2010年を振り返る

 2010年も、もうすぐ終わろうとしている。例年通り、今年一年を振り返っておく。


 振り返ってみると、今年「も」色々な事があった。去年と被ってしまうが、2009年に引き続いて、私にとっては激動の一年だった。とは言え、ごくプライベートなことなので、このブログではほとんど触れてはいないが、「色々とあった」と言うことだけはここに記しておく。詳細は秘すが、個人的に一番大変だったのは、9月前後だった。

 これだけで終わってしまうのも何なので、ブログで取り上げた範囲でもうちょっと今年を振り返ると、テレビの視聴環境がようやく地デジに変わったことは大きな出来事だった。それに伴って、録画環境も今までのHDDレコーダーからPCに移行した。さらに、長年の懸案だったBSデジタルもようやくアンテナを立てて観られるようになり、これで東海地区地上波未放映作品も含めて、テレビアニメはほぼ100%フォローできるようになった。
 視聴環境が変わった影響で、立場が微妙になったのは、HDDレコーダーとCS放送だ。地上波の録画をPCに移行したので、HDDレコーダーはほぼ無印スカパーの録画専用になってしまった。それも、新作は極力地デジかBSで録画しているので、旧作の録画専門になってしまった。おかげでHDD容量はあまり減らなくなったが、その反面PCのHDDはどんどん録画が溜まりまくって、3クールほどのペースで2TBを消費するようになってしまった。貧乏性と言うか、「せっかく録画できるのだからしておかないともったいない」気分になって、ついつい録画を残してしまう。我ながら、せこくて情けない。
 ともかく、この一年では地デジ環境の導入は結構手間もかかったし、私にとって大きな変化だった。

 ほかに趣味関係では、藤子・F・不二雄大全集が第2期に入ったことや、『怪物くん』のDVDリリースラッシュなどが記憶に新しい。特に『怪物くん』は、9月から毎月カラー版と白黒版が交互に発売されたが、さすがに毎月2万円前後の支出は厳しく、とりあえず個人的に思い入れの強いシンエイ動画制作のカラー版のみを購入した。
 また、今年は田の中勇氏を皮切りとして、アニメ関係者の訃報がやけに多かったのは悲しいことだった。中でも、特に郷里大輔氏の自殺報道は衝撃的だった。最近、ようやく『DRAGON BALL KAI』でミスター・サタンが登場したが、昨年の今頃は郷里さん以外のサタンの声を聞くことになるだなんて、全く思いもよらないことだった。

 今年、印象的だったことと言えば、このくらいだろうか。繰り返しになるが、ブログに書けないところではもっと色々とあった一年だった。
 願わくば、来年はあまり色々なことが起こりすぎない一年になって欲しいものだ。


 と言ったところで、当ブログの今年の更新は終わり。皆様、よい新年をお迎え下さい。
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2010年末東京旅行:久々に楽しい年末

 昨日から今日にかけて、久しぶりに東京に行って来た。

 まず、一年半ぶりにコミケに参戦した。諸般の事情で、どうしても昨年冬と今年の夏は行けなかったのだ。今回、私の目当ては一日目と三日目に集まっているので、できれば明日まで二泊三日と行きたかったところだが、久々のコミケでいきなり三日目まで参戦するのはハードすぎると思い、今回はリハビリの意味も含めて一日目のみの参加にした。
 会場に着いたのは12時頃で、中に入った頃にちょうど入場規制が解除された。聞いたところによると10時前からそれほど混んでいなかったらしく、とりあえず一日目に来て正解だったようだ。
 会場内に入ってからは西→東の順で廻ったが、思い切って企業ブースはパスしておいた。一日目といえど、あそこが人まみれになっているのは目に見えているし、特に目当てのものもなかった(と言うか、何が出るかあまり調べていなかった)からだ。
 そんなわけで、今回は目当てのものだけをピンポイントで確保するようにしたが、事前にチェックしていた分はすべて確保することが出来たので、久々のコミケにしては成果はまずまずだ。と言っても、今回は事前の準備にかけられる期間が短かったので、それほど多くのお目当てがあったわけではないのだが。そもそも、今回の上京自体、12月中旬までどうするか迷ったあげくに決めたのだ。

