サヨナラ2008年

 いよいよ、あと少しで2008年も終わり。
 今日一日を振り返ると、掃除・洗濯→部屋の整理→夕食の買い出し→旅行収穫物整理→大みそかドラえもん(「地底の国探検」のみパス)→ブログ更新、とやるべき事は概ね済ませた。
 ただ、「チャージマン研!」感想は、残念ながら間に合わず。第17話以降は来年回しにします。


 大みそかドラを観ていた時間以外は「アニソン三昧」を付けっぱなしだったが、23時を過ぎたあたりから凄くなってきた。「もってけ!セーラーふく」「経験値上昇中☆」「いちごコンプリート」「ケメコデラックス!」の連続コンボはかなり強烈だ。この後、「最強○×計画」「聖少女領域」も控えているのか。NHK飛ばしすぎだ、いいぞもっとやれ。

 そう言えば、AT-Xの年越し生放送特番も、もう始まっているんだった。「アニソン三昧」の勢いのせいで、すっかり忘れていた。一応こっちも録画しているが、年を越してからわざわざ観る気はしない。
 このまま、「アニソン三昧」を聴きながら新年を迎えよう。もう完全に紅白歌合戦はどうでもいいな。どっちにしても、ここ数年全然観ていないが。


 と、言うわけで、本年も当ブログをご覧下さり、ありがとうございました。年内の更新は、これで最後です。
 よいお年をお迎え下さい。
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2008年末・東京の思い出

 28日から30日までは、冬コミ&オフ会で東京へ行って来た。
 今回も、いつも通りに日記というか覚え書きのようなものを書いておく。



★12月28日

 8時頃に自宅を出発したが、家を出てからSuicaを忘れた事に気が付いた。
 取りに帰る時間が勿体なかったのでそのまま電車に乗ったが、Suicaが無いと特に国際展示場での混雑が大変なので、やはり必要だ。そのため今回は東京で一枚、必要額ギリギリだけチャージして、三日間で使い切った。
 残金0円の時は払い戻しで預かり金500円が丸々戻ってくるが、チャージした金が残っていると、そこから手数料を引かれてしまうのだ。どうも、理不尽なシステムだ。



 それはともかく、この日最初の目的はコミケC75の一日目だった。
 この日は、並ばないと買えないようなサークルの本は、目当ての中にほぼなかったので、余裕を持って回る事が出来た。夏コミで買い漏らしていた本をいくつか補完する事も出来た。
 ヲタエリこと喜多村英梨の本は予想通り会場到着前に売り切れてしまったのは残念だが、まあこれは予想の範囲内だった。私がブースに行った頃には完全に撤収後だったので、その残骸を眺めた後に隣のナベシン監督(この二人が隣同士というのもすごい並びだ)の本を購入…している途中にHさんと遭遇。会場内でお会いするだろうとは思っていたが、それがまさかこの場所とは。

 偶然とは言え、Hさんに連絡する手間が省けたのは助かった。
 その後、15時30分頃に二人で会場を出て「ドラちゃんのおへや」ミニオフ会のために都内某所へと向かった。夏の時は、飲み屋もカラオケも当日に店を探したのでドタバタしたが、その反省から今回は両方とも事前に予約をしておいたので、落ち着いて動く事が出来た。16時半頃には目的地に着いたので、その後30分以上喫茶店で休めるほど余裕があった。



 そして、17時半からミニオフ会参加者の方々が集まり、18時から会を開始した。
 今回は、年末の慌ただしい時期だったので、せいぜい5,6人くらい集まればいい方かと思っていたのだが、嬉しい方に予想が外れて、8人もの方に参加していただけた。


 飲み屋では『ドラえもん』を初めとして色々な藤子の話題で盛り上がったが、個人的に今回は「旧ドラ」こと日本テレビ版のアニメ『ドラえもん』(最近は、こう書かないと旧ドラ=大山ドラと思う人がいるので困る)の話が出来たのが嬉しかった。
 何と言っても、本放送をご覧になっていた方が二人いたのが大きかったし、そのお二人の旧ドラに対する評価が「面白かった」「いまいち」と正反対で、そのために旧ドラの作品内容に踏み込んだ方向で話が出来たのはよかった。
 私自身は、ネオ・ユートピアと真佐美ジュン氏の上映会で流れた分の話数しか観ていないので、ちゃんと作品全体を知っているわけではないが、それだけに実際観ていた方の感想は貴重だと、あらためて思った。

 また、今回は電車の遅れのため、集合時間に間に合わなかった方がお一人いらっしゃったが、1時間遅れで合流できたので、一安心した。
 こちらから連絡が出来ず、どうなる事かと思っていただけに、無事に飲み屋に来られたときは本当にホッとした。これは、私がいざと言うときの連絡手段について確認不足だった為の手落ちであり、ちゃんと準備したつもりでも見落としはあるのだと思い知らされた。


 夏と同様に、飲み屋の次はカラオケに向かった。
 当初は2時間で予約していたが、聞いてみると3時間でもOKと言う事なので、勢いで1時間追加してしまった。それにも関わらず、その3時間はあっという間で、いつの間にか過ぎてしまっていた。
 今回も、例によって全員が思い思いの歌を入れていたので、かなりのカオス状態だった。特に『ケメコデラックス!』のED「プリップリン体操」は、集団で半ば発狂しかけながら歌っていたが、よりによってそんな時に店員がドリンクを持ってきて、さすがにちょっと恥ずかしかった。

 ちなみに、自分で入れた歌は「宇宙魔神ダイケンゴーの歌」「いくぜ!イッキマン」「怪盗きらめきマンの歌」「ミッドナイト・サブマリン」「男・天平の歌」など。
 そう言えば、自分では藤子ソングは入れなかったな。『笑ゥせぇるすまん』ED「ココロの唄」や『ドラえもん』(旧ドラ)の「あいしゅうのドラえもん」などを入れたかったが、残念ながらこれらは配信されていない。
 藤子ソングではないが、「チャージマン研!」が入っていないのも残念なところだ。ナック作品では、CD化すらされていない「ザ・チャンバラ」(『まんが水戸黄門』OP)すら入っているのに、オムニバスとは言えちゃんとCDが出ている「チャージマン研!」が無いのは納得行かない。リクエストしまくったら何とかなるものだろうか。


