。AT-Xでは、6月から東海地方未放映の4月新番組のうち、「スピードグラファー」と「勇者王ガオガイガーFINAL -GGG-」が始まり、これでようやく4月スタートの地上派新番組は、ほぼ全てチェックする事が出来た。
 両番組を観た感想だが、「スピードグラファー」は、どうも肌が合わない。独特の世界観が、私の好みから離れているようだ。3話まで観たが、この辺が潮時か。それとも、ここから面白くなるのだろうか。「ガオガイガー」はOVA版を観ていなかったので、ようやくテレビシリーズの続きを観たのだが、主題歌も本編のノリも変わっておらず、最後にはちゃんと「勝利の鍵」も付いており、実にうれしかった。こちらは継続視聴決定。
 それにしても、どうせ4月の新番組を放送するのなら、もう少し早くならないものか。特に、「ガオガイガーFINAL」は、せめて「月詠」に続けて放映して欲しかった。

 ところで、AT-Xと言えば、原則としてオリジナル放映版を尊重して、特にテレビ東京系で放映された作品を中心に、提供やEDフリップまで放送することで知られているが、近年の珍しい例外として「シスター・プリンセス」は、いきなりDVD版が放映された。なぜ、こんな話を今頃持ち出したかというと、本日最終回を迎えた「魔法先生ネギま!」も、AT-Xで放映されるとしたら、同じく最初からDVD版が放映されるのではないかと、ふと思ってしまったからだ。 何と言っても、両作品は「スターチャイルド」「DVDで大幅リテイク」「途中で監督が交代」「最終回が超展開」など、あまりにも共通点が多い。「ネギま!」は第1話を観た時点で保存する気はなくなったが、もしこのままAT-Xでも本放送版が放映されないとしたら、ある意味勿体ない気もする。いずれにせよ、この手のネタ作品は本放送中にリアルタイムで突っ込みを入れてこそ楽しめるのだが。ともかく、今後のAT-Xの動向には注目したい。なぜか今頃になって「ネギま!」ではなく「ラブひな」を放送するようだし。

 次に、ANIMAXの話題を一つ。こちらでは、NHKアニメの「お~い!竜馬」が始まった。私は、この作品は地元の中京テレビで再放送された時に全話観たのだが、この時はOP・EDに手が加えられた「民放再放送用」バージョンだったので、今回ANIMAXでは本放送NHK版と民放版のどちらが放送されるのか興味があった。
 そこで、観てみたところ、OP・ED自体は間違いなくNHK版だった。しかし、次回予告は丸々カットされていた。「未来少年コナン」なども民放版を放送してCMを普通に入れていたし、「完全放送」へのこだわりの無さが、ANIMAXの困ったところだ。「名犬ジョリィ」NHKオリジナル版を29分丸々CM無しで放送したAT-Xを見習って欲しい。
 さて、それでは中京テレビで放映された「お~い!竜馬」民放再放送版はどんなものだったか。まず、OPは最後の「製作著作 NHK」のクレジットが出る寸前、少年竜馬のアップで静止画となって「NHK」の名前が消されている。さらに、EDは30秒の短縮版。これは、単純にNHK版EDの前半30秒を流すのではなく、スタッフ・キャストのクレジットは入れ直されている。また、EDの後には次回予告は付いていた。つまり、尺が「EDフルバージョン」>「ED短縮版+次回予告」だったと言うことだろう。
 いずれにせよ、NHKアニメは「未来少年コナン」以降、近年まで民放での再放送に配慮した作りになっていなかったので(尺が長くてCMが入れられない)、実際にNHK以外で再放送するとなると、このような小細工が必要だったのだろう。しかし、タダで観られる地上派民放ならば多少カットされたバージョンでも仕方がないが、有料放送のANIMAXで次回予告をカットしてはいけないだろう。前回も書いたが、このような中途半端な放送のため、私にとってANIMAXでの放送は「観られるだけマシ」と言う感じだ。

 AT-X、ANIMAXと来たので次はキッズステーションの話でもと思ったが、ここまでで結構長くなってしまったので、今日はこれで終わりにするが、CS各局は有料放送だと言うことを忘れずに、出来る限りの企業努力はしていただきたいものだ。まあ、努力した結果、「ネギま!」や「シスプリ」の本放送版が放映されたとして、観るかどうかは微妙だが。
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7月アニメ新番組に備える

