CBCのアニメ事情 Part2

 8/24に「CBCでTBSアニメが復活」と言う記事を書いたが、読み返すと、色々と書きこぼしたことを補足したくなってきた。そこで、今回はCBC絡みのアニメ事情第2弾だ。

 前回は、ここ一年半ほどCBCでTBS製作アニメが全く放映されなかった事を中心に取り上げたが、それでは逆に、CBC製作の深夜アニメはどうなのかと言うと、TBSでは1本も放送されていない。
 CBCが製作した深夜アニメは、2002年の「最終兵器彼女」に始まり、「京極夏彦 巷説百物語」(2003年、RKB・RCCと共同)、「砂ぼうず」(2004~05年、RKB・HBC・TBCと共同)の3本があるが、地方のTBS系列局では放映されたものの、関東は全て独立U局での放映となっている。これは、MBS製作の「アニメシャワー」枠深夜アニメも同様で、少なくともTBSは、わざわざ番組購入してまで系列局製作の深夜アニメを放映する気はないようだ。
 前回は触れなかったが、このような状況では、CBCがTBSアニメを敬遠するようになっても仕方がないと言えるかもしれない。

 そして、CBCとMBSの関係はどうかというと、アニメに限っては非常に良好と言える。MBSではCBC製作深夜アニメを全作「アニメシャワー」枠で放映しているし、逆にCBCでもMBSアニメシャワー枠作品は、第1作の「フォーチュンクエストL」以外は、全て放映済みだ。
 CBCで放送されたアニメシャワー枠作品のうち、「デビルマンレディー」「マイアミ☆ガンズ」などは、MBSから半年以上遅れていた。MBSでの放映が終了して「もうCBCではやらないんだろうな」と思った頃に、不意に放送されて驚くと言うパターンが続いていた。しかも、ちゃんとスポンサーが付いていたのも驚きだった。
 思わぬ時期の放送と言えば、「銀河漂流バイファム13」は、MBSの放映終了から1年以上経った1999年10月下旬スタートで、それまで「マジンガーZ」「バビル2世」「新造人間キャシャーン」「宇宙戦艦ヤマト」など有名作の再放送をしていた「アニメストリート」枠での放映だったため、かなり意外だった。しかも、よりによって「未来少年コナンII タイガアドベンチャー」とカップリングで1時間枠だったので、劣化続編アワー扱いされていたのも、今では懐かしい。この時は、両作品ともノンスポンサーで、当時のCBCはTBSアニメもMBSアニメも積極的に放映していた事がわかる。この頃から2003年頃までが、CBCの深夜が一番にぎやかだったようだが、私は、この時期の大半を関西の実家で過ごしたため、思い出がほとんどないのが残念だ。
 なお、前述の「アニメストリート」枠は、「マジンガーZ」を放送していた頃は「懐かしのアニメアワー」だったが、「マクロス7」再放送に伴って、この作品が「懐かし」と言うほど古くないせいか「アニメストリート」に変更された。この時は「マクロス7」「新造人間キャシャーン」と、何とも言えない組み合わせの2本立てで、妙に印象に残っている。

 何だかまとまりが付かなくなってきたので、この辺で終わることにするが、名古屋に長く住んでいるので、名古屋アニメ事情の思い出を書き始めるときりがない。他にも、東海テレビの日曜9時枠の扱いの悪さとか、テレビ愛知の深夜枠の歴史とか、各局夕方アニメ枠消滅までの道程など、色々とネタはあるので、気が向いたら書いてみたい。一部、資料調べが必要なものもあるが、ほとんどの場合は、今回のように記憶だけで書けるだろう。
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8/26 ドラえもん「ゆめふうりん」ほか

「ゆめふうりん」(脚本/早川正、絵コンテ・演出/安藤敏彦、作画監督/間々田益男)

 思わぬ所で、大人のび太(声つき)が、初登場。原作ではドラえもんの想像が一コマだけで、セリフはなかった部分なので、意表をつかれた。
 ただ、毎度のことなのだが、OPで大人のび太の登場が分かってしまうのは残念だ。明らかに本編放送前のネタばれになってしまうのだから、やはりEDを付けて各話スタッフ・キャストはそちらで表示するべきだ。そうすれば、現在は省略されている動画や背景の個人名を出す余裕も出来るだろう。