 それはともかく、3時間はあっと言う間に過ぎ、オフ会は無事に終了した。
 前回の夏のミニオフ会では、色々な意味で主催者として反省すべき点があったので、今回は自分で納得が行き、かつ参加者の方々に楽しんでいただける会にしたいと努力したつもりだ。少なくとも自分の感触としては、上手くいったのではないかと思っている。

 もちろん、このような会は主催者一人でどうこうできるものではない。参加してくださった一人一人が常識を持って交流して下さったからこそ、楽しく盛り上がる事が出来たのだ。
 あらためて、今回参加してくださった方々には御礼を申し上げます。本当に、ありがとうございました。



★12月29日

 この日は、コミケには行かず秋葉原→神田→渋谷→中野と、主に古書店などを回った。
 いくつか収穫があったが、その中で特に嬉しかったのは、秋からずっと探していたこれ(↓)だ。







 そう、『パンダラブー』であります。
 この本、今でもその気になればAmazon等で新品を購入する事は出来るが、どうもそれだと何かに負けるような気がして、中古で定価より安く手に入れたかった。名古屋ではいくら探しても見つからなかった(新刊で一件だけ置いてある書店があったが、上記の理由で購入は見送り)が、東京なら見つかるだろうと今回期待していたのだ。

 とは言え、いくら東京でもそう簡単に見つかるものではないようで、一日中探したあげく、最後に訪れたまんだらけ中野店でようやく発見する事が出来た。
 価格は税込み525円也。これなら即決で購入だ。ちなみに、新品定価は税込みで1,470円。



 また、秋葉原では『江戸っ子ボーイ がってん太助』DVD-BOX(全22話収録)が、中古で2,680円とあまりにも安かったので買ってしまった。







 この作品を知っている人は、果たしてどれくらいいるのだろう。
 あの『不思議の海のナディア』の真裏、テレビ東京系で金曜19時30分から放映していたアニメなのだ。原作は「コロコロコミック」連載作品だったので、テレ朝の『ドラえもん』から続けて観て欲しいと考えてこの時間帯に編成したのだろう。
 メインの視聴者は小学生以下だろうから、『ナディア』の影響はあまり無かった可能性もあるが、いずれにせよ視聴率が取れなかったのか、2クールで終了してしまった。2回放映された1時間スペシャルの時は19時からの放映となり、『ドラえもん』とモロ被りしてしまうのも、まずかったのかもしれない。

 私は、たまたまこのアニメが始まった頃に、初めて自分の部屋にテレビが入ったので、途中からの視聴になる『ナディア』ではなくこちらを観ていた。
 頭カラッポにして観るとテンポとノリがよくて楽しい作品だっただけに、短期間で終わったのは残念だった。声優も今となっては豪華なメンバーだが、特に怪盗ラットマンを初めとして色々な役で出演していた千葉繁の怪演が印象的だ。
 また、ED主題歌「太陽の唄」は、聴いていてしみじみと切なくなり、それでいて元気が出てくる隠れた名曲。夕陽のイメージが強いEDアニメーションも印象深い。この作品、東海地区ではなぜか系列のテレビ愛知ではなく名古屋テレビで再放送されたが、その時はEDがカットされていた(次回予告はあり)ので、本放送以来久々にEDを観る事が出来て嬉しい。

 それにしても、中古とは言えCDアルバム1枚より安いとは、恐るべき価格だ。
 まあ、BOXの作りはチープだし、片面一層に5話詰め込んでいるから画質もイマイチで、要するに需要がないからこれだけ安くなったのだろうけど、私にとっては観られるだけで十分にありがたい。



★12月30日

 東京での最終日、この日はコミケの三日目に参戦した。
 夏の時は寝坊して会場到着が11時になってしまったが、今回は予定通りの時間に起き、9時30分頃会場に到着して、10時30分頃には入場できた。思ったよりも列の動きが早くて助かった。


 夏に続いて、まずはウメスこと蒼樹うめ先生の「apricot+」に向かったが、『ひだまりスケッチ×365』+コミケカタログ表紙の効果か、夏以上に行列が大変な事になっていて、一直線の列で最後尾が東1の端まできていた。おかげで、最後尾にたどり着くだけで疲れてしまった。
 今回のウメスは普段の列整理ではなく売り子担当だったが、残念ながら私は並ぶ列が違っていたので、直接ウメスから本を買う事は出来なかった。横から一言声でもかけたかったが、そんな余裕もなさそうだった。私が本を買ったのは11時半頃だったが、12時頃には売り切れてしまったようだ。明らかに前回よりペースが速くなっており、今回は寝坊しなくてよかった。

 その後も、目当てのサークルを順番に回ったが、どうも今回は普段より列が長くなっているサークルが多く、おかげで予定よりかなり時間がかかってしまった。
 それでも、欲しかった本はほぼ確保できたので、まだよかった方だろう。


 その後は会場を後にして、16時10分発ののぞみ(自由席)で帰宅…するはずだったのだが、小田原で人身事故が発生して、東京駅で1時間半も待たされてしまった。
 私は、運よく座席を確保できていたので、その間寝ていればよかったが、デッキにあふれていた人達は大変だっただろう。最初は、一つ前の16時00分発に乗るつもりだったが、ざっと見て席が無さそうだったので急いで16時10分発の様子を見たら、こちらは少し余裕があって席が取れたのだ。
 最後の最後でこんなアクシデントに遭うとは思わなかったが、これを除けば東京での三日間は無事に過ごす事が出来た。




 と、東京での年末はこんな感じだった。ダラダラと書いたら、少し長くなってしまった。
 「ドラちゃんのおへや」ミニオフ会は無事に開催できたし、年が変わる前に『パンダラブー』も入手できた。一年の終わりに、充実した三日間が過ごせたと思う。

 ミニオフ会の時にちょっと話が出たが、来年は久しぶりにもっと本格的なオフ会も開きたい。
 春はプライベートと仕事で忙しいだろうから、開くとしたら夏くらいか。これについては、また今後計画を練るとしよう。
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2008年を締めくくる事が出来るか?