 今週の金曜日から、もう7月だ。何だか、6月はあっという間だった。そろそろ、7月のアニメ新番組チェック予定を立てておかなければ間に合わないので、私の環境で観られる作品について、リストアップしてみる。


・「あまえないでよっ!!」(AT-X)7/1(金)10:00~
・「シュガシュガルーン」(テレビ愛知)7/2(土)7:00~
・「ぱにぽにだっしゅ!」(テレビ愛知)7/4(月)25:28~
・「D.C.S.S. ダ・カーポ セカンドシーズン」(テレビ愛知)7/4(月)25:58~
・「おくさまは女子高生」(三重テレビ)7/4(月)27:00~
・「いちご100%」(名古屋テレビ)7/5(火)26:58~
・「奥さまは魔法少女」(テレビ愛知)7/5(火)27:58~
・「涼風」(テレビ愛知)7/6(水) 25:28~
・「あかほり外道アワーらぶげ」(AT-X)7/9(土)21:00~
・「ぺとぺとさん」(テレビ愛知)7/13(水)26:28~
・「かみちゅ!」(名古屋テレビ)7/13(水)27:08~


 とりあえず、観てみる気がある作品は、こんなところか。どうしようかと思ったくらい本数が多かった4月期に比べるとまだましだが、それでも10本を越えている。ちょっと前までは、7月スタートのアニメ新番組は、あまり多くはなかったような気がするのだが、いつからこんな事になったのだろう。BSも観られる環境だと、更に増えるわけで、考えただけで恐ろしい。

 ところで、CSのキッズステーションとAT-Xを比較すると、キッズの方が視聴料金も安くて新作U局アニメの放映本数も多いので、U局アニメをあまり放送しない地域の人にとっては、なくてはならない存在なのだろうが、名古屋に限れば、キッズで放映するU局アニメは全て地元局でも放映されるので、画質の悪いキッズは、あまり有り難みがない。録画ミスの時の保険にはなるので、それなりに存在価値はあるのだが。
 逆に、「アニメ魂」枠作品や7月の新作「あまえないでよっ!」は、私の環境では地上波で視聴できないので、AT-Xの方が私にとっては有り難い。個人的には、旧作も含めて今のところAT-Xを一番よく観ているので月1,500円の視聴料でも十分に元は取れている。

 他に、CSではANIMAXとテレ朝チャンネルを契約しているが、シンエイ藤子アニメのために外せないテレ朝chはともかくとして、ANIMAXは私にとっては微妙な存在だ。画質はいいとして、画面右下の通称「青アザ」が気になるし、地上派並みに各パート間にCMが入るのも落ち着かない。それでも、そこそこ観たい作品が放映されているので、解約することはないだろうが、保存するところまで行く作品は一番少ない。キッズみたいにロゴの出る時間を限定して欲しいものだ。

 話がCSにずれてしまったが、7月スタートのアニメでは、原作付きで原作既読の作品は1本もないし、オリジナル作品も大して情報を集めていないので、ほぼ白紙の状態での視聴となる。どんな作品を観られるか、色々な意味で楽しみだ。
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80年代アニメドラのススメ

 アニメ版「ドラえもん」がリニューアルしてから二ヶ月あまりが経ったが、最近になって大山時代のビデオを、何本か観返している。当ブログでも取り上げたように、主に目的はリニューアル版との比較なのだが、大山時代の作品を観ようとすると、現時点では、

 (1)手持ちの録画及びDVDに収録されているかどうか探す
 (2)手元に無ければレンタルビデオで補完

と言った方法しかない。
 私は、1995年頃から本格的に「ドラえもん」を録画保存し始めた。つまり、後半の10年間分なので、自分ではさほど大したライブラリにはなっていないだろうと思っていたが、大山時代のアニメドラ特有の「新作」&「再放送」カップリング及び特番における再放送大放出のおかげで、1980年代の作品も結構手元に残っていた。さすがに、帯番組時代の作品となると、最近はほとんど再放送されていないので、DVDかレンタルビデオに頼るしかないが。
 そんな訳で、上に挙げた(2)のレンタルで補完は、金曜版作品については、ほとんど行わずに済んでいる。