 しかし、今回さらに意外だったのは、「おねしょ蛇口」が、そのまま出ていたことだ。「マル秘スパイ大作戦」の回でスネ夫のおねしょぐせを改変したのだから、当然「おねしょ蛇口」も別の道具に変える物とばかり思っていた。スネ夫の場合と違って、病気ではなく道具で強制的におねしょをさせるものだから問題ないとの判断なのだろうか。いずれにせよ、「おねしょ蛇口」は、名前も見た目もマヌケで好きな道具なので、ちゃんと登場して嬉しかった。

 あと、今回のポイントと言えるのは、ゆめふうりんを「十歳ぐらいの子だけにきかせよう」と言うセリフが原作通りだったところか。つまり、のび太の年齢設定が原作の小学四年生に戻ったことが、今回描かれたわけだ。今までは「五年生」に、どうも違和感があったので、これも嬉しいところだ。



「きせかえカメラ」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/安藤敏彦、作画監督/中村英一)

 スネ夫とジャイアンのファッションショーの場面が、ちょっと間延びしていた印象を受けた。改めて原作を読んでみると、ファッションショーは1ページしかない。さらっとすぐにオチているのだ。
 それが、今回はジャイアンが裸になるオチの前に、ドラえもんが別のデザインを仕込む場面が追加され、流れが悪くなった。その後の、スネ夫がドラが仕込んだデザインを抜き取るだけで、カメラの中が空のままショーを続けると言う展開にも、無理がある。普通に考えれば、改めて正しいデザイン画を入れ直そうと思うところだろう。この部分は、素直に原作通りサラッと流すべきだった。

 ただ、そのあとで女の子の「キャーキャー」の悲鳴を描いた部分は面白かった。
 この「キャーキャー」は、個人的にオチの重要な部分の一つだと思っていたので、どう表現するかに注目していたのだが、今回のように地球まで出して大げさに描くことで、ジャイアンとスネ夫のマヌケさが強調されて、いい味を出していた。

 しかし、全体としては話の流れが悪く、ちょっと残念な一編だった。
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CBCでTBSアニメが復活

 10月から始まるTBS深夜アニメ「ローゼンメイデン トロイメント」の、CBCでの放送が決定した。CBCでTBS製作のアニメが放送されるのは、2004年3月末に「探偵学園Q」が第39話で打ち切られて以来、実に1年半ぶりのことだ。

 そもそも、ここ2,3年で、TBSの深夜アニメは「TBS(関東ローカル)+BS-i」と言うパターンが多かったため、2004年4月以降、CBCでTBSアニメが放送されなくても、別に不思議には思わなかった。かえって、TBSは地方局に深夜アニメを売る気がないのではないかと、TBSの方に不信感を持ったくらいだ。
 しかし、昨年10月以降、事態は変わった。「ジパング」が全国5局ネットにもかかわらずCBCでは放送されず、また「ローゼンメイデン」(1作目)はRKBとMBS、「ああっ女神さまっ」はHBCで放送されるなど「TBS深夜アニメは関東ローカル」という大前提が崩れたのだ。

 そんな頃、CBCは自社製作の新作「砂ぼうず」(2004年10月~2005年3月)を放送するなど、相変わらずアニメには力を入れていたが、TBS深夜アニメを放送する気配はなかった。今年4月以降は新作深夜アニメが0になり、「京極夏彦 巷説百物語」「最終兵器彼女」など、自社製作作品を再放送するばかり。もう完全にアニメではTBSと手を切ってしまったと勝手に思っていた。
 特に、今年4月以降は名古屋テレビ、中京テレビ、東海テレビと在名各局がそれぞれ東京キー局のアニメを深夜枠で流していただけに、CBCの東京無視が際だって見えたものだ。結局、この一年半で、名古屋で観ることができた「TBS製作」の新作アニメは、テレビ愛知で放送された「英国戀物語エマ」だけと言う奇妙な状況だった。まあ、「エマ」に関しては関東・関西もU局で放映され、TBS系列で放映した局はRKBだけだったのだが。