 いよいよ、2008年も今日で終わり。
 大晦日は何もせずダラーっと過ごそうと思っていたのだが、あらためて考えてみると、やるべき事が案外残っている。


 日常の事では部屋の片づけや洗濯を済ませないといけないし、昨日まで東京で仕入れてきた荷物(主に本)も、出来れば今年中に整理しておきたい。私は、購入した本は全て電子データでリスト化して残しているのだが、たくさん買い込んだ時は入力に時間がかかってしまう。
 それに、このブログも更新しておきたいネタがまだいくつか残っている。はたして『チャージマン研!』第20話までの感想を書けるかどうか。

 このように色々とやっていたら、あっと言う間に年を越してしまいそうだ。そもそも、こんな風にブログに書いている暇があったら、さっさとやる事をなすべきか。


 それでも、年末はアニメの放映休止が多いから、「今年中に観ておかなければ」という作品は、昨日まででほぼ観てしまった。今日は録画分のアニメ視聴に時間を使う必要はないので、その点は問題ない。
 年末最後の『ゲゲゲの鬼太郎』第89話「師走の奇跡!! 鬼太郎大いそがし!!」も、昨日の夜に観ておいた。これはどう考えても年末に観ないと気分が出ない話だろう。いつの時代も、笠地蔵エピソードは心が和みますな。

 年末年始も、ほぼ深夜アニメを休まないのはテレビ愛知くらいか。『ヒャッコ』は本日朝4時15分から2話連続で最終回という無茶な編成だった。
 秋からテレビ愛知に迫るほど深夜アニメが増えたCBCは、2週に渡って深夜アニメのほとんどが放映休止なので、せわしい年末にはかなり助かる。その代わり、年明けに2話連続放映で対応する作品があるので、視聴時間確保のしわ寄せがそちらに行く事になるが。


 大晦日と言えば、NHK-FMの「今日は一日『アニソン』三昧 ファイナル」は聴きのがせない。
 と言うか、今まさにそれを聴きながらこのエントリを書いている。「?でわっしょい」でテンションを上げた後に「とんがり帽子のメモル」で心を和ませる曲構成は、なかなかいい。まさかの後藤邑子ゲストも嬉しかった。
 放送開始の9時15分に起きられないのはわかっていたので、今回はラジカセから音声をライン出力してHDDレコーダーで録音している。これをPCに転送して音声を抜き出せばいいわけで、長時間録音も楽になったものだ。これがカセットテープ時代だったら、2時間ごとにテープ取り替えで大変だっただろう。



 とにかく、さっさとやるべき事を片付けよう。
 できれば18時までに一段落付けて、「大みそかドラえもん さらばネズミ年!来年はモ~30周年だよスペシャル」を、落ち着いてゆっくりと観たいものだ。
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「チャージマン研!」#13-16 感想

 もう日付が変わって、今日からコミケ開始。
 朝は早く出ないといけないのに、今頃「チャージマン研!」の感想を書いている。何をやっているんだ。今日書いておかないと、年内にAT-X既放映分すべてをフォローするのが難しいので、仕方がないのだが。



・第13話「対決!海底都市」

 なぎさ先生危機一髪の巻。
 冒頭のシーンで、なぎさ先生が改造されてジュラル星人にされてしまうのかと思ったが、洗脳されて操られていただけか。なぎさ先生は準レギュラーキャラだから、いくら本作でもそうホイホイと死なせるわけには行かなかったのだろう。
 本作での人命の軽さから想像すると、もしなぎさ先生でなく1話限りのゲストキャラが同じ様な目に遭っていたら、間違いなく本当にジュラル星人に改造されて、研のアルファガン一発でやられていたと思う。

 それにしても、ジュラル星人のやることはまわりくどい。
 わざわざなぎさ先生を改造して操るくらいなら、頭の中に爆弾を入れて研もろとも吹っ飛ばした方が効率がいいのに。まあ、それを実行したらどうなるか、結果は見えていますが。



・第14話「闇夜に消えた大仏」

 相変わらずジュラル星人の作戦は回りくどい…を通り越して、訳が分からない。
 全然迫力のない声を出して暴れ回る大仏様は、ある意味非常に怖いが、それよりもジュラル星人の意味不明な思考回路の方がもっと怖い。

 そして、相変わらずいい加減な報道をするアナウンサー。「エネルギー資源が次々と何者かによって荒らされており、もしかしたら、この大仏様の仕業ではないかと噂されております」…噂レベルの、しかもあり得ないような話をニュースで流すな。
 しかも、「噂」どころか、誰が見てもはっきり大仏が暴れていると分かるのも笑える。未来のテレビ局の取材能力は、どうなっているのだろう。
 あと、操縦機で大仏を操るジュラルの可愛らしさもポイントか。



・第15話「美術館の怪!」

 舞台が美術館と言う事もあってか、ちょっと怪奇ムードの変わった話。
 ジュラル星人の科学力を持ってすれば、絵の中に人間を誘い込むなど造作もない事らしい。このあたりの描写をじっくりと描き込めば怖さが出てくるかも知れないが、何しろ本作は尺がないのでどうしようもない。

 だから、なぎさ先生が「泉君、待って」と言っているのに、研は構わず変装してしまう。このあたりのテンポのよすぎる展開は本作ならではだ。
 その後、研が絵と同じ場所に着いている事から考えると、なぎさ先生が説明する場面を省いたと考えるべきなんだろうが、研の場合は理屈抜きで行動している節もあるから、判断に迷う。とにかく、尺が不足しすぎだ。



・第16話「殺人レコード 恐怖のメロディ」

 私にとって、本作を初めて観た記念すべきエピソード。
 変な展開、絵の動かなさ、独特の「間」など本作らしい要素が盛りだくさんで、最初に観た時は「世の中にこんなアニメがあったのか」と衝撃を受けてしまった。今から思うと「アニメの王国」版DVDは収録エピソードの選択が実に絶妙だった。