 しかし、特に録画を保存していない人にとっては、DVD化もされていない金曜時代のレギュラードラは、レンタルビデオで観るしかない。少し前にも取り上げたが、そのレンタルビデオの「ドラえもん」に異変が起こった。「21世紀テレビ文庫」のシリーズで1980年代の金曜版作品が収録されてきたのだが、第31巻からいきなり2003年以降の末期作品が収録され始めたのだ。なぜこんな事をするのかさっぱりわからない。80年代のめぼしい作品が全てビデオ化されてしまったというならともかく、まだまだビデオ化されていない名作は多い。
 例を挙げると、「サイラン液でサケを戻そう」「ドッキリビデオ」「強いイシ」「カチンカチンライト」「時限バカ弾」「のび太のカターイ決心」「ペッター」「赤いクツの思い出」「家の中で迷子」「ナゾの予言書」「ジャイアンのディナーショー」などなど。かなり私の趣味で選んでしまったが、これらの作品をご覧になったことがある方ならば、面白さは理解していただけるはずだ。
 これらの作品を差しおいて、ビデオ等に録画して持っている人も多いであろう1~2年前の作品を優先してビデオ化する神経は、さっぱり分からない。もし、前述の作品群をこのまま埋もれさせておくのだとしたら、あまりにも勿体ない。もしかしたら、近年の作品のビデオ化要望が非常に多かったのかもしれないが、個人的には、大山ドラ末期の作品を面白がる人たちにこそ、1980年代の脂の乗りきった時期の作品を観ていただきたい。
 もちろん、既にビデオ化されている分にも名作は多いので、もし1980年代のアニメドラは良く知らないと言う方は、まずは21世紀テレビ文庫から、めぼしいエピソードをご覧になるといいだろう。個人的には、「地球下車マシン」(1巻)、「トカゲロン」(5巻)、「ドラマチックガス」(17巻)、「さとりヘルメット」(18巻)、「ジャイアンへのホットなレター」(20巻)、「ドラえもんに休日を」(24巻)、「木こりの泉」(27巻)あたりがオススメだ。原作を効果的に映像化しているので、藤子作品としても一つのアニメ作品としても、非常に楽しめる出来になっている。
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6/24 ドラえもん「おかしなおかしなかさ」ほか

「おかしなおかしなかさ」(脚本/大野木寛、絵コンテ・演出/寺本幸代、作画監督/嶋津郁雄)

 原作は「小学一年生」に載った低年齢向けのわかりやすいエピソード。原作のままでは短すぎるせいか、ドラえもんが出すかさに「あいあいがさ」「マラソンがさ」などが加わっていた。前者は、このかさを使ったのび太と鉢合わせしたしずかの微妙な表情も面白く、追加要素としてはいいと思ったのだが、後者は、更に続けて「コウモリがさ」を出す展開になってしまい、少々くどく感じた。
 全体としては、原作の味は損なわれていなかったと思うが、オチの部分はちょっと引っ張りすぎだったのではないか。原作通り、さらっと締めた方が笑えたと思う。まあ、今回の展開では、後半はパパがドラの出すかさにすっかり不信感を抱いてしまっているので、原作通りは難しかったのだろうが。
 さて、今回はパパが主役の話だったと言える。リニューアルしてから、パパの出番の多さは一番だっただろう。そのために松本保典のパパ声を、たっぷり聴くことが出来たが、現在のキャラ設定は3月までと比べるとやや若く見えるので、パパは出番がさほど多くないにもかかわらず、あの声が、ほぼパパの声として耳に馴染んでいた。
 こういった事を実感すると、今回のリニューアルで声優・キャラデザインの両方を変えた事は正解だったと、改めて思う。リニューアルと言っても、どちらか片方だけの変更だったら、今よりも更に違和感は大きかっただろう。特に、もしキャラデザインがそのままで、声だけが変わったら、おそらく今でも違和感を持って観ていることだろう。実際、加藤正之氏の後を継いだ中庸助氏のパパは、正直言って最後まで微妙に違和感があった。



「ミニシアター」(絵コンテ・演出/やすみ哲夫、原画/関 修一)

 原作は「シューズセット」。ミニシアター第1回以来、久々の関修一原画。この絵は結構ミニシアターの雰囲気に合っていて、好きな方だ。
 そう言えば、原作にあった「足の長く見えるクツ」が出てこなかった。単なる尺の都合か、それとも何らかの配慮の結果か、ちょっと気になるところだ。