 そんな状態が続いたところに、「ローゼンメイデン トロイメント」放映決定の報が入ってきたのだから、驚かざるを得ない。前々からMBSでの放映は告知されていたが、1作目をやっていないCBCに来るとは、全く思っていなかった。ただ、CBCは以前にも「円盤皇女ワるきゅーレ」の1作目を放送せず、いきなり第2シリーズの「十二月の夜想曲」を放送した前歴があるので、今回のことも決まってみれば、さほど意外ではない。個人的には「ローゼンメイデン」1作目はキッズステーションで観ているので、続けて第2シリーズをCBCで観ることができれば、流れもちょうどいい。

 これで、CBCが変に自社製作作品にこだわらず、どんどんTBSアニメも放送するようになればいいのだが。もちろん、面白い自社作品を見せてくれるのならば、それはそれで別に文句はない。ただ、極端に走りすぎないようにして欲しいと言うことだ。
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VHS→DVD-R化作業に着手

 2週続けて東京に出かけていたが、今週は3週間ぶりに、ゆったりとした週末だった。休みの日に遊んで楽しむのもいいが、たまには家でゴロゴロしていないと、仕事の疲れが残ってしまう。

 十分に時間があったので、前々からやりたかった、VHSテープ→DVD-Rへの移行作業に手を付け始めた。昨年HDDレコーダーを買った時からやりたかった事だったが、これまでは当面の録画を消化するだけで手一杯で、昔録ったビデオにまでは手が回らなかったのだ。
 しかし、1996~2001年頃までは、テレビアニメは標準モードで保存していたため、今でもそれらのテープがかなり場所をとっており、はっきり言って邪魔だ。それで、思い切って整理することにした。まず、一通りタイトルを見直して、今後おそらく観返すことはないと思われるものは、DVDに移さずに廃棄処分。また、一部タイトルはAT-Xの再放送で録画できたので、そちらをDVD-Rに残して、VHS録画版はシリーズ中1話のみをCM付きで残して、他は処分した。

 これでも、まだかなりの量のテープが残っている。その中で一番本数が多いのは「ドラえもん」なのだが、これは量がありすぎて、どこから手を出したものか迷ってしまう。そこで、最近まで「ナ・イ・ショ」を観ていて再びテレビシリーズにも興味が沸いてきた「おジャ魔女どれみ」から手を付けることにした。
 「どれみ」は、放映開始当初は3倍モードで録っており、第5話から「これは保存しておこう」と、標準で録るようになった。そのため、4話までの本放送録画は残っておらず、その後ANIMAXで補完した。今回、そのANIMAX版を観直したのだが、ブロックノイズが激しすぎる。おそらく、当時使っていたチューナーの質が悪いせいだろうが、ここまでひどいとは思わなかった。しかし、今更どうしようもない。
 第5話以降は本放送の録画が残っているが、久しぶりにビデオを再生したところ、音声にかなりノイズが被っていて、トラッキングの調整に苦労した。1999年放映だからまだ6年しか経っていないのに、標準モードでもここまで劣化するとは。
 それにしても、無印「どれみ」は提供がブルーバックだったり、「神風怪盗ジャンヌ」変身セット(簡易コスプレ?)のCMが流れていたり、今になって観直すと、色々と興味深かった。CMに関しては、本編とは別に切り出して保存しておきたい。

 ともかく、色々といじって、出来る限り良い状態で1~5話までをDVD-Rにまとめてみた。画質はあまり良くないが、元がVHS標準だから仕方がない。この調子で無印51話+「#」49話を全てDVD-R化すれば、ビデオテープ25本が無くなるので、かなり片づく。なお、「も~っと」「ドッカ~ン」は3倍で録ったので、今のところは、わざわざDVDに移す気はない。

