F-Trainに乗った

 藤子・F・不二雄ミュージアムを訪れた翌日の9月4日は、小田急のF-Trainに乗ってきた。
 元々、4日の予定は特に考えておらず、F-Trainに乗るかどうかもあまり深く考えていなかったのだが、この日お会いしたケデラッタさんが発着時刻などを調べて下さったので、せっかくのチャンスなのだからと、二人で乗ってきた。

 都条例のために9月いっぱいでF-Trainが終了する事がわかったのはその後なので、4日に乗っておいてよかった。下手をすると、一度もF-Trainに乗れないままに終わるところだった。


 と、言うわけで、以下にF-Trainの写真を載せておく。全て、新宿駅に停車中のところを撮ったものだ。











 このような、見ているだけで楽しくなる列車が、「大人の事情」でなくなってしまうのは、本当に残念だ。新宿駅では、多くの人が車体を眺めたり、写真を撮ったりしていた。藤子ファンのみならず、誰がみても楽しい列車だと思う。
 出来る事なら、条例に抵触しない形にして、いつの日かF-Trainを復活させて欲しい。


 さて、車体にFキャラをラッピングしているのは、F-Trainだけではない。
 宿河原・登戸駅-藤子・F・不二雄ミュージアム間を走る川崎市バスにも、Fキャラを車体全面にあしらったラッピングバスがあり、こちらも見ているだけで楽しいものになっている。

 今回は、ミュージアムへの行き・帰りともに徒歩で移動したのでバスには乗っていないのだが、ミュージアム前で入場待ちをしている時に、バスの写真は撮る事が出来た。せっかくなので、こちらもご紹介しておく。









 このバスは、川崎市内のみの運行なので、F-Trainとは違って都条例の影響を受ける事はない。
 次に、ミュージアムに行く時には、ぜひ乗りたいものだ。
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藤子・F・不二雄ミュージアム、オープン(3)

(2)からの続き


 ここからは、主に撮影OKだった場所について、順不同で感想を書いておく。




 きこりの泉&きれいなジャイアン。展示室IとIIの間の休憩所にある。ミュージアムを取り上げた雑誌やテレビ番組などでは、よく紹介されているので、まだミュージアムに行っていなくても、これの存在は知っているという人は多そうだ。個人的には、ネタを当日まで伏せておいて、驚かせて欲しかった。
 なお、きれいなジャイアンは手動で出さなくてはいけないので、一人の時は撮影は難しいかも知れない。まあ、大抵の場合は誰か人はいるだろうけど。




 屋上の「はらっぱ」には、ピー助に乗るドラえもんとのび太がおり、後ろの森にはバウワンコの像もひっそりと建っている。他に、ウマタケも四匹(四本?)生えていたそうだが、残念ながらそちらは見逃してしまった。




 はらっぱの外の森には『ジャングル黒べえ』より、黒べえ&赤べえ&ベッカンコの神様の像も紛れている。こうやって、黒べえたちが他の作品と同様に、普通に扱われている事は、これまでの状況を思い返すと、実に感慨深い。




 こちらは、屋内の「みんなのひろば」。触って遊べる仕掛けが色々あったが、基本は子供向けだし、かなり混んでいたので今回はあまり触らなかった。
 ここの壁に付いている「街頭テレビ」では、藤子アニメのOP・ED映像が流れており、幻になったと思っていたシンエイ版『ドラえもん』初代ED「青い空はポケットさ」も当たり前のように流れていて、感動してしまった。ノンクレジット版が、ちゃんと残っているんじゃないか。いずれ映像ソフトに収録して欲しいものだ。
 ノンクレジットと言えば、テレビ版『21エモン』のDVD-BOXに映像特典として付くはずだった、OPのノンクレジット版も流れていた。素材は存在するわけだから、DVDに入れられなかったのは歌の権利問題が原因だろうか。じゃあ何故ここでは流せるのかと、別の疑問も沸いてくるが。
 他にも、東京ムービー制作の『オバケのQ太郎』~『ジャングル黒べえ』もちゃんと流れており、シンエイ版アニメだけでなくこれらの作品もいずれはDVDなどソフト化もあるのかと、ちょっと期待してしまった。とは言え、日本テレビ版『ドラえもん』だけは完全スルー。これだけは、今後も観るのは難しそうだ。

