さようならAT-X

 今日は、2月28日。以前にも当ブログで取り上げたが、いよいよ今日でAT-X(スカパー!標準画質)の放送が終わる。
 AT-Xの視聴を続けるには、無料のスカパー!HDチューナーを貰うか、それともe2で標準画質を観続けるかの選択肢があったが、私はそのいずれも採らなかった。ここ半年ほど、AT-Xは旧作の録画(『おじゃまんが山田くん』『紅三四郎』など)と、単発放映作品(『ココロコネクト』の14~17話など)がほとんどで、新作のテレビシリーズ作品を観ることはなくなっていた。元々、それが目当てで入っていたのだから、AT-Xの契約について考え直すには、ちょうどいいタイミングだった。

 思い返せば、AT-Xに加入したのは2003年の1月、まだ関西の実家にいた頃だった。
 当時は、テレビ大阪ですらやらないテレ東アニメがいくつかあり、それを観たさにAT-Xに加入したのだった。確か、2003年1月期の関東ローカルテレ東アニメは『ななか6/17』だったと思う。
 そして、その2ヶ月後には名古屋に戻った。名古屋で就職が決まったからで、この機に実家とは別にスカパー!に加入した。テレビ大阪でやらないテレ東アニメは、ほとんどの場合はテレビ愛知でもやらない(例外…1年以上遅れて放送した『ガン×ソード』)わけで、依然として私にとってAT-Xは意味のある存在だった。そんなわけで、名古屋で独り暮らしを始めた当初、キッズステーション・ANIMAX・AT-Xの3チャンネルを契約して、色々なアニメを楽しみに観ていた。勝手知ったる名古屋とは言え、初めての独り暮らしで不安もあった毎日、AT-Xをはじめとするスカパー!のチャンネルが慰めになっていたような気がする。
 新作だけでなく、AT-Xはいわゆる「珍作」枠で、珍しい作品も多く放送されており、『ブロッカー軍団IV マシーンブラスター』や『合身戦隊メカンダーロボ』などの古いロボットアニメや『チャージマン研!』のようなネタアニメまで、楽しみに観ていた。特に、『チャージマン研!』を全話ノーカット放送できるのは、このチャンネルくらいだろう。事実、キッズステーションでは欠番が出てしまった。

 そうやってAT-Xを楽しんできて、早いもので10年が経ってしまった。
 いつの間にかUHFアニメが台頭して、テレ東アニメは元気を失っていった。UHFアニメは多くの作品がBS無料放送でも観られるようになり、私にとってのAT-Xの存在意義がどんどん薄れていた。繰り返すが、今回のことは本当に契約を見直すいい機会だった。
 とりあえず、3月のラインナップを見る限り、今の私にとってAT-Xは無くても困らないチャンネルだ。寂しいことだが、事実なので仕方がない。観ないチャンネルに1,890円を払う余裕はないので、とりあえず解約とした。

 また、いずれAT-Xを契約したいものだ。その時までに、スカパー!HD視聴環境を整えておかなければ。ともかく、まずはさようなら、AT-X。そして、ありがとう。
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20数年ぶりに『忍者ハットリくん+パーマン』を再見

 先日、連休を利用して実家(@関西)に帰省してきた。
 実家ではダラダラ過ごすだけの事が多いが、今回は明確な目的があった。それは、映画『忍者ハットリくん+パーマン』を観ることだった。

 DVD化されていないこの作品を観るには、昔発売された「藤子不二雄映画全集」版VHSビデオソフトを何とかして手に入れるしかないが、今となっては中古でも入手が困難な作品となっている。しかし、大阪駅前のTSUTAYA梅田堂山店には、この『忍者ハットリくん+パーマン』をはじめとして、レンタルDVD化されていない貴重な藤子アニメが豊富にVHSで置いてあるのだ。この店は、藤子アニメに限らずレンタルDVDの出ていないアニメタイトルが大量にVHSで置いてあり、おそらくアニメタイトルの在庫は西日本一なのではないだろうか。
 実を言うと、この事は前から知っていたのだが、これまではVHSであることに面倒くささを感じて、利用していなかった。これを観るには、実家のVHSデッキを引っ張り出してきて、居間のテレビを占領しなければならず、名古屋の自宅で観るのと比べると、多少ハードルが高い。しかし、このままずるずると観ないままだと、いつかVHSソフトの扱いが無くなって悔しい思いをすることになるのではないかと思い、意を決してレンタルしたのだった。


 実際に店に行ってみると、幸いなことに貸し出し中にはなっておらず、無事に借りることが出来た。実家でのVHSデッキ取り出しも、大きな問題はなく行うことが出来た。と、言うわけで、ここからは順不同の感想。