 「どれみ」が終わったら、次は「ゲゲゲの鬼太郎(第4作)」全114話(VHSテープで28本)を何とかしなければ。これは1996年~98年の放映だから、「どれみ」より更にテープが劣化している可能性が高い。まともに再生できるといいのだが。ともかく、これらのようなロングシリーズを録り始めると、途中で引っ込みが付かなくなり、後からテープの収納に困る。それをDVD-Rに移して省スペース化が出来るのだから、いい時代になったものだ。
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8/19 ドラえもん「古道具きょう争」ほか

「古道具きょう争」(脚本/大野木寛、絵コンテ・演出/三宅綱太郎、作画監督/久保園誠)

 ここ2,3回の放送は、特に初期の原作を多く使っているが、今回も同様。

 Bパートの「怪談ランプ」共々、最近では最も原作に忠実なキャラクターが生き生きと動いており、感心した。久保園氏は大山時代からの作画監督だが、これまでのキャラクターにとらわれず、リニューアル後の新しいキャラ設定を、すでに自分のものにしたようだ。

 原作との最大の違いは、珍品堂が関西弁になっている点。意外だったが、結構はまっていて違和感はなかった。まともな関西弁だったせいもあるのだろうが。そう言えば、同じパターンで「チンプイ」に登場したスベルスキーも、原作では標準語だったのがアニメでは関西弁になっていた。スベルスキーの声は緒方賢一で、緒方さんは大山時代の帯番組版「古どうぐきょう走」で、珍品堂の役だった。思わぬ所でつながりがあるものだ。

 原作のサブタイトルは、昔は「古どうぐきょう走」だったが、最近の版では今回のアニメ同様「古道具きょう争」に改められている。と、言うことは、たまに話題になるセリフ改変についても、変更後のものを元にしてアニメ化するのだろうと予想していたが、やはりそうだった。
 と言っても、ママがおかしくなる場面は、かなり抑え気味というか、ママの言葉遣いや仕草まで貴族の女性風になるように変わっていた。原作で改変された「どーしましょ どーしましょ」よりは、こちらの方が自然だろう。

 今回は、原作通りにエスカレートする競争が、生き生きと動くキャラクターで表現されており、初期ドラえもんのテイストを楽しむことが出来た。



「怪談ランプ」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/三宅綱太郎、作画監督/久保園誠)

 冒頭の、ごはんが「こわい」の部分をどうするかが一番気になっていたが、思いっきりドラえもんに説明させてしまったので、ちょっとテンポが悪くなってしまった。しかし、私の小学生時代も意味がよく分からなかったので、おそらく説明は入れるべきだろう。ママの怪談を全く違うネタに変えると言う手もあるが、それはそれで寂しい。

 本編は、各人の怪談を、時間をかけて本編とは一味違う作画で描いており、丁寧に作られている印象を受けた。
 ドロボーも、原作通りにあの格好で出してくれたので、大満足。しかし、今時あんなドロボーが出てくるのはドラ以外では「サザエさん」くらいだろう。全悪連には、がんばってドロボーの伝統を守っていって欲しいものだ。



 今回は、全体的に原作の再現度が高く、アニメとしてもテンポのいい作品に仕上がっており、ここ数回の中では一番楽しめた。と、言うことは、現スタッフは初期作品の方が、資質的に向いているのだろうか。
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2005年夏・上京の記(後編)

 本日は、昨日の続きで、東京旅行記の13日分。12日にご一緒した方も、この日の私の行動は詳しくは知らないはずなので、当たり前だが本邦初公開。と言って、別に大したものではないのだが。

