はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

6/24 ドラえもん「おかしなおかしなかさ」ほか

2005-06-24 23:05:31 | アニメドラ感想
「おかしなおかしなかさ」(脚本/大野木寛、絵コンテ・演出/寺本幸代、作画監督/嶋津郁雄)

 原作は「小学一年生」に載った低年齢向けのわかりやすいエピソード。原作のままでは短すぎるせいか、ドラえもんが出すかさに「あいあいがさ」「マラソンがさ」などが加わっていた。前者は、このかさを使ったのび太と鉢合わせしたしずかの微妙な表情も面白く、追加要素としてはいいと思ったのだが、後者は、更に続けて「コウモリがさ」を出す展開になってしまい、少々くどく感じた。
 全体としては、原作の味は損なわれていなかったと思うが、オチの部分はちょっと引っ張りすぎだったのではないか。原作通り、さらっと締めた方が笑えたと思う。まあ、今回の展開では、後半はパパがドラの出すかさにすっかり不信感を抱いてしまっているので、原作通りは難しかったのだろうが。
 さて、今回はパパが主役の話だったと言える。リニューアルしてから、パパの出番の多さは一番だっただろう。そのために松本保典のパパ声を、たっぷり聴くことが出来たが、現在のキャラ設定は3月までと比べるとやや若く見えるので、パパは出番がさほど多くないにもかかわらず、あの声が、ほぼパパの声として耳に馴染んでいた。
 こういった事を実感すると、今回のリニューアルで声優・キャラデザインの両方を変えた事は正解だったと、改めて思う。リニューアルと言っても、どちらか片方だけの変更だったら、今よりも更に違和感は大きかっただろう。特に、もしキャラデザインがそのままで、声だけが変わったら、おそらく今でも違和感を持って観ていることだろう。実際、加藤正之氏の後を継いだ中庸助氏のパパは、正直言って最後まで微妙に違和感があった。



「ミニシアター」(絵コンテ・演出/やすみ哲夫、原画/関 修一)

 原作は「シューズセット」。ミニシアター第1回以来、久々の関修一原画。この絵は結構ミニシアターの雰囲気に合っていて、好きな方だ。
 そう言えば、原作にあった「足の長く見えるクツ」が出てこなかった。単なる尺の都合か、それとも何らかの配慮の結果か、ちょっと気になるところだ。



「まあまあ棒」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/寺本幸代、作画監督/嶋津郁雄)

 とりあえず、原作通り「出目フグ」が出てきたのでOK。これは嬉しい。
 それはさておき、このエピソードで一番楽しみにしていたのは、ラストのジャイアン大爆発の場面だったのだが、爆発に至るまでの過程は、ジャイアンの表情がうまく描かれていて、結構楽しめた。「ジャイアンの歌」ネタの追加は、少々余計だった気はするが。今回の、怒りがたまりまくったジャイアンの演技を聴くと、木村昴もかなり上達していると感じた。今後、凶暴なジャイアンの演技には、更に期待したい。


 今週は、2本とも特に悪くはなかったのだが、先週が面白すぎたせいか、おとなしくて、さほど強い印象は残らなかった。「まあまあ棒」に関しては、「出目フグ」部分を含めて前半はかなり原作に忠実だったのだが、今一つアニメならではの面白さが足りなかった気がする。まあ、後半はよかったのだが。
 次回は、早くも2回目の1時間特番。やはり、見所は「天井うらの宇宙戦争」だろう。はたして、アカンベーダーやアーレ・オッカナ姫は原作通りに登場できるのか。とりあえず、ウメ星の王さまなみの、姫の勲章好きは外して欲しくないところだ。