・一作目の「超能力ウォーズ」で、最初からハットリくんとパーマンは知り合いという設定。「ドラ・ハッ・パー」としてそろって売り出し中だったし、テレビの大晦日スペシャルではブリッジアニメで共演していたので、自然なことだろう。仲のいい両ヒーローの姿を見ていると、自然と楽しくなってくる。ハットリくんの「パーマン氏、かたじけない」なんてセリフもなんだか嬉しい。

・二作とも、ハットリくんたちがメインで、あくまでパーマンはゲスト的な扱い。これは、原作にも言えるし、エンディングにも「パーマン助太刀ありがとう」という一節がある。漫画を安孫子先生が描いていたことを考えると当然の扱いなのだけど、パーマンの活躍という点では物足りなさもある。藤本先生が一作くらい、パーマンメインで原作を描いて映画化したら面白かったかも知れない。

・二作とも、藤子不二雄両先生がゲスト出演(※声はご本人ではない)。これは忘れていたし、前触れ無く出てくるので驚いた。特に、一作目では「ドラえもんの生みの親、藤子不二雄先生」と紹介されており、じゃあパーマンやハットリくんはどうなるんだと突っ込みたくなってしまう。そう言えば、二作目のオープニングで怪物くんの出演(セリフは無し)はあったが、ドラは出て来なかったなあ。

・サイコマンの声は神谷明氏。神谷さんの悪役というのも珍しい。基本的には二枚目声なのだが、日本のアジトで部下とやりとりする時は少し崩れてキン肉マンに近い三枚目声になっていたのは面白かった。もっと掘り下げれば面白いキャラだったのではないかと思うが、50分の上映時間でそれを望むのは酷か。

・一作目のラスト、ユーリーのママが出てきたのはちょっとホラーテイストが入っていた。あれはどういう理屈なのだろう。ママの残留思念か?

・ケムマキ、パーヤンはともに声が肝付兼太氏。両人の会話を期待していたのだが、残念ながらほぼ無かった。その代わり(?)、パーヤンにケムマキが乗って戦う場面があったのは、スタッフも意識してのことだったのかも知れない。

・二作目では忍者怪獣ジッポウが登場。ご存知、ハットリくんの幼なじみだが、映画ではハットリくんが「ジッポウ氏」と呼んでいて、驚いた。後にテレビ版にジッポウが出た時には呼び捨てとなっており、「氏」付けはこの時のみ。呼び捨てよりも少し距離があるように感じてしまった。やはり、呼び捨ての方がしっくり来る。

・エンディング主題歌は「ハットリ忍法ニニンのニン」の替え歌。一作目と二作目で歌詞が違うので、元歌と合わせて「ハットリ忍法ニニンのニン」には三種類あるわけだが、残念ながら『忍者ハットリくん+パーマン』の2曲はCD化どころか公開当時にも音源が発売されていない。はじめから歌を発売する考えがなかったのだろうか。作品に合わせた楽しい歌詞なだけに、もったいない。



 感想としては、こんなところか。正直言って画質はよくなかったが、作品自体が幻になりかかっているし、劇場公開以来20数年ぶりの鑑賞だった(いや、テレビ放映時に観たかな?)ので、観られただけで大満足だ。
 いかにもドラ映画の同時上映作品らしい、お祭り気分にあふれたにぎやかで楽しい作品なだけに、現在、気軽には観られないのは残念だ。今回久々に観て、あらためてそう思った。いつの日か、色々とあるであろう問題点をクリアして、本作が再びソフト化される時が来たらと思う。
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2013年2月の雑記集

 いつの間にか、はやくも1月が終わり、今年も2月になってしまった。
 今回は、一つの記事にするほどでもない細々としたネタを書きつづっておく。あえて今そうするのは、このままだとズルズルとブログの放置状態が続いてしまいそうな気がするからだ。



・2013年1月期の視聴アニメ

 数えてみると、週に16本もあった。最近は1クールにつきせいぜい12~3本だったが、なぜ増えたのだろう。我ながら不思議だ。無理に解釈してみると、昨年末あたりからプライベートで忙しくなったのが影響しているのではないかと思う。忙しくなったならアニメの視聴時間・本数も減るのではないかと思われるかも知れないが、私の場合は忙しくなって(精神的にも、肉体的にも)疲れると、アニメ鑑賞にその「癒し」を求めてしまうので、その結果として観るアニメの本数が増えたのではないかと思う。
 なお、「週に16本」というのは新作アニメの話で、ほかにニコニコチャンネルのタツノコ劇場で『ゴールドライタン』『未来警察ウラシマン』(ともに週2話更新)を観ているので、これを加えると週に20本のアニメを観ている計算になる。
 今期、特に注目しているアニメを挙げると、シリーズ4期目で原点回帰(こう書くとアニメの鬼太郎みたいだ)した『みなみけ ただいま』、けいおんスタッフの新作『たまこまーけっと』、名古屋最速・ゆるゆりスタッフの新作『琴浦さん』、と言ったところか。もちろん、これら以外のタイトルも、それぞれに面白いところがあって楽しんでいるのは言うまでもない。思えば、最近は、「無理して観る」ことをしなくなった。昔は「つまらないけど、それがかえってネタになる」と思って無理に視聴を続けていたタイトルがあったものだが、今はそんなことをするような時間の余裕はないのだ。