「まあまあ棒」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/寺本幸代、作画監督/嶋津郁雄)

 とりあえず、原作通り「出目フグ」が出てきたのでOK。これは嬉しい。
 それはさておき、このエピソードで一番楽しみにしていたのは、ラストのジャイアン大爆発の場面だったのだが、爆発に至るまでの過程は、ジャイアンの表情がうまく描かれていて、結構楽しめた。「ジャイアンの歌」ネタの追加は、少々余計だった気はするが。今回の、怒りがたまりまくったジャイアンの演技を聴くと、木村昴もかなり上達していると感じた。今後、凶暴なジャイアンの演技には、更に期待したい。


 今週は、2本とも特に悪くはなかったのだが、先週が面白すぎたせいか、おとなしくて、さほど強い印象は残らなかった。「まあまあ棒」に関しては、「出目フグ」部分を含めて前半はかなり原作に忠実だったのだが、今一つアニメならではの面白さが足りなかった気がする。まあ、後半はよかったのだが。
 次回は、早くも2回目の1時間特番。やはり、見所は「天井うらの宇宙戦争」だろう。はたして、アカンベーダーやアーレ・オッカナ姫は原作通りに登場できるのか。とりあえず、ウメ星の王さまなみの、姫の勲章好きは外して欲しくないところだ。
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「逆境ナイン」CDなど近頃の限定版

 サンデーGXコミックス「逆境ナイン」第6巻初回限定版(ドラマCD付き)を購入。いや、本当は17日には既に買っていたのだが、昨日ようやくCDを聴いたのだ。
 今回のドラマCDのメインはオリジナルドラマ「さようならサカキバラ!虎口を逃れて竜穴に入る編」。原作にはないオリジナルエピソードだったが、島本テイストがきちんと入っていたし、原作で印象的な名言も多数出てきて、なかなか楽しめた。
 また、校長役の内海賢二とサカキバラ役の池田秀一は、非常にはまり役だった。正直なところ、主人公・不屈闘志役の櫻井孝宏や、桑原さん役の田中理恵などはキャラクターのイメージ的に微妙だったのだが、校長とサカキバラの二人だけでお腹いっぱいになってしまった。と、ここまで書いて、この二人が「Pa-Pa-Pa ザ★ムービー パーマン」のドン石川&魔土災炎だと言うことを、ようやく思い出した。今回は、この二人は完全に「逆境ナイン」の世界にはまっていたので、全く気づかなかったのだ。
 ともかく、島本和彦・作詞、水木一郎・歌の主題歌「炎の笑顔」も聴けるし、CD冒頭ではダイジェストとして原作冒頭部のシーンも再現されているので、島本ファンならば買って損はないだろう。

 それにしても、最近はコミックスの「限定版」も、手が込んできた。昔みたいにフィギュア付き程度ならばスルーしてしまうのだが、原作者作詞の主題歌まで付いたドラマCDを付けられては、買わない訳には行かない。「逆境ナイン」の単行本は、既に少年キャプテンコミックスと少年キャプテンコミックススペシャルで揃えているので、この限定版がなければ、今回のサンデーGXコミックス版を買うことはなかっただろう。
 限定版と言えば、本日発売の「げんしけん」第6巻は、特装版が「同人誌付き」。まあ、この作品らしい限定版だと思う。B5で32ページという作りも、いかにも500円程度で売っている同人誌っぽい。これが、普通の商業出版の「げんしけん」アンソロジーとして出されたら、ぼったくり価格だと怒ってしまうところだが、同人誌だと言われると納得してしまう。
 さらに、来月発売予定の「ドラえもん プラス」第2巻も、第1巻同様に500円の限定版が出る模様。これは、限定の中身に関係なく両方買う予定なので、限定版の価格がさほど高くないのは助かる。

 話を「逆境ナイン」に戻すと、映画の公開も迫ってきた。原作を越えるのは無理だろうから、はじめから過剰な期待はしていないが、それなりに楽しみだ。果たして「男球」は、どう表現されるのだろうか。
 なお、三重県で撮影を行った関係で、三重テレビのサイトで映画が紹介されているのが、ちょっと笑える。せっかくだから、三重テレビで映画の特番を放送してくれないものだろうか。
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4月開始アニメで購入した主題歌CD