 夕方からは「ドラちゃんのおへや」年末ミニオフ会を開催した。自分が主催者になってのオフ会は約2年ぶりだし、参加者募集期間が直前の一週間のみと短かく、また年末の忙しい時期でもあるので、どれだけの人が来るか正直なところ不安だったのだが、最終的には7名もの方が参加してくださり、賑やかな会となった。
 飲み屋→カラオケと、オフ会は「いつものコース」で進み、カラオケの選曲もいつもどおりにカオス状態。それでも、今回は最初の曲に「ジャングル黒べえの歌」、最後の曲に「ドラミちゃんのえかきうた」(短いので選ばれた曲)と、藤子アニメの曲を入れただけ、まだマシだったか。でも、一番盛り上がっていたのは「侵略ノススメ☆」だった。みんなすっかり脳内が侵略されているなあ。この曲は、きちんとOPアニメ+本編再編集の映像が用意されていたのもよかった。また、個人的には『チャージマン研!』の主題歌をようやくカラオケで歌うことが出来たので満足だった。この曲をカラオケで歌うのが、ワシの長年の夢だった…。攻撃目標はヨーロッパだ!。
 こんな感じで、カラオケは2時間+延長1時間で3時間歌ってお開き。先ほども書いたが、短期間の募集にもかかわらず賑やかな会となったのは嬉しかったし、皆さんに楽しんで頂けて、オフ会を開いた甲斐があった。次は、もっと落ち着いて計画を立てて開催したい。ともかく、皆様ありがとうございました。


 と言うわけで、東京で一泊した後、今日は主だった古書店を廻って、19時前に自宅に帰ってきた。コミケやオフ会は楽しかったが、昨日の出来事だったというのがウソのように思えてしまう。ある意味、昨日は異次元のような怪しげな空間にいたようだ。その「怪しさ」が楽しかったわけだが。
 そして、明日は大晦日。今年一年、本当に色々なことがあった。明日は『ドラえもん』も無いことだし、この一年をゆっくり振り返るとするか。
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藤子・F・不二雄大全集 第2期 第3回配本 感想

 11月25日に発売されたF全集三冊の感想を書こうと思ったら、先々月発売分がまだだった。なので、先にこちらから。



・『ドラえもん』第10巻

 何と言っても、個人的にこの巻最大の目玉は「ばくはつこしょう」が収録されていることだ。「ばくはつこしょう」については「ドラちゃんのおへや」の「私のドラえもんBEST10」で既に述べているが、短編ドラの中では一番好きな話だ。この全集はドラ全話網羅を宣言しているから、待っていれば「ばくはつこしょう」も当然収録されるのは分かっているが、それでもこうやって実際に全集で読むと言いようのない嬉しさがあるし、カラーコミックス(以下、「カラコミ」)とは違った感じがして興味深い。
 よく読むと、実際にカラコミとはセリフが微妙に変わっている(例:最後のコマのジャイアン…カラコミ版「とびまわっているんだよ」、全集版「とびまわってるんだよ」、ドラえもん…カラコミ版「いきさきをいわなかったのが、まずかった」、全集版「行く先をいわなかったのがまずかった」)が、今回の全集が決定版と言うことなのだろう。
 それにしても、最後のコマのドラの表情が実にいい。何度見てもじわじわと笑いが込み上げてくる。

 「ばくはつこしょう」以外では、今回が単行本初収録となった「はるかぜうちわ」も、春になるまであと少しという季節感があって好きな作品だ。てんコミはもちろんの事、「ドラえもん カラー作品集」にも収録されていないが、それは原稿紛失のせいだったのだろう。こういった作品に光が当てられるのも全集ならではだ。
 他にも、この巻の前半にはカラコミで馴染みの多い話が多く収録されていて、読んでいて懐かしい気持ちになる。「サウンドバカチョン」が「サウンドカメラ」になったままなのはちょっと残念だが、巻末の初出一覧ではカッコ内に「サウンドバカチョン」と書かれているので、よしとしよう。とにかく、いかに私がカラーコミックスの『ドラえもん』をむさぼり読んでいたか、よく分かる巻だ。
 次の第11巻もこのカラコミ収録率の高い傾向が続いているが、それはまた第4回配本の感想で書くとしよう。



・『オバケのQ太郎』第7巻

 「小学二年生」掲載の作品を収録。「小学一年生」掲載分を集めた前巻は、いかにも低年齢向けな話が多かったが、「二年生」になると「少年サンデー」版や「小学三年生」以上の学年誌掲載分とそれほど変わらない印象だ。実際、単行本初収録作品の本数も、前巻にくらべると少なくなっている。
 この巻で印象的なのは、Qちゃん誕生から大原家への住み付きまでが、2話使ってしっかりと描かれているところだ。F先生の低学年向けでも妥協しない姿勢が感じられる。また、「Qちゃんのキャンプ騒動」の線の粗さと三段組みの大きなコマ組みは、違う意味で強いインパクトがある。おそらく、初出の付録は全集のA5判より小さいサイズだったのだろう。原稿がないために、それを引き延ばして復刻したからここまで線が粗くなってしまったのだと思われる。

