今日で9月も終わり。今週はこれまで観ていたテレビアニメが、次々と最終回を迎えた。久々に、作品感想を書いてみる。基本的に、あまりネタばれは書いていないはずだが、一部最終回の内容に触れているので、未見の方はご注意いただきたい。なお、今回は作品タイトルの後に、私の視聴していた局名と終了日を入れてみた。
「あまえないでよっ!!」(AT-X・9/16終了)
毎回、特別に面白いと言うこともなかったが、一定レベルの水準は保っていたと思う。お約束的な展開も多かったが、それを逆手にとったネタもあって、楽しめた。声優ネタでは、第9話で水樹奈々がわざわざ中原麻衣にのりうつって歌を歌うというのは笑えた。
最終回については、少々評価に悩む。明らかに、少年ジャンプ等の打ち切り漫画をネタにして、わざとそれらしい終わり方にしているのだが、これが単なる一発ネタなのか、それとも第2期をにらんでいるのかが、わからないので評価しづらい。
しかし、その点を抜きにすれば、全体としては概ね悪くはなかったと思う。
「バジリスク 甲賀忍法帖」(三重テレビ・9/20終了)
脚本も作画も安定しており、全話通して見応えがあった。忍法合戦のアクションシーンは迫力があり、放映が独立U局だったので、エロ・グロ描写に関しても、地上派としてはかなりがんばっていたと思う。山田風太郎の原作は未読(せがわまさきの漫画版は、アニメ開始後に一通り読んだ)だが、読んでみたくなった。
一つ気になったのは、中盤から後半にかけて、やたらと画面が暗すぎるシーンが多かったことだ。その多くが夜のシーンなので必然性があると言えばあるのだが、何をやっているか判別できない程に暗く、ラジオドラマを聴いている気になって、必死に場面を想像してしまった。DVDでは普通に見えるようになるらしいので、これも規制の一種だろうか。
それはさておき、原作の舞台の一つである伊賀の里、つまり三重テレビでの放送が最速だったのは、偶然かもしれないが、嬉しい事だった。しかし、肝心の甲賀を擁する滋賀県での放送が無かったのは勿体ない。甲賀の住民は、三重テレビかKBS京都で観ることができたのだろうか(追記:とりあえず、甲賀市のCATVではKBSが再送信されている模様)。
「エレメンタルジェレイド」(テレビ愛知・9/27終了)
全体的に、特に面白い部分はあまりなかったのだが、惰性で最後まで観ていた。まあ、シスカのキャラが気に入っていたせいもあるのだが。それはともかく、最終回はきっちりと話が完結していたので、その点は評価したい。普通は、当たり前のことなのだが、火曜18時のエニックス系作品はグダグダになったまま、第一部完のような終わり方をする作品が多かったので、心配していた。
また、本作は歌曲に恵まれていたと思う。OP・EDともに作品世界のイメージに合った曲だったし、挿入歌の「雨上がり」(savage genius)や、最終話ED「everlasting song ~japanese edition」(FictionJunction ASUKA)なども、よかった。これらの曲に出会えただけでも、観ていた価値はあった。
「わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ちゃあみんぐ」(テレビ愛知・9/27終了)
放映開始から3年半、ついにシリーズ終了。思えば、最初は「満月をさがして」「東京ミュウミュウ」とのセットで、土曜朝8時半からの放映だった。放映開始当初は、その3本をまとめて観ていたのだが、「ミルモ」だけがゴールデンタイムに移り、足かけ3年半も続くとは、全く予想していなかった。
1年目の第2クールから妖精中心のエピソードとなり、2年目(後半は「ごおるでん」)、3年目の「わんだほう」と、それなりには楽しめたものの、初期の展開が好きだったので、不満はあった。最終シリーズとなった「ちゃあみんぐ」で、ようやく恋愛話メインに戻って嬉しく思っていたので、たった22話で終わってしまったのは残念だ。
「ちゃあみんぐ」の後半はかなり急展開だったが、もしかしたら、これまで通りに1年の放映を予定していたのが、短縮されてしまったのだろうか。森下はるかや住田光一などの新キャラクターも、いまいち描ききれずに終わってしまった感がある。