 8時頃起床。支度をして、カプセルホテルを8時半頃出た。本日はコミケ2日目だが、昨日とは異なり私は行かなかった。ジャンル的にも、参加サークル的にもほぼ興味を惹かれない日だったのだ。
 そんな訳で、今日は久しぶりに国会図書館の東京本館へ行った。泊まっていたカプセルホテルからは徒歩で行ける距離だったし、開館は9時半なので、ゆっくりと歩いていった。
 しかし、国会図書館の変貌ぶりには驚いた。しばらく行かないうちに、利用カードの発行から本の検索、貸し出し・コピーなどの手続きが、ほぼ100%電子化されていたのだ。貸出票に必死になって目当ての書名を書き込んでいたのが、全てワンクリックで貸り出せるようになったし、コピーも手で記入するのは該当ページ数程度で、他の情報は申込用紙に全て記入されて出てくるようになっていた。何だか、別の図書館へ来たみたいな感じだった。
 さて、国会図書館での収穫だが、はっきり言って今回はあまりはかばかしくなかった。私の下調べ不足が悪かったのだが、読みたいと思った雑誌の多くが所蔵されておらず、当てが外れた。一番読みたかったのはA先生の「マボロシ変太夫」初出版&未収録だったのだが、狙ったように、この時期の「週刊少年キング」は、全く所蔵されていない。まさか、1970年代にもなって、こんなに抜けがあるとは思わなかった。「少年画報」もほとんどないし、国会図書館は少年画報社の雑誌に弱いようだ。ちなみに大阪の国際児童文学館にも「変太夫」連載当時の少年キングはない。どこか、置いてある図書館を探さなければ。
 無いものは仕方がないので、持参した藤子両先生の作品リストを見て、未読作品の載っている雑誌を片っ端から調べたのだが、上野に移っている学年誌は別として、どうも全体的に所蔵率が低かった。それでも、「宇宙少年団」(途中から「ロケットくん」)の載っていた「ぼくら」を読めたのはよかった。初期話数も、「まんが道」ではそのまま載せているのではなく、結構カットされている事が分かって、興味深かった。
 結局、いくつかの短編をコピーして、12時過ぎには国会図書館を後にした。次に来る時は、きちんと下調べをして計画を立ててこなくては。また、今回は利用者登録も済ませたので、今後はコピーの郵送なども利用することになるだろう。

 その後は、都内の古本屋巡り。神保町→渋谷→中野と、漫画中心に廻った。
 藤子関係の収穫はあまり無く、その他に買った本は、カラーコミックス「ジャングル大帝」1・2巻、光文社文庫「少年 傑作集」2~4巻、「週刊少年ジャンプ」1987年21号など。カラコミの「ジャングル大帝」は藤子作品とは違い、500円のぴっかぴかコミックスなみにカラーページがあって驚いた。ページ数もドラより少ないし、定価は100円高い。と言っても380円だが。カラコミドラも変にトレス版などを載せずに、この仕様で出して欲しかった。
 「少年 傑作集」は、「鉄腕アトム」メインの1巻と「忍者ハットリくん」メインの5巻は既に持っていたが、2~4巻が安価で売っていたので、せっかくだから揃えようと思ったもの。絵を虫プロが代筆している「鉄腕アトム」の「ゴメスの亡霊」などが興味深い。
 最後の「ジャンプ」はなぜわざわざ買ったかというと、「キン肉マン」の最終回が載っている号だからだ。この最終回は、ゆでたまご作品には珍しく、コミックスで10ページほど描き足されている(以前に図書館で確認済み)ので、初出版の載ったジャンプが欲しかったのだ。レアな雑誌ならともかく、この時期のジャンプならば図書館でコピーするよりも一冊丸々買ってしまった方が安い。

 他にも、何冊かの本を買ったが、きりがないので省略する。
 この日の午後は、かなり歩き回ったため、足の裏が痛くなってしまった。安物の靴がいけない気がする。旅行の時は、もっとしっかりした靴にしなくては。
 さて、そうこうするうちに、23時近くなったので、ムーンライトながらの出る東京駅へと向かった。どうも、帰りはギリギリの時間になって焦ることが多いが、今回は余裕を持って20分ほど早く到着できた。まあ、ウロウロしていても疲れるだけだし、この頃には荷物が死ぬほど重くなっているので、早く座って落ち着きたかったのだ。