 映像と言えば、ミュージアムだけで観られる新作ショートアニメも、短いながらなかなか濃い内容だった。
 『ドラえもん』と『パーマン』の共演と言うだけでも十分に心が躍るが、それだけでなくオープニングアニメはFキャラオールスター出演で非常に豪華だ。今までアニメ化された事がなかったキャラもたくさんいて、それらのキャラ達が動いているだけでも感動ものだった。
 ミュージアムには行っていない人のために詳しいストーリーはここでは伏せるが、三輪勝恵さんのパーマン1号は平成劇場版からのブランクを感じさせられない声で、本当にこの人は歳を取っていないのではないかと思ってしまった事だけは書いておこう。
 また、肝付兼太さんがおそらく数十年ぶりに『ジャングル黒べえ』の黒べえの声を「ウラウラウラウラ、ベッカンコ~」と、やっていたのにも感動した。パーマンのメンバーはともかく、まさ黒べえの声が聴けるとは思っていなかった。これは、肝付さんがパーヤンで出演しているから可能だったのだろうけど。考えてみれば、スネ夫役を引退してもまだ藤子アニメの出演機会がある肝付さんも凄い。

 そして、順路の最後はミュージアムショップ。ここが大混雑していて、とてもゆっくり見て回れるような状況ではなかったので、とりあえず今回は特に欲しいものを選んで購入した。いくら魅力的なFグッズといえども、手当たり次第に買っていてはそれこそきりがないと思い、買う品を絞ったと言う次第。
 ところが、レジが済んでから、なんとなくショップ内であらためて商品を見ていると、困った事にまだ欲しい品がある事に気が付いてしまった。仕方がないので「せっかくのミュージアムオープンなのだから、記念の意味も込めて買うんだ」と自分を納得させてふたたびレジ列へ並ぼうとしたら、列が一階から階段を上がって三階まで伸びており、レジを済ませるまでに15分以上かかってしまった。私は結局一回目のレジとあわせて総額三千円分ほどしか買っていないが、ぬいぐるみやら何やらの大きいグッズをまとめて買っている人も多数いて、一体この一日でショップの利益がいくらになったのか、下世話な話だが気になってしまった。
 私が買ったものは、以下の通り。



クリアファイル2種、モジャ公マグカップ、人形焼
ドラえもん初登場Verマグネット、O次郎ピンズ


 ミュージアムの閉館時間は18時だったが、この時間を過ぎてもショップは大混雑のままだった。おそらく、ショップは1時間くらいは延長して対応していたのだと思う。18時30分頃、KAGEさんたちとふたたび合流して、その後は22時過ぎまで近所のファミレスでプチオフ会をしていた。まあ、ほとんどダベっていただけですが。

 そんなわけで、ミュージアムには4時間ほどいたのだが、とてもではないが全部は廻りきれない。食事が出来るミュージアムカフェは90分待ちだったので、最初から諦めたが、私より2時間早く入ったKAGEさんたちもカフェ無しで全部は見られなかったそうなので、初めてミュージアムに来るなら、出来る限り10時入場で予約を取っておくべきだと思う。遅くても12時には入りたいところだ。


 全体的に「人の数が凄かった」と言う印象が強いが、それはともかくとして、楽しいミュージアムだった。
 前述の通り、まだまだ全部は見きれていないので、近いうちにもう一度行きたいものだ。と、思っても、すでに10月も土・日曜日は予約が埋まりつつある。繁盛はファンとして嬉しい事だが、平日に行くのは難しいし、どうしたものだろう。
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藤子・F・不二雄ミュージアム、オープン(2)

(1)からの続き

 ミュージアム入場まで3時間、どう過ごそうと思っていたら、12時入場予定のKAGEさんが来られたので色々と話をしていたら、いつの間にか12時になった。
 ひとまずKAGEさんと別れて、今度は宿河原ではなく向ヶ丘遊園駅前まで行き、食事を摂った。

 その後、向ヶ丘遊園駅からミュージアムまで、徒歩で辿っていった。この道すじには、Fキャラをあしらった案内板やFキャラのブロンズ像が多数設置されており、それらを探して見つけるのが実に楽しかった。
 その成果が、これらの写真だ。

















 とりあえずブロンズ像だけを載せてみたが、案内板の上部や川の柵にもたくさんのFキャラがあしらわれており、一通り見つけようとするだけで十分に時間が潰せるだろう。川崎市の気合いがうかがえる道筋だった。
 そんなわけで、ミュージアムの周囲を散策しているうちに時間は経ち、入場時間の14時が近づいたので待機列へと並んだ。
 ミュージアムは完全予約制だが、なにしろ一度に入館する人数が半端ではない(定員:500人)ので、列を作って整理せざるを得ないようだ。入館前の説明などもあり、入る事が出来たのは14時10分頃だった。

 このミュージアムのメインとなるのは、何と言っても原画展示室だ。展示室Iと展示室IIの二室に別れており、Iは常設展示、IIは企画展用となっている。
 Iでは数多いF作品の中でも、アニメ化されたお馴染みの作品群の原画が主に展示されており、F世界の入門用としては妥当だと思う。IIは今回、ミュージアム開館記念にちなんでF作品の連載第一回を集めた展示となっており、藤子・F・不二雄の世界展などでもおなじみの『ドラえもん』や『パーマン』をはじめとして、こちらも有名作品は一通り展示されていた。個人的には、昔のF展では見られなかった『オバケのQ太郎』の原稿が見られたのが嬉しかった。
 『オバQ』や『パーマン』などは、かなり初出状態から手が加えられている事がうかがえて、切り張りやら描き足しの状態がわかるのが面白いし、作品をよりよくしようとするF先生の気持ちが込められているように感じた。