 そろそろ、7月の新番組に備え始めるこの時期に、今更という感はあるが、何となく書きたくなったので。


・「ナ・イ・ショ・YO!おジャ魔女/ステキ∞」(「おジャ魔女どれみナ・イ・ショ」OP/ED)

 これまで「どれみ」シリーズの主題歌CDは全てアルバム収録のもので済ませてきたので、シングルを買ったのはこれが初めて。OP・ED共にMAHO堂らしい、元気でにぎやかな曲。この曲が、おそらくMAHO堂最後の曲になると思うと、ちょっと寂しさもあるが、「ナイショ」が作られて地上波放映されただけでも十分満足なので、これ以上は望むまい。


・「オトメロディー/マイドリーム!マイメロディ!」(「おねがいマイメロディ」OP/ED)

 高橋美佳子の歌は決して上手いとは言えないが、独特の味で中毒性がある歌だ。特に、2番は歌詞・歌声共に破壊力抜群。しかも、主題歌としてもちゃんと成り立っているあたり、恐ろしい歌だ。
 EDの「マイドリーム!マイメロディ!」は、一応本来の視聴者向けの歌だろうか。本編内容と合わせて考えると、そのギャップに笑えてしまうが。


・「プリンセスはあきらめない」(「ふしぎ星の☆ふたご姫」OP)

 この曲も、「オトメロディー」同様に中毒性が高い。頭の中で歌詞がグルグル巻き状態でループしてしまう。今期は、(一応)少女向けアニメの主題歌に当たりが多い気がする。カップリングの「らぶ☆らぶ★まじっく」も「ふたご姫」関連の曲。今後、挿入歌として使って欲しい。


・「おしゃれファンタジー」(「ふしぎ星の☆ふたご姫」ED)

 OPを買ったのだからEDも…というわけで、「おしゃれファンタジー」も購入。こちらも、主役二人が自らの事を歌うというアニメ主題歌の王道パターンで、聴いていて心地良い。カップリングの「パラダイス・プリンセス」は、既に挿入歌として本編で流れているが、童謡っぽくて心が和む曲だ。


・「Forever...」(「エレメンタルジェレイド」OP)

 アニメ本編はともかくとして、OP曲だけは非常に気に入ったので買ってしまった。「うた∽かた」OP・ED曲も同様で、どうやらsavage geniusの作る曲が私の好みに合っているらしい。


 と言う訳で、4月スタートのアニメで主題歌シングルを買ったのは、以上の5枚。普段は2,3枚しか買わないので、私としては結構買った方だ。他のアニメについては、レンタルか、主題歌を含むアルバムで補完する方針。以前から、できるだけシングルではなくアルバムを待つようにしていたのだが、今期はぜひ早くフルサイズで聴きたいと思わせられる曲が多かった。
 ちなみに、ネットではかなり盛り上がった「ハッピー☆マテリアル」は、まだ1枚も買っていない。悪い曲ではないと思うが、歌手とアレンジを変えての毎月リリースには、どうしてもあざとさを感じてしまう。さらに、全員歌唱バージョンも出すようだし、どこまでやる気なのか、ネタとしては非常に興味深い。買わないけど。
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6/17 ドラえもん「好きでたまらニャい」ほか

「好きでたまらニャい」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/玉野陽美、作画監督/針金屋英郎)

 非常によかった。アニメドラがリニューアルしてから、初期のギャグ色の強いエピソードでは「のろのろ、じたばた」「タイムふろしき」、そして先週の「ドラえもんだらけ」などが放映されてきたが、このドタバタ路線では今回の「好きでたまらニャイ」が、今のところ一番の出来だと思った。
 原作のテンポを崩すことなく映像化されていたし、のび太の「すきなネコができた?」をはじめとする非常に印象的な表情の数々が、ほぼ原作そのままで再現されており、観ていてニヤニヤしてしまった。「デブ」が使えなくなっているなど残念な点はあるが、セリフ回しも基本的には原作に忠実で、アニメ全体のテンポの良さを引き立てていた。100点満点で90点はあげたい。

