本日の「ドラえもん」は「どくさいスイッチ」(脚本/高橋ナツコ、絵コンテ・演出/釘宮洋、作画監督/乙幡忠志、原作:てんコミ15巻)。新生アニメドラどころか、1979年4月のシンエイ版アニメドラ放送開始以来、レギュラー放送では初めての30分丸々1話放送となった(「タイムカプセル」の回は、特番扱いとする)。新作と再放送の入り交じっていたこれまでの放送形式では不可能だった事だ。実は、帯番組時代にも、前編・中編・後編の3話完結で作って、30分枠ではその3本を続けて流す構想があったようだが、これは実現しなかった。
さて、肝心の本編だが、変に間延びすることもなく、及第点の出来だったと思う。
個人的には、この話は「のび太の孤独感」をどう描くかが一番のポイントだと考えているが、本作では原作にないシーンとして、遊園地で遊ぶのび太→停電、懐中電灯を明かりにして風呂に入るのび太の場面が加えられ、効果を上げていた。テレビを付けても何もやっていない世界で、遊園地で普通に遊べるのは変と言えば変なのだが、その後の孤独感を表現するための対比としてはこれくらいは必要だと思うので、よしとしよう。パオパオが出ていた場面もよかった。
また、演出面では、スイッチの効果が切れて、街に明かりが戻る場面もよかった。原作で描かれていない部分を、上手く補完していたと思う。あとは、ラストシーンの「異様に腕が伸びたドラえもん」があれば完璧だったのだが。
逆に、気になったのは、ジャイアンの「20発なぐってやる」が変えられてしまっていた点。やはり、ジャイアンには殴る蹴るくらいの暴力はしてもらわないと、らしくない。今後も、ジャイアンの暴力場面はマイルドになるのだろうか。「タヌ機」の顔面めり込みパンチを、ぜひ見せてほしいのだが。ちなみに、「20発なぐってやる」は、大山版でリメイクされた「のび太は独裁者?!」では「けつバット」にアレンジされていた。
また、ドラえもんの「すみごこちのいい世界にしようじゃないか」は、原作から受けるイメージでは、もう少し重い口調を想像していたので、あの、あまりにあっけらかんとした言い方はちょっとイメージと違った。演出の意図としては、「「人を消す」という行為を何でもないことのように言う」ことで、より一層怖さを出そうとしているのだろうが。まあ、これは個人個人による原作の受け取り方の違いなので、仕方がないか。
「ミニシアター」は、今回は「落ちないつな」(原作:ぴっかぴかコミックス1巻収録)。作画のタッチは、前回とはまた異なる物だった。毎回、色々な絵柄で描いていく実験的要素が含まれているのだろうか。このコーナーがまた楽しみになった。ただ、「どくさいスイッチ」AパートとBパートの間に放送するのは、ちょっとどうか。Bパート終了後の方がよかったと思う。
そう言えば、竹内都子演ずるジャイアンの母ちゃんが初登場したが、なかなかはまっていたと思う。今後、ジャイ子も兼ねるのか、それとも別の人が演じるのか、気になるところだ。それに、まだ登場していない出木杉、ドラミ、ミニドラなどの声を気にしている人が結構いるようだが、出木杉はともかくとして、ドラミやミニドラは、原作での登場回数はあまり多くない(ミニドラに至っては、短編では2回のみ)ので、気にしても当分は登場しないのではないか。出木杉は、おそらく5月27日放送予定の「のび太の地底王国」で登場するだろうが。
次回は、「驚音波発振機」「オールマイティーパス」の2本。いよいよ、新生ドラでのジャイアンの歌を本格的に聴くことが出来る。実に楽しみだ。はたしてジャイアンの持ち歌は、「おれはジャイアンさまだ!」木村昴バージョンなのか、それとも新曲か。まさか、今頃になって「北国の春」は無いだろうが。
さて、肝心の本編だが、変に間延びすることもなく、及第点の出来だったと思う。
個人的には、この話は「のび太の孤独感」をどう描くかが一番のポイントだと考えているが、本作では原作にないシーンとして、遊園地で遊ぶのび太→停電、懐中電灯を明かりにして風呂に入るのび太の場面が加えられ、効果を上げていた。テレビを付けても何もやっていない世界で、遊園地で普通に遊べるのは変と言えば変なのだが、その後の孤独感を表現するための対比としてはこれくらいは必要だと思うので、よしとしよう。パオパオが出ていた場面もよかった。
また、演出面では、スイッチの効果が切れて、街に明かりが戻る場面もよかった。原作で描かれていない部分を、上手く補完していたと思う。あとは、ラストシーンの「異様に腕が伸びたドラえもん」があれば完璧だったのだが。
逆に、気になったのは、ジャイアンの「20発なぐってやる」が変えられてしまっていた点。やはり、ジャイアンには殴る蹴るくらいの暴力はしてもらわないと、らしくない。今後も、ジャイアンの暴力場面はマイルドになるのだろうか。「タヌ機」の顔面めり込みパンチを、ぜひ見せてほしいのだが。ちなみに、「20発なぐってやる」は、大山版でリメイクされた「のび太は独裁者?!」では「けつバット」にアレンジされていた。
また、ドラえもんの「すみごこちのいい世界にしようじゃないか」は、原作から受けるイメージでは、もう少し重い口調を想像していたので、あの、あまりにあっけらかんとした言い方はちょっとイメージと違った。演出の意図としては、「「人を消す」という行為を何でもないことのように言う」ことで、より一層怖さを出そうとしているのだろうが。まあ、これは個人個人による原作の受け取り方の違いなので、仕方がないか。
「ミニシアター」は、今回は「落ちないつな」(原作:ぴっかぴかコミックス1巻収録)。作画のタッチは、前回とはまた異なる物だった。毎回、色々な絵柄で描いていく実験的要素が含まれているのだろうか。このコーナーがまた楽しみになった。ただ、「どくさいスイッチ」AパートとBパートの間に放送するのは、ちょっとどうか。Bパート終了後の方がよかったと思う。
そう言えば、竹内都子演ずるジャイアンの母ちゃんが初登場したが、なかなかはまっていたと思う。今後、ジャイ子も兼ねるのか、それとも別の人が演じるのか、気になるところだ。それに、まだ登場していない出木杉、ドラミ、ミニドラなどの声を気にしている人が結構いるようだが、出木杉はともかくとして、ドラミやミニドラは、原作での登場回数はあまり多くない(ミニドラに至っては、短編では2回のみ)ので、気にしても当分は登場しないのではないか。出木杉は、おそらく5月27日放送予定の「のび太の地底王国」で登場するだろうが。
次回は、「驚音波発振機」「オールマイティーパス」の2本。いよいよ、新生ドラでのジャイアンの歌を本格的に聴くことが出来る。実に楽しみだ。はたしてジャイアンの持ち歌は、「おれはジャイアンさまだ!」木村昴バージョンなのか、それとも新曲か。まさか、今頃になって「北国の春」は無いだろうが。