 さらに、後から観返すと、また色々と突っ込みどころに気付いて面白い。
 研のセリフ「ジュラル星人、今度という今度は許さないぞ!」は、最初は何とも思わなかったが、他のエピソードを観て「今度という今度」どころか一度も許した事がないと知った上で聞くと、非常に笑える。
 また、「殺人レコード」の曲は他のエピソードでもパニック場面でよく使われているBGMなのだが、最初にこの話を観たせいで、他のどの話でこの曲が流れても「キチガイレコードだ」としか思えない。すり込みというのは恐ろしいものだ。

 そして、今に至るまで疑問なのは、ラストシーンだ。
 研のバカ笑いは、一体何なのだろう。単に悪ふざけを描いているだけなのか(それにしては酷すぎるが)、それともレコードが効いていて、結局研も狂ってしまったオチなのか。研はある意味最初から狂っているところのあるキャラクターだから、どう受け取ればいいのかわからない。

 なお、今回「よくもあんなキチガイレコードを!」のセリフがそのまま放送されるかどうか注目していたが、さすがにAT-Xはその点もしっかりしていて、ノーカットだった。
 しかも、最近はCS放送でもよく見かける「現在では不適切な点もありますが、作品のオリジナリティを尊重して放送しました」と言った断りすら入れていない。ここまで堂々としていると、非常に格好いい。




 さて、今年中にもう一度更新できるかどうか分からないのでここで書いておくが、いよいよ新年1月2日は第23話「恐怖!精神病院」が放送予定だ。







 このように、EPGにもしっかり載っている。
 今回と同様に、何の断りもなく堂々と流して欲しいものだ。今度こそ、やばいかもしれないが。
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「チャージマン研!」#09-12 感想

 早いもので、今年の終わりまで一週間を切ってしまった。
 そんな年の瀬に「チャージマン研!」の感想を書いている自分は、ちょっとどうなのかと考えてしまう今日この頃。
 できればAT-Xの年内放映分は今年中に感想をブログにUPしたいが、この分だと大晦日に「研」の感想を書く事にもなりかねないな。



・第9話「ジュラルモンス 登場!」

 ジュラル製ロボット第一弾の登場。
 ジュラル星人が作ったにしては結構強いが、それでも研の手ににかかっては一瞬でやられてしまうあたりが哀しい。「登場!」と銘打たれた回で、さっさと退場してしまうとは。
 研が、光のないはずの夜に普通に変装している点については、突っ込むまでもないか。このような基本設定の無視は、本作ではよくある事だ。

 ところで、研たちがニュースを見ていたテレビの本体に「NEWS」と書かれているが、この作品世界ではニュース専用のテレビが開発されているのだろうか。家中に、色々なジャンル専用のテレビが何台もあったら鬱陶しいだろうなあ。



・第10話「バリカン大暴れ!」

 かつてのヒーローアニメにはマスコット役のロボットがよく登場していたが、本作のバリカンもそのような位置づけなのだろう。ただし、バリカンは可愛くないし、声もおっさん臭くてどうもマスコットらしくない。
 そんな微妙な位置づけにいるバリカンが、いよいよ活躍する回が巡ってきた…かと思いきや、「これで終わり?」と呆気にとられてしまうほどにあっさりした「活躍」だ。サブタイトルに偽りありと言わざるを得ない。
 最後に「今日の殊勲はバリカンだな」などとフォローを入れているのも、いかにも無理矢理と言う感じだ。

 本話ではバリカンよりもむしろ、自ら少女に化けて研を誘いだした魔王の印象が強い。
 この魔王、悪の親玉にしては結構精力的に活動している(手下は一山いくらの雑魚ジュラル星人しかいないから、仕方がないのかも知れないが)が、女の子に化けるくらいは他のジュラル星人でも出来るのに、わざわざ自分で前線に出てくる姿勢には感動すら覚えてしまう。



・第11話「地球を守れ!」

 研が地球滅亡の危機を救う、非常にスケールの大きなエピソード。
 しかも、普段と違ってジュラルの魔王と一時的に手を組む展開となっており、「これはいつもと一味違うぞ」と期待させられる導入だ。テレビ電話に唐突に現れる魔王様がイカす。
 しかし、ジュラルの使っていたパスカル光線の珍妙な効果音のせいで、肝心のアイアン星回避作戦に全然緊張感がない。なんだ、あの変な音は。どうも、呑気に「えっさ、ほいさ」と言った感じで岩を引っ張っているようにしか見えない。地球の存亡をかけた作戦のはずなんだがなあ。

 それにしても、地球側の開発した「ガリバー光線」は日本テレビ版「ドラえもん」でのスモールライトの名前だったはずだが、本作の前年に放映された旧ドラを観て名前を拝借したのだろうか。



・第12話「野菜サラダが 食べられない」

 変な話が多いこの作品の中でも、特に脈絡のない意味不明の展開だった。キャロンの体操は何の意味があったのか。
 「パパも行こう」と、パパまでがスカイロッド号に乗り込んでコンビナート異変の調査を行う展開には新味があったが、結局パパは何の役にも立っていない。なぜパパを同行させたのか、脚本家に聞いてみたいものだ。パパがスリルを味わってみたかっただけなのか?

 とりあえず、ニュースのアナウンサーは「原因は不明ですが」とか「想像で」とか、あまりに根拠のない適当な事を言うのは止めた方がいいと思う。と、書きつつ、他の話でも同じ調子でいい加減なニュースを流している事はわかっているのだが(例:「闇夜に消えた大仏」)。
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「キン肉マン コンプリートDVD-BOX」到着

 昨日発売された「キン肉マン コンプリートDVD-BOX」が、届いた。今年最後の大きな買い物だ。

 ディスク全35枚にもなるDVD-BOXなので、かなりの大きさになるだろうとは想像していたが、現物が届いてみるとやはりでかい。「どこに置いたらいいんだ」と思ってしまった。
 しかし、箱を開封してみると、肝心のDVDを収めたケースは意外なくらいにコンパクトだった。





 左が全体のBOX、つまり外箱で、右の小さい箱がDVDのディスクを収納したケースだ。
 中身は薄型のCD・DVDケースを何枚も貼り付けて表紙を付けた形で35枚を収めている。あまりの小ささに、最初は「本当に35枚も入っているのだろうか」と、不審に思ってしまった。
 DVDケースがこんなに小さいのに外箱が大きいのは、言うまでもなく付属の「復刻版キン消し418体」が箱の大部分を占めているせいだ。