 そもそも、この「好きでたまらニャイ」は、ドラえもんのガールフレンドはミイちゃんであると定着してしまっていた大山ドラでは、事実上リメイク不可能だった話だ。しかも、大山版「好きでたまらニャイ」はビデオ・DVD未収録のため、アニメとしては幻のエピソードとなっていた。
 だからこそ、今回どのようにアニメ化されるか非常に楽しみにしていたのだが、これだけのものを観せてくれたスタッフには感謝したい。今回は「恋する」ドラえもんも、普段と違ってドラを引っ張る役となったのび太の演技も、聴いていてほぼ違和感は無く、ストーリーに溶け込んでいる印象だった。



「ミニシアター」(絵コンテ・演出/やすみ哲夫、原画/木村陽子)

 原作は「幼稚園」1970年2月号掲載作品(無題)。つまり、「幼稚園」の連載第2回作品だが、幼年向けなので内容的には、今回アニメ化されたとおりの普通の話。ちなみに、原作では最後に髪の毛だけでなく、のび太の鼻も消えている。
 原画は前回と同じ人だったが、微妙に異なるタッチの絵だった。これからも色々な作画で「ドラえもん」の可能性をみせて欲しい。



「王かんコレクション」(脚本/早川正、絵コンテ・演出・作画監督/古屋勝悟)

 今回は個人的にAパートの「好きでたまらニャイ」の印象が強烈すぎたが、こちらも負けず劣らず、なかなかよかった。やはり、放映開始から2ヶ月経って、スタッフ・キャストが「ドラえもん」という作品の本質を掴んできている事が現れているのではないだろうか。
 特に、ドラえもんが「コレクション」について語る部分と、クライマックスで、王冠希望者が更に二人現れて、いつのまにかオークションになっていく場面が、印象的だった。後者はコレクターの熱狂ぶりとネコシャクシウイルス(個人的には「ビールス」のままにしてほしかったが)の強い効き目が効果的に描かれていた。
 ただ効き目が切れるだけでは弱いとの判断か、パパが小遣いをはたいて王冠を買った事がオチに使われていたが、これも無理のない、よいアレンジだったと思う。

 さて、先週は放送の翌日に大山版の同一原作エピソードを見比べてみたのだが、今回はどうしよう。「好きでたまらニャイ」は前述の通りソフト化されていないし録画は残っていないので鑑賞不可能だが、「王かんコレクション」と、リメイク版「流行性コレクション」は観る事ができる。まあ、明日ヒマならば大山版を観返してみるのも一興か。毎週両方観て感想を書くのは大変なので、多分無理だが。
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久々に借りたドラのビデオ

 昨日、非常に久しぶりにレンタルビデオを借りてきた。どのくらい久しぶりかというと、会員証の有効期限がとっくに切れていたくらいだ。最近は地上波の新作とCSの旧作をチェックするだけで時間が過ぎてしまい、とてもビデオを借りてまで観ている余裕がなかったのだ。しかし、久しぶりでいいこともあった。「会員証を更新すると3本無料」というキャンペーンをやっており、更新自体無料なので、結局タダで3本借りる事が出来たのだ。

 借りてきたのは「ドラえもん」2本と、他に某OVA1本。「ドラえもん」の内訳は、「テレビ版ドラえもん」の第51巻と、「21世紀テレビ文庫」シリーズの第19巻。前者は、このまえテレビで放送された「のび太の地底国」の初めてのアニメ化だった「のび太の地底王国(前・後)」、後者には私のサイトの掲示板で書き込みがあった「デンコーセッカ」が目当てだった。両方とも、原作やリニューアルアニメ版と比較すると、なかなか興味深かった。特に「のび太の地底王国」は、原作通りのび太が首相になっているのに何故「王国」なのかが気になってしまった。てっきり、のび太が王になる展開に変えられているのかと思っていたのだが。

 それにしても、今時テレビ版「ドラえもん」のビデオ全シリーズを揃えている店は、なかなか無いようだ。巻数の多さを考えると仕方がないのかもしれない。昨日行った店は、比較的多い方だったが、「テレビ版ドラえもん」シリーズが歯抜け状態だったのが残念だ。
 また、昨日初めて知ったのだが、「21世紀テレビ文庫」シリーズの第31巻以降が、いきなり2003~2004年放映作品ばかりになっていて驚いた。言うまでもなく大山ドラ末期の作品であり、話の出来を考えると、個人的には需要があるのかどうか怪しいと思う。これなら、先に1980年代の作品を、もっとビデオ化して欲しい。昨日取り上げた「オモイデコロン」だって、まだビデオ化されていないのだ。