 と、言う訳で、まる二日間の東京旅行は終わった。
 この翌日、14日(日曜日)も、コミケ3日目やドラえもん声優トークイベントなどがあり、特に後者は出きれば行きたかったのだが、イベントの告知が直前だったため、スケジュールの変更が出来ず、今回は諦めるしかなかった。しかし、この二日間だけでも十分に楽しかったので、東京へ来た甲斐はあった。ドラの声優トークショーは、テレ朝チャンネルでの放送を待とう。
 次回の上京は冬コミあたりになりそうだ。冬は2日間だから、出来れば2日とも参加したい。
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2005年夏・上京の記(前編)

 日曜日にちょっと書いたが、例年通り11日夜~14日朝にかけて、ムーンライトながらで東京に行って来た。主目的は、コミックマーケット68の一日目。実際に東京にいたのは12・13日の2日間なので、今日と明日の2日に分けて、旅行記を書いてみる。
 本日は、前半の12日(金曜日)分。


 まず、いつも通りムーンライトながらで朝5時前に東京駅着。毎回のことなのだが、名古屋から5時間弱で、しかも電車内のため、ろくに睡眠をとることが出来ない。今回も、東京駅からすぐに山手線に乗って、10時頃までグルグル回っていた。

 10時過ぎに、秋葉原着。12頃まで中古のCD・DVD・ゲームなどを探して廻り、「マーメイドメロディーぴちぴちピッチ」のマキシシングルのうち、買い逃していた2枚を見つけ、購入。これでようやくピッチの曲を、歌手違いを含めて全てCDで揃えることが出来た。ただし、アルバムと収録曲が完全にだぶっている「太陽の楽園」「暗黒の翼」の2枚は持っていない。
 その後、昼食をとって、京葉線・りんかい線経由でビッグサイトへ。会場へ到着したのは12時45分頃で、当然入場規制はとっくに終わっており、スムースに会場入りすることが出来た。西→東の順で、あらかじめチェックしていたサークルを廻って目当ての本を購入して、その後は東で関心のあるジャンルの島をぶらぶらと廻っていた。今回、はじめから目を付けていた本は、ほぼ手に入れることが出来たのでよかったのだが、思いがけず巡り会った面白い本はほとんど無く、その点では残念だった。ちなみに、コスプレは例年通り色々見かけたが、一番精神的ダメージが大きかったのは、男性のマイメロディコスプレ(と言うよりは、着ぐるみに近い)だった。
 なお、コミケに初めて来た頃は、ながらで東京に着いた後は会場に直行して10時まで4時間ほど入場待ちをしたものだが、今ではとてもそんな気力はないし、今回の一日目の場合、10時に開場入りしないと売り切れるような本は目当ての中にはなかった。おそらく今後も、コミケは昼過ぎくらいを目安に行くことになりそうだ。そう言えば、今回は企業ブースに行かなかったなあ。

 もうそろそろ終了が近くなった15時50分頃、藤子ファンの知人Hさんと会場内で遭遇。この方とは、ほぼ毎回コミケでお会いしているのだが、まともにあらかじめ待ち合わせなどをしていたことは一回もない。それでも、いつもお会いできるのは実に不思議だ。
 せっかくなので、Hさんもお誘いして、待ち合わせしていたgmさんと、その友人Nさんのお二人と合流。行きと同じルートで秋葉原へと戻り、1時間ほど喫茶店で雑談した後、ケデラッタさんと電気街口で合流。まずは食事と言うことで、コスプレ居酒屋へと向かったのだが、残念ながら満席。さすがに時期が時期だけに仕方がないか。そのため、同じビル内のメイド喫茶へ入った。メイド喫茶は初めてだったのだが、小学校の教室みたいな机があったり、「一口目をフーフーする」スペシャルメニューがあったりで、ある意味頭が痛くなってしまったが、大変興味深い場所だった。