 こんな感じで、外箱の体積の半分ほどにキン消しの箱が収められている。

 個人的には、今回のDVD-BOXはあくまでアニメ本編が目当てで、キン消しは本気で「おまけ」としか思っていなかった。アニメ「キン肉マン」放映当時は、アニメと原作漫画には熱中していたが、小遣いの都合でキン消しはあまり買った事がなく、たまに買っても「クモのコチラス」レベルの雑魚超人しか出なかったので、あまりキン消しに思い入れはない。
 それでも、418体の実物が一箱に収まっている様を見せられると、やはり感激だ。これも「大人買い」の一種だろうか。まさに「キン肉マン29周年」にふさわしい、子供の頃「キン肉マン」に熱中した人のための企画だ。
 おそらく、キン消しのために購入した人もいるのだろうな。


 アニメ「キン肉マン」は、今回のDVD-BOX以前に単品で全16巻(第一シリーズ12巻+「キン肉星王位争奪編」4巻)のDVDが既に発売されている。
 その時にも買おうかどうか迷ったのだが、発売当時の私にとって毎月9,800円は厳しい出費だったので、いつかBOXが出ればいいなと思って購入を見送っていた。

 だから、今回はDVD-BOXが出た事自体も非常に嬉しいし、単品DVDを揃えるよりも遥かに安い値段でテレビシリーズ・劇場版の全てを収録してくれたのもありがたかい。さらに、ブックレットも付いて、ボーナスディスクに「キン肉マンの交通安全」まで入っており、キン消しも含めて明らかに単品版より充実した内容だ。
 ただ、既に単品を揃えている人は、今回のBOX発売に対しては複雑な気持ちがあるのではないだろうか。もし自分が単品を無理して揃えていたらと思うとゾッとしてしまうし、単品購入者にはちょっと申し訳ない気分だ。


 なお、キン消しには「チェックリスト」が付いており、封入ミスがないかどうか購入者が一体ずつチェックする必要があるそうだ。
 不足・不良の交換期間は、来年一杯までだが、418体全部を確認するとなると、かなりつらい作業でやる気が起きないが、まずは自分の好きな超人だけでもチェックしておくか。レオパルドンが抜けていたら大変だ。
 また、このチェックリストにまで「キンケシは消しゴムではありません」と書かれているのには笑った。キン消しで鉛筆書きの字を消そうとすると、ノートがかえって黒くなったのを思い出してしまった。



 さて、これで私にとってDVD-BOXを買ってまで手元に置きたいほどに思い入れのあるテレビアニメは、大体出揃った。
 今後、もしDVD-BOXが出たら買う可能性があるのは、「怪物くん」「プロゴルファー猿」などのシンエイ藤子Aアニメくらいだろう。この2作品はテレ朝チャンネルで全話録画したが、本放送版のOP・ED・次回予告付きでテレビスペシャルも収録したBOXが出れば、ぜひ欲しい。

 ただ、あんまりバンバンと出されても予算に困るし観る時間もない。とりあえずは、「キン肉マン」を楽しむとしよう。しかし、外箱とキン消しはどこにしまっておこう。
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映画「ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」感想

 本日、映画「劇場版 ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」を鑑賞してきた。
 13・14日にすでに「先行上映」されているものの、正式には今日が公開初日。最近の映画「ドラえもん」は公開翌日の日曜日に観ており、映画を初日に観に行ったのは実に久しぶりだ。



以下、感想。ネタバレあり要注意

 さて、映画本編の感想だが、素直に「面白い」と楽しめる出来だった。
 今年秋から、テレビアニメ本編で「妖怪四十七士」探しの新展開が始まっており、この四十七士が映画にも登場して鬼太郎と共に戦う事が大々的にアピールされていたので、もしかしたら今回の映画は四十七士それぞれに適当な見せ場を与えるだけで中身のない作品になってしまうのではないかと、ちょっと心配していたのだが、無駄な取り越し苦労だった。

 今回の映画は、「ゲゲゲの鬼太郎」という作品の基本に立ち返って、鬼太郎&ねずみ男の二人をメインとして描いており、四十七士も全員登場してはいたが、役目は鬼太郎に力を送る事であり、特に四十七士メンバーにスポットが当てられてはいなかった。それどころか今回は妖怪横丁のレギュラーメンバーですら、出番はそれほど多くない。
 もちろん、劇場版は一種の「お祭り」だから、お馴染みの妖怪達にそれぞれスポットが当てられる場面はあったが、あくまで中心は鬼太郎とねずみ男であり、それが全編通して徹底されていたために、一本芯のある作品になっていたと思うし、それで作品にのめり込む事が出来た。

 主人公の鬼太郎が活躍するのは当然だが、テレビでは現シリーズで過去作より多少出番が減った感のあるねずみ男がいきいきと動いているところが観られたのは、実に嬉しかった。
 例によって、敵になったり味方になったりと変わり身の早いところは健在だし、その行動原理も単にいい加減なのではなく、観ていてねずみ男に共感できるように描かれており、上手い作り方だ。また、お馴染みの屁攻撃に加えて、テレビ版ではお目にかかれない痰攻撃(観ていて、たんたん坊先生を思い出してしまったが)まで披露するなど、戦闘面でもしっかり活躍していたのもポイントだろう。
 それにしても、骨女・寝太りに続き、ねずみ男が女性にもてるとろくな事がないお約束は、映画でも健在だったか。まあ、今回はそれが話の軸の一つになっていたわけだが。


 本編のストーリーは、前半・後半と大きく二つに分ける事が出来るが、プロローグも含めた前半部分の描写の多くが後半部分への伏線になっており、特に前半・後半のつなぎとなる部分での伏線の回収が鮮やかで、構成がよく練られている事が伺える。
 ヤトノカミの一味全員が正体を現す場面は、観ていて本気で「やられた、騙された」と思ってしまった。
 後から考えれば、先生だけ華の事を覚えているのは変だし、華が家に戻った時の京夜の態度は明らかにおかしいのだけれど、まさか二人とも人間でないとは思わず、「京夜も後から記憶を操作されてしまったのだろう」くらいに考えていたので、京夜=ヤトノカミの正体を現した時には、「そうきたか」と唸ってしまった。
 もっとも、この辺の展開はパンフレットにしっかりと書いてある。なので、今回はパンフレットを上映前に読まなくてよかったと、心から思ってしまった。