それでも、最後をきちんと「楓の恋の成就」で終わらせた点は評価できる。元々、そのためにミルモが人間界に来たのだから当然のことなのだが、マンガやアニメが長期シリーズになると、最初の設定が無視されたり忘れられたりする事はありがちなので、開始当初から意図されていたはずの、メインテーマの締めくくりを観ることが出来て、3年半の視聴が報われた気分だ。
肝心の最終回だが、1話で終わらせるには、詰め込みすぎた感があった。もし話数に余裕があったなら、この最終話を2話に分けて、あえて1話丸々ミルモを登場させなければ、その後の再会がよりドラマチックになったのではないだろうか。しかし、決して悪い最終回ではなかった。特に、無理のない形で、これまでのキャラクターのほとんどが再登場していたのは嬉しかった。これに比べると、大山版ドラえもん最終話「ドラえもんに休日を?!」の売りだった「オールキャラ大集合」が、いかに無理矢理だったかが、よく分かる。
それに、キャラクターのみならず、懐かしの「またたびにゃんにゃん」や、妖精楓なども登場したし、この3年半の締めくくりとしては、よい趣向だった。
それにしても、浪川大輔に変わった結木の声は、正直なところ、最後まで違和感があった。あの声のせいで、結木というキャラの性格自体が、微妙に変わってしまった印象を受けた。声優交代の時点では、あと半年で終了すると決まっていなかったのかもしれないが、せっかくだから、最後まで徳本恭敏に声をあてて欲しかった。
「奥さまは魔法少女」(テレビ愛知・9/27終了)
結局、最後までこの作品で何をやりたいのかがよく分からず、話が空回りしているような印象だった。
最初に設定を知った時は、主人公の27歳という年齢と「奥さま」「魔法少女」とのギャップから、バカなノリの作品を期待したのだが、実際には、どのキャラクターも自分で勝手に悩んで鬱になっているばかりで、非常に鬱陶しかった。変身シーンなどに、バカっぽい感じはあったのだが、作品全体からは完全に浮いていたと思う。
メロキュアの主題歌は結構気に入ったのだが、終わってみれば、それ以外に評価できる点が見あたらない。結局、17歳が27歳を演じるというネタだけの作品だったのか。
とりあえず、今日はここまで。「かみちゅ!」や「ぺとぺとさん」などは、東海地区では来週終了なので、それらが終わってから、あらためて残りの作品の感想を書きたい。
「あまえないでよっ!!」(AT-X・9/16終了)
毎回、特別に面白いと言うこともなかったが、一定レベルの水準は保っていたと思う。お約束的な展開も多かったが、それを逆手にとったネタもあって、楽しめた。声優ネタでは、第9話で水樹奈々がわざわざ中原麻衣にのりうつって歌を歌うというのは笑えた。
最終回については、少々評価に悩む。明らかに、少年ジャンプ等の打ち切り漫画をネタにして、わざとそれらしい終わり方にしているのだが、これが単なる一発ネタなのか、それとも第2期をにらんでいるのかが、わからないので評価しづらい。
しかし、その点を抜きにすれば、全体としては概ね悪くはなかったと思う。
「バジリスク 甲賀忍法帖」(三重テレビ・9/20終了)
脚本も作画も安定しており、全話通して見応えがあった。忍法合戦のアクションシーンは迫力があり、放映が独立U局だったので、エロ・グロ描写に関しても、地上派としてはかなりがんばっていたと思う。山田風太郎の原作は未読(せがわまさきの漫画版は、アニメ開始後に一通り読んだ)だが、読んでみたくなった。
一つ気になったのは、中盤から後半にかけて、やたらと画面が暗すぎるシーンが多かったことだ。その多くが夜のシーンなので必然性があると言えばあるのだが、何をやっているか判別できない程に暗く、ラジオドラマを聴いている気になって、必死に場面を想像してしまった。DVDでは普通に見えるようになるらしいので、これも規制の一種だろうか。
それはさておき、原作の舞台の一つである伊賀の里、つまり三重テレビでの放送が最速だったのは、偶然かもしれないが、嬉しい事だった。しかし、肝心の甲賀を擁する滋賀県での放送が無かったのは勿体ない。甲賀の住民は、三重テレビかKBS京都で観ることができたのだろうか(追記:とりあえず、甲賀市のCATVではKBSが再送信されている模様)。
「エレメンタルジェレイド」(テレビ愛知・9/27終了)