 その後、カラオケへ。秋葉原の店は満員だったので、御徒町まで歩いた。私自身は秋葉原と御徒町・上野の位置関係をイマイチ把握できていなかったので、歩いても案外すぐだったのは意外だった。カラオケはほぼアニソンオンリー。私やケデラッタさん・Hさんは色々と古めの歌(ギンガイザーとかダイアポロンとか)も歌ったが、gmさんたちはあまりご存じなかったようで、ちょっと申し訳なかった。まあ、オトメロディーやハッピー☆マテリアルなど新しめの曲も結構歌ったので、バランスはとれていたと思うが。
 カラオケは2時間だったが、最近はアニソンの曲数が非常に増えており、本当にあっという間だ。のどさえ問題なければ、徹夜で歌っても、歌う曲がなくなることはないだろう。CD化すらされていない「冒険者たち」(「太陽の子エステバン」OP)なども入っており、嬉しい限りだ。

 その後は、御徒町駅の喫茶店でまた小一時間ほど雑談。皆不思議に思うことだが、藤子ファンが居合わせても藤子話がほとんど出ないのは不思議なことだ。普通のオタク話だけで十分盛り上がってしまうし、藤子作品については各人が自分なりの楽しみ方をしているせいかもしれない。
 そして、23時近くなり、解散となった。この日の夕方以降は、非常に楽しい時間だった。ご一緒してくださった方には、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 と、言ったところで12日分は終わり。続きは次回の講釈で。
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8/12 ドラえもん「かげがり」ほか

 遅くなってしまったが、ようやく12日のドラを観たので、感想を書いておく。


「かげがり」(脚本/早川正、絵コンテ/しぎのあきら、演出/佐土原武之、作画監督/富永貞義)

 原作は、「ドラえもん」全作品の中でも、かなりの怖さを感じさせられるエピソードとして、昔から印象に残っているエピソードだった。何と言っても、自分が最終的にかげと入れ替わってしまうと言う設定は、非常におそろしい。特に、すぐに入れ替わるのではなく、じわじわとかげになって行くところが怖かった。
 そんな訳で、今回は原作を読んで感じた怖さをどれくらいアニメで見せてくれるかに期待していたのだが、その点では、ちょっと期待はずれだった。のび太本人と入れ替わろうとするかげの行動が、少しあっさりしすぎていた感じがして、原作から伝わってきた時間切れギリギリの緊迫感もなかった。細かいところだが、天井裏は、もっと徹底的に暗く描くべきだったと思う。基本的に話は原作通りであるのに、あまり満足できなかった。
 それでも、良かった点を挙げるとすれば、ママの小言だろうか。「ガミガミ」などでごまかさず、きちんと本編の内容に沿った小言になっていた点は良かった。脚本段階でそうなっていたのか、声優のアドリブかは分からないが、後者だとしたら、さすがは三石琴乃だ。
 ちなみに、「かげがり」は、大山時代後期に「かげ切りバサミ」としてリメイクされているが、その時も作画監督は富永氏だった。この大山版も、ちょっとテンポがいまいちだった記憶がある。アニメ化が難しいエピソードなのだろうか。可能ならば、今回と見比べてみるのも面白いだろう。



「テストにアンキパン」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/三家本泰美、作画監督/志村隆行)

 「アンキパン」は、原作ではこの話ただ一回しか登場しないのに、妙に知名度があるような気がする。枕とヤカンを持って走り回るのび太の姿や「動物ライト」がネタに使われているところを、結構色々なところで見かけるのだ。それも、この話が傑作だからだろう。テストで点を取るために、勉強以外の所で、結局苦労しなくてはならないと言うオチはいつ読んでも笑える。
 今回のアニメ版も、原作に沿っていて結構楽しめた。アニメオリジナルとして挿入された、○×式テストで0点を取る確立について、ドラえもんが語る場面も、いかにも「のび太ならではの0点」だと強調していたようで面白かった。母の日の設定が使えなかったため、パパが料理を作る理由が、やや唐突だったが、さほど気にはならなかった。
 個人的に残念だったのは、しずかちゃんの前で試しに暗記する本が、電話帳から百科事典に変わっていた点。阿井上男さんや柿久家子さんの名前が出てくるのを期待していたのだが。その点を除けば、概ね満足のいくアニメ版だった。
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とりあえず報告