 また、戦闘面の描写もさすがに劇場版だけあって、見応えある場面が多かった。
 学校の場面で登場した半透明巨大鏡爺は、見た目が新鮮でユニークだったし、序盤での「つかみ」として不気味さをよく表現できていた。また、クライマックスの地獄究極奥義の場面は炎の迫力が満点で、冬なのに観ていて暑苦しくなるような、妙な臨場感を覚えた。
 この場面で、雪女の葵ちゃんが「暑い、暑い」と胸をはだけていたのは「大きいお友達」へのサービスだろうか。

 細かいところでは、「土に埋めて毒を抜く」ネタが出てきた時には、第4作・第9話「爆走!鬼太郎機関車」を思い出して懐かしくなった。
 本放送当時にこの話を観た時には、「「まぼろしの汽車」が元ネタなのに、土に埋めるなんて全然原作と話が違うじゃないか」と、半ば呆れてしまったものだが、それから12年経って、また毒を抜く為に鬼太郎を埋める場面を観る事になろうとは思わなかった。今思えば、「爆走!鬼太郎機関車」の唐突な毒抜きも、いかにも雪室俊一脚本回らしくて味わい深い。


 ちょっと話がそれてしまった。
 この他にも色々とネタが仕込まれていたし、気付かずに私がスルーしてしまったネタもあるかもしれない。じっくりと画面の隅々を見返す為に、また劇場に足を運びたい。それも、なるべく「別の地域」の映画館で見たいものだ。現実として、一番手軽なのは関西地区か。

 地域別のネタは、中部地区ではよりによってご当地ゲストが中日ドラゴンズの「ドアラ」だった。九州バージョンだと東国原知事本人が登場して声もあてているそうだが、こちらはドアラなので、当然セリフはなし。
 ナゴヤドームでドアラが登場する場面は、テレビでも予告で流れていたので事前に分かってはいたが、実際に観てみると、この部分だけ妙に浮いている。しかも、BGMは「燃えよドラゴンズ!」なので、名古屋と言うよりはどこか異世界に迷い込んだように見えてしまった。

 他に、妖怪横丁へ帰る灯籠を探す場面も中部地区版になっていたが、前述のドアラ登場部分も含めて、「地域別」のつなぎ目部分は「ああ、ここからここまでが中部版だな」と、結構わかりやすかった。
 6地域、どのバージョンをつないでも前後の話が繋がるようにとスタッフが苦心したのだろう。他地域バージョンも全て観たいものだが、ソフト化された時は全地域版が収録されるのだろうか。関東や関西ならともかく、北海道や九州までは観に行けないから、収録してくれないと困る。



 最後になったが、本編前に流れた「ゲゲゲまつりだ!! 五大鬼太郎」についても触れておこう。
 と言っても、特にストーリーはない超短編だが、歴代の鬼太郎が一堂に会してしゃべっているのを観るだけで十二分に楽しい映像だった。「父さんは変わりませんね」なんてセリフは、この「五大鬼太郎」ならではの重みのある一言だ。
 セリフと言えば、四期鬼太郎が次回予告の決めゼリフ「君の後ろに黒い影!」を言ってくれたのは嬉しかった。せっかくだから「扉の向こうで何かが起こる」も聞きたかったが、さすがにこのセリフを組み込むのは流れとして無理があったか。
 最後は五人揃っての「リモコン下駄!」で締めていたが、一期・二期の鬼太郎がセリフとして「リモコン下駄!」と叫んだのは初めてではないだろうか。その点でも、貴重な映像だ。



 繰り返しになるが、今回の「日本爆裂!!」は素直に楽しめた面白い作品だった。
 ストーリーも盛り上がりのある内容だったし、ゲストキャラに「声優初挑戦!!」などと言う芸能人を使っていなかったのもよかった。ベテラン・中堅の実力ある声優が多数出演していたので、作品本編に没入する事が出来たし、声の演技も十分に楽しめた。
 少なくとも、今もテレビ版「ゲゲゲの鬼太郎」を毎週楽しんで観ている人には、迷わずお薦めできる作品だ。
 ただ、四十七士の活躍を期待して観に行くと、ちょっとがっかりするかもしれないが。個人的には、出番はのくらいでもよかったと思うが、横丁レギュラー以外で夜道怪にしかセリフがなかったのは残念だった。葵ちゃんに期待していたのだが。

 あと1クールほどでテレビの2年目も終わるが、もし「3年目」があるのなら、映画の新作もまた作って欲しいものだ。
 まあ、時系列的にテレビ版第100話の後に来ると言う今回の劇場版で四十七士が揃っておらず、パンフレットに「映画で覚醒していない妖怪はこのあとテレビで覚醒するぞ」と書いてあるので、ほぼ「3年目もあります」と言っているようなものだが。
 とりあえず、来年3月までに確実に描かれるであろう、アカマタや輪入道の覚醒回が楽しみだ。
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「宇宙魔神 ダイケンゴー」放映終了

 東映チャンネルで放映されていた「宇宙魔神 ダイケンゴー」が、今週で最終回を迎えた。
 全26話を観終えてから振り返ると、地味ながら丁寧に作られた作品だった。


 以前、最初の2話分を観た時に「戦闘シーンはあまり印象に残らなかった」と書いたが、この点については全話観ても同じだった。
 毎回、ダイケンゴーと敵の獣骨メカとの戦いは描かれていたが、淡々とノルマをこなしているように見えて、特に印象的な回があまりない。強いて言えば、第24話「星魔王の挑戦」くらいか。この回は、敵のメカがそれまでの「単なる動物の骨むきだし」ではなく、隕石として飛来して、体が自由に分離可能という特殊能力を持っていたので、「一体どのようにしてこいつを倒すのだろう」と、戦闘シーンにも興味を惹かれた。