全体的に、特に面白い部分はあまりなかったのだが、惰性で最後まで観ていた。まあ、シスカのキャラが気に入っていたせいもあるのだが。それはともかく、最終回はきっちりと話が完結していたので、その点は評価したい。普通は、当たり前のことなのだが、火曜18時のエニックス系作品はグダグダになったまま、第一部完のような終わり方をする作品が多かったので、心配していた。
また、本作は歌曲に恵まれていたと思う。OP・EDともに作品世界のイメージに合った曲だったし、挿入歌の「雨上がり」(savage genius)や、最終話ED「everlasting song ~japanese edition」(FictionJunction ASUKA)なども、よかった。これらの曲に出会えただけでも、観ていた価値はあった。
「わがまま☆フェアリー ミルモでポン! ちゃあみんぐ」(テレビ愛知・9/27終了)
放映開始から3年半、ついにシリーズ終了。思えば、最初は「満月をさがして」「東京ミュウミュウ」とのセットで、土曜朝8時半からの放映だった。放映開始当初は、その3本をまとめて観ていたのだが、「ミルモ」だけがゴールデンタイムに移り、足かけ3年半も続くとは、全く予想していなかった。
1年目の第2クールから妖精中心のエピソードとなり、2年目(後半は「ごおるでん」)、3年目の「わんだほう」と、それなりには楽しめたものの、初期の展開が好きだったので、不満はあった。最終シリーズとなった「ちゃあみんぐ」で、ようやく恋愛話メインに戻って嬉しく思っていたので、たった22話で終わってしまったのは残念だ。
「ちゃあみんぐ」の後半はかなり急展開だったが、もしかしたら、これまで通りに1年の放映を予定していたのが、短縮されてしまったのだろうか。森下はるかや住田光一などの新キャラクターも、いまいち描ききれずに終わってしまった感がある。
それでも、最後をきちんと「楓の恋の成就」で終わらせた点は評価できる。元々、そのためにミルモが人間界に来たのだから当然のことなのだが、マンガやアニメが長期シリーズになると、最初の設定が無視されたり忘れられたりする事はありがちなので、開始当初から意図されていたはずの、メインテーマの締めくくりを観ることが出来て、3年半の視聴が報われた気分だ。
肝心の最終回だが、1話で終わらせるには、詰め込みすぎた感があった。もし話数に余裕があったなら、この最終話を2話に分けて、あえて1話丸々ミルモを登場させなければ、その後の再会がよりドラマチックになったのではないだろうか。しかし、決して悪い最終回ではなかった。特に、無理のない形で、これまでのキャラクターのほとんどが再登場していたのは嬉しかった。これに比べると、大山版ドラえもん最終話「ドラえもんに休日を?!」の売りだった「オールキャラ大集合」が、いかに無理矢理だったかが、よく分かる。
それに、キャラクターのみならず、懐かしの「またたびにゃんにゃん」や、妖精楓なども登場したし、この3年半の締めくくりとしては、よい趣向だった。
それにしても、浪川大輔に変わった結木の声は、正直なところ、最後まで違和感があった。あの声のせいで、結木というキャラの性格自体が、微妙に変わってしまった印象を受けた。声優交代の時点では、あと半年で終了すると決まっていなかったのかもしれないが、せっかくだから、最後まで徳本恭敏に声をあてて欲しかった。
「奥さまは魔法少女」(テレビ愛知・9/27終了)
結局、最後までこの作品で何をやりたいのかがよく分からず、話が空回りしているような印象だった。
最初に設定を知った時は、主人公の27歳という年齢と「奥さま」「魔法少女」とのギャップから、バカなノリの作品を期待したのだが、実際には、どのキャラクターも自分で勝手に悩んで鬱になっているばかりで、非常に鬱陶しかった。変身シーンなどに、バカっぽい感じはあったのだが、作品全体からは完全に浮いていたと思う。
メロキュアの主題歌は結構気に入ったのだが、終わってみれば、それ以外に評価できる点が見あたらない。結局、17歳が27歳を演じるというネタだけの作品だったのか。
とりあえず、今日はここまで。「かみちゅ!」や「ぺとぺとさん」などは、東海地区では来週終了なので、それらが終わってから、あらためて残りの作品の感想を書きたい。