・『藤子・F・不二雄大全集』第4期

 4期のお知らせがなかなか届かずやきもきさせられたが、1月25日にようやく我が家にも到着した。
 その後、3期と同じ書店で定期購読の申し込みをすませて、ハガキもポストに投函した。あとは、2月25日の刊行開始を待つだけだ。4期は「ユリシーズ」や『しゃっくり丸』など一部の作品を除いて、ほとんどの作品が未読だから、まさに宝の山だ。一月に一冊の刊行は、読んでいくペースとしてはちょうどいいし、一月当たりの金額が2,000円台で済むというのもありがたい。これで、合作作品も4期に入ればなおよかったのだが。

 ところで、F全集とは別に、現在どうしようか迷っているものがある。今年6月から刊行が始まる『水木しげる漫画大全集』だ。
 最初にこの全集の刊行を知った時は、単行本で持っていない作品だけを選んで買っていこうと思ったのだが、おそらくそうやっていくと抜けている分が気になって、後から買い足して結局は全巻揃えてしまいそうな気がするのだ。実際、以前に光文社文庫版の『江戸川乱歩全集』を集めた時は、まさにこのパターンだった。最初は「持っていないエッセイの巻だけ買おう」と思っていたのに、刊行されていくうちに小説の巻も気になって、結局全巻集めてしまったのだ。今回の水木全集も同じパターンになりそうだ。それなら、最初から全巻予約した方が、全巻購入特典が貰える分、お得だ。
 さて、どうしたものか。金額的には月2冊だから出せない額ではない。F全集4期と合わせても、F全集3期までの月3冊ペースとほぼ同額だろう。それより、問題は自宅の本棚だ。F全集3期までは何とか収めたが、今度こそ絶望的なくらいに空きがない。近いうちにある程度の本を処分(売却or実家送り)するつもりだが、それでもおっつかないだろう。何か一発逆転的な良いアイディアはないものか。



・AT-X「スカパー!標準画質」の放送終了

 とうとう、標準画質での放送終了まで一ヶ月を切った。e2に移行するか、チューナーを貰ってスカパー!HDにするか、ずっと迷ってきたのだが、結論を出した。とりあえず、このまま放っておいて解約扱いにする。と言うのも、今AT-Xで録画している『紅三四郎』がちょうど2月いっぱいで終了するし、現状の情報では3月の新番組で観たいものが特にない。AT-Xとの付き合いに一区切りを付けるのに、ちょうどいいタイミングだ。
 思えば、AT-Xに加入したのは2003年の1月。気が付いたら今年で10年になっていた。昔は、テレビ愛知でやらないテレ東アニメやAT-X限定の新作など色々と重宝したが、最近は、新作アニメのほとんどは地元地上波とBS無料放送で事足りるので、AT-Xは一部の旧作再放送を観るためだけの物になっていた。この状態で一月1,890円はさすがに高い。寂しいことだが、思いきっていったんはAT-Xとはおさらばすることにしよう。



・ニンテンドー3DS、その後

 購入から2ヶ月以上が経ったが、まだ「スーパーマリオ3Dランド」がクリアできない。ネットでの評価を読むと、表面はそれほど難しくないと言っている人が多いのだが、私には表面も十分に歯ごたえがある。これまで2Dアクションゲームにはある程度慣れていたが、3Dアクションはこれが初めて(「スーパーマリオ64」などは未プレイ)なので、上下左右だけでなく奥行きまで加わると、動きに幅がありすぎて難しく感じてしまう。正直、このゲームをなめていました。
 そんなわけで、「とっととクリアして、次はあれやらこれをプレイしよう」と思っていたのだが、心得違いだったようだ。まあ、このゲームだけでなく並行してバーチャルコンソールの「スーパーマリオブラザーズ3」もやっているので、余計に時間がなくなるというのもあるのだが。次に買うソフト(いつになるのやら)は、アクションゲームはやめておいて、じっくりゆっくりプレイできるゲームにしよう。
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