 展示室は、一見すると部屋の広さに比べて展示されている原画の数が少ないようにも見えたのだが、実際に入ってみるとどちらの部屋も結構な枚数が展示されているし、二つの展示室の間には「先生の部屋」や「ヒストリーロード」などの見どころもあって、展示室IIまで見終わった時には早くも入館から二時間が過ぎていた。ミュージアムの入館時間が二時間きざみである事に、妙に納得してしまった。
 今後は、企画展示用の展示室IIに期待したい。ミュージアムならではの、他では取り上げられ無さそうなマニアックな展示もぜひ行って欲しいものだ。とりあえず、今回は連載第一回特集だから、次は最終回特集だろうか。「終わる」というのはちょっと不吉ではあるが。


 原画展示室を見終わった後にも、まだまだ見どころはあるので時間は二時間では全然足りない。当初予定されていた、二時間ごとの完全入れかえ制ではなくてよかった。そのかわり、早い時間の人が残っているが故の混雑もあったのだろうけど。特に、ミュージアムショップは大変な事になっていたが、それについては(3)で触れる予定。

(以下、次回に続く)

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藤子・F・不二雄ミュージアム、オープン(1)

 いよいよオープンした藤子・F・不二雄ミュージアム、開館初日の9月3日にさっそく行って来た。

 何年間も待ちに待ったミュージアムなだけに、前夜は楽しみであまり眠れかった…と書きたいところだが、実際はちょっと違った。眠りが浅かったのは本当だが、楽しみでワクワクしてではなく、台風12号の影響で新幹線が止まってしまわないか、さらにはもしかしたらミュージアムが開館延期になるのではないかと心配だったからだ。
 そして、当日。朝6時に起床すると、外を吹く風は前夜よりさらに激しく荒れ狂っており、ますます台風が接近していることがうかがえた。しかし、新幹線は遅れは出ているものの動いていたので、ミュージアムが無事に開館される事を天に祈って、当初の予定よりはかなり早くに自宅を出発した。

 途中、静岡県は特に雨風が激しかったが、新幹線が何度かスピードを落とす程度の影響ですみ、ほぼ定刻どおりに新横浜まで行く事が出来た。その後はJRを乗り継いで、ミュージアム最寄り駅の一つであるJR宿河原駅に10時過ぎに到着した。ミュージアム最寄り駅の三駅の中で、まず宿河原に来たのは、駅前にある藤子・F・不二雄キャラ仕様のローソン宿河原店を訪れたかったからだ。

 と言うわけで、これがそのローソン。





 店の外観からして青い帯の部分にFキャラが多数描かれており、店内への期待が高まった。

 店内は、こんな感じで天井から柱から、さらには床までFキャラが多数散りばめられている。特に、天井と床は対応しており、天井に描かれたキャラの影が床に映るようになっているなど、結構芸が細かい。

















 考えてみれば、藤子・F・不二雄大全集のコーナーがあるローソンなんて、おそらく全国でここくらいのものだろう。一番くじやクリアファイルのフェアも、まだ行われていて、驚いた。
 ちなみに、写真を撮る前に店員に尋ねてみたところ、笑顔で店内撮影OKとの返事が貰えた。と言うわけで、上の写真はちゃんと店の了承を得て撮ったものであります。念のため。
 写真を撮るにあたって気をつけなくてはいけないのは店の営業に邪魔にならない事と、写真になるべく他の客が写らないようにする事だが、この時間帯はミュージアム10時入場組が既にミュージアムに向かった後だったせいか、店内の客はほどほどの人数で、写真を撮りやすかった。


 一通り、ローソン店内を見てまわって撮影も済ませて、10時半頃に徒歩でミュージアムへと向かった。
 徒歩でのミュージアムまでの所要時間は約15分と聞いていたが、実際に歩いてみた感じでは、そこまで時間はかからなかった。人によって個人差はあるだろうけど、せいぜい10分ちょっとだったと思う。途中には、下のようなバス停もあり、ミュージアムへの期待がさらに高められた。





 このバス停から少し歩いたところで、今回の目的地である藤子・F・不二雄ミュージアムに、無事に到着することが出来た。
 心配していた台風による開館延期もなく、すでに10時入場組は中に入った後だった。そのため、建物の前はそれほど人は多くなかった。一般客よりは、ミュージアムや市バスの職員、報道関係者などの方が多かった気がする。
 自分のチケットの時間まで待つことになったわけだが、14時入場なので、ミュージアムの周囲を散策したり、駅前に出て食事をしたりで入場までの時間を潰す事にした。

(以下、次回に続く)
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