 しかし、久しぶりだったが、ビデオ(現在はDVDも)レンタルも、好きな作品を好きな時に見られるという点では、結構いいものだ。今後は、時間に余裕のある限り、もっと利用したい。品揃え的には、複数の店を併用しなければならないのが、ちょっと難点ではあるが。
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大山版「ドラえもんだらけ」「オモイデコロン」感想

 押し入れにしまっていたビデオテープを引っ張り出して、昨日書いたとおり、大山版ドラで放映された「オモイデコロン」(「ココロコロン」リメイク版)と、ついでに「ドラえもんだらけ」を久しぶりに観てみた。以下に、昨日放映されたリニューアル版との比較を交えつつ、感想を書いてみる。



「ドラえもんだらけ」(1991年9月6日放送:脚本/水出弘一、コンテ・演出/平井峰太郎、作画監督/中村英一)

 原作との相違点は

・冒頭、学校帰りののび太たちの会話シーンを追加
・のび太が寝ている場面はカット
・「ついにくるった」→ドラがのび太を襲う場面はカット

原作と明らかに異なる点は、以上の通り。
 一番目の学校帰りのシーンは、その後に続く、のび太がドラえもんのドラ焼きをあげるのが、宿題を頼むためという事をばらしてしまっているので、余計な場面だと思う。のび太が寝ている場面については、あまり細かく描きすぎると、後の展開を予想される事にもなるので、思い切って丸々カットしたのは悪くない。「ついにくるった」が無いのは、もったいないところだ。大山版ドラのイメージでは、のび太に乱暴しようとするのがまずかったのだろうか。
 そして、「ついにくるった」と並んで、原作では強烈な場面である「ぶっころしてやる」については、セリフこそカットされていたものの、スパナを持ってドラがドラを追いかけ回す場面はそのまま映像化されていたので、この点はよかった。
 また、ドラえもん達の様子を観ているのび太に説明ゼリフが多かった点は、ちょっと気になった。5人のドラえもんが出てきて視聴者が混乱する事を避けるための措置だろうが、わざわざ状況を説明しなければ理解できないような、分かりづらい話ではないのだ。

 全体的には、原作の初アニメ化として決して悪い出来ではないが、ドラのセリフなどからは原作初期特有のノリが失われていたため、「ドラえもんだらけ」という作品としては、少々おとなしすぎる印象を受けた。ただ、先に述べたように、大山版ならではのよい部分もあるので、一概に昨日の放送とは比べられない。



「オモイデコロン」(1988年7月22日放送:脚本/丸尾みほ、コンテ・演出/安藤敏彦、作画監督/中村英一)

 タイトルが「ココロコロン」ではなく「オモイデコロン」なのは、リメイク版であるため。基本的に、大山版ドラで同じ原作が2度アニメ化された場合は、タイトルは変えられている。
 本話は、7ページの原作を12分43秒もの長さの作品にしたため、アニメオリジナルシーンが追加されている。まず、冒頭では部屋でゴロゴロしているのび太と、片づけをしなさいと言うママとのやりとりがあり、人形の家を探す部分は、夜まで探し回ってやっと持ち主の家を見つける展開となった。ここでは、しずかが人形にこだわる理由付けとして、小さい頃に、自分も同様に人形を無くした経験があると語らせるシーンが追加されている。この展開で、しずかの行動の動機がはっきりしたし、日が暮れるシーンの追加など、ささいな日常的な場面が印象深かった。
 さらに、原作のラストシーンの後には、本編冒頭の、のび太とママのやりとりにつながる場面として、ママが勝手にのび太の部屋の押し入れを片付けて、クマのぬいぐるみを捨ててしまうエピソードが追加されており、これには、実はママがボロボロになったぬいぐるみを直していたと言うオチがつけられて、全体が「ものを大切にしましょう」と言うメッセージで締めくくられている。このメッセージは昨日のリニューアル版も同じなのだが、「スネ夫のおもちゃの反乱」と比べると、「クマのぬいぐるみ」と言う、のび太のおばあちゃんにもつながるエピソードを出してこられては、大山版に軍配をあげざるを得ない。アニメオリジナルシーンが単なるひきのばしにとどまらず、上手く原作と融合していて、いい話だった。