 金~土曜日と東京へ行って、ムーンライトながらで本日朝、帰宅した。
 そして、14時まで仮眠(もはや、仮眠というレベルではないが)をとった。その後は、まだ寝ぼけた頭で荷物を確認したり、食事をとったり、録画していたアニメの一部を観たり。夕方からは、また眠くなってしまい、20時頃まで寝てしまった。結局、今日は昼間の半分以上寝ていたわけで、やはり夜行列車では疲れがたまってしまう事を、改めて再確認させられた。

 そんな訳で、まだ12日放送の「ドラえもん」も観ていないので、当然、感想を書くことも出来ない。これは、明日になるだろうか。ほかにも、今日は寝ていたために、色々とやるべき事がたまってしまっている。まあ、これも明日以降だなあ。

 とりあえず、東京で金曜日にご一緒した方々には、お礼を言っておきます。お疲れさまでした&ありがとうございました。東京の旅行記についても、今日はもう書いている時間がないので、また後日と言うことで。
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「Voice in the Live」を振り返る

 「Voice in the Live ~真夏のライブはいかが?~」から三日が経ったが、まだなかなか興奮が冷めない。それだけ、今回のライブは、私にとって素晴らしい体験だった。私だけではなく、このライブに参加した人は概ね満足したようだ。こちらで、ライブレポート・感想リンク集がまとめられており、色々な人の感想を読むことが出来る。

 ちょっと冷静になって考えてみると、声優のライブと言っても、肝心のアニメは半年以上前に放映終了しており、しかも主役抜きでの開催。「ぴちぴちピッチ」という作品をよく知らない人にとっては、なぜこのような条件で、参加者がこれだけ盛り上がることが出来たのか、不思議に思っているのではないだろうか。
 そもそも、「ピッチ」という作品自体、はまる人はとことんはまるが、ダメな人は全く受け付けないタイプのアニメだろう。私自身の「ピッチ」に対する思いは、以前最終回を迎えた時に書いたので、そちらをご覧いただきたい。ともかく、好きになってしまった人間にとっては、何とも言い難い魅力を持った作品なのだ。
 その魅力の一つが「歌」。本作では基本的に主人公側も敵も歌で戦うので、メインキャラのほとんどには、それぞれ持ち歌があるし、またソロ曲以外にも作品の世界にマッチした数々の曲が生み出されてきた。つまり、ピッチの曲だけで十分にライブが成立して、ピッチ好きが盛り上がることが出来るのだ。
 それに加えて、今回のライブは講談社やタカラ、ポニーキャニオンなどピッチに関わった企業が企画したものではなく、ピッチを通じて知り合って、仲良しになった声優自らが企画して、作り上げたもの。いわば「手作り」のライブだからこその、細かい企画や小ネタの数々に至る、出演声優自らが観客を楽しませようとするサービス精神に満ちあふれていた。実際、トークコーナーでのピッチ裏話、曲の前奏や間奏での「深海フラッシュ」「チビ蘭花」「この歌を授けましょう」「心して、聴きなさい!」「出でよ、水竜」などの各キャラの持ちネタ披露には、大変楽しませてもらった。私だけでなく、ピッチを好きな人間ならば、皆楽しめたと確信している。
 主役キャラではなくても、テレビアニメ1本には多くのキャラが登場して、作品を作り上げている。どのキャラクターも、作品に命を与えるためには、欠かせない存在だ。今回のライブを通じて、改めてそんなことを思った。

 前回も書いたが、私は声優のライブに参加したのは、今回が初めて。だから、他のライブと比べてどうこうと言うことは、一切コメントする事ができない。しかし、少なくとも、このライブが素晴らしいものだったと言うことは、自信を持って言える。
 ライブの幕開けを告げた「太陽の楽園 ~Promised Land~」、完璧に「かれん様コール」が決まった「オーロラの風に乗って」、出演者・観客全員が一緒になって歌った「KODOU ~パーフェクト・ハーモニー~」などなど、一曲一曲すべてが強く印象に残った。同じメンバーによるライブが今後行われるのならば、ぜひまた参加したい。また、これほどの感動を与えてくれるアニメ作品に、今後も出会いたいと、強く思う。
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