しばらく「鬼太郎」感想を休んでいたが、観ているとやはり色々と書きたくなってくる。
とりあえず、最近の3回分について感想を書いてみた。今回は、1話当たりの文章量が少な目なので、まとめて一つのエントリとする。今後もこの形式を続けるかどうかは、まだ考えていない。おそらく、私の気分次第で1話ごとになったり、何話かまとめてになったりと、変わると思う。
・ゲゲゲの鬼太郎 [第5作] 第23話「美食家!?さざえ鬼」
(脚本/三条 陸、演出/深澤敏則、作画監督/出口としお)
本シリーズでは、話の展開も敵妖怪とのバトルもアニメオリジナルの割合が多いが、本話は珍しく戦闘部分は比較的原作に忠実な展開だった。やはり、このような鬼太郎の不死身性を見せる話はやっておくべきだと判断されたのだろうか。
さざえ鬼の声は、前シリーズと同じく松野太紀。第4作と同じ声のゲスト妖怪は、白山坊以来になる。
前シリーズとはちょっと方向性が違って、今回のさざえ鬼は成金のおっさんと言う感じだったが、これはこれで味があってよかった。鬼太郎について色々と研究して技の対策を練っていた割には「鬼太郎を食べる=体内に入れてしまう」と言う、一番やってはいけない事をやってしまうあたりは笑える。「生」への執念は前作同様に描かれており、それだけに、最後に海に投げ込まれる姿は妙に哀れみを誘われてしまった。
また、本話では、家でダラッとして、海にもご馳走にも心を動かされない、鬼太郎のやる気の無さが印象的だった。さすがに、桃屋の宣伝までしてしまうのはやりすぎだと思うが。
しかし、どう見てもやる気が無かった割には、さざえ鬼に対してはしっかりと警戒して、かわうそに話を付けていたくらいだから、暇をもてましていたところに怪しげな話が飛び込んで、内心は嬉しくてやる気満々だったのかも知れないが。
それにしても、せっかくの海の回だったのに、最近のアニメでよく見られる「水着回では作画が悪くなる法則」が発動してしまったのは実に残念だ。しかも、水着パートで特に作画が崩れていたような気がする。まあ、砂かけやお歯黒べったりの水着姿を気合いを入れて描かれても、それはそれで目のやり場に困るのだが。
・ゲゲゲの鬼太郎 [第5作] 第24話「夢の中の決闘! 枕返し」
(脚本/長谷川圭一、絵コンテ/入好さとる、演出/立仙裕俊、作画監督/大谷房代)
前話とはうって変わって、展開も戦闘も、ほぼアニメオリジナル。
枕返し退治に動物園の獏を使うとはトンチが効いているなと思ったのだが、本話を観た後に第1作の「まくら返し」を観たら、ほぼ同じアイディアが既に使われていた。今回のスタッフが第1作を踏まえた上で獏を登場させたのかどうかはわからないが、夢の中→現実世界の二段構えできちんと伏線を張っていた第1作と比べると、本話はやや唐突な展開で、正直なところ第1作の方が出来がいいと思う。
ただ、夢の中を完全に枕返しの支配下とした点は面白かった。目玉親父がインコになってしまう場面は、画面が上がっていく演出が効果的で、枕返しの圧倒的な優勢が上手く描かれていた。
一体、どうやって決着を付けるのかとその後の展開にワクワクさせられたが、だからこそ肝心のオチが第1作の焼き直しだったのは惜しい。
・ゲゲゲの鬼太郎 [第5作] 第25話「妖怪大運動会」
(脚本/吉田玲子、演出/織本まきこ、作画監督/八島善孝)
サブタイトルの通り、日本中の妖怪達が集まって運動会をする話で、特に悪い妖怪は登場しない。そのため、前週に流れた予告でも、普段は敵妖怪を紹介しているラストカットが「妖怪大運動会」そのものの紹介になっていた。
既にお馴染みの妖怪や、本シリーズでは初登場の妖怪、さらには視聴者が応募した妖怪まで非常に多くの妖怪が登場して賑やかで、画面の隅から隅までどんな妖怪が出ているかを探すだけでも楽しい回だった。ただ、輪入道や妖怪樹、それにアカマタなど、原作や以前のアニメでは敵だった妖怪が出てきており、本シリーズでこれらの妖怪と戦うエピソードが観られないと思うと、ちょっと残念だ。
しかし、アカマタが敵ではなく、あくまで運動会でのライバルであり、スポーツマンシップを持ったいい奴として描かれていたのは新鮮で、観ていて気持ちがよかった。
また、シーサーの声が第3作と同じ山本圭子さんだったのも、嬉しいところ。第4作でも山本さんは砂かけ婆役で出演していたが、一回だけ登場したシーサーは別の人が演じていたので、砂かけとシーサーの二役は初めて。でも、シーサーと鬼太郎の絡みはなかったから、彼の登場は今回限りだろうか。
それにしても、本話も含めて、本シリーズでは目玉親父のテンションが高い回が多い。観ている方としては面白いのだが、田の中さんは大変だろう。