 さて、今回久しぶりに1990年前後の大山版ドラを観て、改めて気づいたのは「小さい子供に優しい作品」になっているという事だ。これは決して幼稚であるという意味ではなく、原作をあまりストレートにアニメ化すると分かりづらくなるような部分は、かみくだいて理解しやすいような作りになっていると言う事だ。「言葉遣いは丁寧に」という大山さんの考えも、一役買っていたと思う。
 この方針で原作を映像化するのだから、もともと感動的な話である「ココロコロン」がより感動的になり、逆に原作がドタバタものだった「ドラえもんだらけ」が、少々毒気を抜かれてしまうのも当然と言えよう。いずれにせよ、現在放映中のリニューアル版とも異なる、一定の決めごとが存在していたのは確かだろう。
 ただ、このルールが、原作のストックがほぼ尽きた後の1990年代後半以降にも残ってしまったため、大山ドラの末期は「小さい子供にわかりやすく」はあっても、「原作並みの面白い脚本」が滅多に出てこなかったため、私の主観としてはイマイチな作品が増えてしまったのだろう。そう言った意味では、大山版ドラは功罪合わせ持った存在であると、あらためて思ってしまった。
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新生ドラ第9回「ドラえもんだらけ」ほか

「ドラえもんだらけ」(脚本/早川正、絵コンテ/前田康成、演出/宮本幸裕、作画監督/西本真弓)

 冒頭のドラとのび太のやりとりが、非常に上手く原作の味を再現しており、観ていて楽しかった。のび太から宿題を頼まれた後、やけくそ気味にドラ焼きを食べるドラえもんの表情と、間がよかった。
 そして、本作で一番気になっていたのは「8時間後のドラえもん」の壊れっぷりをどう描くかだったのだが、最初にドラえもんに連れられて机から現れた時は、原作の「やろう、ぶっころしてやる」とまで言ってしまう気が立った状態とは少々異なり、怒りにふるえて「いいかげんにしろ」と言うだけで、すぐ倒れてしまい、少々期待はずれだった。しかし、その後の、6時間後に宿題を終えてからのび太を追いかけ回す場面では、ドラえもんのキレっぷりがよく表現されていた。こちらの方で疲れきって、8時間前に戻った時には倒れてしまったと言うことだろう。伏線としては上手く機能していた。
 全体的に、初期原作のドタバタと5人のドラえもんによるタイムパラドックスの不思議さは上手く描かれていたと思うが、のび太が廊下で寝ているシーンでは、たまに開いたドアから中の様子が見えてしまったが、これは原作通り声だけにして、ドラえもん達の姿は極力見せない方が、より効果的だったのではないかと思う。
 また、上でも少し触れたが、「ぶっころしてやる」「ついにくるった」等のセリフがなかったのは、色々な事情があるにせよ、少し残念だ。前者については以前に「驚音波発振機」で「殺されるぞ」発言があっただけに、期待していたのだが。


「ミニシアター」(絵コンテ・演出/やすみ哲夫、原画/木村陽子)

 原作は「よいこ」1970年12月号掲載作品(無題)。原作通りだし、時間が45秒しかないのでどうしようもないのだろうが、これはいくらなんでもオチが唐突すぎる。出来れば、もう少し、ドラとのび太を探し回る描写が欲しかったところだ。



「ココロコロン」(脚本/大野木寛、絵コンテ/前田康成、演出/宮本幸裕、作画監督/菅野智之)

 原作は7ページと、やや短めの作品。そのため、今回はスネ夫とジャイアン絡みのアニメオリジナルエピソードが付け足されていたが、正直言ってこれは蛇足に感じた。ジャイアンは必要以上に悪く描かれすぎだし、スネ夫のエピソードに至っては原作のオチ部分の後まで引っ張っており、ネタ的に「たたりチンキ」や「百鬼線香」的な展開になってしまっていた点も気になった。本編となる少女と人形の物語は丁寧に描かれていただけに、残念だ。
 今回は、レギュラー作品の尺が11分で固定されている事の問題点がはっきり現れてしまったと思う。原作の話だけでは時間が余る場合、どう話をふくらませるかは脚本と演出の腕次第なのだが、個人的には今日の出来は気にいらない。そう言えば、この話は大山版では「オモイデコロン」のタイトルで、12分43秒と更に長い尺でリメイクされている。この録画は残っているはずなので、明日にでもビデオを引っ張り出して、どんな展開になっていたか確かめてみたい。
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