 そのような例はあるが、基本的に本作は戦闘シーンよりも人間ドラマに重きを置いた作品だったと思う。
 ライガーと両親や弟ユーガーとの家族愛、謎のサイボーグ・ブライマンとの友情、そしてライガー達が訪れる星の人々との触れ合いを通して描かれる物語は、毎回見応えがあった。
 またしても第24話を引き合いに出すが、この回はダイケンゴーと星魔王との戦いで巻き添えとなって死んだ男の娘が、ライガーを父の敵と狙う非常に重い展開であり、父を亡くした少女がライガーを理解するまでの過程が丁寧に描かれていてよかったし、多くのロボットアニメではスルーしている「町中で巨大ロボット同士が戦って、その周囲は何ともないのか」と言う問題に、あえて焦点をあてたのもユニークだった。


 また、本作では、地球もまたライガー達の立ち寄る星の一つとして描かれていた点も面白かった。
 宇宙を舞台にしたロボットアニメは他にもあるが、放送当時の「現代の地球」が、浮世離れした他の星と同じ扱いでダイケンゴーの訪問先として登場し、やはり地球人にとっては浮世離れした格好のライガーやロボレオンが戦いを繰り広げる様は、ちょっとシュールだった。

 地球は、他の星と比べると特別扱いだったようで、第7話「第三惑星異常なし」、第17話「第三惑星の友情」、第22話「危うし!第三惑星」と、三回も話の舞台になっているが、中でも三回目はロボレオンの作戦が成功しているのにわざわざ罠を仕掛けてライガーを呼び寄せており、展開がちょっと苦しいと感じた。きっとスタッフは、「地球三部作」にしたかったのだろう。
 それでも、第22話でようやく地球が銀河連盟に加入するという結末で、綺麗にまとまっていたと思う。

 それにしても、ブライマンを見ていると、どうしても「マッハGoGoGo」の覆面レーサーを連想してしまう。さすがにタツノコプロ出身者たちの作品と言うべきか。第1・2話を観た時点では、タツノコっぽさは薄いと思っていたが、全話を通して観た今となっては、タツノコ色があちこちからにじみ出ていた作品だった印象がある。
 悪役のロボレオン&バラクロスがコミカルで親しみやすくて感情移入してしまう点も、タツノコっぽいキャラクター造形と言えよう。ライガー達が「真面目ないい子」であるだけに、ついつい悪役側に肩入れしたくなってしまった事もしばしばあった。


 最終回では、悪の親玉・マゼラン大帝を倒しており、物語としては完結しているのだが、個人的にはちょっと不満の残る締め方だった。

 何と言っても、ライガーにとっては兄の仇であるロボレオンとの直接対決がなかったのが一番残念だ。ライガーとロボレオンはこれまで何度も直接戦って、いつももう一歩の所で決着が付かない形だったので、きっと最終回でライガーがロボレオンを倒すところが観られるだろうと期待していたのだ。
 しかし、実際にはロボレオンは基地の爆発に巻き込まれておしまい。それまでロボレオンを可愛がっていたバラクロスも、最後の最後でロボレオンを見捨てて逃げ出しており、どうもすっきりしない。ロボレオンの中途半端な扱いが可哀想に思えてしまった。



 このように、最終回に不満はあったが、全体としては十分に面白い作品だった。
 この作品が埋もれてしまったのは、系列局の少なかった頃のテレ朝ローカルセールス枠で放映されたせいか、それとも「ガンダム前夜」の1978年と言う微妙な時期だったせいなのか。ともかく、知名度の高さ・低さは作品の出来には関係ないとあらためて思わされた。

 来週からは、同じ時間帯で「超人戦隊バラタック」が始まる。これも観た事がないので気になる作品だ。
 東映チャンネルに加入して、もう1年になる。当初は「ビデオ戦士レザリオン」だけを観たら解約しようと思っていたのに、私にとって興味のある作品が途切れずに登場するので、なかなかやめられない。
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「チャージマン研!」#05-08 感想

 毎月、第1日曜日はスカパー無料開放なので、本作のリピートも無料で観る事が出来る。
 今月分はもう過ぎてしまったので、次は1月4日だ。AT-Xと契約していなくても、スカパー受信設備のある方には、ぜひ一度ご覧頂きたい。特に、1月4日は話を飛ばされさえしなければ「恐怖!精神病院」が放映されるはずなので、必見だ。



・第5話「恐怖! ミイラが馬車で やってくる」

 どこから突っ込めばいいのか困ってしまう素敵なサブタイトルだ。「恐怖」と言っている割には手書きの文字とのんきな音楽のせいで、この題が出ても全く恐怖感がないのもいい。
 このサブタイトルに全く偽りも捻りもなく、本当にミイラが出てきて馬車でやってくるのだからシュールすぎる。舞台を北海道にしたのは、何か意図があったのだろうか。雪に紛れて襲ってくるミイラは、怖いと言えば怖く見えなくもないが、冷静に見るとかなりマヌケだ。

 そして、この回は全65話中で唯一、ジュラル星人が登場しない回。研は、ミイラをジュラル星人だと言っているが別に根拠はなく(いつもの事だが)、ミイラがジュラル星人の正体を現す事もない。
 もしかしたら、ジュラル星人とは関係のない他の化け物だったのかも知れず、その点で他の話にはない不気味さが残って、一味違った味わいのあるエピソードだ。



・第6話「怪奇! 宇宙植物園」

 研の通う学校が初登場。とは言え、前話で既にクラスメートや担任のなぎさ先生が登場して、皆で北海道へ行っている。第5話と第6話は、順番を逆にすべきだったのではないだろうか。
 学校の授業風景で、専用モニタまであるのにキーボードを使わず紙に手書きしているあたりが、いかにも「昭和40年代に考えた未来」という感じで、味わい深い。

 見どころとしては、ジュラル星人が現れた時に研が変なポーズを取ったままのところだろうか。なぜ、彼は突っ立ったままなのだろうと、見ていて不安にさせられる。
 変装した後は、なぜかスカイロッド号までやって来ているが、「いつ呼んだんだ」などと突っ込んではいけません。今後もこのような前後のつながりがおかしい場面は多いので、本作の鑑賞におけるチェックポイントの一つと言える。



