本日、藤子・F・不二雄大全集 第3期の最終配本となる『ドラえもん』第20巻と『UTOPIA 最後の世界大戦』が発売されて、これをもって第3期全34巻が完結、さらには第1期~第3期までの100巻がめでたく完結した。全集は第4期でまだ続くのだけど、きりのいい巻数で『オバQ』以降の作品はほぼ網羅されている事から、気分的には第3期までで一区切りという気分だ。
今回の最終配本のうち、『ドラえもん』は第1期第1回配本から続いて出ていたタイトルの完結巻だし、『UTOPIA 最後の世界大戦』はデビュー単行本であり、同時にプロデビュー作「天使の玉ちゃん」が収録されており、二冊とも100巻の掉尾を飾るのにふさわしいタイトルだ。
思い返せば、第1期が刊行開始されたのは3年前の7月だった。
それから3年と3ヶ月、長いようで短かかった。毎月、発売された巻をじっくりと読んで、ここはどうだ、あそこはどうだと、時にはこのブログにも感想を書いた。「クルパーでんぱ」の名前が自主規制で改竄された時には、本気で批判したものだった。この「クルパー」問題を始めとして、自主規制についてはちょっと過敏になりすぎているのではないかと思わざるを得ないところもあったが、基本的には全集スタッフの藤子・F・不二雄作品への愛情が伝わってくる、よい出来の全集に仕上がっていると思う。
それにしても、『UTOPIA 最後の世界大戦』は、びっくりするほど本が薄い。150ページはあるのだが、実感としては100ページくらいなんじゃないかと思ってしまったくらいだ。そして、最後の「あのコマ」は、今回はカット。他者の手による勝手な加筆なのだから全集に入れないのは当然か。小学館クリエイティブの復刻版を買っておいてよかった。
巻末には、藤子不二雄A先生の解説。「藤子不二雄」のプロデビュー作&初単行本の解説に、これ以上ふさわしい人はいないだろう。ワクワクして解説を読んだのだが…なんと、驚いた事に全体の半分近くが当時の日記からの引用だった。これほど大胆な事が出来るもの、またA先生だけだろう。
『ドラえもん』第20巻は、最終巻だけあって実にバラエティー豊かな内容になっている。『コロコロコミック』『少年サンデー増刊号』『小学生ブック』などなど、掲載誌も一味違う。
特筆すべきは、カラーページはちゃんとカラーで収録されている事。これが出来るなら、今までの巻もそうしてくれればよかったのに。また、『ドラミちゃん』初出版と『ドラとバケルともうひとつ』の収録も、この巻ならではと言えるだろう。「スターたん生」の挿絵のリアルドラは、何回見ても吹いてしまう。
そして、次は第4期についてだが、今回の最終配本にはチラシが挟み込まれており、公式サイトでもほぼ同内容の4期コーナーが公開された。第1回配本と第2回配本は、それぞれ『ユリシーズ』、『とびだせミクロ』第1巻に決まっているようだ。
本の仕様を見ると、「A5判/並製 各巻訳250~560p」とあるので、第3期までと変わらない体裁で出されるようで、これに関しては一安心だ。実は、初期の貴重な作品だからハードカバーに、とかの仕様変更があったらどうしようかと秘かに心配していたが、これは杞憂だったようだ。
仕様と言えば、価格がまだ発表されていない点は気になる。少なくとも、これまでと同じ価格帯と言う事は無さそうだが、一冊あたりいくらになるのだろうか。一月当たりの金額は今までより安くなるといいのだが。
何にせよ、全15巻で月一冊の刊行だから、2013年1月刊行開始として完結は最短でも2014年3月だ。気長に付き合っていくとしよう。
今回の最終配本のうち、『ドラえもん』は第1期第1回配本から続いて出ていたタイトルの完結巻だし、『UTOPIA 最後の世界大戦』はデビュー単行本であり、同時にプロデビュー作「天使の玉ちゃん」が収録されており、二冊とも100巻の掉尾を飾るのにふさわしいタイトルだ。
思い返せば、第1期が刊行開始されたのは3年前の7月だった。
それから3年と3ヶ月、長いようで短かかった。毎月、発売された巻をじっくりと読んで、ここはどうだ、あそこはどうだと、時にはこのブログにも感想を書いた。「クルパーでんぱ」の名前が自主規制で改竄された時には、本気で批判したものだった。この「クルパー」問題を始めとして、自主規制についてはちょっと過敏になりすぎているのではないかと思わざるを得ないところもあったが、基本的には全集スタッフの藤子・F・不二雄作品への愛情が伝わってくる、よい出来の全集に仕上がっていると思う。
それにしても、『UTOPIA 最後の世界大戦』は、びっくりするほど本が薄い。150ページはあるのだが、実感としては100ページくらいなんじゃないかと思ってしまったくらいだ。そして、最後の「あのコマ」は、今回はカット。他者の手による勝手な加筆なのだから全集に入れないのは当然か。小学館クリエイティブの復刻版を買っておいてよかった。
巻末には、藤子不二雄A先生の解説。「藤子不二雄」のプロデビュー作&初単行本の解説に、これ以上ふさわしい人はいないだろう。ワクワクして解説を読んだのだが…なんと、驚いた事に全体の半分近くが当時の日記からの引用だった。これほど大胆な事が出来るもの、またA先生だけだろう。
『ドラえもん』第20巻は、最終巻だけあって実にバラエティー豊かな内容になっている。『コロコロコミック』『少年サンデー増刊号』『小学生ブック』などなど、掲載誌も一味違う。
特筆すべきは、カラーページはちゃんとカラーで収録されている事。これが出来るなら、今までの巻もそうしてくれればよかったのに。また、『ドラミちゃん』初出版と『ドラとバケルともうひとつ』の収録も、この巻ならではと言えるだろう。「スターたん生」の挿絵のリアルドラは、何回見ても吹いてしまう。
そして、次は第4期についてだが、今回の最終配本にはチラシが挟み込まれており、公式サイトでもほぼ同内容の4期コーナーが公開された。第1回配本と第2回配本は、それぞれ『ユリシーズ』、『とびだせミクロ』第1巻に決まっているようだ。
本の仕様を見ると、「A5判/並製 各巻訳250~560p」とあるので、第3期までと変わらない体裁で出されるようで、これに関しては一安心だ。実は、初期の貴重な作品だからハードカバーに、とかの仕様変更があったらどうしようかと秘かに心配していたが、これは杞憂だったようだ。
仕様と言えば、価格がまだ発表されていない点は気になる。少なくとも、これまでと同じ価格帯と言う事は無さそうだが、一冊あたりいくらになるのだろうか。一月当たりの金額は今までより安くなるといいのだが。
何にせよ、全15巻で月一冊の刊行だから、2013年1月刊行開始として完結は最短でも2014年3月だ。気長に付き合っていくとしよう。