 また、巻末の「特別資料室」では、「オバQ先生こんにちは」として藤子不二雄両先生の写真が掲載されているのもポイントが高い。安孫子先生が字を間違えられている上に、やけに無表情なので、見ていて妙に気になってしまうのだが。
 逆に、「ネコのサーカス」最後のコマで満面の笑みを浮かべているQちゃんネコは、表情が豊かすぎて笑える。読んでいて、思わず噴きだしてしまいそうになった。このような作品が今まで未収録だったのだから油断が出来ないし、今後の未収録作品にも期待が出来ると言うものだ。
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シンエイ版『怪物くん』DVD-BOX完結

 先週、シンエイ版『怪物くん』DVD-BOXの下巻が発売され、無事に上下巻で完結となった。


 下巻で気になっていた点は、OPのスタッフ表記と特番回の収録形式の二つだった。
 まずはOPを確認したところ、映像が初代バージョンに戻ってからも作画監督は「本多敏行・鈴木信一」となっており、ちゃんと後期のスタッフ表記になっていた。つまり、今回DVD-BOXに収録されたOPは「初代(前期版)」「2代目」「初代(後期版)」の三種類という事になる。わざわざ原作者表記の部分を差し替えてまで三種類作っているのだから、手間がかかっているなあ。
 それにしても、一度全面的に変更されたOPアニメが、短期間で前のものに戻るというのは結構珍しい事だろう。上巻のブックレットで福富博氏は「三代目OPも作りたかった」と言っているが、これが実現しなかったのは残念だ。『怪物くん』のOPに登場するのは怪物くんをはじめとして怪物達ばかりで、ヒロシが全く出てこないのは少々寂しい。ヒロシ達人間キャラも出てくるOPも、見てみたかった。
 なお、ヒロシや歌子姉さんはプレゼント告知の付いたEDの別バージョンには登場しているが、これは使用期間が短かかったし、今のところDVD-BOX以外で見る手段はない。プレゼント告知が歌にかぶっている以上、今後も再放送などで流れることは無さそうだ。

 また、10月に発売された白黒版アニメのDVD-BOXでは、原作者表記がオリジナル通りに「藤子不二雄」で収録されているので、シンエイ版BOXで元のまま収録できなかった原因は、藤子スタジオではなくシンエイ動画の方にあるのかもしれない。それに、EDではプロデューサーの部分もテレビ朝日の担当者の名前が消されており、権利関係など何らかの問題があるのではないだろうか。OP最後の「制作 テレビ朝日 シンエイ動画」はそのままなので、実際にどんな問題があるのかはよくわからないが。
 このように本放送版そのままの収録でない点は残念だが、今回は発売前から「可能な限り当時の放送フォーマットを再現」と告知されていたし、実際にOP・ED・予告はちゃんと対応する話数のものが収録されているのだから、「可能な限り」に嘘はないのだろう。だから、これはこれでよしとしたい。

 次に、特番回の収録形式だが、これは最終巻に6話分の本編のみが収録されている。本放送でのOP・EDがどうだったかは記憶にないので何とも言えないが、「'82お正月だよ!ドラえもん・怪物くん・忍者ハットリくん」で放映された分については、三作品のキャラがOP・EDやブリッジアニメで共演していたのかもしれない。だとしたらぜひ観たいものだが、ドラえもんが登場する故に収録できない可能性もある。
 BOX下巻の付属ブックレットを読むと、特番回は資料散逸のためスタッフが不明になっている部分も多いので、OP・EDも単純に行方不明になっているだけの可能性もある。いずれにしても、本編だけというのは何となく物足りない。もちろん、テレ朝チャンネルでも放送されていないエピソード群なので、収録されているだけでも十分にありがたいのだが。


 ともかく、これでシンエイ版『怪物くん』DVD-BOXは無事に完結した。厳密に言えば放映開始前にドラえもんと共演した「ドラえもんと怪物くん」が収録されていないが、さすがにこれの収録は難しいのだろう。もしかしたら、これこそ素材が残っていないのかも知れないし。
 これで、心ゆくままに『怪物くん』を観られるようにはなったのだが、現状では視聴できるのは休みの日にほぼ限られるので、まだ上巻のディスク4までしか観終わっていない。先は長いが、それだけ楽しみが残っているのだから、今後もゆっくりと観ていこう。
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