とりあえず、最近の3回分について感想を書いてみた。今回は、1話当たりの文章量が少な目なので、まとめて一つのエントリとする。今後もこの形式を続けるかどうかは、まだ考えていない。おそらく、私の気分次第で1話ごとになったり、何話かまとめてになったりと、変わると思う。
・ゲゲゲの鬼太郎 [第5作] 第23話「美食家!?さざえ鬼」
(脚本/三条 陸、演出/深澤敏則、作画監督/出口としお)
本シリーズでは、話の展開も敵妖怪とのバトルもアニメオリジナルの割合が多いが、本話は珍しく戦闘部分は比較的原作に忠実な展開だった。やはり、このような鬼太郎の不死身性を見せる話はやっておくべきだと判断されたのだろうか。
さざえ鬼の声は、前シリーズと同じく松野太紀。第4作と同じ声のゲスト妖怪は、白山坊以来になる。
前シリーズとはちょっと方向性が違って、今回のさざえ鬼は成金のおっさんと言う感じだったが、これはこれで味があってよかった。鬼太郎について色々と研究して技の対策を練っていた割には「鬼太郎を食べる=体内に入れてしまう」と言う、一番やってはいけない事をやってしまうあたりは笑える。「生」への執念は前作同様に描かれており、それだけに、最後に海に投げ込まれる姿は妙に哀れみを誘われてしまった。
また、本話では、家でダラッとして、海にもご馳走にも心を動かされない、鬼太郎のやる気の無さが印象的だった。さすがに、桃屋の宣伝までしてしまうのはやりすぎだと思うが。
しかし、どう見てもやる気が無かった割には、さざえ鬼に対してはしっかりと警戒して、かわうそに話を付けていたくらいだから、暇をもてましていたところに怪しげな話が飛び込んで、内心は嬉しくてやる気満々だったのかも知れないが。
それにしても、せっかくの海の回だったのに、最近のアニメでよく見られる「水着回では作画が悪くなる法則」が発動してしまったのは実に残念だ。しかも、水着パートで特に作画が崩れていたような気がする。まあ、砂かけやお歯黒べったりの水着姿を気合いを入れて描かれても、それはそれで目のやり場に困るのだが。
・ゲゲゲの鬼太郎 [第5作] 第24話「夢の中の決闘! 枕返し」
(脚本/長谷川圭一、絵コンテ/入好さとる、演出/立仙裕俊、作画監督/大谷房代)
前話とはうって変わって、展開も戦闘も、ほぼアニメオリジナル。
枕返し退治に動物園の獏を使うとはトンチが効いているなと思ったのだが、本話を観た後に第1作の「まくら返し」を観たら、ほぼ同じアイディアが既に使われていた。今回のスタッフが第1作を踏まえた上で獏を登場させたのかどうかはわからないが、夢の中→現実世界の二段構えできちんと伏線を張っていた第1作と比べると、本話はやや唐突な展開で、正直なところ第1作の方が出来がいいと思う。
ただ、夢の中を完全に枕返しの支配下とした点は面白かった。目玉親父がインコになってしまう場面は、画面が上がっていく演出が効果的で、枕返しの圧倒的な優勢が上手く描かれていた。
一体、どうやって決着を付けるのかとその後の展開にワクワクさせられたが、だからこそ肝心のオチが第1作の焼き直しだったのは惜しい。
・ゲゲゲの鬼太郎 [第5作] 第25話「妖怪大運動会」
(脚本/吉田玲子、演出/織本まきこ、作画監督/八島善孝)
サブタイトルの通り、日本中の妖怪達が集まって運動会をする話で、特に悪い妖怪は登場しない。そのため、前週に流れた予告でも、普段は敵妖怪を紹介しているラストカットが「妖怪大運動会」そのものの紹介になっていた。
既にお馴染みの妖怪や、本シリーズでは初登場の妖怪、さらには視聴者が応募した妖怪まで非常に多くの妖怪が登場して賑やかで、画面の隅から隅までどんな妖怪が出ているかを探すだけでも楽しい回だった。ただ、輪入道や妖怪樹、それにアカマタなど、原作や以前のアニメでは敵だった妖怪が出てきており、本シリーズでこれらの妖怪と戦うエピソードが観られないと思うと、ちょっと残念だ。
しかし、アカマタが敵ではなく、あくまで運動会でのライバルであり、スポーツマンシップを持ったいい奴として描かれていたのは新鮮で、観ていて気持ちがよかった。
また、シーサーの声が第3作と同じ山本圭子さんだったのも、嬉しいところ。第4作でも山本さんは砂かけ婆役で出演していたが、一回だけ登場したシーサーは別の人が演じていたので、砂かけとシーサーの二役は初めて。でも、シーサーと鬼太郎の絡みはなかったから、彼の登場は今回限りだろうか。
それにしても、本話も含めて、本シリーズでは目玉親父のテンションが高い回が多い。観ている方としては面白いのだが、田の中さんは大変だろう。