・第7話「西部の男・研!」

 いきなり、最初に挿入歌「研とキャロンの歌」のイントロが流れるが、このパターンは珍しい。
 この歌はOP主題歌と違ってしみじみとした感じの曲なだけに、普段とは異なった雰囲気を感じる。それに、「ロボット西部の町」の種明かしを中間に置いたために、途中まではなぜ研たちが西部に来ているのか視聴者にはわからなくなっており、本作としてはなかなか凝った構成だ。
 観ていて『ドラえもん のび太と銀河超特急』の西部の星のエピソードを思い出してしまったが、まさかF先生が本作に影響されたなんて事はないだろうな。

 また、この話あたりからジュラル星人の作戦がやけに回りくどくなってきた。一度普通に遊ばせておいて、次に来た時に油断しているところを倒そうだなんて、気が長いにも程がある。そんなにこの「ロボット西部の町」は、リピーターが多いところなのだろうか。
 一方、対照的に研は気が短すぎて、あっさりとジュラル星人を倒しているのは笑える。どんな「勘」であの罠を見抜けたんだ、こいつは。



・第8話「ジュラル星人 X-6号」

 研と、非情に徹せない裏切り者ジュラル星人との邂逅を描いたいい話、のはずなのだがやはり突っ込みどころはある。
 「俺たちジュラル星人は、感情などと言う下等な物は、とうの昔に忘れたはずだ」と言いつつ、思いっきり怒りの感情を露わにしてX-6号をしばく魔王様は素敵だ。

 また、入院して寝ている時の研は、やたらに可愛い顔だ。動きは少なくても、原画はいい仕事をしている。
 研が変装したら足の傷まで治っている件は、もう突っ込むまでもないか。第5話と同様に、本作では前後関係を無視してバンクを使うせいで整合性の取れない場面が非常に多い。まるで「間違い探し」のようなアニメだと言える。
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本日の買い物&年末オフ会告知

 もう日付が変わってしまったが、本日12月6日は「チャージマン研!」感想第1弾をブログにUPしてから、買い物に出かけてきた。
 ここ半月ほど、休日はほとんど「ドラちゃんのおへや」更新準備のために自宅にいたので、今日は色々と買い込んできた。その一部を、ここに載せておく。







・本日の巡回ルート:名古屋駅→大須(ゲーマーズ→アメ横→まんだらけ)

 まず、名駅のピカデリーでは今更ながら映画「ゲゲゲの鬼太郎 日本爆裂!!」の前売券を購入した。本作の上映館は名古屋市内にいくつかあるが、ピカデリーが一番行きやすい。
 ボヤボヤしていたので、当然ながら特典のクリアファイルは品切れ。五大鬼太郎が欲しかったのでちょっと残念だ。最近、名駅は何度も訪れていたのだから、さっさと買っておくべきだった。


 その後、大須に移動した。まずは、ゲーマーズでコミケカタログを購入。表紙がうめ先生なのが嬉しい。
 昨年は年末ギリギリになって年末休みが確保できたので慌ただしく上京したが、今年は何事も無さそうなので、今からしっかりと予定を立てておきたい。
 それにしても、うめ先生はコミケカタログに「ひだまりスケッチ」単行本4巻描き下ろし、それにキャラソンのレコーディングと異様に忙しそうだ。こんな状況で今回のコミケは参加できるのだろうか。

 次に、第1アメ横ビルへと行った。
 九十九電機が営業を再開したと聞いたので様子を見てきたが、3階は閉鎖しており2階も一部がビニールシートに覆われた状態で、やはり状況は厳しそうに見えた。
 当ブログでは書いていなかったが、実は今年9月に初めてPC自作に挑戦しており、その時のパーツは大部分をツクモで買った。それに、以前からも何かパーツが必要な時は大抵「大須のツクモに行こう」と当てにしていた店ので、なくなられては困る。
 今日は、ささやかな支援としてHDDを買ってきた。PC自作後もデータ用HDDは以前のものを流用していたのだが、容量に余裕がなくなってきて欲しかったところだったのだ。数千円程度の買い物ではあるが、少しでも足しになって欲しい。

 大須では最後に、まんだらけに立ち寄った。
 この店に来たのは一ヶ月ぶりくらいだ。「パンダラブー」がないかと探したが、以前と同じく同人復刻版しか置かれていなかった。どうせ買うなら、描き下ろし新作&インタビュー付きの青林工藝社版がいいのだが、同人版よりは部数は多いはずなのに、全然見かけない。東京なら置いている店もあるだろうか。
 今回の藤子本収穫は、漫画サンデー増刊で出た「劇画・毛沢東伝」総集編。状態はあまりよくないが、315円と格安だったので即購入した。現行の復刻版単行本と比べると、「農民」が「百姓」になっていたりと、いくらかセリフが違うし、雑誌サイズで絵に迫力があり、お買い得だった。

 また、個人的に表3(裏表紙の裏側)に載っていた漫画サンデーの広告が妙にツボにはまってしまった。
 連載漫画のキャラを散りばめた広告だが、中央の一番目立つ位置で「いつもニコニコ 漫画サンデー」と書かれている下に「笑顔の喪黒福造」と言う配置が素晴らしい。これだけで、315円の元は取った気分だ。







 と言ったところが、今日のお買い物。
 本当は、古書店に寄って他に本を買ったりしているのだが、ここでは省略する。結構色々と買ったので、帰りがきつかった。




 さて、ここからはコミケカタログの下りでも触れた「年末の計画」について書かせていただきます(文体が「ですます」調に変わっている点は、気にしないで下さい)。

 今年の年末も、上京するのに合わせて「ドラちゃんのおへや」ミニオフ会の開催を考えています。
 この一年、「ドラちゃんのおへや」ではあまり目立った更新やファン活動らしい事はできませんでしたが、一年を終えるにあたって、「ドラえもん」や藤子作品について振り返り、語り合う事が出来れば幸いです。

 と言う事で、よろしくお願いします。

(ミニオフ会参加者募集は締め切りました)

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